お前それ、ゾフィーにも同じこと言えんの?ver.2.0

主にウルトラマン・仮面ライダー・スーパー戦隊シリーズなどの特撮関係の話題等を扱っていこうと思います。

『機動戦士Ζガンダム』ちょっとした感想 Ζ-7(第19~21話)

f:id:bongore_asterisk:20210611183421j:plain

今回は、機動戦士Ζガンダム』の感想記事第7回目です。

 

サイコ・ガンダムとの決着!登場、Ζガンダム前回から続いていたサイコ・ガンダムとの戦いも、今回で決着。その結末は、カミーユにとってもフォウにとっても、大きな痛みを伴うものになったと同時に、ある種の救いもあったものになりました。そして、第21話でようやくタイトル通りのΖガンダムが登場。と言っても、変形するのは次回以降で、今回はウェイブライダー形態のみの登場にとどまりました。

 

なお、前回(第16~18話)の感想記事は↓コチラです。

bongore-asterisk.hatenablog.jp

 

 

 

 

第19話「シンデレラ・フォウ」

1985年7月13日放送
登場した敵他:ハイザック連邦軍仕様)、サイコ・ガンダム

f:id:bongore_asterisk:20210611183434j:plain

「思い出なんて、これからいくらでも作れるじゃないか。」


STORY:フォウのことが忘れられないカミーユは、密かにアウドムラから抜け出し、ニューホンコンの街へ出向いた。市街地で落ち合った2人は、お互い敵と知りながらその中を深めるが、それを引き裂くかのように、ベンのサイコ・ガンダムが街を襲撃する。離れ離れになってしまった2人はそれぞれガンダムMk-Ⅱとサイコ・ガンダムに乗り込むが、戦いの中でお互いの正体を知るのだった。過去の記憶に捕らわれているフォウを、カミーユは救えるのか!?


前回、初めて接触を果たしたカミーユとフォウ。今回は、彼らがその中を深めると同時に、戦いがお互いの正体を知るきっかけとなり、すれ違っていく彼らの姿を描いた一編です。フォウはララァと似たキャラクターとして描かれていますが、ララァとは違い彼女の心情描写を細かく挿入することで、ララァよりもさらに人間味を感じるキャラになっているのが興味深いですね。


ニューホンコン政府からの指示を受け、今日中の離陸を強いられることになったアウドムラ。ハヤトたちがその準備に急ぐ中、カミーユだけはフォウのことを忘れられずにいました。アムロは彼の気持ちを察するも、カミーユはそれを振り切って独断でアウドムラを抜け出し、ニューホンコンの市街地へ出ていってしまいます。一方、ティターンズのベンは、新たなアウドムラの追撃作戦を考えていました。前回のサイコ・ガンダムの襲撃を受けてか、ニューホンコン政府から今日中の離陸を求められてしまったアウドムラ。まあ、前回の戦いはアウドムラがここにいたからゆえに発生したものでもあるから、こればっかりは仕方ないよねぇ。こうして急いで離陸準備に入らざるを得なくなったアウドムラでしたが、ただ1人だけ気乗りしていないのがカミーユ。彼はフォウのことが忘れられず、今も彼女のことを考え続けていました。カミーユの異変に何となく気づいたアムロは、本能的に彼にフォウから離れるようにとアドバイスします。アムロ自身はフォウにあったことはなく、カミーユからの伝聞の範囲でしか彼女のことを知りませんが、アムロはその話から、かつての自分とララァの関係に似ていると直感します。このシーンで面白いのが、アムロ自身は「今の君はかつての僕に似ている」のような、自分の過去をにおわせるようなことはほとんど言っていないこと。彼の思っているであろうことは、彼が立ち去った後にミライが補完する形でカミーユに伝えています。こうすることで、視聴者に印象付けてるんですね~。


