お前それ、ゾフィーにも同じこと言えんの?ver.2.0

主にウルトラマン・仮面ライダー・スーパー戦隊シリーズなどの特撮関係の話題等を扱っていこうと思います。

『ウルトラマンデッカー』第4話 ちょっとした感想

訓練でも自重しないウルトラディーフラッシャー

 

 

 

怪獣の通信販売かよ、ふざけんな!今回の『ウルトラマンデッカー』は、ガッツグリフォンの初登場回にして、モンスアーガーの登場回。怪獣騒ぎをキッカケに、ユノハナ町が町おこしか何かを図るドタバタチックなお話になるかと思いきや、デッカーであることの秘密を共有しているカナタとハネジローの、その連携にスポットを当てたお話になっていました。

 

モンスアーガーの生物兵器という設定はそのままに、「メラニー遊星人が作り出した怪獣兵器で、現地人が文明破壊のために通販していたもの」という新たな設定を盛り込んできたのは、面白いところ。それにしても、これを購入して地球に持ち込んだ何者かは、1300年後に到来するネオフロンティア時代を予見してたのかな。それとも、カプセルの波長から解析された売り文句から察するあたり、試作品として作られたものが偶然地球に流れ着いたのか…?

 

なお、前回(第3話)の感想記事は↓コチラです。

bongore-asterisk.hatenablog.jp

 

 

 

◎ストーリー面

上述のとおり、カナタとハネジローの連携にスポットが当てられていた一編。2人がすっかり親密になっていることから、ムダないさかいなどが一切なく、テンポよくお話が進んでいたのはGoodでしたね。しかし、ガッツグリフォンがハネジローの単独操作で初合体を遂げるのは、ちょっと意外。次回以降、ちゃんとカナタは連携して上手く合体できるのかなぁ?

 

訓練ではチームワークを乱し、スフィアに関するブリーフィングはすっぽかしかけるなど、凡ミスが目立つカナタ。ハネジローにたしなめられながら、彼はアサカゲ博士の解説を通じ、スフィアの詳細とガッツグリフォンの構想を学びます。同じ頃、ユノハナ町では間欠泉が枯れ、地下水脈開発用のドリルが破損する事態が発生。全ては、地下から出現した謎のカプセルのせいでした。序盤では、GUTS-SELECTの訓練として、チブロイドやベムラーが登場。自らチームワークを乱して突貫するのは、カナタらしいなと感じましたが(いいことではないけど)、それ以上に、訓練にも関わらずピンチの際にウルトラディーフラッシャーが出現したのには笑っちゃいました。このあとのハネジローの会話から察するに、ウルトラディーフラッシャーって、「本当にカナタがピンチだとそれが認識したとき」ではなく「カナタ自身が本当にピンチだと認識したとき」に出現するという、どちらかといえばカナタの意思に重きが置かれてる変身アイテムなんですね。そんなやり取りを経て、シーンは司令室でのアサカゲ博士やカイザキ副隊長によるスフィア&ガッツグリフォンの解説パートへ。ここから、スフィア自身もまだ本調子ではないこと、そして地球内部でもスフィアの影響で様々な異変が起きていることが触れられます。ということは、今後スフィアがもとの力を取り戻せば、スフィアザウルスみたいな合成獣ではない単独生成系の怪獣も現れるかもしれないし、また地球内部の異常で、地球産怪獣が今後も出てくるだろうってことか…!

 

カプセルの調査を始めた、イチカとソウマ。イチカの解説を経てユノハナ町の歴史に理解を深めていく中で、カプセルが突然起動し、モンスアーガーが出現。さらに、カイザキ副隊長の解説により、カプセルから流れる波長を通じてモンスアーガーの正体が判明します。ムラホシ隊長からなんとしてもここで食い止めるよう指示されたカナタでしたが、カナタのガッツファルコンは被弾し墜落。すぐさま彼はデッカーに変身しますが、モンスアーガーのパワー攻撃には、さすがのストロングタイプも苦戦を強いられます。ユノハナ町は、宇宙に関わる伝説も残る、温泉とそれによる観光で発展してきた町。しかし、スフィアの襲来以降間欠泉は枯れてしまい、町の経済は大ダメージを受けていました。ここでチラッと触れられるのが、イチカの趣味の1つがツーリングであるということ。今後、彼女のバイクテクニックを活かしたお話や活動が観れると、面白そうですよね。このような中で、カプセルの中からモンスアーガーが出現。カイザキ副隊長によるカプセルからの波長の解析で、それがメラニー遊星の怪獣兵器だと知ったカナタは、怒りを爆発させて挑みますが被弾。今度はデッカーに変身して立ち向かいますが、モンスアーガーを押し返すことがなかなかできませんでした。『デッカー』におけるモンスアーガーは、メラニー遊星人が開発した、文明破壊用の生物兵器。古代宇宙語でご丁寧に売り文句の波長まで残していたことから、なかなか手広く商売をやっていたようです。軍需産業で潤ってた星だったのかな、メラニー遊星。今はどうなってるんだろう?というか、今も存在しているのか?

