今回は、『機動戦士Ζガンダム』の感想記事第6回目です。
激化していく戦いと、揺れ動くカミーユの心!アムロが登場した一方、アッシマーやギャプランといった(現時点での)強敵モビルアーマーも登場し、戦いも登場人物たちの動きも激しくなっている『Ζ』の物語。今回はそれに拍車をかけるかのように、ミライが再登場する他、新たなる登場人物:フォウ・ムラサメ、そして強敵サイコ・ガンダムも登場します。ニューホンコンを舞台に繰り広げられる人間模様と戦闘は、なかなか観ごたえがありました。
なお、前回(第13~15話)の感想記事は↓コチラです。
bongore-asterisk.hatenablog.jp
第16話「白い闇を抜けて」
1985年6月22日放送
登場した敵他:ハイザック(連邦軍仕様)、アッシマー
「後ろにも目をつけるんだ!」
STORY:ベルトーチカやクワトロ=シャアとの会話で、その戦意をじょじょに復活させていくアムロ。彼が次に携わる作戦は、戦艦アーガマへカミーユとクワトロ=シャアを帰還させるというものだった。ヒッコリーに無事降り立ったガンダムMk-Ⅱと百式だったが、アムロだけはアッシマーとハイザック隊の接近を察知。リック・ディアスで応戦する。やがて、アムロを心配したカミーユも加勢。新旧ガンダムパイロットの共闘が実現し、アッシマーに挑むが…。
ついに実現、新旧ガンダムパイロットの共闘!今回は、『Ζ』で初めてアムロがモビルスーツ(リック・ディアス)に搭乗。カミーユのガンダムMk-Ⅱと共闘し、ブランの乗るアッシマーを撃破することに成功するお話です。自由落下の中での空中戦が、クワトロ=シャアたちの乗るシャトルのカウントダウンも相まって、緊迫感あふれる戦闘になっていてGood。終始アムロがカミーユにアドバイスしながらの戦い方になっていたのも、アムロの先輩そして先代ガンダムパイロットとしての格を見せつけてくれる形になっていましたね。
ギャプランを退け、ヒッコリーに向かっているアウドムラ。その船内で、アムロは再びベルトーチカやクワトロ=シャアと出会います。彼らと会話する中で、アムロはその戦意を少しずつ取り戻していきます。同じ頃ブランは、引き続きアウドムラを追跡中。彼はそれの向かっている方面、そしてその先の地形から、ヒッコリーに彼らの拠点の1つがあるのではないかと踏んでいました。前回と似て、Aパート前半にはアムロがベルトーチカやクワトロ=シャアと会話するシーンが挿入。前回のアムロは心動かされていなかったのに対し、今回は少しずつ戦意を取り戻していくきっかけを作ることになります。前回と今回の会話の違いは、特にベルトーチカが自分の会話の真意を語っている点。決してアムロを軽蔑したり同情したりしているわけではなく、本来の自分を取り戻してほしい―。そうした思いが伝わったからこそ、アムロの心に変化を起こし始めたのですね。ちなみに、このシーンをきっかけにアムロがちょっぴりベルトーチカに恋心を抱いているのも興味深いです。一方のクワトロ=シャアとの会話は、相変わらず「お互いわかってる感」のある会話に。アムロが宇宙に戻れない理由をララァの死にあると知り、クワトロ=シャアはそれに対してアドバイスします。アムロの回想シーンでは、実際の『ガンダム』でのララァ死亡シーンをそのまま流用。こう見ると、けっこう絵柄変わったなぁ…。
