お前それ、ゾフィーにも同じこと言えんの?ver.2.0

主にウルトラマン・仮面ライダー・スーパー戦隊シリーズなどの特撮関係の話題等を扱っていこうと思います。

『ウルトラマンデッカー』第1話 ちょっとした感想

アスカの属性を受け継ぐにふさわしい、すがすがしい突貫っぷり

 

 

 

俺って何だ?何だじゃない…俺は俺だ!俺は、アスミ カナタだ!いよいよ始まりました、『ウルトラマンデッカー』!その第1話となる今回は、デッカーを謎のヒーローとすることで紹介パートを圧縮し、そのぶんカナタらメインキャラたちの登場とスフィアの襲来にスポットを当てる形になっており、ヒーロー番組の第1話として、かなり王道的なつくりになっていました。

 

『トリガー』のときとは違い、「NEW GENERATION ○○○」と銘打っていないので、お話の展開はほぼ独自のもの。しかし、デッカーのデザインをはじめ「スフィア」や「ネオフロンティア」のワードが出てきているほか、要所要所の描写が『ダイナ』第1話を想起させるものになっており、やっぱり意識してるしてるんだなぁと感じましたね。

 

なお、前回放送の直前スペシャルの感想記事は、↓コチラです。

bongore-asterisk.hatenablog.jp

 

 

 

◎ストーリー面

上述のとおり、ヒーロー番組として王道的な展開となった今回。意図的に戦闘シーンを除くデッカーに関する描写を少なくしている(比重を軽く)していることから、そのぶんキャラとスフィアの襲来に時間をかけており、テンション高めで進行していましたね。それにしても、さいたまスーパーアリーナを使い倒してたのは、ロケ費用の節約のためかな…。

 

最後に地球に怪獣が現れてから、早7年。地球は宇宙開発に注力するネオフロンティア時代を迎え、対怪獣部門のGUTS-SELECTは、人員も予算もどんどん縮小されていました。ある日、ソラフネシティ近郊の煎餅屋で働くアスミ カナタは、宇宙港への商品搬入のため、現地へ向かいます。前半の展開は、主にカナタを中心に進行。この短い時間ので、いかに『デッカー』の世界において宇宙というものが身近になっているのか(カナタの「商店街の福引で両親が火星旅行に行っている」というセリフ)、そしてGUTS-SELECTが今どんな状況になっているのか(ムラホシ タイジ校長やカイザキ サワのセリフより)というのが、若干説明臭さはあったものの、ほぼ違和感なくわかるようになっています。特に、前者については、カナタのセリフがいい味を出していた印象。福引の景品レベルにまで火星旅行が組み込まれているというのは、現実世界に生きる我々にとっても、劇中におけるそのイメージがどんなものなのか、手に取るようにわかりますからね。そんなカナタの煎餅屋は、見た目こそ古いものの、火星にも定期的に出荷しているほど商売を手広くやっている様子。この日も宇宙港への搬入予定があり、向かった先でカナタは、キリノ イチカリュウモン ソウマと出会います。メインとなる3人、初の出会い。見た目的にイチカがグイグイ引っ張ってソウマがついて行く感じかと思いきや、実際は逆だったのにはちょっと驚きました。

 

火星における謎の存在:スフィアの襲撃のニュースの直後、ソラフネシティを含む地球各所に出現。瞬く間にスフィアソルジャーの襲撃が始まったほか、スフィアザウルスの出現と放つ妨害電波のせいで、GUTS-SELECTの機動兵器はほぼ全て無効化。ムラホシ校長らも相次いで出会ったカナタは、混乱の中ソウマたちの言いつけを無視して救助に奔走。さらに、向かってくるスフィアソルジャーに、単身挑みます。しかし、他の一般隊員と同じくスフィアソルジャーに飲み込まれてしまい…!中盤からは、一気にスフィアによる攻撃が開始。土曜日朝の子供向け番組であるため、グロ描写などは当然ありませんが、「電波障害を食らってナースデッセイ号とガッツファルコンがあっという間に墜落」・「スフィアソルジャーに一般隊員が飲み込まれてそのまま生死不明」・「がれきや火災の中で、指揮系統も寸断された阿鼻叫喚の現場」と、なかなかの絶望感を味わわせてくれる描写が続きます。これらを観た時は、「なかなか今作は攻めてるなぁ」と感じましたね。もしかして、『デッカー』の作風は、設定や展開はハードに攻めるぶん、カナタたちの快活さでそれを薄めて明るい感じにしていくパターン…でくるのかな?このような絶望的な状況下で、誰よりも希望を失わず、そして突貫していたのがカナタ。その姿は、もろに『ダイナ』第1話でダランビア相手に突貫するアスカと同じでしたが、スフィアソルジャーの飲み込まれて大ピンチ。しかし、デッカーとの出会いと彼との一体化が、奇跡を起こします。デッカーとカナタの邂逅は、このシーンが初。ちょっぴり『ガイア』チックな感じもありましたが、デッカーはトリガー以上に謎のウルトラマンという感じがしましたね。スフィアの中から広がった宇宙から出てきたけど、彼は宇宙のどこかで生まれた存在なのか?それともスフィアと袂を分かった、出自そのものは同じ存在なのか?「デッカーの正体」もストーリーを通じた謎の1つとして事前に予告されていることから、これらのことはきっと、今後明かされていくのでしょう。

 

