お前それ、ゾフィーにも同じこと言えんの?ver.2.0

主にウルトラマン・仮面ライダー・スーパー戦隊シリーズなどの特撮関係の話題等を扱っていこうと思います。

『ウルトラマンデッカー』第2話 ちょっとした感想

自分たちが今、なすべきことは何か!?

 

 

 

自信があるからやるんじゃないよ。やらなきゃいけないって思うから、やらずにはいられないからやるんだよ!今回の『ウルトラマンデッカー』は、TPU訓練校に、入学したカナタたちが、新生GUTS-SELECTへの入隊を目指し最後の訓練に取り組むお話。カナタ・イチカ・ソウマの3人が本格的にチームを組み、試練や壁にがむしゃらにぶつかっていく姿が描かれました。

 

カナタ・イチカ・ソウマともに三者三様の気質をしていますが、「目的に向かってがむしゃらに取り組む」ということと、「発言とそれに対する行動が一貫している」よという点は共通。そのため、中盤で対立構造が描かれつつも、根底に燃えるアツいハートが同じであるため、『トリガー』のケンゴとアキトのときのようなギスギス感がなかったのがいい塩梅でした。第2話にして、ストーリーも特撮もボルテージが上がってきた『デッカー』。次回以降も楽しみでしょうがありません!

 

なお、前回(第1話)の感想記事は↓コチラです。

bongore-asterisk.hatenablog.jp

 

 

 

◎ストーリー面

前回から1年後という大胆な時間設定を行って訓練の様子を圧縮し、カナタたちの最終訓練の様子と、そこで深まる3人の絆を描いた今回。チーム作品だと必ずあるメンバー内の対立とそこからの和解や、ヒーロー作品では必要不可欠な主人公たちの人命救助や戦闘等、王道展開をしっかりと取り入れつつ、その演出が過剰にならないよう抑えられ、違和感なくお話の中できちんと同居していたのがGoodでした。今回のマイナスポイントは、「カナタたち以外のメンバーがGUTS-SELECTに入隊できなかった理由の描写不足」じゃないかなぁ。「ウルトラシリーズ」の第2話として、十分に完成度の高い一編になっていましたね。

 

スフィアザウルスの出現から1年。未だにスフィアによるバリアの解除方法は見つからず、宇宙との通信は閉ざされたままでしたが、それ以外に特に弊害は起きておらず、地球は日常生活を取り戻しつつありました。そうした中で、ムラホシ校長の勧めでTPU訓練校に入学していたカナタは、日々全力で取り組むものの、結果は最下位ばかりなうえ、デッカーにも再変身できず苦悩の日々。そんな中で、とうとう新生GUTS-SELECTの入隊者を決める最終訓練が始まります。カナタとチームを組むことになったのは…。今回は、前回から1年後という設定が語られるところからスタート。大胆な時間軸の転換であり、「この間に何があったのか?」という疑問がわきまくりでしたが、そこはきちんと補完されていたのがGoodでしたね。カナタが1年間デッカーに変身できなかったのも、「ウルトラディーフラッシャーが現れなかったから」というのも、シンプルながら設定をうまく使っているので違和感ゼロ。これだけでも理由として十分成立しているのですが、さらにプラスして「カナタはデッカーに変身したいと思っているので、時々変身できないかと模索している」様子を挿入しているのが、素晴らしいと感じました。こうすることで、この後終盤で展開する変身シーンで、「なぜカナタがなんの戸惑いや違和感もなく変身できたのか?」ということの理由付けにもなってるんですよね。状況説明描写の一環として、スルーしてしまいそうなシーンですが、とても重要な意味を持っていたと感じました。そうそう、話は変わるけど、訓練生の成績でカナタが最下位を争うって、『ダイナ』のアスカと真逆だよね。しかも、相手となる訓練生の苗字がフドウだなんて…。

 