ヒッコリー上空に到達したアウドムラは、合図となる伝書鳩を地上へ放ち、それを受けてヒッコリーの滑走路の誘導灯が点火。クワトロ=シャアの意向もあり、カミーユがガンダムMk-Ⅱに、クワトロ=シャアが百式に、アムロとカツがリック・ディアスにそれぞれ乗って、地上へ降下。いよいよ戦艦アーガマへの帰艦の準備を始めます。無事地上に降り立つカミーユとクワトロ=シャアでしたが、アムロだけはアッシマーとハイザック隊の接近を察知し、地上に降りる前にリック・ディアスで叩こうとしていました。ヒッコリー周辺は常に雲が立ち込めている、非常に視界の悪い地帯。どう見ても空港を建設するには向かなさそうな地域ですが、だからこそ敵の目を欺くにはもってこいの地域ともいえますね。カミーユたちはこのヒッコリーから打ち出されるシャトルに乗って戦艦アーガマに帰艦する予定であり、併せてモビルスーツも持っていくため、彼らはそれぞれ機体に乗って降下。カミーユとクワトロ=シャアは地上にそのまま降り立ちますが、アムロだけはカツとともに別行動を取り始めます。カツはハヤトの許可を得たことにより、念願のアーガマ行きが決定することに。このままエゥーゴの一員として、本格的に戦いに身を投じることになるんだなぁ。そんな彼を連れてリック・ディアスで出たアムロは、カミーユやクワトロ=シャアよりも先に、アッシマーとハイザック隊の襲撃を察知。しかし、シャトル発射を優先させるため、アウドムラやカミーユたちに連絡を取らず、そのまま単独で決着をつけようとします。アウドムラのレーダーどころか、アッシマーがアウドムラを視認するよりも前に、その接近に気づいたアムロ。やっぱり、“異常に勘が鋭い”ってのが、ニュータイプの特徴の1つなのかなぁ。
アムロのリック・ディアスは、ついにアッシマー&ハイザック隊と接触。アウドムラもその一団を発見し、一気に空中戦が始まります。アムロを中心に奮闘するアウドムラ側ですが、主要なモビルスーツやパイロットは皆ヒッコリーに降り立ってしまっているため、戦力不足状態。無人のネモを使ってハイザック隊を少しずつ撃破していきますが、押され気味な戦局は変わりません。地球に残り戦うことを決意したアムロは、自分の拳銃をカツに託し、彼をヒッコリーへ降ろすのでした。アウドムラの現在の戦力は、ガンダムMk-Ⅱや百式がいないため大幅ダウン状態。ネモが数機搭載されているものの、乗るパイロットの人数が足りず、ギリギリの戦いを強いられることになります。せっかく機体があっても、乗るパイロットがいないのは痛いなぁ。本当、カミーユやクワトロ=シャアに頼りきりな感じだったんだね…。そんな中で一番の奮闘を見せたのが、アムロのリック・ディアス。しかし1機だけの踏ん張りには限界があり、じょじょに劣勢になっていきます。このままではシャトル発進時間まで間に合わないと考えたアムロは、先行してカツを地上に降ろすのでした。アムロがカツを降ろす際に託したのは、自分の拳銃。それは、かつて一年戦争の時、シャアと撃ちあいになった際(最終回)に使用していた拳銃でした。このシーンにはゾワッと来たなぁ。
カツが降りてくるのと前後して、アムロのリック・ディアスがなかなか降りてこないため様子を見に飛び立ったカミーユ。そこで彼は、アッシマー&ハイザック隊の攻撃を受けるアウドムラを目の当たりにします。戻ってきたアムロのリック・ディアスとともに、カミーユのガンダムMk-Ⅱはアッシマーとバトル。力を合わせて撃破することに成功しますが、カミーユ自身はシャトルに戻ることができず、引き続きアウドムラに滞在することになるのでした。終盤の戦闘シーンでの見どころは、なんと言ってもカミーユとアムロの共闘!ガンダムMk-Ⅱとリック・ディアスで戦う彼らの姿には燃えたなぁ~。