お前それ、ゾフィーにも同じこと言えんの?ver.2.0

主にウルトラマン・仮面ライダー・スーパー戦隊シリーズなどの特撮関係の話題等を扱っていこうと思います。

『機動戦士Ζガンダム』ちょっとした感想 Ζ-15(第43~45話)

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今回は、機動戦士Ζガンダム』の感想記事第15回目です。

 

今回ご紹介の3話で強く印象に残るのが、女性陣たちの活躍。ハマーンの策略が、そしてサラの思いがそれぞれからみあい、激化していく戦闘の中で、人間同士のドラマを面白くしてくれています。しかし、ハマーンのカリスマ性はハンパないなぁ。これで、本当に20歳なのかよ…。

 

なお、前回(第40~42話)の感想記事は↓コチラです。

bongore-asterisk.hatenablog.jp

 

 

 

 

第43話「ハマーンの嘲笑」

1986年1月4日放送
登場した敵他:戦艦ドゴスギア、戦艦アレキサンドリア、バーザム、ハイザックマラサイ、戦艦グワダン、キュベレイガザC

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「困ったようだなぁ。お前は、“ものの頼み方”を知らないようだ。」


STORY:メラニー会長の意向を受け、コロニーレーザーグリプス2破壊のため、アクシズとの接触を図るブライトたち。使節として戦艦グワダンを訪れたカミーユは、ハマーンが自ら戦艦アーガマに赴くという意外な回答を得た。やがてやってきたハマーンは、シャアからの申し出を了解し、共同作戦の準備に入る。戦艦アーガマらが陽動作戦を行う中、ハマーンはなんとティターンズバスクにも連絡を取り始めた!この戦いで笑うのは、一体誰だ!?


なんとしてもコロニーレーザーを破壊したいエゥーゴグラナダを破壊したいティターンズ、ザビ家復興のためなら手段を選ばないアクシズ…。今回はコロニーレーザーをめぐって、特にエゥーゴアクシズの思惑が入り混じり、そしてぶつかり合うお話。当然お互い信用しきっていなく、この戦局をどう利用するか、どう目的を達成するかを考え、駆け引きをしているのがゾクゾクさせられます。ただ、今回に限れば、やっぱりハマーンの方が一枚上手でしたね。


アナハイム・エレクトロニクス社のメラニー・ヒュー・カーバイン会長の信書を受け取ったブライトたち。そこに書かれていたのは、アクシズと手を組み、コロニーレーザーを破壊せよとの要望でした。ファやカツの猛烈な反対を押し切り、ブライトはアクシズハマーンと交渉することを決断。最初の使節としてカミーユが戦艦グワダンを訪れますが、ハマーンの回答は、自ら戦艦アーガマに乗り込んでその交渉をしようという、意外なものでした。アナハイム・エレクトロニクス社は、「ガンダムシリーズ」の宇宙世紀シリーズにおいて何度も出てくる、軍需産業のトップ企業。エゥーゴもここから密かにモビルスーツを開発してもらっているので、そこの会長からの意向は、無視しきれない状況にありました。出資者等の支援者からの意見や意向に弱いのが、エゥーゴの弱点。今回のこの以降にはさすがのカミーユたちも戸惑いを隠せませんでしたが、ブライトは反対を押し切ってアクシズとの接触を試みます。アクシズは現在、ティターンズと交渉のうえ手を組んでいる状況。おまけにその思想と目的はザビ家復興ですから、危なさしかないような集団です。そりゃアクシズといきなりてを組めっつったって、どうなのよって感じになるよなぁ。ファやカツの意見もよくわかります。しかし、ブライトは彼女らを自習室送りにし、交渉を強行。最初の接触には自ら手を挙げたカミーユが赴きます。戦艦グワダンを訪れたカミーユから、メラニー会長の信書を受け取ったハマーンは、意外にもその交渉のため自ら戦艦アーガマに赴くと言い出すのでした。想像よりもすんなり親書の内容を受け入れたハマーン。その理由は当然善意によるものではなく、その内容やこの交渉、そして予想される戦局を、徹底的に利用してやろうという思惑がありました。


