お前それ、ゾフィーにも同じこと言えんの?ver.2.0

主にウルトラマン・仮面ライダー・スーパー戦隊シリーズなどの特撮関係の話題等を扱っていこうと思います。

『機動戦士Ζガンダム』ちょっとした感想 Ζ-8(第22~24話)

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今回は、機動戦士Ζガンダム』の感想記事第8回目です。

 

はばたけΖガンダム!そしてフォン・ブラウン市の運命は?前回ご紹介の第21話で、鮮烈のデビューを果たしたΖガンダム。これによりエゥーゴの戦力は大幅に増強されますが、対するティターンズは、フォン・ブラウン市を舞台に巧妙な作戦を仕掛けてきました。今回は、そんなエゥーゴティターンズの攻防が観られるお話が多め。Ζガンダムの活躍のインパクトに負けない、シロッコたちの知略が、ドラマをさらに面白くしてくれています。

 

 

なお、前回(第19~21話)の感想記事は↓コチラです。

bongore-asterisk.hatenablog.jp

 

 

 

 

第22話「シロッコの眼」

1985年8月3日放送
登場した敵他:戦艦ドゴスギア、マラサイハイザック、ガブスレイ

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「このままでは私はやられる…。敵の意思が固まって、私を襲う!」


STORY:サラとシドレの訓練を担当することになったジェリドは、ガブスレイで出撃。その訓練中に遭遇したのは、エゥーゴのレコアたちの乗るメタスとGディフェンサーだった。サラたちの意見に反し攻撃を強行するジェリドの前に、レコアはピンチに陥り、またそれを戦艦アーガマが察知した。Ζガンダムで出撃したカミーユたちは、これに応戦。その戦闘の中で、ファは戦闘の厳しさを、サラたちは敵の気迫に負けるという恐怖を知るのだった…!


エゥーゴの中ではまだ実戦経験のほとんどないファ。ティターンズニュータイプ候補生にして、訓練生に過ぎないサラとシドレ。両者に共通するのは、戦闘意欲だけは一人前であること―。今回は、そんな立場は違えど似た立ち位置にいる彼らが、戦闘を通じてその中に渦巻くものを感じ取るお話です。Ζガンダムがまだデビューして間もないため、必然的にそれとカミーユの出番もそこそこ確保されていますが、ドラマでの主人公は彼女たちだったと言えるでしょう。


シロッコからの指示により、2人のニュータイプ候補生:サラとシドレの訓練を担当することになったジェリド。経験は浅いも戦闘意欲は十分な彼女らの発言は、じょじょにジェリドを苛立たせていきます。同じ頃、戦艦アーガマではΖガンダムなどの整備中。その中でカミーユはファと出会いますが、両者の気持ちにすれ違いが生じ、それはやがて衝突へと発展します。彼らを指導しようとするブライトとエマでしたが…。今までは隊の中の一パイロットとして活躍していたジェリドでしたが、今回は初めて部隊(といっても候補生の訓練ですが)を任されることに。彼が担当することになったサラとシドレは、口が達者であり、それがジェリドを苛立たせます。自分なりの考え方と、戦闘哲学を持っているようであるサラとシドレ。しかし、どうもその言い方がかなり直球です。彼女らとジェリドどちらの考え方も100%正しいとは思いませんが、まあ確かにあんな言い方されれば、ジェリドでなくとも怒っちゃうのは無理ないですね…。一方の戦艦アーガマでも、衝突が発生。Ζガンダムの整備をしていたカミーユは、ファと再会。しかし彼女は、モビルスーツパイロットになることにより固執するようになっており、彼女を戦争に巻き込みたくないと思うカミーユの心とはすれ違い続けます。ろくに実戦経験もないのに、戦闘意欲と意思はカミーユ以上なファ。彼女自身は「現実を見」たからこうなったと言っていますが、うーん、ファもある意味現実を見ずにイキがっているようにしか見えないんだよね…。こうした衝突があった際、ブライトやエマがバシッと言ってくれればいいのですが、彼らもそこまでの責任を負いたくないのか、どこか接し方に悩んでいる様子。これじゃあイカンよ。