ニューホンコンの街に出たカミーユは、フォウと再会。ビルの屋上でその仲を深め、お互いが敵だとわかりつつも急接近していきます。しかし、そこに現れたのがベンの操縦するサイコ・ガンダム。フォウは自分の機体と記憶を取り戻すために、サイコ・ガンダムの方へ飛び出してしまいます。追いかけるも彼女を見失ってしまったカミーユは、ガンダムMk-Ⅱで出撃すべく、アムロリック・ディアスに回収を求めるのでした。Aパート後半は、カミーユとフォウの描写が中心。彼らが恋人のような関係になっていくと同時に、フォウの過去や抱えているものが明かされる形になっています。フォウは戦災孤児であり、ムラサメ研究所4番目の被検体だから「フォウ」。記憶喪失の彼女は、今回の任務でガンダムMk-Ⅱを倒せば記憶を取り戻せると伝えられており、それゆえにガンダムMk-Ⅱの撃破に固執していたのでした。そんな彼女に対する、カミーユの反応がGood。「ムラサメ研究所の言っていることは信用できない」や「思い出はこれからいくらでも作れる」などと発言し、彼女を励まそうとします。確かにきれいごとと言えばそれまでかもしれませんが、カミーユの優しさが現れた良シーンだと思ったなぁ。こうしてキスまでしたいい感じになってきた2人の関係ですが、それに水を差すように現れたのが、ベンの乗るサイコ・ガンダム。彼はフォウのような強化人間に頼らずアウドムラを撃破するため、あろうことかニューホンコンの街を直接攻撃し始めるのでした。いくらアウドムラをおびき寄せるとはいえ、場合によってはニューホンコンの街を壊滅させても構わないとまで考え始めたベン。ティターンズはやせても枯れても地球連邦軍なのに、それでいいのか…?


アムロに回収されアウドムラに戻ったカミーユは、ガンダムMk-Ⅱに搭乗。サイコ・ガンダムに向かって出撃していきます。一方のフォウも、ベンに代わってサイコ・ガンダムに搭乗。自分の記憶を取り戻すべく、ガンダムMk-Ⅱへ向かいます。戦闘で相まみえる両者は、その中でお互いがそのパイロットであることを知り、驚愕するのでした。ベンはサイコ・ガンダムを最初はうまく動かしていたものの、じょじょに制御不能になり、やがてフォウに導かれるように彼女のもとへ。ベンの言葉から察するに、どうやらサイコ・ガンダムは人とメカをつなげた操縦システムになっているようであり、フォウのような一部の強化人間しか操縦できない仕組みになっているようです。ベンは強化人間に頼らない戦い方を求めてたけど、現状これじゃあフォウに頼らざるを得ないよなぁ。同じ頃、カミーユアウドムラに戻り、ガンダムMk-Ⅱに搭乗して出撃。ニューホンコンの市街地で、カミーユとフォウの戦いが始まります。その戦いの中で、カミーユとフォウが、お互い相手しているモビルスーツパイロットであることを知るのでした。無線通信などではなく、ニュータイプとしての勘の共鳴(?)により、その正体を知る両者。このシーンではフォウの方により多くのシーンが割かれており、カミーユの正体を知ったことによるショック、それに対する反応が丁寧に描写されています。


カミーユはフォウに対し、戦いをやめてアウドムラに入るよう説得。しかし、自分の過去の記憶、そして自分自身の存在を追い求め続ける彼女は錯乱して戦闘を続行。カミーユの説得は失敗してしまいます。何とかガンダムMk-Ⅱを引き上げたアムロリック・ディアスは、戦闘システムを撃ち抜いてサイコ・ガンダムの動きを止め、撤退に追い込むことに成功。戦いは一応の終息を見せるのでした。フォウの説得を試みるカミーユ。しかし、彼女の自分自身の記憶に対する執着は、彼の想像を超えるものでした。カミーユの説得もわからなくはないけど、アウドムラに乗せたいあまりに「エゥーゴに加入すればすべて解決する」的な論法してたのがダメでしたね。フォウに言い返されたあと、何も反論できなかったし…。こうしてカミーユの思いとは反し戦闘を再開したフォウにより、カミーユはピンチに。彼を救ったのは、アムロでした。アムロはフォウが戦い続ける理由を戦闘システムにも原因があると見抜き、そのシステムを破壊。一時的に動きを止めたことで相手を撤退に追い込み、カミーユも救います。ここでのアムロの活躍は見事。一発でフォウが自分の意思だけでなく戦闘システムにも原因があると見抜いたのは、やっぱりララァエルメスと戦った経験によるものなのかなぁ。

