お前それ、ゾフィーにも同じこと言えんの?ver.2.0

主にウルトラマン・仮面ライダー・スーパー戦隊シリーズなどの特撮関係の話題等を扱っていこうと思います。

『ウルトラマンデッカー』第23話 ちょっとした感想

カナタの今やるべきこと、できること

 

 

 

ここは任せて行け!やるべきことがあるだろう?お前は、お前のやるべきことをやれ!今回の『ウルトラマンデッカー』は、ラスボス怪獣であるマザースフィアザウルス登場の前哨戦。部分的に記憶喪失になっていたアガムスが記憶を取り戻し、マザースフィアザウルスの召喚を開始。カナタたちがその阻止とスフィアソルジャー排除のために、奮闘するさまが描かれました。

 

アガムスの素の一面が観れた一方で、あっという間に記憶を取り戻して元の調子に戻っちゃったのは残念かつ皮肉な展開でしたが、それでもあきらめないカナタ、そして彼の正体を知りつつ全面的にバックアップするソウマの姿がGood。特にソウマは、これでもかというほど良アシストを連発していました。なんだか、『ダイナ』のリョウポジションみたいになってきたな。こりゃ最終決戦あたりで、彼個人のさらなる見せ場がありそうだな…。

 

なお、前回(第22話)の感想記事は↓コチラです。

bongore-asterisk.hatenablog.jp

 

 

 

◎ストーリー面

前半では、記憶喪失のアガムスを通した彼の本当の人となりが、後半では、一大攻勢を仕掛けてくるアガムス&スフィアに立ち向かうカナタたちのさまが、それぞれ描かれた今回。よく考えてみると、新規怪獣は今回1体も登場していないのですが、そうしたことを思わず忘れさせてくれるくらい、興味深く、そして静かにアツいドラマが展開されました。デッカーとして、1人の人間として事態に向き合うカナタと、それを全面的にバックアップするソウマの、言葉なき連携が素晴らしかったですね。

 

前回、記憶喪失の状態で、カナタたちの前に姿を現したアガムス。TPUに拘束された彼に対し、満身創痍のカナタは面会を申し込みます。ソウマの進言もあり、その面会は実現。いざ記憶喪失状態のアガムスに会ったカナタは、今まで彼が見せたことのなかった一面を垣間見ますが…。序盤のアガムスは、スフィアを身体に取り込んでからの記憶を失っている状態。穏やかで弱々しい印象を受けました。概ねしゃべっていることは、テラフェイザーを操っていたときと同じなんだけど、ところどころ不一致というか、ニュアンスが違うようなところがあるのが気になったけど、これって何か意味があるのかな。単に表現の違いか、それともスフィアに一部都合良く記憶を書き換えられている…とか?こうしたアガムスと面会したカナタですが、そもそもこの面会を実現するのに大きな働きを見せたのがソウマ。彼は前回のラストでカナタ=デッカーということを知りますが、今回それを一切口に出さず、黙々とカナタをアシストしているのが素晴らしいです。表向きだけでなく、モノローグ等でもそうしたことを口にしない徹底ぶり。演出の巧みさを感じましたね。

 

突然、スフィアソルジャーの大攻撃が開始。非常警報が鳴り響く中、アガムスは突然脱走。それを追ったカナタは、崩れ行く市街地で、彼の記憶が蘇ったことを悟ります。再びテラフェイザーを召喚したアガムスは、スフィアを大量に集めて何らかの儀式を開始。人々が逃げ惑う中、ソウマに背中を押されたカナタは―!スフィアソルジャーの襲撃開始と同時に、すべての記憶を取り戻したアガムス。ドラマ展開として、記憶を取り戻して再び敵化するというのは予想ができましたが、あっという間にそうなってしまうのは、ちょっと雰囲気ぶち壊しでもったいないなぁと思いました。スフィアソルジャーの襲撃が引き金になり、そこから段々と思い出していく構成のほうが良かったですね。まあ、それをやると尺が無くなるから、おそらく今回のような演出になったんだろうけど…。そんなアガムスは、記憶を取り戻すやいなや、またまたテラフェイザーを召喚。スフィアソルジャーを大量に集め、マザー=マザースフィアザウルスを呼び寄せようと画策します。さらに、スフィアゴモラやスフィアレッドキングも現れ、市街地は大混乱に陥ります。テラフェイザーが核となってマザースフィアザウルスが誕生するのかなと思っていましたが、今回の展開を観る限りそれはあり得なさそう。ということは、テラフェイザーは次々回(1/7の総集編含む)で倒されて、そのあとマザースフィアザウルスがデッカーたちの前に立ちはだかるという感じになるのかな。そして、こうした最中で、事態を収拾しなければならないという思いと、アガムスを救いたいという思いが入り混じり、なかなか動き出せなかったカナタ。彼の背中を強く押したのは、ソウマの言葉と行動でした。カナタの思いも正体も知っているソウマは、カナタにテラフェイザーとの戦いに向かうよう暗に示唆し、カナタもそれを察してデッカーに変身していきます。このシーンこそ、今回最大の見どころ。お互いがあえて直球的な表現を使わず、そのうえでお互いの言いたいことを理解し、やるべきことに身を投じていくさまがVery Goodでした。いやはや、本当にこのシーンはグッと来たよね。

 