自身はガブスレイに乗り、サラとシドレをマラサイに乗せ、訓練に出たジェリド。しばらく航行していた彼らがキャッチしたのは、グラナダから戦艦アーガマへ向かう、レコアたちの乗る新型モビルスーツ:メタスと、新型戦闘機:Gディフェンサーでした。シロッコにいったん合流してから戦おうとするサラに対し、ジェリドは攻撃を強行。レコアはそれを振り切ろうとしますが、相手は食らいつき続けてきます。エゥーゴグラナダΖガンダム以外のメカニックも製造しており、メタスやGディフェンサーもその1つ。今回のレコアの任務は「いかに無事輸送するか」だったので、それらの活躍はそれほど多くはありませんでしたが、それでもその高機動性などでジェリドたちを驚かせてみせました。これに対しジェリドは、サラとシドレとともに攻撃を強行。最初はジェリドの指示についていく彼女たちでしたが、途中から追いつけなくなり、それがさらにジェリドを苛立たせることになります。ジェリドは最初こそ攻撃の基本的なパターンに基づく指示を出していたものの、途中からは「機体を縦に並べて、2機を1機しかないように見せろ」など、訓練生には酷な指示を出すように。当然サラたちはついていけなくなっていきます。攻撃を焦るジェリドも、良くないよなぁ…。


レコアたちが襲撃を受けていること、そしてガブスレイらをキャッチしたブライトは、カミーユたちに出撃を指示。カミーユΖガンダムで、エマがガンダムMk-Ⅱで出撃します。そんな中で、ファがリック・ディアスで勝手に出撃。後続したアポリーが彼女の補助に回りますが、彼女は初めての実戦に対応しきれず、戦闘の足を引っ張ります。そんな中で、Ζガンダムはシドレのマラサイを撃破。エゥーゴの戦いに気圧されたサラも勝手に撤退してしまい、ジェリドも撤退を余儀なくされます。今回のこの戦闘シーンで、Ζガンダムが初めてモビルスーツ形態へと変形。ウェイブライダー形態でガブスレイとマラサイらをギリギリまで翻弄し、満を持して変形する姿がたまりませんでしたね。このΖガンダムの登場でかなり戦闘が有利になったのに対し、その足を引っ張り気味だったのがファ。彼女は出撃指示が出ていないにもかかわらず、無断でリック・ディアスに搭乗。やむを得ずブライトは出撃許可を出しますが、宇宙に出た後もマラサイ相手に翻弄されっぱなしで、機体を大破させてしまいます。その戦う意思に対し、身体が追いついていなかったファ。彼女は今回の戦いで、戦争の厳しさを知ったことでしょう。一方のジェリド側は、Ζガンダムの登場で一気に形勢不利に。シドレがファのリック・ディアスを倒そうとするも、逆にそのスキを突かれてΖガンダムにより撃破。サラは戦ううちにエゥーゴの戦う意思に気圧されて勝手に撤退してしまい、戦力不足に陥ったジェリドも、撤退に追い込まれます。サラが感じた、「敵(エゥーゴ)の意思」。それはかつて、ライラがガンダムMk-Ⅱらと戦って散った際に持った感情と似たものでした。今回の戦いで、サラはライラに似たようなことを経験。彼女のセリフや勝手に撤退するさまから、感じたその恐怖がいかに大きなものであったかがよくわかります。


