お前それ、ゾフィーにも同じこと言えんの?ver.2.0

主にウルトラマン・仮面ライダー・スーパー戦隊シリーズなどの特撮関係の話題等を扱っていこうと思います。

『ウルトラマンデッカー』第21話 ちょっとした感想

誰もが待ち望んだ究極のツーショット!

 

 

 

アガムスの言っていることが、本当かどうかわからない…。でも、何もしないで開ける未来なんてあるか!今回の『ウルトラマンデッカー』は、最終章への幕開け編。人間の過ち(驕りというべきか)で生まれたスフィアジオモスや、またまたスフィアザウルスが登場し、市街地を蹂躙するさまと、デッカーたちがそれらに立ち向かうさまが描かれていました。

 

最も注目すべきポイントは、やはりウルトラマンダイナの登場。しかし、それを終盤でたっぷり描かないといけないことから、ドラマは全体的に巻き気味で、「ありがちな展開で新鮮味のないドラマだな」という印象を受けました。『デッカー』において絶対に取り上げるべき内容ではありましたが、ダイナ客演回とブッキングさせるのは、良くなかったかな。

 

なお、前回(第20話)の感想記事は↓コチラです。

bongore-asterisk.hatenablog.jp

 

 

 

◎ストーリー面

「スフィアの力を人間が転用したときどうなるか」という、『デッカー』という作品だからこそ描ける、そして描くべきであるテーマを取り上げた今回。しかし、上述したとおり後半でダイナの客演パートがあり、それに時間を割かなければならないことから、ドラマパートはかなり巻いており、せっかくのテーマが全然生かせていなかったように感じました。仕方ない部分も多分にあるけど、もったいなかったなぁ。

 

サイテック・ラボラトリー社が開発している、人類を光速へ導くというエネルギー:Sプラズマ増殖炉。そこでスフィア反応が確認されたことから、カナタとソウマが調査に向かいます。そこで彼らは、Sプラズマ増殖炉のエネルギー源が、スフィアの死骸であるという事実を知ります。禁忌の手段に、激しくそれを非難するカナタでしたが、社長のヒムロはどこ吹く風。しかし、スフィアの死骸は完全にスフィアとしての能力を失っているわけではなかったことから、スフィアジオモスを生み出し、事態を最悪の方向へ導いてしまいます。スフィアジオモス誕生のキッカケとなるSプラズマ増殖炉の件は、前半でスピーディーに描写。ヒムロの言うスフィアを利用する根拠や事情にも一理あり、「想像以上に掘り下げがいのあるテーマなんじゃないか」と思いましたが、いかんせん時間がなさすぎたせいで、ヒムロがカナタたちを言い負かした直後にフラグ回収(スフィアジオモス誕生)という流れになっていたのは、少々お粗末だなぁと感じました。「敵であるスフィアを何らかの形で利用してやろう」とか、「宇宙と交信が取れなくなったことで生じている弊害」は、もっと様々なアプローチや、それにより生まれるドラマがあると思うんだけどなぁ〜。もう終盤だし、そうしたことをこれから描くのは、難しいかな。

 

スフィアジオモスは、スフィアザウルスも呼び寄せ、市街地を蹂躙。事態を重く見たムラホシ隊長は、こちらもスフィアの力をベースとして、ネオマキシマナースキャノンで2大怪獣の撃破を狙います。GUTS-SELECTは総力を挙げてスフィアザウルスを撃破しますが、直前でナースキャノン側に障害が起き、バリアに阻まれたため、ネオジオモスの撃破には失敗。また、カナタはアガムスと接触しており、ある衝撃的な事実を知るのでした。中盤では、GUTS-SELECTとスフィアジオモス&スフィアザウルスの攻防が描写。そのCG合成や、こだわられたミリタリー描写も注目に値するものでしたが、GUTS-SELECTが誰一人として全く絶望せず、果敢にスフィアジオモス等に挑んでいたのがGoodでした。この手の場合だと、絶対一人くらい弱音を吐くヤツがいるのですが、GUTS-SELECTは皆ポジティブなのがいいですね。なんだか、『マックス』のTEAM DASHを思い出しました(最終回でもメチャクチャポジティブ)。しかし、そうしたGUTS-SELECTの頑張りは思ったほど成果が出ず、カナタもまたアガムスの精神攻撃を受けてピンチ。その間にも、スフィアジオモスによる侵攻が着々と進んでいました。「スフィアをバズド星に持ち込んだのは人間だ」と語るアガムス。しかし彼にとって、人間はそれ以上の罪を犯しているとのことです。あと考えられるのは、レリアがらみのことだけど、このあたりは次回で明かされるのでしょう。

 