行軍訓練が始まり、なんとしてもGUTS-SELECTに入隊したいがために、気がはやるソウマ。そんな彼に、カナタやイチカはついていくのがやっとであり、道中でとうとうカナタが負傷してしまいます。3人での目的達成が困難と判断したソウマは、すぐさま棄権を視野に入れますが、カナタのアツさとイチカの説得を受けて訓練を続行。やがて訓練が再び軌道に乗り始めた矢先、今度は怪獣デスドラゴが出現します。ムラホシ校長はすぐさま訓練生たちに訓練中止と退避を指示し、自身は有人機に改造されたガッツファルコンで飛び出します。その連絡を受けたカナタたちでしたが、目の前の避難者たちを見捨てることはできず―!中盤では、訓練でチームを組むことになったカナタ・イチカ・ソウマのことが描写。『トリガー』のケンゴ・ルナ・アキトの時と同じく、ひとつのアクシデントをキッカケにケンカを始めてしまいますが、前作と違い「根底にある思いと気質は同じ」というポイントが付加されていることから、なんだかんだで最終的には違和感なく3人で協力して問題に取り組んでいるのが素晴らしいです。カナタもイチカもソウマも、細かい点では気質や目指しているものは違うけど、「今自分が何をなすべきかを考え、それに全力で取り組む」という思考パターンは同じ。これが、3人の対立構造を底まで深めずに、かつこの後展開されるデスドラゴとの戦闘シーンにおける連携&がむしゃらさにつながっています。ストーリー展開としてはかなり王道なんだけど、アツくてグッと来たなぁ。カナタたち3人は、ケンゴたちよりもより強い絆で結ばれ、今後活躍してくれそうですね。

 

救助活動中のカナタたちを救うべく無理したため、ムラホシ校長のガッツファルコンは墜落。デスドラゴの脅威が迫り、それを食い止めるべくやるしかないと発起したカナタは、一か八かでそのまま突貫し、ウルトラディーフラッシャーがそれに呼応したことでデッカーに変身。デッカーの意思が怪獣ディメンションカードを召喚したこともあり、一度はピンチに陥るも、最終的に勝利をおさめます。こうして戦闘は終わり、ムラホシ校長もガッツファルコンからようやく脱出。そこで彼が見たのは、命令違反を承知で救助活動に当たり続ける、カナタたちの姿でした。まさに、今やるしかねぇという状況でデスドラゴの前に飛び出し、デッカーへの変身を遂げたカナタ。デッカーに変身できるかどうか確証はない状況下での行動は、最高にアツく、そして好感の持てるものでした。前回でも感じましたが、カナタはアスカよりも突貫気味でアツさがありますが、イヤミがなく爽やかさすら感じるのがいいですよね。それは彼の根底にある優しさと素直さゆえなのでしょう(アスカも素直ではあるけど、やや自信過剰気味なのがアレだよね)そんなカナタの変身したデッカーにより、デスドラゴは撃破。無事戻ってきたカナタとともに、イチカとソウマは帰投しようとしますが、直後避難民たちを目の当たりにした彼らの考えと行動は、全員一致していました。避難民を見て、全員帰投ではなくその救助を自発的に優先してやっているのがVery Good。ヒーロー番組の主役側としては、当たり前の行動とも言えますが、こうしたことを何の不純さもなくできるのは、キャラとしても演出としても素晴らしいと感じます。特に、ソウマもこの行動をしているのが、前作のアキトとの対比になっていていいんですよね~。アキトなら最終的にはケンゴと一緒に救助活動手伝ってくれそうだけど、絶対「基地に応援を頼もう」とか「今の装備じゃ無理だ。いったん帰投しよう」とか言い出しそうだもんな…。そうした、命令違反を承知で行動し続ける彼らを見たムラホシ校長は、彼らこそ新生GUTS-SELECTのメンバーにふさわしいと確信。彼らを正式に隊員として採用し、自身は隊長として、カイザキ副隊長やHANE2と引き合わせるのでした。ラストのムラホシ校長改めムラホシ隊長の判断もGood。ですが欲を言えば、それ以外の訓練生たちがなぜ不採用だったのかという理由付けも欲しかったですね。ムラホシ校長からの帰投命令のシーンで、他の訓練生たちが避難民よりも帰投を優先するなどの描写があれば、今回はほぼ完璧といえる一編でした。