戦艦ドゴスギアに帰還したジェリドたちは、シロッコからの処分を覚悟していましたが、シロッコ自身のとった行動は、ジェリドの想像とは真逆のものでした。同じ頃エゥーゴでは、戻ったファがエマから処分を受けることに。彼女はエマの話を聞きながらも、部分的には反発するのでした。訓練中に勝手に相手を攻撃し、戦果を挙げるどころか訓練生1人失って帰ってきたジェリド。普通なら怒られる程度では済まない大失態ですが、シロッコは特に激怒することもなく、いくつか指摘したのみでジェリドとサラを現場に戻します。このシーンだけ見るといい上司に見えるシロッコですが、この前のジェリドたちの戦闘を確認しているシーンなどを見ると、その印象は真逆。ジェリドたちのことをよく思っているどころか、逆に駒としか思ってない感が丸出しです。じかも、そうしたことをジェリドたちにはおくびにも出さず(当たり前と言えばそうですが)、水面下でマウアーを取り込もうとしているのが、良く言えばしたたか、悪く言えばやらしいですね~。同じ頃、エゥーゴでは勝手に出撃し戦闘の足を引っ張ったファについて、エマが平手打ち。ファは途中反論するものの、最終的には反省するのでした。エマは感情丸出しで激怒。その剣幕は、カミーユに対して怒っていた時以上のものでした。今回はファが完全に悪いのでエマのこうしたやり方も悪くはないですが、怒りに任せるやり方では、いつか限界が来ると思うんだよなぁ。その内、戦艦アーガマ内で軋轢が生じるかも…。

 

 

 

第23話「ムーン・アタック」

1985年8月10日放送
登場した敵他:戦艦ドゴスギア、戦艦アレキサンドリア、ムサイ改、ガブスレイ、ハイザックマラサイ

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「この不快感は?」「この不愉快さは、なんだ!?」「この感覚…あの男か!」


STORY:戦艦アーガマが戦艦ラーディッシュと合流しようとしていた頃、シロッコティターンズは、アポロ作戦の実行を開始した。フォン・ブラウン市を、月と地球の攻撃の拠点とするためである。シロッコはジャマイカンより作戦指揮を任されるが、彼の作戦は、敵も味方も翻弄するものだった。ジェリドやマウアー、そしてジャマイカンの部隊までをも駒とするシロッコ。その巧妙な作戦の前に、エゥーゴフォン・ブラウン市の制圧を許してしまう―。


前回から名称が登場している、アポロ作戦とその概要。今回はそれが実行に移され、シロッコフォン・ブラウン市を制圧し。エゥーゴが一時敗北するさまが描かれます。ドラマパートもカミーユたちよりシロッコたちの方が出番が多く、ジェリドやマウアー、そしてジャマイカンまでをも自身の作戦の駒にし、エゥーゴをさんざん翻弄してフォン・ブラウン市を制圧してしまうさまは、狡猾ながら鮮やかに感じました。まあ、やられてる側はたまったもんじゃないですけどね。


フォン・ブラウン市付近に到着した、シロッコティターンズの艦隊。制圧にかかる作戦指揮をジャマイカンから任されたシロッコは、ジェリドたちに作戦概要を確認し、準備を進めていきます。一方の戦艦アーガマも、ティターンズフォン・ブラウン市に接近していることをキャッチ。戦闘準備をしつつ戦艦ラーディッシュの合流を待つ中、カミーユは部屋の掃除をしていました。前回ちょろっとだけ出てきたアポロ作戦ですが、今回はお話の肝になるポイントでもあるため、その作戦概要と目的の解説シーンが挿入。シロッコにそれを語らせるのではなく、シロッコから確認の指示を受けたサラがそれを話すという構成にすることで、説明ゼリフの違和感を無くしていましたね。フォン・ブラウン市は、かつてアポロ11号のアームストロング船長が降り立った地であり、ここに軍事拠点を構えれば地球と月の裏側の両方を管轄し攻撃ができるとのこと。それでティターンズはここを狙ってたんですね。でも、一応ティターンズ地球連邦軍で官軍側なんだから、無理に攻撃して制圧しなくても、「軍の拠点とすることにした」とかなんとか言って接収しちゃう方が楽なのでは…?一方の戦艦アーガマも、こうしたティターンズの動きを察知していないはずがなく、戦闘準備と月から戻ってくる戦艦ラーディッシュとの合流を画策。そんな中でカミーユが唐突にし始めたのは、部屋の片づけでした。自分がいつ死んで部屋を明け渡すかわからない状況であり、また自分の性格もあって、片づけを始めるカミーユ。エマには理解してもらえなかったようだけど、その気持ち、なんとなくわかります。ちなみにこのシーンでのエマは、ファの接近に気づいた直後、わざとカミーユと彼女が2人きりになるよう配慮。彼らの関係の修復の手助けをしようとしています。