 

 

 

第20話「灼熱の脱出」

1985年7月20日放送
登場した敵他:サイコ・ガンダムハイザック連邦軍仕様)、ガルダ(スードリ)

f:id:bongore_asterisk:20210611183741j:plain

「女のワガママが、男を殺すというの…?」


STORY:度重なる戦闘の末、装備が尽きかけていたベンは、アウドムラ追撃の最終作戦を敢行する。しかしその結果は、サイコ・ガンダムを除きハイザック隊全滅という有様だった。ベンは最後の戦法として、アウドムラへの特攻を決意。サイコ・ガンダムの攻撃も相まって、カミーユたちはピンチに陥った。カミーユはフォウを救うため、決死の説得を試みる。カミーユは、フォウの心を変えることができるのか?そして彼は、宇宙へ戻ることができるのか!?


しばらく続いていたカミーユの地球での戦闘も、今回で完結。今回はブランに続きアウドムラの前に立ちはだかってきたベン、そしてサイコ・ガンダムとの決着がつくお話になりました。結局フォウはカミーユ側につくことなく、そのまま地球連邦軍側の人間として生死不明になりましたが、その直前にカミーユのことを手助けするような行動をしていたことから、彼女の心はある程度カミーユによって救われたのではないか…と思いたいなぁ。


カミーユの様子を心配するアムロ。そんな彼の姿を、ベルトーチカもまた心配していました。その後、ハヤトは戦艦アーガマより24時間の地球軌道待機の情報をキャッチし、アムロはこの機会を逃さず、なんとしてもカミーユを宇宙に戻すことを決意。しかし、それを邪魔するかのようにベンのハイザック隊とフォウのサイコ・ガンダムが攻撃を仕掛けてきます。応戦するカミーユたちは、ハイザック隊を全滅させることに成功。フォウは体調不良を訴え、一時撤退するのでした。戦艦アーガマの24時間地球軌道待機により、再びカミーユの宇宙への機関のチャンスが生まれることに。しかし、現在アウドムラニューギニアティターンズの拠点に向かっている最中であり、どう頑張っても現地到着は翌朝でタイムリミットギリギリの状態でした。戦艦アーガマも、頻繁にアウドムラと連絡を取り合ってるんだから、もう少しタイミング合わせてくれたらいいのに…。宇宙でも戦闘やってて、ようやくひと段落ついたって感じだったのかなぁ。この情報をキャッチしたハヤトは、アムロの意向もありニューギニアへ急行することを決意。そこに立ちふさがったのは、フォウのサイコ・ガンダムハイザック隊でした。応戦すべく出撃したカミーユガンダムMk-Ⅱとアムロリック・ディアスは、ハイザック隊を撃破。残るはサイコ・ガンダムのみとなり、アムロはサイコ・ガンダムに背後を取られ大ピンチに陥りますが、フォウの体調不良により脱出に成功します。フォウが体調不良を起こさなければ、アムロは完全にやられてたよなぁ。


ハイザック隊を失ったことで、ベンのガルダ(スードリ)に残された主な戦力は、もはやサイコ・ガンダムのみ。補給も受けられないことを悟ったベンは、サイコ・ガンダムを再出撃させた後、スードリでの特攻を決意します。同じ頃、一時アウドムラに帰還していたカミーユは、ベルトーチカからアムロが戦いに参加するのを止めてほしいと言われますが、彼はそれを突っぱねるのでした。Aパート前半でハイザックが6機ほどやられ全滅していましたが、あれがベンのスードリに残されていた最後のモビルスーツだったらしい(サイコ・ガンダムはスードリ所属ではないため)。そのためサイコ・ガンダムを除く有効な攻撃手段を失ったベンは、スードリでアウドムラへ特攻をかけることを決意します。初登場時から現在に至るまで、サイコ・ガンダムを除き一切補給どころか味方のガルダ等との接触をしていなかったベン。まあいつか限界は来るだろうなぁとは思ってたけど、既にここまで追い詰められているとはね。こうした状況下とはいえ、ベンは決して錯乱しているわけではなく、特攻を決意した際はちゃんと部下たちに脱出を指示。それでも残ることを決意したわずかな部下たちとともに、ベンは最後の作戦に出ます。一方のアウドムラ側では、カミーユアムロが一時帰還。だんだんと戦いにのめりこんでいくアムロに危機感を覚えたベルトーチカは、カミーユに頼んで彼を引き離そうとしますが、カミーユ自身はそれを拒否するのでした。ベルトーチカが心配するのはわかりますが、さすがに今回の彼女はちょっとわがまますぎる印象。カミーユから「女のワガママが、男を殺す」と言われちゃうのも、仕方ない感じがしますね。


