お前それ、ゾフィーにも同じこと言えんの?ver.2.0

主にウルトラマン・仮面ライダー・スーパー戦隊シリーズなどの特撮関係の話題等を扱っていこうと思います。

『機動戦士Ζガンダム』ちょっとした感想 Ζ-16(第46~48話)

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今回は、機動戦士Ζガンダム』の感想記事第16回目です。

 

物語もいよいよ終盤。今回ご紹介の3話では、最終決戦に向けてのドラマを描きつつ単発回も挿入され、さらにハマーンが介入してくるため、かなり混沌とした状況になってきます。しかし、それでもドラマがとっ散らからず、一貫した流れに沿って展開されているのがポイント。よく練られているんだなぁと感じました。

 

なお、前回(第43~45話)の感想記事は↓コチラです。

bongore-asterisk.hatenablog.jp

 

 

 

 

第46話「シロッコ立つ」

1986年1月25日放送
登場した敵他:木製輸送船ジュピトリス、戦艦グワダン、戦艦グワンバン、ジ・Oパラス・アテネボリノークサマーン、ムサイ改、ハイザックキュベレイガザC

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「レコアさん、なぜカツを助けた?レコアさんは…勝手だよ!」


STORY:ジャミトフ・シロッコハマーンによる三者会談が開かれるという情報を得たエゥーゴ。ブライトは様子見のためカミーユたちに待機を命じるが、シロッコ暗殺を狙うカツが、1人で飛び出していってしまう。やがて開かれた会談では、シロッコハマーンに銃を向けたことにより混乱が発生。しかし、彼が本当に狙っていたのはジャミトフだった!どさくさに紛れてジャミトフを暗殺した彼は、ハマーンに罪をなすり付ける。そして、戦いの中でサラは…!


ゼダンの門を失ったことで、求心力も低下しているティターンズ。今回は、そんな彼らとハマーンアクシズの間で開かれた会談、およびそこで起こった事件を描く一編です。カミーユたちエゥーゴは今回の事件にはほぼ関係ありませんが。勝手にカツが飛び出してしまったことで事態はややこしい方向へと展開し、さらには自分が思いを寄せていたサラを自らの手により殺してしまうという悲劇を起こしてしまいます。命令違反しなければ避けられたはずの、数々のアクシデント。さすがに今回のカツは、「余計なことをしてくれたな!」の一言に尽きるな…。


戦艦グワダンでの、ハマーンとの会談をセッティングしたシロッコ。ジャミトフもその報告を受けており、シロッコ・レコア・サラ・ジャミトフはそれぞれ戦艦グワダンへと向かいます。一方エゥーゴは、戦艦グワダンへ行っているシャアの報告待ちの状態。そんな中で、戦艦アーガマにジャミトフとシロッコによるハマーンとの会談が開かれるとの情報が入ります。様子見のためブライトはカミーユたちに待機を命じますが、シロッコ暗殺にはやるカツは、勝手にGディフェンサーで出撃してしまうのでした。ハマーンとの会見をセッティングしたのは、どうやらシロッコ。求心力が落ちているティターンズが、その勢力を確保するためにアクシズとの関係を強化しようという思惑があったのかもしれませんが、アクシズエゥーゴとも手を組んでいることは、シロッコもよく知っているはず。のちの展開でろくに会談もせずに行動を起こしていることから、ハナからジャミトフ暗殺&その罪をハマーンになすり付けるために、この会談をセッティングしたんじゃないかなぁ。この会談に出席するシロッコは、当初レコアのみを連れていく予定でしたが、サラの強い進言を受け彼女もつれていくことにします。シロッコたちが戦艦グワダンへ向かうシーンは、今回初登場のシロッコ専用モビルスーツジ・Oパラス・アテネボリノークサマーンと、ジュピトリス系の専用モビルスーツが総登場。今回の終盤でボリノークサマーンが撃破されてしまうので、一堂に会するのはこれが最初で最後でしょうね。