ジャマイカンの戦艦アレキサンドリアも準備が整い、いよいよアポロ作戦が開始。シロッコは威嚇射撃として、その郊外にビームやミサイルを撃ち込みます。これに気づいた戦艦アーガマは、戦艦ラーディッシュからのシャトルのみを先行して受け入れ、合流を後回しにして戦闘を開始。ΖガンダムガンダムMk-Ⅱ、リック・ディアス、メタスが出撃します。ところが、出撃直前からひと悶着あって…。シロッコが「威嚇射撃」と言うから、まあ小爆発が起きる程度の攻撃にとどめるのかと思いきや、空の色が変わっちゃって大爆発が起きるくらいの攻撃だった。もう威嚇射撃どころか通常攻撃並みの破壊をしてたような気がするけど、これが『Ζガンダム』の世界で言う威嚇射撃の標準規模なのか!?このようなティターンズの攻撃に気づいた戦艦アーガマは、応戦すべくΖガンダムモビルスーツの出撃を指示。出撃直前にひと悶着ありましたが、何とか各々機体に搭乗して出撃していきます。出撃直前の格納庫では、ブライトから機体の指定とそれによる出撃指示が出ているのにもかかわらず、ファは別の機体に乗ろうとしたり、シャトルで戦艦アーガマにやってきたカツは独断で出撃しようとしたりするなど、一部のメンバーがやりたい放題。お前ら少しは素直に指示に従えよ!いさかいになるメンバーたちでしたが、ここはカミーユとエマが何とかおさめてくれたことにより、ΖガンダムカミーユガンダムMk-Ⅱにエマ、リック・ディアスにアポリー、メタスにファ、カツは待機となり、カツを除くメンバーが出撃していきます。


ジャマイカンの放ったハイザック隊と交戦状態に入るカミーユたち。しかし、作戦指揮を担当するシロッコは、わざと自身のモビルスーツ隊を出撃させませんでした。ジェリドがサラたちを率い、マウアーもそれを追い独断で出撃していきますが、シロッコはそれらに関しては全く気に留めずじまい。そのまま自身はフォン・ブラウン市へと直行します。宇宙に出たジェリドたちは、カミーユたちと相まみえるのでした。カミーユたちにとってはもはやハイザック隊は敵ではありませんが、唯一戦闘経験がほとんどないファだけは苦戦。メタスにより何とか応戦しますが、挙げた戦果はΖガンダムの手助けによりハイザック1機を撃破したのみでした。メタスはエゥーゴの最新型モビルスーツですが、ファの戦闘の不慣れさをカバーするまでには至らなかった様子。やっぱりモビルスーツ戦は、その性能だけでなく、パイロットの腕も重要になってくるのですね。こうしてジャマイカンのハイザック隊を戦わせている一方で、全く増援を出さずフォン・ブラウン市への着陸を優先していたのがシロッコ。彼の意に反する形でジェリドたちとマウアーが出撃していきますが、それでも彼は気にせず着陸を強行しますシロッコカミーユたちをわざと相手にしなかったのは、ジャマイカンの部隊に彼らを引きつけさせておいて、そのスキにフォン・ブラウン市に先に着陸して制圧を図るため。カミーユたちはこの作戦に引っ掛かり、シロッコの意図に気づいたジャマイカンもその戦闘から脱出しきれなかったため、結果シロッコは悠々とフォン・ブラウン市へ着陸してしまいます。敵どころか味方、しかも部下だけでなく他の部隊までもを利用し、作戦の目的を達成してしまったシロッコ。ズルいと感じなくもないですが、鮮やかかつ巧みな作戦だと思いましたね。