ベンの指示を受け、再び出撃したサイコ・ガンダムカミーユはフォウを止めるため、アムロよりも先にガンダムMk-Ⅱで出撃します。上空で戦い続ける中、サイコ・ガンダムガンダムMk-Ⅱを捕縛したのを利用し、カミーユはフォウのいるコクピットへ接近。彼女のもとへ向かい話しかけます。それを聞き続けるフォウでしたが、最終的にはカミーユに銃を向け、彼とガンダムMk-Ⅱをサイコ・ガンダムから引きはがすのでした。Bパート前半で、再び戦うことになるカミーユとフォウ。自分の記憶のために戦おうとするフォウに対し、カミーユには戦う意思はあまりありませんでした。前回に引き続き、どちらかと言えばフォウを止めたい一心で戦いに挑むカミーユ。彼はフォウのコクピットを開けて説得に入るのですが、ここで語るのが自分の過去や身の上話であるのが、とても興味深いですね。自分でも「なんでこんなことを言ってるんだろう」とカミーユは呟いていましたが、これは彼自身が彼女に気を許し、そして自分もまたフォウと似た境遇であると知ってもらいたいという思いがあったからではないでしょうか。前回と違い、飾っていないその語り口がよかったですね。フォウは最初こそカミーユの言葉を理解したような口ぶりを見せますが、最後は突然彼に銃を突きつけ、自分から離れるよう要求します。


ガンダムMk-Ⅱが離れた後、海に着水したサイコ・ガンダム。変形したそれが向かった先は、なんとアウドムラに特攻をかけようとするベンのスードリでした。フォウは格納庫へと突っ込んで、シャトルを強奪。フォウの思いを感じ取ったカミーユアムロは、そのままこの場でガンダムMk-Ⅱごと宇宙へ飛び立つ準備を始めます。フォウの活躍とアムロのアシストにより、ガンダムMk-Ⅱのシャトルは無事宇宙へ発進。スードリは落ち、カミーユは戦艦アーガマへの帰還を果たすのでした。カミーユと別れた後のフォウのとった行動は、ティターンズそして地球連邦軍に反し、カミーユの戦艦アーガマへの帰還をアシストするというもの。彼女のこの決死の行動により、カミーユは実際に戦艦アーガマへ戻ることに成功します。フォウはカミーユから一度も「自分は戦艦アーガマに変える予定だ」なんてことを聞いていないのですが、まるでそれを知っているかのように行動。おそらく、ニュータイプどうしで意識がつながりあい、その中でカミーユのこのことも知ったからなのでしょうね。劇中では明言されていませんでしたが、フォウがシャトルを強奪している最中、カミーユアムロが彼女の“意思”を感じ取る描写があることから、そのことが窺えます。こうしたフォウの活躍により、彼女自身は生死不明になってしまうもスードリは墜落。ベンもアムロリック・ディアスの攻撃により倒され、カミーユは宇宙へ帰還します。久しぶりに再会した、戦艦アーガマのメンバーたち。さあ、新たなる戦いだ―!