Gディフェンサーで飛び出したカツを追い、Ζガンダムで戦艦グワダンへ。しかしあと一歩というところでアクシズの警備兵の足止めを食らってしまいます。カツはそのまま内部へ突入しますが、こちらも警備兵に押されてしまいピンチに。しかし、そこへ偶然シャアが現れ彼を救います。シャアはカツにGディフェンサーへ戻るよう指示し、自身はカツの代わりにシロッコハマーンの暗殺をすると宣言。向かった会議室では、いよいよシロッコらの会談が開かれようとしていました。ハマーンはGディフェンサーが近づいていることを察知。Ζガンダムではなかったため着艦を許可しますが、ハッチが閉じる直前にカミーユΖガンダムも追いつき、ムリヤリ着艦します。Ζガンダムだけは“嫌な感じがする”として、それが着艦しようものなら追い返せというハマーン。今回の終盤のシーンで、彼女もまたニュータイプであることをにおわせる描写が出てきているので、そのニュータイプとしての勘が、Ζガンダムそしてカミーユを危険なものと感じさせていたんでしょうね。そういった事情もあり、カミーユは着艦するもいきなり拘束されてしまうハメに。その間にカツは、どんどん戦艦グワダンの内部へ侵入していきます。途中で警備に見つかりピンチに陥りますが、これはシャアによって救われるのでした。カツも最低限の訓練は積んでいるとはいえ、やはり子供。警備兵にすぐ反撃されちゃっていました。


ついに開かれる、シロッコ・ジャミトフ・ハマーンの会談。ここでシロッコはいきなり立ち上がり、ハマーンに銃を向けます。しかし、ここでシャアが乱入し、さらにハッチで待機していたサラがシロッコのピンチを感じてボリノークサマーンで会議室を攻撃。会談は混乱に包まれてしまいます。この混乱に乗じて、シロッコはジャミトフを銃殺。そのままジ・Oでサラとともに脱出し、ジャミトフの死とその犯人がハマーンであるという情報をティターンズに流すのでした。会談が始まるや否や、ほぼ間髪入れずにハマーンに銃を向けるシロッコ。彼の真の狙いは、何度も記述している通りジャミトフの暗殺ですが、もし後述する通り会談内で混乱が起きなかったら、どうやってジャミトフ暗殺して逃げるつもりだったんだろう…。シロッコがいきなりこんな行動に出たため、当然ハマーンたちも警戒。その時発生した猛烈なプレッシャーを感じたサラは、乗っていたボリノークサマーンでハッチから直接会議室を攻撃。これにより会議室の壁は吹っ飛び、兵士たちは混乱します。そしてこの混乱に乗じて、シロッコはジャミトフを銃殺するのでした。シロッコの狡猾さが前面ににじみ出ているこのシーン。彼のキャラが際立っているシーンですが、ちょっと展開的にムチャな部分もあるのが残念です。ボリノークサマーンの攻撃で混乱した次のシーンで、なんで会議室にはジャミトフとシロッコしかいないことになってるんだよ…。「他の者たちは脱出した」って、あまりにも早すぎるでしょ。


カミーユたちも、遅れて戦艦グワダンから脱出。シロッコはジャミトフ暗殺犯はハマーンであるとしてティターンズをあおり、アクシズシロッコに艦をムチャクチャにされたことで怒り、両者交戦状態に突入します。カミーユΖガンダムは戦闘には全く関係ありませんでしたが、交戦に巻き込まれてティターンズに攻撃されるハメに。一方、ジ・Oハマーンキュベレイと戦いますが、スキを突いてカツがシロッコに攻撃。しかし、そこへサラのボリノークサマーンが身を挺して守ったことにより、攻撃は失敗。ボリノークサマーンは大破し、サラは戦死します。動揺したシロッコはカツを撃墜しようとしますが、サラの幻影とレコアがそれを止めるのでした。今回の戦闘は、ティターンズアクシズによるもので、エゥーゴはほぼ関係ない(完全に巻き込まれている)という異色の展開。中でもシロッコジ・Oハマーンキュベレイの戦いは、カツが介入したことを除けばカミーユたちはノータッチでした。今回はシロッコハマーンニュータイプの片鱗を見せており、戦いの途中からは両者のオーラがぶつかり合うという、ロボットどうしのバトルよりかは超能力バトルみたいな展開に。2人がニュータイプだとしても、さすがにここまで来ると、もう超能力者か何かだよ…。こうしたオーラのぶつかり合いにシロッコは気を取られており、カツの接近を許してしまうことに。カツのGディフェンサーがジ・Oを捉えますが、サラのボリノークサマーンが盾となったことで、ビームはそれに命中。サラは戦死してしまいます。シロッコはGディフェンサーを撃墜しようとしますが、サラの幻影とレコアがそれを阻止するのでした。自分の手でサラを殺すことになってしまうという、カツにとっては最悪の展開。しかも自分の行動のせいでこの結果を招いてしまったのですから、本当にもう何とも言えません…。サラの死にはさすがにシロッコも動揺したようで、ハマーンとの戦いも放棄しGディフェンサーを追撃。サラの幻影の制止を振り切ろうとしますが、さらにそこにレコアが介入。カツは難を逃れます。思わず自ら飛び出し、カツを守ったレコア。これをカミーユは、「勝手だ」と非難します。レコアは、悪意はないとはいえ立場をコロコロ変えて立ちまわっているキャラですから、カミーユにとってはその姿がある種卑怯に見えたのでしょう。彼の気持ちも、わからなくもないですね。