デッカーに変身したカナタでしたが、スフィアゴモラ・スフィアレッドキング・スフィアネオメガスの襲撃を食らい、初っ端から大ピンチ。ダイナミックタイプにチェンジしても、その戦局はなかなか変わりません。しかし、持ち前の気力とあきらめない心で、逆転勝利をおさめることに成功。しかし、テラフェイザーを止めることが出来なかったうえ、宇宙では、グリッタートリガーエタニティがマザースフィアザウルスと遭遇していました。今回のデッカーは、ほぼずっと苦戦しており、最後の最後で逆転勝利をつかんだ形に。詳細は後述しますが、さすがのダイナミックタイプも1VS3では分が悪く、ハラハラさせられましたね。こうした激戦を制したデッカーでしたが、直後テラフェイザーのTRメガバスターを食らってダウン。しかも、宇宙からは出現しつつあるマザースフィアザウルスとトリガーが遭遇しており、地球は静かに、最大のピンチを迎えようとしていました。最後の最後で、マザースフィアザウルスとトリガーが登場。トリガーは最終決戦でもデッカーに加勢してくれるみたいだけど、どうやってコイツに勝つんだろう?年明けの展開が楽しみだ!

 

 

 

◎特撮面

最終決戦の前哨戦にふさわしい、スフィア合成獣もCG合成によるエフェクトももりだくさんとなった今回。ミニチュア特撮の比重はやや軽めでしたが、その分アクションで魅せる演出になっており、引き込まれました。未だかつてないくらいダイナミックタイプがボロボロにやられてからの、渾身の大逆転アツさ十分でGoodでしたが、ちゃっかり「ウルトラシリーズ」の伝統に乗っかっていたのが、クスりとさせられました。

 

またも始まったスフィアの襲撃!市街地が崩れ行く中で、記憶を取り戻したアガムスは、テラフェイザーを召喚し儀式を始めます。GUTS-SELECTは、持てる戦力を投入してスフィアソルジャーに挑み、的確に撃破していきますが、無数の相手にキリがなくて…。序盤のスフィアソルジャーとの戦闘では、GUTS-SELECTの奮闘が目立つ形に。中でもガッツグリフォンが目覚ましく活躍しており、いったんガッツファルコンとガッツホークに分離→再合体という、ありそうで今まで披露していなかったトリッキー攻撃を見せてくれました。地上戦力も負けてはおらず、スフィアソルジャーを的確に撃破していました。地味にミニチュアビルの爆破も挿入されていたことも、見逃せませんでしたね(明らかに破壊されそうな見た目してたので、まるわかりだったけど)。

 

スフィアゴモラやスフィアレッドキングまでもが現れる中で、カナタはデッカーに変身。しかし、スフィアネオメガスまでもが出現したことで、苦戦を強いられます。早々にダイナミックタイプにチェンジするも、1VS3の戦闘はかなり厳しく、またスフィアの攻勢が強まったことに比例して、電磁波攻撃も強まり、GUTS-SELECTの航空戦力はほぼ役に立たない状況になっていました。初登場以降、多少苦戦することはあったものの、追い詰められるという状況まではなかったダイナミックタイプ。しかし今回は、スフィアゴモラたちにタコ殴りにされるわ、ビーム攻撃の雨あられを受けて吹っ飛ばされるわと、メタメタにやられる描写が連続。「1VS3はさすがにキツそうだなー」とは思っていましたが、こごでボロボロにされるとは思ってもみませんでした。CG合成によるエフェクトも、かなりつけられていたため、ダイナミックタイプの追い詰められっぷりが、よく表現されていましたね。

 

圧倒的に不利な状況でしたが、それでもダイナミックタイプはあきらめずに奮闘。デッカーシールドカリバーの驚異的な防御力が、逆転のチャンスを作り出します。そしてラストは、それとウルトラデュアルソードを利用した多段攻撃で辛勝。しかし、事態はまだ終わってはおらず―!ダイナミックタイプのピンチを救ったのは、カナタの意志と、デッカーシールドカリバー。かつてTRメガバスターを防いだ実績のあるデッカーシールドカリバーが、スフィア合成獣3体分の攻撃を防ぎきれないはずがなく、それを押し返したことをキッカケに、ダイナミックタイプの反撃が始まります。ダイナミックタイプの反撃シーンはメチャクチャアツいのですが、最後に見せた逆転の一撃が、「ウルトラシリーズ」伝統の「回ればなんとかなる」こと回転攻撃だったのには、ちょっと笑っちゃいましたね。こうして戦いを制したダイナミックタイプでしたが、テラフェイザーの猛攻や、マザースフィアザウルスの接近等、事態はまだまだ安心できない状況。さあ、どうする!?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

スフィアの攻勢が強まる中で、デッカーもGUTS-SELECTもボロボロの状態。目の前に迫る最終決戦に備えるために、今一度、デッカーとGUTS-SELECTの戦いを振り返る必要があるぞ!今までのことを復習して、万全の準備を調えよう!

 

晦日12月31日の放送休止を挟み、新年一発目となる次回は、まさかの特別総集編第3弾。いやいや、放送日程的にどこかで挟むだろうなぁとは思ってたけど、これじゃあ実質的に2週間放送が飛ぶようなもんじゃないか!どうせやるなら、『Z』のときみたいに、最終回のあとにやってほしかったなぁ。

 

読むしかねぇ…。特別総集編3の感想記事も、読むしかねぇんだ!

bongore-asterisk.hatenablog.jp

 

 

 

 

 

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