 

 

 

第21話「ゼータの鼓動」

1985年7月27日放送
登場した敵他:戦艦ドゴスギア、ガブスレイ、メッサーラ

f:id:bongore_asterisk:20210611184158j:plain

「アポリー中尉が、ゼータを運んできたのよ。」「ゼータ…?できたのか、Ζガンダム!」


STORY:戦艦アーガマに帰還したカミーユは、ホームシックに似た状態になり、その苛立ちを船員にぶつけ、自習室送りになってしまった。そんな時、ティターンズの艦隊から離れていたシロッコは、形容しがたいプレッシャーを感じて、ジェリドらの乗るガブスレイを派遣。戦艦アーガマを発見し、戦闘に突入する。カミーユも出撃する中、彼はガンダムMk-Ⅱから放り出されてしまった。ピンチの彼の前に現れる、新たな機体。そう、その名は…Ζガンダムだ!


ついに登場、Ζガンダム今回は、Ζガンダムの初登場回であると同時に、以前から登場しているシロッコが、本格的にその活動を始めるお話。シロッコの内に秘めたる野望の壮大さに、ビックリさせられました。またΖガンダムは今回確かに初登場しますが、モビルスーツ状態への変形まではせずじまい。それでもガブスレイ(これも今回初登場)を撤退に追い込んでるんだから、相当な強さだなこれ…。


前回、戦艦アーガマに帰還したカミーユ。さっそく戦列に加わりパトロールを行うなどしていましたが、彼は言いようのない苛立ちに包まれていました。それが原因で、艦橋内でトラブルを起こしたカミーユは、トーレスともども自習室送りにされてしまいます。一方ティターンズは、アポロ計画という、月に位置するフォン・ブラウン市への攻撃を計画。その理由は、自分たちの地球連邦軍での影響力を高めるためでした。せっかく念願の戦艦アーガマに帰ってきたというのに、なぜか妙にイライラしているカミーユ。前回の終盤でファがクワトロ=シャアとともに行っていることを知り落胆している様子や、地球でのフォウとの別れがあったことなどから、自分の思い通りにいかないことが重なったことによるストレスが、苛立ちの原因だと推測されます。気持ちはわからんでもないけど、カミーユってえらく情緒不安定だな…。これを諫めてくれる大人たちがいれば、彼の様子も落ち着くはずですが、ブライトとエマはそれに逆行。ブライトはカミーユを自習室(というなの牢獄)送りにし、エマはその直前にカミーユに話しかけ、彼の心を逆なでするような言い方をしてしまいます。「地球で恋をしたのでしょう?」や「戦果を挙げて英雄になったつもりなの?」と言いつつも、なんだかんだでカミーユを諭そうとするエマ。しかし、その言い方も相まってカミーユにはほとんどその意図は伝わらず、彼のさらなる反発を招く結果になります。エマの言いたいことはわかるし、指摘していることも的を射てる。でも、どうしてこう妙に厭味ったらしい言い方になっちゃうかなぁ?だから、カミーユは余計に反発してしまうのに…。


ティターンズに協力するシロッコでしたが、彼はアポロ作戦にはすぐには参加せず、ジャミトフ・ハイマン接触後に別空域を航行。部下として同じ艦に乗るジェリドとマウアーに可変型モビルスーツ:ガブスレイを与え、自らもメッサーラに搭乗し訓練に励みます。訓練終了後帰還したシロッコは、ジェリドたちに対し自分の野望を堂々と語るのでした。シロッコ木星の巨大輸送船ジュピトリスの船長でしたが、今はティターンズに協力。今回、彼がティターンズに入るにあたり、その大将であるジャミトフと血判状を作成していたことが明かされます。人類が宇宙に出て久しいというのに、忠誠の証明として血判状を作るなんて、妙に古臭いよなぁ。ところでこの血判状シロッコが自ら言い出して作ってるのがミソ。のちの描写から考えるに、忠誠を誓ったと思わせるためのパフォーマンスであることがわかります。そんなシロッコは、自分の艦ドゴスギアにジェリドやマウアーも乗せており、彼らにガブスレイを与えて訓練を実施。自らもメッサーラで訓練に出ます。そして帰還した後、自分の野望を語るのでした。ガブスレイは、メッサーラよりもやや小ぶりな可変型モビルスーツモビルスーツの機動性と、モビルアーマーの変形システムと武装を兼ね備えた、いいとこどりともいえる機体です。カミーユたちをけっこう苦戦させてたし、なかなかの強敵だったなぁ。そんな訓練を終えた後、シロッコが堂々と語ったのは、戦争終結後の世界。彼から見ればエゥーゴティターンズも似たようなものであり、戦後の世界を作るには新しい秩序とリーダーが必要だと考えていました。ジャミトフたちにバレたら大変なことになるのに、よくジェリドたちにこれを語ったよなぁ。一方で、自らがリーダーになる気はないんですね、彼。