戦艦アーガマの艦内偵察もかねて、カミーユとともに自らそこに乗り込んだハマーン。シャアと再会し、信書の内容を再確認したうえで、コロニーレーザー破壊の依頼を受けますが、彼女はシャアに“ものの頼み方”を要求。それにシャアが従ったことで、エゥーゴアクシズの共同作戦が始まります。戦艦アーガマと戦艦ラーディッシュは、バスク率いる戦艦ドゴスギアの艦隊の陽動を担当。相手を引き付けるため、カミーユたちが出撃していきます。戦艦アーガマにやってきたハマーン。彼女はさっそくシャアと面会し、信書の内容を再確認します。信書にはコロニーレーザーの破壊依頼の他、その見返りとして、エゥーゴアクシズによるザビ家復興を支援すること、そしてそのためにサイド3を譲渡するということが記載。アクシズにとってはその目的を大きく前進させることができる、破格の内容でした。これなら、全部信用しきれないとはいえ、ハマーンも食いつくわな…。そんな彼女は、エゥーゴに協力してもよいというそぶりを見せ、シャアはこれに対しコロニーレーザー破壊への協力を改めて依頼。しかしハマーンは、シャアに“ものの頼み方”を要求するのでした。最初はサングラスも外さず、頭も下げずに淡々と依頼していたシャア。しかしハマーンからの要求を受け、サングラスを外し、深々と頭を下げます。シャアがハマーンに屈したような構図になるこのシーンですが、一部書籍やサイトで言われいているほど、シャアにとって屈辱的な仕打ちかなぁ?土下座とかさせられるのに比べれば、全然マシだと思うけどね。このようなシャアの行動により、ハマーンはようやくエゥーゴとの共同作戦を了承。戦艦アーガマと戦艦ラーディッシュは、バスクの戦艦ドゴスギア艦隊の陽動に入ります。


戦艦ドゴスギアからはバーザム隊、ハイザック隊、マラサイ隊がそれぞれ出撃。カミーユΖガンダムをはじめとするエゥーゴモビルスーツはこれに応戦していきますが、ハマーンの戦艦グワダンがなかなかコロニーレーザーを攻撃しようとしないことから、徐々に消耗していきます。この間、ハマーンはわざとバスクと連絡を取り、戦艦グワダンをコロニーレーザーのほぼ真後ろにつけることに成功。着々と破壊への準備をしていました。今回登場した敵は、バーザムやハイザックマラサイといった、今まで何度も登場しているモビルスーツたち。特に主要キャラやエースパイロットも搭乗していないため、カミーユたちにとってはそれほど苦戦するような敵ではないはずですが、今回の彼らは意外にも厳しい戦いを強いられます。今回のΖガンダムは、ハイザック相手にすら苦戦。不覚を取られたとはいえ、ちょっと今回はΖガンダムが弱く描写されすぎじゃないか?まあ、今回の戦闘はあくまでも“陽動”ですから、普段よりも装備とかを少なくして出撃していたのかな…?一方ハマーンは、バスクと連絡を取ってコロニーレーザーに接近、ほぼ真後ろに艦をつけることに成功。コロニーレーザー破壊のための準備に入りますが、当然そこにはハマーンの思惑も入り込んでいました。ハマーンコロニーレーザーを完全に破壊するのではなく、メインとなる核パルスエンジンのみの破壊を指示。その理由は、最小限の破壊で機能停止に追い込むことで、スキを突いてそれを回収し、自分たちの兵器にしようとしていたからでした。まあ、これはハマーンに限らず、こんな機会があれば誰でもそういうことは考えるよね。でも、ハマーンの持つそのオーラや雰囲気が、「なんかスゲェことやってる!」感を醸し出しています。


謹慎を解かれたファやカツの援護により、危機を脱したカミーユ。ここから彼は反撃を見せ、じょじょに盛り返していきます。その時、ついに戦艦グワダンから一斉攻撃がなされ、コロニーレーザーは核パルスエンジンが大破。さすがのこれには、バスクも驚愕します。彼はすぐに戦艦グワダンの追撃を指示しますが、既にそれは戦艦ドゴスギアの射程圏外におり、攻撃は不可能。こうして戦闘は終結し、目的を達成したエゥーゴでしたが…。ハマーンによるコロニーレーザーの攻撃は、完全にバスクにとっては予想外の出来事だったようで、その事実を知ったとたんに錯乱。戦艦グワダンの撃破に躍起になり、周りの反対を文字通り力で押さえつけて追撃を開始しますが、時既に遅しでした。まあ、数話前でシロッコによりアクシズとは交渉がまとまっていましたから、そりゃあバスクにとってはこの事態は予想できなかったでしょうね。ただ、戦艦アーガマと戦艦ラーディッシュがずっと追いかけていることには最初から気づいてたんだから、戦艦グワダンの彼らとの接触にも気づけた気がしないでもないけどなぁ…。こうして作戦は達成され、コロニーレーザーを破壊し発射を阻止したエゥーゴ。戦艦グワダンを訪れミネバと再会したシャアでしたが、その表情は晴れませんでした。今回は、どこかのコロニーでシャアが1人ベンチで腰かけているシーンで終了。彼のその様子から、様々な感情が読み取れるのが興味深いです。