 

弱点であろう頭頂部の攻撃もままならない中、ハネジローは独断で、ガッツグリフォンへの強行合体を決意。墜落したガッツファルコンを、間欠泉の力で再度空へ飛ばし、そのまま合体に成功します。この間に態勢を立て直したデッカー ストロングタイプは、渾身のかかと落としでモンスアーガーの頭頂部を攻撃。さらに追い打ちをかける形でガッツグリフォンが怒涛の攻撃を見せ、モンスアーガーは撃破されるのでした。デッカー ストロングタイプでも苦戦する相手に、ハネジローが編み出した作戦は、一か八かのガッツグリフォンへの強行合体。デッカー/カナタとの連携によりそれは無事成功し、ここからデッカー側の怒涛の反撃が始まります。ガッツグリフォンの初合体は、まさかのカナタなしで実現。ハネジローが自ら“希望的観測”も含んでムチャな合体に挑むという構図は良かったのですが、この直前まで合体に否定的でしたから、「そんなに簡単に方針転換しちゃっていいのか?」とも感じました。確かに、背に腹は代えられぬという状況でしたが、かといってハネジロー自身がそこまで大きく追い詰められていたようにも見えなかったからなぁ。とまあ、こうしたやり取りを経て、ガッツグリフォンという強力な味方を得たデッカーは、かかと落としでモンスアーガーの頭頂部を破壊。続くガッツグリフォンの攻撃でモンスアーガーは倒され、ユノハナ町は事件を解決してもらっただけでなく、間欠泉の復活という思わぬ恩恵を受けることになるのでした。堀内正美さん演じる町長が、だんだんハイテンションになってきていたのが、いい塩梅。ユノハナ町は完全にモンスアーガー事件のおかげで(被害も出たけど)ちゃっかり得しちゃってる感じだけど、まあいいんじゃないかな。

 

 

 

◎特撮面

間欠泉が湧く温泉街:ユノハナ町を舞台にしていた、今回の特撮・戦闘パート。「間欠泉」という設定から、それや水に関する描写を意識して取り入れ、特撮に反映していたのは、実に興味深いなと感じました。ここ最近の辻本監督の演出では、車に関する描写がくどい印象でしたが、今回はそれもだいぶ抑えめに。そうそう、これくらいの塩梅でいいんですよね。

 

ユノハナ町に突然出現したカプセルの正体は、メラニー遊星人が開発した文明破壊用生物兵器:モンスアーガー!突如として起動したそれは、町を容赦なく蹂躙し始め、甚大な被害をもたらします。序盤から中盤にかけて多用されるのが、ユノハナ町を象徴するともいえる、町の入り口付近のミニチュアセット。ここでは温泉街の作りこみようだけでも凄まじいのですが、そこに間欠泉という実際の水を使った演出を加えているのがGoodです。おまけに、それを模した看板まで電動で表現してしまっているこだわりっぷり、あんまりやりすぎると逆に作り物感が出てしまいかねませんでしたが、そこはギリギリのラインを保っていましたね。今回のミニチュアや合成の巧みさは、これだけにとどまらず、モンスアーガー登場以降では、実際のカーブミラーにモンスアーガーを合成し、そこからの視点で見た町の破壊の表現という面白い試みもなされていました。

 

ガッツファルコンが撃墜されたことで、カナタはデッカーへと変身。しかし、モンスアーガーのパワーは凄まじく、ストロングタイプの力をもってしてでも苦戦するほどでした。モンスアーガーを抑え込めないデッカーは、じょじょにそれに振り回され始め、町の被害もさらに拡大していきます。戦闘パート中盤より、デッカーが登場。間欠泉でガッツファルコンの火災を消火するというお茶目な動きを見せてくれましたが、基本的には、この後のガッツグリフォンの登場もあることから、苦戦描写が目立つ形となりました。ここでも水が意識的に使われており、ストロングタイプが劣勢に陥るシーンでは、石垣に沿って水が零れ落ちるだけでなく、それにプラスして水道管も崩落するという細かいシーンが存在。設定上高層ビル等が無いことから、こうした構造物の破壊で、被害の大きさとデッカーの大ピンチっぷりを表現していました。

 

窮地に追い込まれたハネジローは、デッカー ストロングタイプと協力し、ぶっつけ本番のガッツグリフォンへの合体に成功。これにより危機を脱したデッカーともども、反撃が始まります。既に頭頂部が弱点であるとハネジローから教えられていたデッカーは、渾身のかかと落としでバリアごとそれを撃破。苦しむモンスアーガーに対し、今度はガッツグリフォンが攻撃を仕掛けたことで爆発四散し、この勝負はデッカーたちの逆転勝利に終わります。ここでいよいよ登場、ガッツグリフォン。その活躍も見ごたえ十分でしたが、それと同じくらい見逃せなかったのが、デッカーのかかと落としでした。ストロングタイプのかかと落としは、『ダイナ』でも象徴的な技の1つであり、要所要所で何回も使用されてましたもんね~(VSダイゲルン戦なんか印象的ですよね)「ここでさらにストロングボムとかも来るか!?」と思ったけど、そこまでのオマージュは無かったですね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

電気を食う怪獣:エレキング出現!その怪獣と戦う最中、ユウコという少女と出会ってから、イチカの様子はすっかり変わってしまった。コソコソと動いては、あろうことかGUTS-SELECTの機材まで持ち出そうとする彼女。その理由とは何なのか?そして、そもそもユウコの正体とは?

 

次回は、ミラクルタイプの初登場回。そして、一通りのデッカーやGUTS-SELECTのアイテムや装備等の紹介が終わったことから、、各キャラの掘り下げも始まるようです。トップバッターとなるのはイチカ。さあ、どんなドラマを見せてくれるのかな?

 

読むしかねぇ…。第5話の感想記事も、読むしかねぇんだ!

bongore-asterisk.hatenablog.jp

 

 

 

 

 

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