引き続き宇宙を航行中、形容しがたいプレッシャーを感じたシロッコ。彼はジェリドのガブスレイを派遣します。ジェリドが向かった先にあったのは、戦艦アーガマ。ガブスレイの接近をエゥーゴ側もキャッチしたことで、戦闘が始まります。ガブスレイは1機だけでもかなりの強さを誇り、さらにマウアーの機体も加勢してきたため、エマのリック・ディアスは途中で戦線離脱。カミーユガンダムMk-Ⅱも不覚を取られたうえ、ハッチが開いてしまったため、宇宙空間に放り出されてしまいます。シロッコが感じた謎のプレッシャー、それは戦艦アーガマの存在でした。シロッコももしかしてニュータイプなのか?いや、それともニュータイプの素質を持つ人間なのか?どちらにせよ、『Ζガンダム』の世界はえらくニュータイプになりうる能力を持つキャラが多いなぁ…。そんなシロッコの指示により、出撃したジェリド。それをエゥーゴもキャッチしたことで、戦闘に突入します。ジェリドの乗るガブスレイを前に、カミーユたちは苦戦を強いられます。ガブスレイは初登場ということもあり、かなり強いモビルスーツとして描写。エマのリック・ディアスはあっという間に大破して撤退に追い込まれ、カミーユガンダムMk-Ⅱもかなりのダメージを受けます。今回のエマは、戦闘中ではほとんどいいところなし。カミーユの反応速度や通信についていききれず、さらに一瞬の迷いがリック・ディアスの大破を招きます。戦闘中ではカミーユとエマの立場がほぼ逆転。今回の序盤でエマが彼を諭そうとするシーンがあっただけに、ますます何とも言えない気持ちになるなぁ…。さて、こうした激しい戦闘の中、カミーユは宇宙空間に放り出されてしまうことに。彼はこのまま、死んでしまうのか!?


宇宙空間を漂い、死も覚悟したカミーユ。そんな彼のもとに、モビルアーマー並みのメガ粒子砲を積んだ輸送船が現れます。輸送船はさらに上部のメカを分離してガブスレイに応戦し、カミーユを回収。それに乗っていたのは、ファでした。輸送船が運んできたのは、完成したばかりのΖガンダム。それはあっという間にガブスレイ2機を撤退に追い込み、そのまま戦艦アーガマに帰還するのでした。ここで登場、Ζガンダム!先述したとおり今回はモビルスーツ形態へと変形まではしなかったものの、ウェイブライダーモビルアーマー)形態でも十分にその強さを発揮。ガブスレイ2機をまともに相手にし、撤退に追い込みます。これは強いぞ、Ζガンダム!今後の活躍に期待が持てますね。でも、初登場にカミーユが全くタッチしていない(彼が操縦等を行っていない)形になっていたのは、かなりビックリしました。カミーユはここでファとも再会しますが、彼女は戦艦アーガマの空気に飲まれたのか、以前とは違いすっかり戦う気満々。自らモビルスーツパイロットになるとまで言い出し、その訓練をしていることが明かされます。ああ、戦争は人を変えていく―。

 

 

 

 

 

今回はここまで。次回は、第22話から第24話をご紹介予定です。『機動戦士Ζガンダム』。君は、刻(とき)の涙を見る―。

bongore-asterisk.hatenablog.jp

 

 

 

 

 

ガンプラ Pick Up!

Ζガンダム』に登場したモビルスーツガンプラの一部を、ピックアップしてみよう!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -

Twitter Instagramやってます。よろしければ↓閲覧&フォローの方お願いします!

Twitter https://twitter.com/CTF_bongore_A

Instagram https://www.instagram.com/bongore200706/