 

 

 

◎特撮面

山間部の集落を舞台にしており、またスフィアがお話に絡まなかったことから、そうした方面での特撮描写は少なかった今回。しかし、デスドラゴの部位破壊を丁寧に描いたり、アクションシーンでのデッカーたちの巨大感の演出など、前回とは別方向での、細かい演出を楽しむことができました。ミクラスの動きがやたらアクロバティックだったけど、あれもう『大怪獣バトル』あたりから定番になりつつあるよなぁ。

 

カナタたちの行軍訓練中に、デスドラゴ出現!GUTS-SELECT自体は、まだ装備も人員も再拡充段階であるため、取り急ぎ有人機改造されたガッツファルコンで、ムラホシ校長が挑みます。過去のデータをもとにツノの破壊をして戦意を喪失させようとしますが、デスドラゴはむしろますます暴れ始めて失敗。さらに、カナタたちをかばうべく真正面から攻撃を食らったことで、墜落してしまいます。デスドラゴの出現シーンの時点でもう迫力十分でしたが、その後描かれるガッツファルコンの戦闘シーンが、さらに迫力と臨場感マシマシでGood。水面での爆発演出も、CGと実際の爆破を織り交ぜながら作り上げられており、ガッツファルコンの活躍を存分にカッコよく見せてくれていました。

 

一か八かでデスドラゴのもとへと走り出し、デッカーへと変身を遂げたカナタ。しかし、1年ぶりの変身なうえ、左足を負傷していたため、デスドラゴのパワー攻撃に押され気味になってしまいます。ピンチのデッカーを救ったのは、GUTS-SELECTの新型機:ガッツホークでした。戦闘パート中盤より、デッカーが登場。しかし、上記のような事情により本気を出すことができず、ピンチに陥ります。状況的にはストロングタイプが出てきてもおかしくない感じでしたが、ここで出てきたのがガッツホーク。ガッツファルコンと同じくフルCGで描写されており、初登場にふさわしい、好アシストを見せてくれました。ガッツホークの活躍シーンの中で、アップで映されその細かいディテールがわかるシーンがあったけど、あれメチャクチャカッコよかったなぁ。

 

 

再び立ち上がったデッカーの中で、カナタはデッカーの声に導かれてミクラスを召喚。そのアシストを受けて、一気に戦況をひっくり返します。こうしてすっかり態勢を立て直したデッカーは、セルジェント光線を放ってデスドラゴを撃破。1年ぶりのデッカーの戦いは、ギリギリのところで勝利をおさめる結果になりました。終盤で、今回のもう1つの新要素である怪獣カードが登場。第1弾として登場したのはミクラスであり、『大怪獣バトル』以降すっかりおなじみとなった、アクロバティックでパワフルな戦闘スタイルで、デスドラゴを追い詰めていました。登場時間はメチャクチャ短かったものの、強烈なインパクトを残してくれたミクラス。今後登場するであろう、ウインダムとアギラの活躍も楽しみです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ついに誕生した新生GUTS-SELECT。隊員となったカナタたちの最初の試練は、ガッツホークHANE2との連携だった。しかしそれは、訓練を繰り返しても上手くいかず…。

 

次回は、ストロングタイプの初登場回。カナタたち新生GUTS-SELECTがどんなチームワークを見せてくれるのか、注目したいですね。

 

読むしかねぇ…。第3話の感想記事も、読むしかねぇんだ!

bongore-asterisk.hatenablog.jp

 

 

 

 

 

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