カミーユのガンダムMk-Ⅱが一方的に活躍するのではなく、アムロがリック・ディアスから戦い方を指示し、それをもとにガンダムMk-Ⅱが戦って撃破に成功するという構図にしていたのも、ちゃんとアムロの顔を立てる形になっていたのでGoodでしたね。カミーユはこれだけの戦果を挙げることに成功しましたが、残念ながらシャトル発射までには間に合わず、アウドムラにそのまま残ることに。ということは、しばらくカミーユはアムロと行動を共にするってことなんですね。彼が宇宙に戻るのは、もう少し先か…。
第17話「ホンコン・シティ」
1985年6月29日放送
登場した敵他:ハイザック(連邦軍仕様)、ガルダ、サイコ・ガンダム
「あなたは変よ。戦いに吸い寄せられていく…。それでは、全体的な物の見方はできないわ。」
STORY:ニューギニアのティターンズの拠点を叩くべく、ニューホンコンにて補給を行うことにしたアウドムラ。カイから紹介されたルオ商会を訪れたアムロとベルトーチカが出会ったのは、あのミライだった。つかの間の再会を喜ぶ彼らだったが、その時、謎の黒い機体が市街地を襲う。ガンダムMk-Ⅱの攻撃を全く寄せ付けないその機体の名は…サイコ・ガンダム!戦いの中で、カミーユとアムロそしてフォウ・ムラサメは、不思議な感覚を共有する…。
新たなる黒い敵:サイコ・ガンダム出現!今回は、ニューホンコンを舞台にミライが再登場し、そして新たなる強敵サイコ・ガンダムが初登場する回。カミーユの出番はサイコ・ガンダムとの戦闘パートが中心で、ドラマパートはアムロがその中心となりました。ガンダムMk-Ⅱとサイコ・ガンダムの戦闘は、市街地で行われることに。これ、「ガンダムシリーズ」初の本格的な市街地戦ってことになるのかな。
カミーユとガンダムMk-Ⅱを宇宙に帰すべく、ティターンズの拠点を叩く作戦を立案するハヤトたち。そのための補給を求めて、彼らはカイのつてを頼り、ニューホンコンを訪れます。同じ頃、ティターンズのベン・ウッダーは、日本のムラサメ研究所からフォウ・ムラサメを呼び寄せて、自分の指揮下に。彼女はサイコ・ガンダムのパイロットでした。カミーユを宇宙に帰すためだけなら、ティターンズの本拠地ならどこを叩いてもいいはず。その中でもあえてニューギニアの拠点を選んだのは、そこがまだ出来立てで、防衛網等が構築されきれていないことが予想されるからでした。作戦としてはわからなくもないけど、発案の根拠がカツは前に言っていたことだけなのは、ちょっと薄いかなぁ。でも、ハヤトやアムロ自身も納得してるし、カツの読みは悪くないのでしょうね。とはいえ、ティターンズの拠点を攻めるのだから、ある程度の準備は必要。そのため、彼らはカイのつてを頼り、ニューホンコンのルオ商会と接触を図るべく、現地に赴きます。ハヤトたちと行動を別にしたものの、なんだかんだでその後も連絡を取り続けてくれているカイ。ちゃんとハヤトたちのために活動してくれているのが心強いですね。その一方で、新たな動きを見せていたのがティターンズ。アウドムラを狙うベンは、日本のムラサメ研究所からフォウを呼び寄せ、彼女の機体であるサイコ・ガンダムを手にするのでした。フォウの所属するムラサメ研究所は、ニュータイプ研究所。彼女もロザミアと同じく強化人間と呼称されていることから、ティターンズおよび地球連邦軍内での“強化人間”は、ニュータイプに近い存在のことである人間であることが窺えます。やはり地球連邦軍は、ニュータイプを人工的に作ろうとしているのか…?