 

 

 

第44話「ゼダンの門」

1986年1月11日放送
登場した敵他:戦艦グワダン、木製輸送船ジュピトリス、マラサイボリノークサマーンバイアランハイザックガザC

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「バカ!死んだら…死んだら、おしまいじゃないか!」

 

STORY:ティターンズの拠点:ゼダンの門にて、ジャミトフとの会見に臨むハマーン。しかしこれは、エゥーゴとの共同作戦の1つだった。ハマーンはジャミトフに接近するも、その暗殺には失敗。ゼダンの門を舞台にした激しい攻防が繰り広げられる。一方の戦艦アーガマは、シロッコの陽動作戦に応戦後、戦艦グワダンの応援に向かう。カミーユは戦いの中でサラを拘束し戦闘を続行するが、彼女はそれでもシロッコへの愛を捨てきれず、戦局は混乱していく―。


戦いの舞台はゼダンの門、交錯していくそれぞれの思い―。今回は、前回に続きエゥーゴアクシズの共同作戦と、それが引き起こす戦闘を描くお話。戦闘の中でぶつかり合う各登場人物の思いにスポットが当てられており、それが戦いをより混沌とさせるとともに、そのむなしさを感じさせてくれます。特にその思いが爆発しているのが、サラとカツ。彼らの行動にカミーユが翻弄される形にもなっているのも、面白いです。


ハマーンからの会見を申し込まれたジャミトフ。彼の側近となっていたジェリドは危険だと強く進言しますが、それを承知でジャミトフは会見に臨むことにします。これにより、ゼダンの門(=ア・バオア・クー)の警備に当たっていたシロッコは、接近している戦艦アーガマをゼダンの門に近づけないために、サラらを出撃させ陽動作戦に出ます。一方、戦艦アーガマは、密かに進めているアクシズとの作戦のために、戦闘準備を続けていました。今回のエゥーゴアクシズの作戦は、ジャミトフの暗殺。ハマーンは会見を利用して直接彼を手にかけようとしており、ジャミトフは何か会見に裏があると感じつつも、あえてハマーンの申し出に乗ることにします。会見に臨もうとするジャミトフを強く止めたのは、ジェリド。しばらく出てこない間に、ジャミトフの側近にまで出世したようです。その性格とかは全然変わってないけど、なんかジェリドってけっこうハイスピードでいい立場まで行ってるよね。なんだかんだで上層部から信頼されてるのか?ジャミトフがこうして会見に臨むことになったことは、舞台となるゼダンの門の警備をしているシロッコにも連絡が入ることに。これを受けたシロッコは、戦艦アーガマも接近してきていることを知り、陽動作戦のためにサラを出撃させるのでした。シロッコハマーンとの会見に臨むことになりますが、彼が一緒に連れていくことにしたのは、サラではなくレコア。シロッコはサラを外した理由を「本当に信頼できる部下しか別行動はさせない」って言ってたけど、どこまで本気なのやら…。