 

 

 

第47話「宇宙(そら)の渦」

1986年2月1日放送
登場した敵他:戦艦グワンバン、ムサイ改、ガザCキュベレイ

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ハマーン、お前は人を不幸にする!」「俗物が、私に…!」


STORY:未だアクシズの掌中にあるコロニーレーザー。ブライトたちはそれを奪取するため、メールシュトローム作戦を立案。カミーユを先行して出撃させるが、カツとファが命令を無視して併せて出撃してしまう。その後、戦闘は激化するも作戦は着実に進行。カミーユΖガンダムもタイミングを窺っていたが、ハマーンキュベレイが出撃し交戦状態となる。戦いの中で共鳴する、2人の心とその意識。カミーユハマーンは、わかりあうことができるのか―?


核パルスエンジンを破壊しティターンズから奪取して以降、実質的にアクシズのものとなっていたコロニーレーザー。今回はそのコロニーレーザーを奪うべく、カミーユたちエゥーゴがメールシュトローム作戦を展開するお話です。作戦自体はうまくいくのでいいのですが、若干この展開自体唐突な感じがする上に、カツとファが命令違反で悪目立ちしすぎな印象。カミーユハマーンの心と意識の共鳴も描写されていましたが、なんかやたらと哲学的な感じだったなぁ。


アクシズの手にわたってしまったコロニーレーザー。それを奪取するため、ブライトたちはメールシュトローム作戦を立案します。その先発隊としてカミーユΖガンダムが出撃することになりますが、カツとファがそれぞれGディフェンサーとメタスで命令を無視して出撃を強行。カミーユは彼らに銃を向けてまで引き返すよう忠告しますが、結局彼らはそのまま別行動を取り続けるのでした。メールシュトローム作戦の名前の由来は、コロニーレーザーを、戦艦アーガマをはじめとするエゥーゴ艦隊で渦巻き状に取り囲むことから。メールシュトロームというのはどちらかといえば渦巻きというか渦潮の意味を持つ単語であり、割と直球な作戦名でした。そういや、今回のサブタイトル「宇宙(そら)の渦」って、そのままこの作戦のこと表してるのか。この感想記事書いてて今更気づいたよ…。この作戦の先発隊として、カミーユΖガンダムが出撃。しかし、その直後カツとファが相次いで出撃します。命令違反してまでカミーユを追う彼らには、それぞれ強い思いがありました。カツはハマーンを討つため、ファはカミーユを守るためにそれぞれ出撃。もともと問題行動ばかりの彼らでしたが(まあカミーユもその気があるけど)、今回はさすがにムチャクチャ。そもそもカミーユのみが先行して出撃したのは、コロニーレーザーを後ろから叩くために隠密行動をとるためなので、ハッキリ言って個人の感情で勝手についてこられては作戦遂行に支障をきたします。おまけにカツは、なぜかサラの敵討ちのためハマーンを狙うように。いやいや、サラが死んだのはカツ自身が原因だし、それに恨むならどちらかといえばサラを籠絡していたシロッコを恨むべきでは?なーんか今回、いつも以上にカツがズレてるんだよなぁ。