ニューホンコンに到着したカミーユたち。そのうちアムロとベルトーチカが、ルオ商会と接触するために現地に降り立ちます。店内に入った彼らが出会ったのは、コロニー行きのチケットを買い求めようとしていたミライでした。彼女との再会を喜ぶアムロでしたが、店内でルオの名前を出した途端、ボディーガードたちに襲われてしまいます。その時、市街地に黒い機体が現れるのでした。ルオ商会は、カラバそしてエゥーゴに協力してくれるという会社の1つ。表向きは真っ当な商売をしているのかと思いきや、闇ルートで仕入れている航空券の販売を行ってるらしい。地球連邦軍から見たら、表も裏も真っ黒じゃないか!よく今まで目をつけられずに商売し続けられたなぁ。そんなルオ商会でアムロたちが出会ったのは、今はブライトの妻で2児の母となったミライ。彼女は子供を宇宙で育てたいという思いから、地球を離れることを決意していました。ミライもこの回より再登場。『ガンダム』の頃よりも大人びていますが、アムロと似て全体的な印象はほとんど変わっていないですね。ブライトとの絶対的な信頼があるのは、夫婦というだけでなく、一年戦争を乗り越えた仲でもあるからなのでしょうね。そんな未来との再会を喜ぶアムロでしたが、ルオとの接触を焦り、窓口でその名前を出してしまったため、ボディーガードに襲われてしまいます。ルオの名前を安易に出すのは、ルオ商会の中ではダメらしい。まあ、わからなくもないかな。
ニューホンコンの市街地を襲う黒い機体に対し、カミーユがガンダムMk-Ⅱで出撃。しかし、その異常な能力と圧倒的な体格差の前に、なかなか効果的な攻撃を仕掛けられずにいました。同じ頃、ミライ親子はベルトーチカに連れられ、一時的にアウドムラへ避難しハヤトと再会。ルオ商会に捕らえられていたアムロも、ルオの娘ステファニーとともに、建物から脱出します。サイコ・ガンダムは打倒ガンダムMk-Ⅱに燃えており、アウドムラがニューホンコンに着陸していることをキャッチしているため、市街地に堂々と出現。そのまま侵攻を開始します。ガンダムMk-Ⅱで飛び出したカミーユは、その無差別攻撃っぷりに驚くのでした。ニューホンコンの市街地は大都会で、中高層ビルが林立する場所。そのためサイコ・ガンダムは、変形前の状態でビルというビルをぶっ壊しながら、ガンダムMk-Ⅱに襲い掛かってきます。今までの『ガンダム』そして『Ζ』は、宇宙空間での戦闘が多く、地上戦でも住宅地の少ない高原や荒野、あるいは海上が主だった印象。こうした大都会での市街地戦は、今回がシリーズ初になるんじゃないでしょうか。これに対し出撃するのがガンダムMk-Ⅱですが、その体格差を前にサイコ・ガンダムの変形前の時点で大苦戦。おまけに相手は鉄壁の防御とサイコキネシスまがいの攻撃を仕掛けてくるため、ガンダムMk-Ⅱは防戦一方になってしまいます。モビルスーツというよりもモビルアーマー、そしてかつてのララァとエルメスを思い出させるような攻撃を仕掛けてくるサイコ・ガンダム。これが、ニュータイプの力なのか…!?
サイコ・ガンダムは変形し、ガンダムMk-Ⅱを急襲。以前戦いを有利に進めますが、その時ハヤトが放ったネモの応援が駆けつけます。それによりペースを崩され、さらにカミーユの渾身の一撃を食らった際の不思議な感覚により、サイコ・ガンダムは一時撤退。カミーユはアウドムラへ戻ります。そして、アムロもまたステファニーとともにアウドムラへ帰還するのでした。ララァが超人的な能力と引き換えに精神的な不安定さを持ち合わせていたように、フォウにも同じ傾向が。ネモの攻撃により彼女はペースを崩され、それがカミーユそしてガンダムMk-Ⅱの逆転を作り出します。ここで、逆転のきっかけを作ることになったのがネモなのにはビックリ。いつもどちらかといえば味方側のやられ役だったから、今回の活躍はナイスアシストと言えるでしょう。まあ、2機のうち1機は撃墜されちゃったけど…。このネモの攻撃をきっかけに、ガンダムMk-Ⅱは反撃。その攻撃と、それを食らった際に感じた不思議な感覚のせいで、フォウは戦えなくなりサイコ・ガンダムは撤退します。フォウの感じたという「脳で蛇がうごめく感覚」。これはニュータイプどうしの一種の共鳴なのでしょうか―。そして、戦いを終えラストでは、カミーユとアムロが会話するシーンが。アムロが先輩として、そしてガンダムの先代パイロットとして、カミーユを思いながらアドバイスしているのが印象に残りました。
第18話「とらわれたミライ」
1985年7月6日放送
登場した敵他:マリン・ハイザック、ガルダ
「(カミーユは)アムロみたいな子?」「いや、違いますね。でも…僕より、ずっと見込みがある。」
STORY:ミライたちをアウドムラに乗せようと、交渉を続けるアムロ。しかし、その姿を見られてしまったことで、彼女たちはベンの人質に取られてしまった。アムロは1人奪還を試みるが、逆に自分も人質になってしまう。同じ頃、偶然からフォウと出会ったカミーユは、その仲を深めた後、アウドムラへ帰還。ハヤトから一連のことを聞き、彼主導による人質奪還作戦を開始する。水上で繰り広げられるマリン・ハイザックとの戦い。カミーユたちは、ミライたちを救出できるのか!?