会見に臨む、ハマーンとジャミトフ。ハマーンは割とすぐにその本性を表し、ジャミトフを暗殺しようとしますが、あと一歩のところで失敗。そのままゼダンの門から脱出しますが、すぐにティターンズの攻撃を受けることになります。一方、ボリノークサマーンで出撃したサラに対し、戦艦アーガマからはカミーユΖガンダムが出撃。戦う両者は隕石に偽装した基地へともつれ込み、カミーユはそこでサラを拘束します。ハマーンは、イヤリングに仕込んだ青酸ガスでジャミトフを暗殺するつもりだった様子。彼女は会見場にやってくるや否や自分の目的がジャミトフの暗殺であると宣言し、青酸ガス入りイヤリングを使ってジャミトフたちを牽制。それを使ってティターンズの兵士たちに被害を出すも、肝心のジャミトフはジェリドとともにシェルターに逃げ込んでしまったため、暗殺に失敗してしまいます。ハマーンがすぐに本性を表したせいで、失敗した感のある今回の作戦。前回のしたたかさは一体どこに行っちゃったんだよ…。一方その頃、戦艦アーガマはサラたちの攻撃に応戦中。これにはカミーユΖガンダムが出撃し、1対3という不利な状況ながら、サラの乗るボリノークサマーンを追い詰めます。サラはそのまま隕石に偽装した基地に逃亡。基地内でカミーユを倒そうとしますが、逆にカミーユの作戦に引っ掛かって拘束されてしまうのでした。新型モビルスーツボリノークサマーンが今回初登場。見た目はゴツくパワー重視系のモビルスーツなのかなぁと思いましたが、今回はそこまで大きな活躍は見られませんでした。というか、この戦闘シーンに限ればハイザックの方が善戦してたし(2体で連携を取ってΖガンダムを挟み撃ちにしていた)、なんだかなぁって感じだ…。そんなボリノークサマーンは、Ζガンダムに右腕を切断され、隕石に偽装した基地へ逃亡。基地内に入りカミーユを倒そうとするサラでしたが、逆にカミーユにやられてしまいます。基地に空気があることに気づき、パイロットスーツを脱いでそれを囮に使ったカミーユ。この手法は上手いなと感じましたね。


サラを拘束し、シロッコの呪縛から解放しようとするカミーユ。しかし彼女はその考え方を変えず、カミーユΖガンダムコクピットに彼女を乗せ、戦艦アーガマに戻ろうとします。しかし、戦艦グワダンがティターンズと交戦中で応援を求める連絡が来ていたことから、カミーユはそのままゼダンの門方面へ直行。その他のメンバーにも出撃命令が下りますが、カツだけはかたくなにそれを拒否していました。シロッコにぞっこんで、平気で彼のためなら死んでもいいとまで言い出すサラ。そんな彼女に対し、カミーユは必至に説得します。「死んだらおしまいじゃないか!」というカミーユのセリフこそ、今回のお話で一番グッとくるシーン。今まで戦場で様々な人の死を見てきた彼だからこそ、このサラへの説得シーンが映えるんですよね~。残念ながら、彼女にはその真意は伝わらなかったけど…。そんな彼女を戦艦アーガマに連れ帰ることにしたカミーユでしたが、戦局は悪化しており、カミーユは戦艦アーガマに戻らずそのままゼダンの門へ直行。戦艦アーガマ内のメンバーたちも、次々に出撃していきます。しかしその中で、カツだけは出撃を拒否し続けるのでした。「ジオン(=アクシズ)の応援のために出撃したくない」と言い張り、メタスに乗り込むもそのまま待機を決め込むカツ。気持ちはわからなくもないけどさ、今回出撃できることになったのは、序盤におけるカミーユの進言もあるんだからさ…。ワガママだよなぁ、カツは。


カミーユΖガンダムで、戦艦グワダンを防衛。しかし、その中でジェリドの乗るバイアランが現れ、激しい戦いを繰り広げた末ピンチに陥ります。このΖガンダムの危機的状況を救ったのは、考えを変えて出撃したカツのメタスでした。その後、バイアランΖガンダムの攻撃によりバーニヤを損傷し撤退。戦艦グワダンと戦艦アーガマもゼダンの門から全力で撤退し、ティターンズからの追撃を振り切るのでした。Bパート後半では、Ζガンダムバイアランの激しい戦闘シーンが見もの。バイアランは結果的にはΖガンダムに押されて撤退に追い込まれてしまいますが、戦艦グワダンにかなりのダメージを与えることに成功します。そうだよなぁ。ジェリドは今回みたいに、一兵士として勢いで突っ込むみたいな感じの攻撃をするときはかなり強いんですよね。でも、何分あの性格だから、指示を出す方面はからっきし。部下から進言されてるのに、「それがどうした!」の一言で片づけて突っ込んでいくのは、さすがにどうなのよ!?このようなジェリドに追い詰められ気味になるΖガンダムでしたが、それを救ったのがカツのメタス。彼は上述の通り最初は出撃を拒否していたものの、Ζガンダムコクピットにサラが乗っていることを知り、考え方を180度変えて出撃。Ζガンダムをアシストします。サラはこのシーンで、「アクシズなんかに加担しないで!」とも発言。Ζガンダムを救った後、カツがそのまま戦艦グワダンに攻撃を仕掛けないかとヒヤヒヤしましたが、さすがにそこまでムチャなことはしてなかったですね。