デッカーと一体化したカナタは、ウルトラDフラッシャーで変身。フラッシュタイプでスフィアザウルスに挑みます。ともに襲いかかってくるスフィアソルジャーを薙ぎ払ったデッカーは、そのままスフィアザウルスを撃破。その勢いのままスフィアそのものを倒そうとしますが、残念ながらエネルギー切れでスフィアの地球包囲を許してしまいます。こうして奇跡の生還を果たしたカナタは、ムラホシ校長に諭されると同時に、TPU訓練学校への入学を勧められるのでした。終盤でついにデッカー登場!その詳細は後述しますが、『ダイナ』のコンセプトを受け継ぐにふさわしい、ダイナミックな戦い方をしていたのが印象的でした。というか、ダイナは序盤の第1・2話については割とスマートな戦い方してたから、第1話に限れば、デッカーの突貫っぷりはダイナを超えていましたね。そんなデッカーの初戦は、スフィアザウルスを撃破しスフィアソルジャーを排除することには成功したものの、スフィアによる地球包囲網を破ることはできずじまい。実質的に孤立し、スフィアの脅威にさらされる地球を、カナタたちは、デッカーは、どうやって救うのか?彼らの成長と戦いは、まだ始まったばかりだ!

 

 

 

◎特撮面

第1話はパイロット版になるため、例年その特撮描写は気合いが入ったものになるのが恒例。今回の場合はCG合成にかなり力が入れられており、デッカーの戦闘シーンを含むスフィアソルジャーの大量登場には、視聴者にこれでもかというほどその脅威を印象付けてくれました。そのそのぶんミニチュア破壊はやや抑えめでしたが(それでもかなりやっていたけど)、これについては次回以降魅せてくれるのでしょう。

 

火星・レッドシティを襲撃したスフィアが、早くも地球にまで襲来!スフィアザウルスまでもが現れる中、GUTS-SELECTの機動兵器はほぼ沈黙し、地上戦力もギリギリの状態。そうした厳しい状況下でも。カナタたちは奮闘し続けます。「◎ストーリー面」でも触れましたが、ここでは絶望感の畳みかけるような表現が素晴らしい他、グイグイCGで動いていたナースデッセイ号たちの墜落の瞬間も、ミニチュアと見間違うレベルのCGの出来の良さでGood。スフィアソルジャーは若干浮いている感じもありましたが、あれだけの数で攻めてきていたことから、1つ1つはそこまで気になりませんでしたね。しっかし今回のスフィア、『ダイナ』のそれに比べれば、知性は同等(と思われる)なうえ、やることがえげつないのが印象的。これは今後、激しい戦いになりそうだ…。

 

スフィアソルジャーに飲み込まれたカナタが出会ったのは、デッカーと名乗る光の巨人の存在。彼の声に従ってウルトラマンデッカーと一体化・変身した彼は、そのままスフィアソルジャーとスフィアザウルスとの戦闘に挑みます。スフィアソルジャーを薙ぎ払い、スフィアザウルスと真正面からぶつかったデッカーは、一度は劣勢に陥るも、最終的にはセルジェント光線でそれを撃破。初勝利をおさめます。戦闘シーンのメインは、やはりデッカーとスフィアザウルスのバトル。この前のスフィアソルジャーでCGを多用した戦闘(ただし、デッカーのほうはCG描画ではなく実際のスーツを使用)を見せてくれた分、こちらでは肉弾戦を見せてくれました。これらのバトルは本当に圧巻。スフィアソルジャーをバッサバッサと倒すシーンは爽快感MAXだし、スフィアザウルスとの戦闘は、いい意味で洗練されてないダッシュからの渾身のパンチやチョップが、いい味出してました。そういえば、小型スフィアと戦ってからスフィア合成獣と戦うって流れは、『ダイナ』第2話序盤と同じ流れなんですよね。ここらへんも、絶対意識してやってるよなぁ。

 

スフィアザウルスを排除したものの、上空にはまだ親玉のスフィアが鎮座。ソラフネシティを、地球を解放するため、デッカーはそのまま宇宙へと飛びだします。周囲にいたスフィアソルジャーを一定数排除はできましたが、一方でスフィア本体を叩くことはできずじまい。これにより、スフィアによる地球の包囲を許してしまいます。スフィアザウルスを倒して「これで今日の戦闘は終わりかな」と思って油断していたら、そのまま宇宙に飛び出して最後の最後まで戦おうとしだしたので、これにはビックリ。デッカー/カナタ、下手したらアスカ以上の突貫キャラと言えるんじゃないか…?でも、こうした限界まであきらめない姿勢というのは、ヒーローとして、そして人間として、好感が持てますよね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ムラホシ校長の言葉を受け、TPU訓練校に入学したカナタ。しかし、訓練は苦労の連続で、イチカやソウマたちとも上手くいかない。そんな中現れる怪獣デスドラゴ!果たしてカナタたちは、無事にGUTS-SELECTの新規隊員になれるのか!?

 

次回は、カナタたちがGUTS-SELECTへの入隊を目指すお話。次回予告から感じるお話の雰囲気、そしてサブタイトルから、『ダイナ』第3話「目覚めよアスカ」を想起させます。ということは、次回のラストか第3話で新生GUTS-SELECTが完成して、アサカゲやHANE2が出てくるって感じなのかな。

 

読むしかねぇ…。第2話の感想記事も、読むしかねぇんだ!

bongore-asterisk.hatenablog.jp

 

 

 

 

 

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