カナタの迷いのせいか、反応してくれないウルトラディーフラッシャー。この状況下で、外部から新たなスフィアザウルスが襲来しようとしますが、それを止める1人の巨人が現れます。彼こそが、デッカー・アスミの言っていたウルトラマンダイナであると確信したカナタは、決意を固めてデッカーに変身。アガムスもまた、テラフェイザーで攻撃を仕掛けてきますが、ダイナとともに果敢に応戦します。そしてラストで、ティガとダイナの力を使ってスフィアジオモスを撃破しますが、テラフェイザーについては、あと一歩のところで取り逃がしてしまうのでした。後半、迷えるカナタとピンチの地球の前に現れたのが、ダイナ。「ダイナミックタイプ登場回以外でもダイナがゲスト出演するらしい」という情報は以前からキャッチしていましたが、このタイミングで出てくるとは思っていませんでした。だってさ、もっとドラマ的にタメにタメてから出てくると思うじゃん?ダイナの登場が、カナタの奮起のキッカケになるのはGoodなんだけど、もう少し何かひと押し欲しかったなぁ。そんなダイナは、ストロングタイプも披露してスフィアジオモスとテラフェイザーに全く怯むことなく応戦。これに刺激を受けたカナタもデッカーへの変身を果たし、ダイナミックタイプとティガ&ダイナのウルトラディメンションカードの力でスフィアジオモスを撃破します。デッカーの活躍を見届けて、いずこへと去っていったダイナ。カナタたちは、未来を変えることができるのでしょうか―。

 

 

 

◎特撮面

ミニチュア特撮描写をやや抑えめにしたぶん、CG合成やアクションの連続で、戦闘シーンを魅せるようにしていた、今回の特撮パート。田口監督担当作品は、特撮は確かに見どころたっぷりでもBGMのチョイスがおざなりということが往々にしてあるのですが、今回はそうしたこともキチンとクリア出来ており、特撮的にはよくできた新旧ヒーローコラボ回になっていましたね。

 

Sプラズマ増殖炉がスフィアに利用され、スフィアジオモスが生まれた!スフィアザウルスも呼び出したそれが、市街地を侵攻する一方で、GUTS-SELECTもキチンと対抗策をひねり出します。渾身のネオマキシマナースキャノン、放たれた結果は―!序盤〜中盤での特撮描写は、スフィアジオモス等の暴れっぷりと、GUTS-SELECTの反撃がその中心。GUTS-SELECT側の視点で描写が進むことから、ミニチュア特撮よりも実景とのCG合成が多様されており、様々な趣向を凝らして戦闘の臨場感を作り上げでくれていました。特に、カイザキ副隊長らが接近してスフィアジオモスと攻防を繰り広げるさまは、凄まじい迫力でしたね。

 

窮地に立たされたGUTS-SELECT、デッカーに変身できないカナタ。万事休すの状況で現れたのは、我らのウルトラマンダイナ!フラッシュタイプで登場した彼は、途中でストロングタイプにチェンジし、一切怯むことなくスフィアジオモス&テラフェイザーに、真っ向勝負を挑みます。後半の戦闘シーンで、ダイナ登場!単に登場するのではなく、その登場のさまやストロングタイプへのタイプチェンジが、全て初期のオリジナルバンクシーンオマージュ(オリジナルのようにフルCGではなく、スーツをそれっぽい感じに合成して表現)になっていたのがVery Goodでした。いや、本当にこのシーンをを初めて観せられたとき、「えッ!!?」と思わず大声出しちゃいましたからね。その後の戦闘シーンも、先輩戦士として素晴らしい活躍を見せていたので、特撮パート面だけ観ると、今回はよくできていたなと感じました。そうそう、わざわざストロングタイプにチェンジしたのも、多分オリジナルでの戦い方リスペクトですよね(ネオジオモスもデスフェイサーも、ストロングタイプで倒している)。

 

ダイナの登場に刺激を受け、意思を固めたカナタは、デッカーへと変身。瞬時にダイナミックタイプにチェンジし、ストロングタイプとともに真正面から二大怪獣に挑みます。そして、ダイナもフラッシュタイプにチェンジしたのち、デッカーにティガとダイナのカードを与え、最後はデッカーがフィニッシュ。テラフェイザーは取り逃がしたものの、スフィアジオモスをキッチリ撃破したのでした。終盤では、待ってました!デッカーとダイナの共闘。デッカーの活躍が中心に描かれますが(主役なので当たり前)、ダイナも負けじと要所要所で見せ場を作ってくれていたのが嬉しかったですね。ティガとダイナのカードを渡すところはもちろんだけど、個人的には、やっぱりスフィアジオモスのバリアをソルジェント光線で距離を詰めて撃破するさまが一番印象に残ったなぁ。オリジナルのジオモスのバリアは、ソルジェント光線で破ることが出来ていなかったので、ある意味25年越しにその雪辱を果たしたと言えるでしょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

逃亡中のアガムスは、大胆不敵にもムラホシ隊長を呼び出した。彼の言う地球人の罪とは何か?そして、地球人がスフィアをバズド星に持ち込んだとはどういうことなのか?すべての謎が解き明かされるとき、アガムスとの最終決戦が始まる―!?

 

次回は、いよいよアガムス/テラフェイザーとの決着回か。2月公開&配信予定の特別編(映画)に小柳友さんの名前がないことから、きっと次回で退場しちゃう感じになるのでしょうね。デッカー/カナタに倒されるのか、それとも何らかの形で生き残るのか、どっちだろう?

 

読むしかねぇ…。第22話の感想記事も、読むしかねぇんだ!

bongore-asterisk.hatenablog.jp

 

 

 

 

 

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