シロッコの悪意を感じ取ったカミーユは、そのスキを突かれサラのマラサイとジェリドのガブスレイに攻撃されピンチに。それを救ったのは、クワトロ=シャアの百式でした。さらにマウアーのガブスレイも加わって激しい戦闘になりますが、ここでシロッコフォン・ブラウン市の制圧とエゥーゴの撤退要求の声明を発したため、両者は撤退。一時的に戦闘は終わります。シロッコに完全にやられたカミーユたちは、フォン・ブラウン市奪還を図るべく次の一手を考えるのでした。シロッコフォン・ブラウン市を制圧する瞬間、その悪意を感じたカミーユ・クワトロ=シャア・ジェリド。それからの戦闘復帰にカミーユが一歩遅れたため、それが彼のピンチを招きます。シロッコの強い悪意を感じた3人。カミーユとクワトロ=シャアはわかるけど、ジェリドもニュータイプの片鱗を見せているということなのか?まあ、以前も彼はその鋭い勘を見せるシーンはありましたけどね。カミーユはサラのマラサイとジェリドのガブスレイに押さえられ撃破される寸前に陥りますが、これを救ったのがクワトロ=シャアの百式百式もまたマウアーのガブスレイにつかまりますが、パーツを外すことでそれから脱出し、Ζガンダムの救出に成功します。何とか生還することができたカミーユたちでしたが、フォン・ブラウン市は制圧され、完全にシロッコひいてはティターンズにしてやられた形に。さあ、彼らはここからどう反撃するのか―!?

 

 

 

第24話「反撃」

1985年8月17日放送
登場した敵他:戦艦アレキサンドリア、戦艦ドゴスギア、ハイザックギャプランマラサイ、ムサイ改

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「君がエゥーゴの指揮を取れ…。シャア・アズナブル…!」


STORY:フォン・ブラウン市を制圧されたエゥーゴは、その内情を調査すべく、カミーユを現地に派遣。しかし、彼はジェリドたちに偶然遭遇してしまい、カツとともに逃避行を続けることになってしまう。やがて戦艦アーガマティターンズヤザンの部隊に発見され、戦闘に突入。ファのメタスが市内に侵入したことにより、市街地戦に突入してしまった!さらに地球では、ブレックスが暗殺され、地球連邦軍が正式にティターンズ支配下に入ろうとしていた…!


前回、ティターンズにより制圧されてしまったフォン・ブラウン市。今回は、エゥーゴがその奪還を図るお話です。しかし、物語の中心はそれに置かれておらず、その奪還と同時並行的に起きていたカミーユの潜入やブレックスの暗殺、そしてフォン・ブラウン市付近で勃発したヤザン・ゲーブルの部隊との戦闘に重きが置かれていました。確かにエゥーゴフォン・ブラウン市を奪還しましたが、戦闘によりメチャクチャにしてしまった上に、地球ではブレックスが暗殺され地球連邦軍ティターンズ支配下に入ることに。ほぼティターンズにしてやられた格好になってしまっています。