カミーユの出撃を確認したのち、シャアの百式をはじめとするエゥーゴモビルスーツ部隊が各艦から出撃。エゥーゴの攻撃に気づいたハマーンは、コロニーレーザーの守りを固めると同時にガザC部隊を出撃させますが、エゥーゴに押されて厳しい戦いを強いられます。戦局を打開すべく自らキュベレイでの出撃を決めるハマーンは、その際なんとも表現しがたいプレッシャーを感じるのでした。エゥーゴはこの作戦を入念に準備していたようで、おなじみの百式ガンダムMk-Ⅱ、リック・ディアスの他、大量のネモ隊が出撃。アクシズコロニーレーザー内にいた部隊や戦艦グワンバンからの応援部隊が応戦しますが、エゥーゴの勢いを止められず、あっという間にコロニーレーザーを取り囲まれてしまいます。アクシズの軍人たちは練度が低いといわれていましたが、ここまで一気に追い込まれてしまうのはちょっとお粗末。ハマーンが来るまでは戦艦グワンバンの艦長が指揮を執っていたようですが、彼の作戦展開はハマーンを納得させるものではなかったみたいだし、もしかしてアクシズって、軍隊上がりのメンバーってほとんどいないのかな?こうしてピンチに追い込まれたハマーンは、いてもたってもいられずキュベレイでの出撃を決意。そのコクピットに乗り込む際などに、複数回にわたって強烈なプレッシャーを感じるのでした。プレッシャーの正体は、カミーユの存在。このプレッシャーはハマーンだけでなくミネバも感じているようでした。ええ、もしかしてミネバにも、ニュータイプの素質があるの…?


キュベレイで出撃したハマーンは、戦艦グワンバン後方に強烈なプレッシャーを感知。それにより、隕石の裏に隠れていたΖガンダムを見破ります。交戦状態に入る両者は激しくぶつかり合いますが、その中でじょじょにお互いのオーラや波長を感じ、その心と意識が共鳴。2人は意識の中で、お互いの過去や触れあってきた人々のことを知ります。カミーユは「人間はわかりあえる」と確信しますが…。Bパートでは、カミーユΖガンダムハマーンキュベレイによる戦闘がその中心。しかし、今までの戦闘と大きく違う点は、その戦いの中で2人の心と意識が共鳴するという点です。強烈なプレッシャーを感じたり、あるいはそのオーラがぶつかり合ったりというのは過去の描写でもありましたが、ここまでニュータイプうしの心や意識がシンクロするのは今回が初。カミーユも今までニュータイプの素質がある人々と遭遇してきたものの、ここまでなることはありませんでしたから、それだけ彼とハマーンニュータイプとして似た存在…であるということなのでしょうか。こうしたシンクロにより、カミーユは人間どうしわかりあえるということを確信しますが、一方のハマーンはそれを否定し、カミーユに襲い掛かってきます。予想に反したハマーンの行動に対し、「ハマーンはやっぱり死ぬべきなんだ!」として応戦するカミーユ。さすがに極端すぎないか?


カミーユは一度はハマーンに追い詰められるも、カツのGディフェンサーとファのメタスらのアシストにより危機を脱出。しかし、それにより2人の機体は大きく損傷します。これに激怒したカミーユは、異常なまでの強さを見せてキュベレイを圧倒。撤退に追い込みます。この間、メールシュトローム作戦はなおも進行し、エゥーゴコロニーレーザーを制圧。ついにアクシズからそれを奪取したのでした。カミーユのピンチを救ったのは、カツとファ。彼らの命令違反の行動が、カミーユの命を救うことになりましたが、いや、それを加味しても今回の彼らの行動は目に余るものがあるよ…。そんなカツとファは、キュベレイの反撃に遭い機体を大きく損傷。これに激怒したカミーユは、Ζガンダムで怒涛の反撃を見せます。その強烈なプレッシャーと機体が大破したことにより、ハマーンは撤退。コロニーレーザーエゥーゴにより制圧されたことで、艦隊を全て撤退させるのでした。シロッコをも苦戦させたあのキュベレイを、ここまで追い詰めたΖガンダム。やはり、カミーユニュータイプとしての素質、そして彼のパイロットとしての腕が、シロッコらのそれよりも卓越しているということなのでしょう。

 

 

 

第48話「ロザミアの中で」

1986年2月8日放送
登場した敵他:戦艦ドゴスギア、サイコ・ガンダムMk-Ⅱ、バウンド・ドックパラス・アテネハイザックマラサイハンブラビ

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ニュータイプも強化人間も、結局何もできないのさ。」


STORY:ゼダンの門にぶつけた小惑星基地アクシズが、グラナダへの落下コースに入っていることを知った戦艦アーガマは、その軌道を変えるべく行動に出る。しかしその裏では、死んだと思われたロザミアの操縦するサイコ・ガンダムMk-Ⅱが、戦艦アーガマΖガンダムをつけ狙っていた。アクシズ内でΖガンダムそしてカミーユと対峙したロザミアは、じょじょに錯乱していってしまう。カミーユたちは、サイコ・ガンダムMk-Ⅱを倒し、グラナダを救えるのだろうか?


