お前それ、ゾフィーにも同じこと言えんの?ver.2.0

主にウルトラマン・仮面ライダー・スーパー戦隊シリーズなどの特撮関係の話題等を扱っていこうと思います。

『ウルトラマントリガー』 総括感想

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今回は、ウルトラマントリガー』の総括感想記事です。

 

「NEW GENERATION TIGA」という副題をつけ、デザインやコンセプト、そして大まかなストーリーまでをも『ティガ』をベースに作られた本作。細かいところでオリジナリティを打ち出し、差別化を図りつつドラマを作り上げていこうという気概は感じられましたが、やはりちょっと不完全燃焼感も否めなかった作品だったなという印象でした。トリガーのデザインそのものは、「ニュージェネレーションヒーローズ」の中ではウルトラマンギンガビクトリーと同じくらい好きなんですけどね。

 

なお、第25話(終)および映画の各感想記事は↓コチラです。

bongore-asterisk.hatenablog.jp

bongore-asterisk.hatenablog.jp

 

 

 

ウルトラマントリガー』という作品が惜しかったといえる点。それは、「『ティガ』との関連性があいまいだったこと」と、「ドラマ進行を優先したためのキャラの掘り下げ不足」にあると考えられます。

 

 

まずは「『ティガ』との関連性があいまいだったこと」。これについては、最終的にはトリガーや闇の三巨人たち、その背景にある超古代文明の話も「他人の空似、偶然似ていただけ」という形になりましたが、一方でシズマ会長は『ティガ』の世界から来た一般隊員だし、どこまで関連があるのかは不明ですが、キリエロイドも登場しています。

 

「『ティガ』とは違う独自のドラマです!」という割には上述の後者の要素があるし、逆に「『ティガ』をオマージュした作品です!」という割には上述の前者の要素がある『トリガー』は、そうした面から観るとはっきり言って中途半端な作品なのです。どうせなら、「最低限のところだけ『ティガ』を真似ました」か「徹底的に『ティガ』のオマージュをやります」のどちらかに振り切ったうえで、作品を作ってほしかったですね。

 

ちなみに、私はこのような印象を持っているので、『トリガー』メインの要素が「他人の空似、偶然似ていただけ」という結論は、実はそんなに嫌いじゃありません。ただ、そこに至るまでの過程のグダグダ感は否めませんでしたね。

 

 

続いて、「ドラマ進行を優先したためのキャラの掘り下げ不足」。『トリガー』にはケンゴらGUTS-SELECTの仲間たち、そして闇の三巨人ら敵側キャラが登場しますが、特に前者については、もうちょっと掘り下げれば面白いドラマがさらにいくつも作れたんじゃないかなと思います。特にヒマリとテッシンなんて、メイン回どころか、その過去や正確になった理由が感じられる描写なんてほぼゼロでしたからね(マルゥルは第13話で一応GUTS-SELECTへの入隊経緯が説明されていたけど)。

 

そんなヒマリとテッシンは、あくまでも脇役なので、百歩譲って仕方ないと考えるにしても、ケンゴの背景があまり語られていないのは深刻。特に、彼のトレードマークともいえるともいえる「スマイル!スマイル!」の由来がほとんど語られていないのは、あまりにも残念です。これの掘り下げは『トリガー』の中では絶対に必要でしょうし、なんならこれをテーマにするだけで1話作れそうなくらいのポテンシャルを持っている要素のはずなのに、なんでスルーしちゃったんだろう…。

 

そうそう、結局ルルイエも、その名前の由来は『エピソードZ』でようやく語られたけど、物語自体にはあんまり絡んでこなかったよね。『トリガー』は新型コロナウイルス感染拡大の影響により、当初のストーリーを8割方くらい書き直したらしいけど、本来のお話だったら、ルルイエも何か活用されていたのかなぁ。

 

 

…と、辛口な記述が続きましたが、総合的に観れば、私は『トリガー』は割と好きな作品の1つになりました。要所要所で描写不足だったものの、『ティガ』でやったことの裏返しをやり、さらにそれにきちんとした理由付けをしていたことは、もっと評価されてもいいと思います。

 

そして何より、トリガーそのもののデザインがカッコよかったし、玩具ギミックも秀逸だったもんね!ジード』以来久しぶりに多くの関連商品を買い込み(この時点でまだ紹介できていないものもあるけど)、このブログで取り上げてきたことからも、私の熱量を感じ取っていただけるのではないかなと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そのドラマ自体には賛否両論あるものの、「ウルトラシリーズ」の玩具売上を爆上げさせ、万人受けするカッコいいデザインで、1年間頑張り通してくれたトリガー。その系譜は、次作『ウルトラマンデッカー』に、着実に受け継がれることになりました。

 

この調子でいけば、「ウルトラシリーズ」のさらなる躍進も夢ではないでしょう。ただ一方で、そうして積み上げられたものが、「あくまでも過去の平成三部作をベースにしたもの」という事実は、ちょっと複雑に思うところがあるけどね―。

 

 

 

 

 

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