前回登場したミライたちが人質になってしまい、カミーユたちによる奪還作戦に焦点が置かれた一編。「ミライたちが人質になる→アムロも人質になる→カミーユたちの作戦による決死の奪還」と展開が二転三転していくため、観ていて飽きないお話でした。一方で、カミーユとフォウの仲が深まっていくさまも、Aパート後半を使って描写。これは今後の展開にもかかわってくる要素になります。
ミライのことを心配し、今後宇宙に戻るためにも、アウドムラに乗るよう勧めるアムロ。しかし彼女は、ハサウェイら子供たちのことを考えると、それを安易に決断できないでいました。ミライは回答を保留にしてアムロと別れますが、一連の姿をティターンズのベンの部下に見られており、人質として誘拐されてしまいます。カラバそしてエゥーゴの仲間に引き入れるというよりも、純粋にかつての仲間として救いたい一心で、ミライにアウドムラに乗るよう勧めるアムロ。それに対する彼女の反応は、冷静でした。ミライ自身は小さい子供2人を抱えている身で、しかもこのままエゥーゴとティターンズの争いが激化すれば、宇宙での戦闘も激化することは必至。アムロの純粋にミライを助けたいという強い気持ちはよくわかりますが、そりゃミライの立場なら、誰だって回答には躊躇するよなぁ。そして、そんなアムロたちの一連の行動を監視していたのが、ティターンズのベンの部下。アムロの接触をきっかけにミライの素性が判明してしまい、彼女は人質として捕えられてしまいます。ああ、アムロももう少し人気のない場所というか、バレにくい場所で交渉を行うべきでしたね。クルーズ船の甲板なんて人の密集するところでやるから…。
アムロとベルトーチカを待っていたカミーユは、偶然近くを通りかかったフォウから市街地まで乗せるよう懇願され、それを受け入れることに。少しずつですが、車内でその仲を深めていきます。そんな時に、ベンが放送回線を利用して、エゥーゴに対し人質と引き換えにアウドムラを引き渡すよう要求。これを聞いたアムロは、いち早く海上にいるベンの船へ向かいミライたちの奪還交渉を行いますが、逆に自分も人質として捕えられてしまうのでした。Aパート後半では、カミーユとフォウのやり取りが中心。カミーユの方は純粋にフォウと接していたのに対し、フォウはハナからカミーユがエゥーゴの関係者と知りながら接触していました。しかし、ベンのやり方が気に入らないため、アウドムラの位置を特定する前にカミーユの車から降りてしまいます。フォウとしてはガンダムMk-Ⅱと戦いたいため、ベンのような姑息な手段は不本意。そのため、当初はしぶしぶ彼の作戦に協力していたものの、理由をつけて途中で降りてしまいます。フォウは普段は割と物静かなタイプな印象だったけど、意外に気性が荒いんだね…。そんなカミーユとフォウが車に乗っている間に流れてきたのが、ベンのエゥーゴに対する要求。時同じくしてこれを耳にしたアムロは、単身ベンの船に乗り込んで奪還交渉を試みますが、逆に自分も捕らえられてしまう結果になります。最初は成功したかに見えた、アムロの交渉。しかし、海底にはマリン・ハイザックが潜んでおり、脱出しようとしたミライたちを足止め。油断したアムロも、ベンたちに捕まってしまいます。アムロの気持ちはよくわかるけど、ちょっと作戦が甘かったなぁ。