ティターンズフォン・ブラウン市を押さえられてしまったエゥーゴ。戦艦アーガマでは早くも奪還作戦が組み立てられており、その一環としてカミーユが現地へ潜入、敵の配置や市民感情の調査を行うことになります。偽の身分やIDを作りこみ潜入した彼でしたが、運悪く潜入中にジェリドと遭遇。あっという間に正体がバレてしまいます。ジェリドたちに殺されそうになる彼を救ったのは、勝手に随伴してきていたカツでした。フォン・ブラウン市が制圧されたという危機的状況でも、落ち着いて新たな作戦を立てるエゥーゴ。彼らが単なるレジスタンスではなく、ちゃんと軍関係者(ブライトなど)の協力もあり、立派に軍事組織として成り立っていることがよくわかる描写です。その作戦の一環として敢行されることになったのが、フォン・ブラウン市への潜入によるモビルスーツの数の把握と、市民感情の調査。これにはカミーユが抜擢され、現地へ潜入します。ところが着いて早々、彼はジェリドたちと偶然出会ってしまい、いきなり追われる身になってしまいます。せっかく色々と準備していたのに、自分の顔を一番よく知る敵:ジェリドに見つかったことにより、あっという間にスパイ活動どころではなくなったカミーユカミーユフォン・ブラウン市に向かって数シーン挟んだ後にすぐバレてたので、あまりの早さにちょっと笑っちゃいました。諜報専門のレコアに潜入させておけばよかったのに。あ、でも彼女もジェリドに顔がバレてるから、どちらにせよ似たような展開になっちゃったか…。そんなカミーユは、ジェリドに銃を突き付けられピンチに陥りますが、ここで現れたのが、勝手についてきていたカツ。彼が飛び出してジェリドに銃を突きつけたことにより、カミーユとカツはスキを見て逃げ出します。


戦艦ラーディッシュを離れ、地球に降り立っていたクワトロ=シャア。彼の目的は、ブレックスの護衛と、地球連邦議会への出席でした。議会自体はティターンズ側に寄りかかっていたものの、ブレックスはそれを覆そうと別の法案の提出を決意。しかしその夜、彼は何者かに暗殺されてしまい、駆け付けたクワトロ=シャアに一言遺すのでした。クワトロ=シャアは、今回は完全に別行動。前回の序盤で少しだけ触れられていた、ブレックスの護衛任務につきます。ブレックスエゥーゴの協力者…と言うよりもほぼ中心を担う人物ですが、地球連邦軍に所属。地球連邦議会に出席できるくらい地位の高い人物です。エゥーゴに加担しているってことがバレたら、ティターンズの息のかかった地球連邦議会なんか出禁になっちゃいそうだけど、そうなってないってことは表向きにはバレてないんでしょうね。でも、後述するように暗殺されちゃってるから、知っている人は知ってたんだろうなぁ…。そんな彼は、ティターンズの大将:ジャミトフの考え方を危惧し、無駄足になる可能性が高いとわかっていて、政治家たちの宇宙移民法案の提出を決意。しかし、その夜に暗殺されてしまいます。「地球の政治家は地球に残るべきだ」とし、支持を集めるジャミトフ。これだけ聞いていれば当然にも感じますが、『Ζガンダム』の世界の地球は、一部を除いて荒廃しきっているので、地球に固執することがよい選択ではないんですよね。かといって、ブレックスの法案が100%といいとも思えないけど(極端すぎるので)。そんなブレックスは、おそらくティターンズの尖兵により暗殺。死ぬ間際の彼のもとに駆け付けたクワトロ=シャアは、彼から自分に代わってエゥーゴの中枢を担うよう指示されるのでした。クワトロ=シャアを「シャア・アズナブル」と本名で呼び、エゥーゴの未来を託したブレックス。このシーンは強く印象に残りましたね。