ロザミアの再登場、そしてバスクの退場など、ほぼ単発回でありながらなかなか重要なことが描かれていた一編。ロザミアの錯乱から精神崩壊に至るさまがかなり丁寧に描かれており、まるでカミーユニュータイプの末路を暗示しているかのような描写になっています。先述した通りバスクは退場しますが、その死にざまは割とあっさり。シロッコも堂々と(表面上は)仲間であるはずのティターンズを攻撃してますし、もうその本性を隠さなくなってきている感がありますね。


ゼダンの門破壊の際に登場した小惑星基地アクシズが、宇宙空間を迷走してグラナダへ接近。それを阻止するためにアクシズを攻撃する戦艦アーガマでしたが、なかなかその軌道が変わらないため、基地に直接侵入し、内部からコロニーレーザーに通信して破壊しようという作戦を立てます。同じ頃ティターンズバスクは、戦艦ドゴスギアで戦艦アーガマを捕捉。実験を兼ねて、ゲーツとともにロザミアのサイコ・ガンダムMk-Ⅱの実験を行っていました。ゼダンの門に突撃し、それを破壊したアクシズ。あのまま爆発し宇宙の塵と消えたのかと思いきや、その後制御を失って宇宙空間をさまよい、グラナダへの落下コースをとってさしまっていたようです。あれだけハデな攻撃をしてたのに、アクシズは壊れずに残ってたのか。恐るべき耐久力だ…。そんなアクシズの軌道を変えるべく奮闘する戦艦アーガマですが、それはあまりにもデカすぎるため通常攻撃ではほとんど効果なし。核を大量に打ち込む方法も考えられましたが、グラナダへの影響を考えるとそれも使用できないため、コロニーレーザーによる破壊を決定。しかし、戦艦アーガマからの発進だけではコロニーレーザーを操作しきれないため、アクシズ内の通信施設からコロニーレーザーに通信し破壊する作戦をとります。コロニーレーザーを操作するには強力な電波通信設備が必要らしく、戦艦アーガマのそれでは出力不足なので操作できないらしい。せっかく掌中に収めたのに、これじゃあ使い勝手悪すぎるなぁ。まあ、今はたまたま戦艦アーガマコロニーレーザーから離れすぎてしまってるから、近くまで戻れば電波の出力も上がって操作できるのかもしれないけど…。


ゲーツの指揮のもと、サイコ・ガンダムMk-Ⅱでアクシズへと向かっていくロザミア。ファたちがアクシズに潜入する中、サイコ・ガンダムMk-Ⅱの接近に猛烈なプレッシャーを感じたカミーユは、Ζガンダムで出撃します。やがて相まみえる両者。その戦闘はアクシズの内部への侵入口へともつれ込み、その扉にサイコ・ガンダムMk-Ⅱが挟み込まれたことで、一時的に戦闘は落ち着きます。パイロットを確認すべくΖガンダムを降りたカミーユが見たのは、ロザミアの姿でした。精神不安定な状態が続いていたロザミアは、「ゲーツ=兄」という新たな偽の記憶を植え付けられることで安定。サイコ・ガンダムMk-Ⅱのパイロットとなり、Ζガンダムと戦艦アーガマの破壊をその使命としていました。以前登場した時に「カミーユ=兄」という偽の記憶を植え付けられていたことから、「あえて(ティターンズから見て)敵を兄と設定する理由が何かあったのかな」と思っていましたが、どうやら特に深い理由はなかったらしい。なんだよ、じゃあ最初から、ゲーツみたいに自軍内の誰かを兄に設定しとけばよかったじゃん…。そんなロザミアは、機械的に戦艦アーガマを攻撃。出撃したカミーユΖガンダムも発見したとたん攻撃を加えます。カミーユは当初サイコ・ガンダムMk-Ⅱにフォウが乗っているのではないかと錯覚しますが、近づくにつれ、感じるプレッシャーが彼女のそれとはまた違うことを察知。侵入口でΖガンダムを降り、そこで初めてサイコ・ガンダムMk-Ⅱのパイロットがロザミアであることに気づくのでした。この一連のシーンでは、フォウだけでなくサラの姿も、カミーユの意識の中に登場。「カミーユが死んでいった者たちの意思を感じ取りすぎている」ということを、表しているのでしょうか―。