ベルトーチカからの電話で、アムロも人質になってしまったことを知ったハヤト。その時、カミーユが帰還します。ハヤトはわざと降伏して人質奪還の機会をうかがう作戦を立案。アウドムラに白旗を立て、ベンの船へ接近します。一方のカミーユは、ガンダムMk-Ⅱに搭乗し出撃。海底に潜む敵を一掃する任務を帯び、マリン・ハイザックと遭遇した彼は、偶然物音を立ててしまったことにより相手に気づかれ、戦闘が勃発します。もしアウドムラの引き渡しに応じなければ、人質の虐殺とニューホンコンの街を焼き尽くすとまで言ってみせたベン。一応ティターンズも地球防衛軍の一派閥なんだからさ、守るべきその地球の民間人への攻撃を盾に敵対勢力に迫るのはムチャクチャな気がするんだけど…どうなんだ!?このような卑怯なベンの手に屈するカミーユたちではなく、ハヤトを中心に作戦を立案。ステファニーの反対を押し切って、アウドムラに白旗を立てて降伏したふりをし、その間に人質奪還のチャンスをうかがう作戦を敢行します。「敵に屈したふりをして反撃の機会を窺う」という鉄板の作戦。作戦自体はそんなに珍しいものではありませんが、潜んでいる敵の一掃役としてカミーユとガンダムMk-Ⅱが選ばれ、そして彼がこの作戦において重要な役割を担っているのがポイントです。複数のモビルスーツ相手に戦えるのが彼くらいしかいないとはいえ、今までの作戦の中で一番課せられた役割が大きい、今回の彼。彼の信頼度が上がっていることの表れともいえるでしょう。
一気に戦闘状態にもつれ込んだ、ガンダムMk-Ⅱとハイザック隊。その影響により周囲に波が立ち、ベンたちは一気に体制を崩します。このスキにミライたちとアムロは、それぞれ脱出。ハサウェイが海に投げ出されてしまいますが、彼はアムロにより救出されます。ガンダムMk-Ⅱもマリン・ハイザックには少し苦戦しますが、上手く海上におびき寄せて的確に撃破し、全滅に成功。形勢不利となったベンは撤退し、カミーユたちは勝利をおさめるのでした。マリン・ハイザックはその名の通り海での戦闘用のハイザックであるため、海底ではガンダムMk-Ⅱよりも機敏に活動。しかし、カミーユの戦略で1体ずつ海上におびき出され、次々にカミーユに撃破されていきます。海から出てしまえば、マリン・ハイザックもただのハイザックとほぼ同じ。ガンダムMk-Ⅱの敵ではありませんでした。ここでカミーユが、下手に海底で粘るのではなく有利な海上(地上)に戦闘場所を変えようと判断したのはGoodでしたね。このようなガンダムMk-Ⅱの戦闘により、周囲には当然波が発生。ベンたちはそのあおりを食らい、態勢を崩します。これをチャンスと見たアムロとミライたちは、それぞれ脱出。こうしてハヤトの立てた作戦は成功し、ベンはそのまま撤退していくのでした。今回はフォウが頭痛に苦しめられていたため、サイコ・ガンダムの出番はなし。カミーユたちの作戦が成功したのは、このような事情もあったからでした。もしサイコ・ガンダムが出てきてたら…、ちょっと厳しかったろうなぁ。
今回はここまで。次回は、第19話から第21話をご紹介予定です。『機動戦士Ζガンダム』。君は、刻(とき)の涙を見る―。
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☆ガンプラ Pick Up!
『Ζガンダム』に登場したモビルスーツのガンプラの一部を、ピックアップしてみよう!
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