 

 

 

第45話「天から来るもの」


1986年1月18日放送
登場した敵他:木製輸送船ジュピトリス、戦艦ドゴスギア、サラミス改、戦艦グワダン、パラス・アテネボリノークサマーンバイアラン、バーザム、ハイザックマラサイ

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「貴様…!貴様!!貴様ー!!!」「これが、戦争だろうが!」


STORY:ゼダンの門を破壊するため、小惑星基地アクシズをぶつける作戦に出たアクシズ。そのためにティターンズをゼダンの門に引き付けておくべく、エゥーゴは全面攻撃に出た。その戦いの最中、シロッコの命を受けたレコアは、戦艦アーガマを攻撃しサラを脱出させるが、直後ファのメタスに捕まり、ゼダンの門に入り込んでしまう。カミーユΖガンダムが介入し、さらに激化する戦闘。その中で、アポリーがついに撃破されてしまう…。


第1話から登場していたアポリーが、とうとう戦死。今回を機に序盤から活躍してきた主要メンバーの戦死も目立つようになり、いよいよ大詰めといった感じになってきます。今回の戦闘は、引き続きゼダンの門を舞台としたもの。アクシズの作戦のスケールのデカさもさることながら、やはりその戦いの中における各登場人物の心の動きにスポットが置かれており、その交錯が楽しめます。


ゼダンの門を破壊すべく、小惑星基地アクシズを直接ぶつける作戦に出たアクシズ。既にそのことを察知していたバスクたちは、一部を除き撤退準備に尽力し、被害を最小限に食い止めようとします。一方のエゥーゴは、そんなティターンズをゼダンの門に引き付けておくため、全面攻撃を開始。カミーユらが続々と出撃していきます。しかしその裏で、レコアのパラス・アテネが接近していることに、まだ気づいていませんでした。今回のエゥーゴアクシズの共同作戦は、小惑星基地アクシズをゼダンの門にぶつけるというもの。劇中では単に「アクシズ」としか呼ばれていなかったため、最初は戦艦グワダンか何かで特攻を仕掛けるのかと思いましたが、実際はもっと大規模なものでした。なんだよ、わかりにくいな!しかし、そんな小惑星基地の接近をさすがに見過ごすティターンズではなく、すぐにエゥーゴティターンズの作戦に気づき、撤退準備を開始。それを妨害しティターンズをゼダンの門に引き付けさせ続けるために、エゥーゴティターンズへの攻撃に出ます。エゥーゴからは、戦艦アーガマなどからカミーユΖガンダム、シャアの百式、エマのガンダムMk-Ⅱ、ファのメタス、カツのGディフェンサー、アポリー率いるリック・ディアス隊、ネモ隊などが総出撃。さらに他の艦隊も呼び寄せており、この作戦に成功すればティターンズに大きな痛手を負わせることができるからか、最初からフルスロットルで攻撃を仕掛けていることがよくわかります。いつも戦力不足に悩んだりギリギリの戦いを強いられていたりした彼らですが、なんだかんだでいざとなったらこれだけの戦力が用意できるんですね。


レコアのパラス・アテネは、予想よりも簡単に戦艦アーガマへと接近。左舷部を攻撃して戦艦アーガマが落ちない程度の損傷を与え、さらにサラ脱出のきっかけを作ります。パラス・アテネの攻撃を知ったファは、真っ先に戦艦アーガマに引き返しそれと交戦。パイロットがレコアと知り驚きつつも戦闘を継続しますが、戦いはやがてゼダンの門内部へともつれ込んでしまい、2人ともピンチに陥ります。レコアのパラス・アテネに、あっという間に背後を取られてしまった戦艦アーガマ。全面攻撃のためてんやわんやしていたとはいえ、ちょっとあまりにも迂闊すぎます。今回は戦艦アーガマと戦艦ラーディッシュの他にも艦隊がいたんだから、接近前に連絡とか攻撃はできなかったのか…?そんなレコアは、戦艦アーガマを攻撃。位置的には十分メインエンジンを狙い撃沈できる距離でしたが、彼女はあえてそれをせずに左舷を攻撃。戦艦アーガマにダメージを与えつつも落ちないようにし、サラの脱出機会を作ります。サラを脱出させるのも任務の1つだったとはいえ、戦艦アーガマを落とすことを躊躇したレコア。彼女は主義者ではなく心のよりどころを求めてティターンズに寝返ったことが、ここで裏目に出ています。思想的な面ではエゥーゴにもティターンズにも染まっていませんから、言葉では厳しいことを言いつつもまだ戦艦アーガマのメンバーへの情を捨てきれていない―。そんな彼女の心が、ここで描写されているんですよね~。そんなレコアの追撃に真っ先に駆け付けたのが、ファのメタス。レコアの存在に困惑しつつも戦い続ける彼女でしたが、やがてそれはゼダンの門内部へともつれ込み、2人とも危機的状況にさらされることになります。