カミーユと会話したことで記憶に齟齬が生まれ、混乱するロザミア。やがて彼女は、ファたちの潜入している居住スペースに迷い込んでしまいます。そこでファと再会したロザミアでしたが、彼女はファのことをほとんど覚えておらず、銃を向け脅迫。しかし、ファの言葉さらにロザミアを混乱させ、それは精神面での錯乱へつながり、ロザミアはサイコ・ガンダムMk-Ⅱに戻ってしまいます。一方戦艦ドゴスギアでは、バスクがレコア率いる部隊の接近を確認していました。アクシズの内部が、今回初披露。小惑星を改造したその基地の内部には、しっかりとコロニーに似た居住スペースも開発されていましたが、どうやら住民たちは慌てて退去したのではないかと思われるような状態で放置されていました。街の様子を見る限りだと、かなりの非戦闘員(子供等)も住んでいた様子。彼らは無事ゼダンの門への衝突前に脱出したのか、それとも…?そんな廃墟と化した街をさまよっていたロザミア。彼女は通信施設を探すファを発見し、銃を突きつけます。しかし、ファの言葉で逆に自分が苦しめられることになり、カミーユの説得も振り切って逃走。再びサイコ・ガンダムMk-Ⅱに乗り込んでしまいます。新しい偽の記憶を植え付けられたとはいえ、過去の偽の記憶は完全には消去されておらず、脳内で発生する“記憶の矛盾”に苦しむロザミア。そこに、ファの言葉が追い打ちをかけます。ファはロザミアに対し、強化人間ひいてはニュータイプを憐れむような趣旨の言葉を発言。ファ自身にはロザミアをあおったり苦しめてやろうって気は全くないんだろうけど、言い方的に完全にロザミアを追い詰めてたぞ…。そりゃ、精神的に不安定なロザミアは錯乱しちゃうよなぁ。


再び動き出したサイコ・ガンダムMk-Ⅱは、ロザミアの錯乱によりビームを乱射。アクシズだけでなく戦艦アーガマにまで損害を与えます。彼女を追いかけてΖガンダムに搭乗したカミーユは、彼女を止めるため、意を決してハイパーメガ・ランチャーを発射。サイコ・ガンダムMk-Ⅱを倒すのでした。一方バスクは、攻撃を仕掛けてきたレコア隊に応戦。しかしパラス・アテネの攻撃により戦艦ドゴスギアは撃沈されたことで彼は死亡。さらにゲーツも、ロザミアが死んだことで精神崩壊を起こすのでした。ロザミアがいることを知りながら、自らサイコ・ガンダムMk-Ⅱを倒したカミーユ。彼のこの時の決断は、その心にかなりのダメージを与えるものでしたが、同時に彼の軍人としての成長も感じられるシーンでしたね。だって、フォウの時は結局最後まで彼女を倒すかどうか決めきれなかったんだから…。カミーユがサイコ・ガンダムMk-Ⅱを撃破した後、ファたちによりコロニーレーザーへの通信が成功。そこから発射されたビームによりアクシズは半壊し、これによりグラナダへの落下コースからそれていきます。このように痛手はあれど作戦に成功したエゥーゴに対し、散々な結果に終わったのがバスク。彼は攻撃してきたレコア隊に応戦しますが、パラス・アテネの攻撃を受けアッサリ死亡。ロザミアとほぼ一心同体だったゲーツも、彼女が死んだことで精神崩壊を起こし、生死不明となります。バスクはレコア隊が接近したとたんに「味方だ!」ではなく「敵だ!」って反応をしてたけど、この時点で彼はシロッコの裏切りに気づいてたのかなぁ?まあ、もう死んじゃったからわかんないけどね…。

 

 

 

 

 

今回はここまで。次回は、第49話と第50話(終)をご紹介予定です。『機動戦士Ζガンダム』。君は、刻(とき)の涙を見る―。

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ガンプラ Pick Up!

Ζガンダム』に登場したモビルスーツガンプラの一部を、ピックアップしてみよう!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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