ジャマイカンからの指示を受け、フォン・ブラウン市周辺の偵察を行っていたヤザンの部隊。彼らが発見したのは、航行中の戦艦アーガマでした。ジャマイカンへ報告せずに攻撃を決断したヤザンは、ギャプランハイザック隊で強襲。カミーユやクワトロ=シャアのいない戦艦アーガマは、エマやアポリー、レコアやファをそれぞれガンダムMk-Ⅱ、リック・ディアスΖガンダム、メタスに乗せて出撃させます。戦闘の最中、ファのメタスがフォン・ブラウン市市街地上空に逃げ込んだことにより、その市街地までもが戦いに巻き込まれることになってしまいます。ティターンズの新たなるメンバーとして、ヤザンが今回初登場。好戦的な性格の彼は、今後もエゥーゴの前に立ちはだかることになります。そんなヤザンは、戦艦アーガマを見つけるや否や、報告もせずに攻撃を開始。奇襲を受ける形となった戦艦アーガマは、出せる人員を投入して応戦します。この時点ではカミーユやクワトロ=シャアが不在のため、エマら残っているメンバーが出撃。Ζガンダムカミーユが戻ってくるまで待機させておくのではなく、レコアに搭乗させて動かしたのはちょっと意外でした。Ζガンダムカミーユの専用機だけど、彼だけしか操縦できないってわけじゃないから、ありえない判断じゃないんですけどね。こうして始まった戦闘において、ハイザック隊に苦戦するエマたちではなく、的確に敵を撃破。しかしファだけは未だ戦闘に慣れておらず、戦っているうちにフォン・ブラウン市の上空へと接近。ハイザック1機を倒しますが、その残骸が市街地に落下し、市民はパニックに陥ります。劇中で確認できる範囲で、初の敵撃破となったファ。でも、市街地にこれだけ被害出してちゃ意味ないじゃん…!


フォン・ブラウン市の市民の混乱に巻き込まれ、シェルターに逃げ込んだカミーユとカツ。そこで彼らはまたもジェリドたちと鉢合わせします。Ζガンダムの接近を感じ取ったカミーユは、カツの協力でシェルターから脱出。レコアと交代してギャプランと戦います。一方のジェリドたちも、シェルターを抜け出して戦艦アレキサンドリアに帰還。戦いに参加しようとしますが、事態を重く見たジャマイカンは撤退をすでに決断。ティターンズの撤退と言う形で、戦闘は終結するのでした。カミーユたちのシェルターのシーンでは、カミーユらとジェリドらの駆け引きの他、ティターンズに対する市民感情もわかる重要な描写。エゥーゴに加担まではしないけれども、ティターンズをよく思わない市民もけっこういるようですね。まあ、ここは月(宇宙=スペースノイド)の都市でもあるし、彼らは地球びいきで自分たちの街を攻撃してきたんだから、そりゃ嫌われるわな…。シェルター内では一触即発寸前の状況まで行きますが、ここでカツが機転を利かせたことで、カミーユは脱出。彼が感じ取った通りΖガンダムが現れ、レコアと乗員交代を行います。そして、宇宙でハイザック隊やギャプランと戦うのでした。Ζガンダムは、ハイザックを次々と撃破しギャプランに接近。そのまま撃破してしまうのかと思いましたが、ヤザンの操縦テクニックがそれを回避しました。さすがに、すぐやられはしないか。このようにΖガンダムなどが戦っている中、ジェリドたちもようやく戦艦アレキサンドリアへ帰還。モビルスーツに乗って戦おうとしますが、ジャマイカンは既に撤退を決意しており、その信号弾を放ったことで、戦闘は終結エゥーゴフォン・ブラウン市を奪還するのでした。ジャマイカンが撤退を決意したのは、エゥーゴに発電施設を押さえられ、これ以上戦闘が激化すると自分たちの離脱にも影響してくるからでした。これによりエゥーゴフォン・ブラウン市を奪還した形になりますが、現地は戦闘に巻き込まれたせいでグチャグチャ。地球連邦議会の方ではジャミトフが地球連邦軍のトップに選任されていますから、今回の戦闘がエゥーゴにとって勝利…とはちょっと言い難い状況なんですよね。総合的に見れば、敗北って感じじゃないかなぁ。

 

 

 

 

 

今回はここまで。次回は、第25話から第27話をご紹介予定です。『機動戦士Ζガンダム』。君は、刻(とき)の涙を見る―。

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ガンプラ Pick Up!

Ζガンダム』に登場したモビルスーツガンプラの一部を、ピックアップしてみよう!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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