ゼダンの門にファとレコアが入ってしまったことを知ったカミーユは、Ζガンダムで突入。2人を発見し、ファは脱出させて自身はレコアを追撃します。一方、ボリノークサマーンで脱出したサラでしたが、その気配を感じたカツが引き返して彼女のもとに現れ、説得。しかし、サラは彼の前では素直になれず、またシロッコへの愛を捨てきれないことからジュピトリスへと戻ってしまうのでした。危険を承知でゼダンの門内部へと突入したカミーユ。ファを脱出させた後レコアを追撃するのですが、この時の戦闘シーンが迫力満点。カタパルトという狭いところでの攻撃により、爆炎に飲み込まれながらもパラス・アテネを追撃し続けるΖガンダムがカッコよかったなぁ。一方、ボリノークサマーンで脱出したサラは、そのままジュピトリスへと直行しますが、その途中で彼女の気配を感じたカツがGディフェンサーで登場。彼女を引き留めるべく説得を続けますが、彼の願いはかなわずじまいでした。「もっと君と話したかった」など、自分の思いを素直にそのままぶつけるカツ。これが彼のいいところでもあり、同時にダメなところでもあるんですよね。女心をわかり切ってないというか、なんというか…。そんな彼の思いに感謝しつつも、直球すぎる思いや言葉に共感しきれないサラは、軌道を変えずジュピトリスへ。エマのガンダムMk-Ⅱは追撃を試みますが、カツがそれを制止するのでした。


レコアを追撃し続けるカミーユでしたが、そこにジェリドのバイアランが突然出現。レコアを巻き込む勢いで執拗に攻撃を仕掛け、カミーユをピンチに追い込みます。ファも加勢しますがジェリドを抑えきれずに逆にピンチに。それを目撃したアポリーは、その身を挺してファを守り、その命を散らすのでした。アポリーの死に涙し、そして怒ったカミーユは、怒涛の攻撃でジェリドを圧倒。撤退に追い込み、自身も撤退信号が出たことで戦艦アーガマへ撤退。やがて小惑星基地アクシズがゼダンの門に衝突し、ゼダンの門は壊滅。ティターンズは最大の拠点を失うという大きな痛手を受けるのでした。「そういえばジェリド出てこないな」と思ったら、終盤で登場。最初こそティターンズ撤退のための応戦に当たっていましたが、カミーユの存在に気づいたとたん任務を放棄し、血相を変えΖガンダムを追撃。怒涛の攻撃ラッシュを加え、カミーユは窮地に立たされます。ジェリドのカミーユへの執着は今に始まったことではありませんが、今回は特に異常なほど執拗に攻撃。今まではさすがに味方を巻き込んでまでΖガンダムを撃破しようとまではしていませんでしたが、今回はレコアのパラス・アテネもろとも倒してしまおうとまで考えています。ジェリドはパラス・アテネにレコアが乗っていることを知らないはずだから、「パイロットが元エゥーゴだから云々」とかは多分考えてないはずなんですよね。よくやるよこの人…。このようにピンチに陥ったΖガンダムを救おうとするファでしたが、逆に自分も窮地に立たされることに。しかしこれは、アポリーの捨て身の活躍で脱します。その後カミーユによってジェリドは撤退に追い込まれ、ゼダンの門は小惑星基地アクシズの衝突により壊滅ティターンズは大きな痛手を受けるのでした。第1話から活躍してきたアポリーの死。たとえ最後に死ぬとしても、彼には最終決戦まで生き残っててほしかったな…。

 

 

 

 

 

今回はここまで。次回は、第46話から第48話をご紹介予定です。『機動戦士Ζガンダム』。君は、刻(とき)の涙を見る―。

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ガンプラ Pick Up!

Ζガンダム』に登場したモビルスーツガンプラの一部を、ピックアップしてみよう!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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