お前それ、ゾフィーにも同じこと言えんの?ver.2.0

主にウルトラマン・仮面ライダー・スーパー戦隊シリーズなどの特撮関係の話題等を扱っていこうと思います。

『機動戦士Ζガンダム』ちょっとした感想 Ζ-5(第13~15話)

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今回は、機動戦士Ζガンダム』の感想記事第5回目です。

 

ハヤト、そしてアムロ再登場!エゥーゴの前に立ちはだかる可変モビルアーマーの脅威!既にブライトやカイなどが登場している『Ζ』ですが、今回はアムロやハヤト、そしてフラウ・カツ・レツ・キッカと、前作『ガンダム』のキャラがさらに追加で登場。アムロとハヤトがカミーユたちと共闘する他、前作ではそこまで存在感のなかったカツが、そのムチャな行動で存在感を増していきます。また、ティターンズ側は可変モビルアーマーをついに実戦投入。カミーユらが苦戦する展開も増えていきます。

 

なお、前回(第10~12話)の感想記事は↓コチラです。

bongore-asterisk.hatenablog.jp

 

 

 

 

第13話「シャトル発進」

1985年6月1日放送
登場した敵他:ハイザック連邦軍仕様)、アッシマー

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「カイの手紙にこう書いてありましたね。「リーダーの度量があるのに、リーダーになろうとしないシャアは卑怯だ」と。」


STORY:地球連邦軍の閑職に追いやられていたアムロ。彼のもとを訪れたのは、フラウとカツ・レツ・キッカたちだった。再会を喜ぶ彼らだったが、骨抜きにされたアムロの姿に、カツは怒りを覚える。一方、ハヤトの先導でケネディ・スペースポートの到着したカミーユたちは、リック・ディアスやレコアたち一部のメンバーを戦艦アーガマに帰還させるために奔走。そんな中現れたのは、ティターンズ&地球連邦軍モビルスーツ部隊だった…!


ジャブロー突入作戦も終えたエゥーゴ。彼らはハヤトの先導を受けケネディ・スペースポートへ向かい、カラバと合流し地球に残る部隊と、戦艦アーガマに戻る部隊に分かれることになります。今回は、その後者が宇宙に帰還する作戦を描いたお話。ロベルト死亡退場というポイントがあるものの、戦闘シーンは前回・前々回に比べると少なめ。どちらかといえば『ガンダム』のキャラの再登場が相次ぎ、彼らのドラマに焦点が置かれている構成になっていました。いやぁ、前作を知ってると「あ~!」ってなるシーンが多かったですね。


地球連邦軍の閑職に追いやられ、今日も偵察任務を行うアムロ。そんな彼のもとを訪れたのは、かつてホワイトベースで苦楽を共にしたフラウと、今は彼女の養子になっているカツ・レツ・キッカたちでした。再会を喜び合う彼らでしたが、かつてガンダムパイロットだった時の面影を失っていたアムロの姿を目にし、カツは憤慨します。フラウは彼を制止しますが、それでもその怒りが収まることはありませんでした。アムロの他、フラウ・カツ・レツ・キッカなど、『ガンダム』のキャラクターが相次いで再登場。フラウはハヤトと結婚してカツ・レツ・キッカを養子にし、さらに自分自身も妊娠6カ月でした。対するアムロは、一年戦争後は、ニュータイプの存在を恐れた地球連邦軍の手により、閑職に追いやられ半ば軟禁状態に置かれてしまうハメに。豪華な邸宅で使用人付きで生活していますが、その使用人たちも軍の関係者であり、アムロのことを監視していました。7年間で別々の方向にすっかり変わってしまった、アムロとフラウたち。このシーンは、現在の彼らの説明シーンにもなっています。アムロの発言から考えるに、彼は一年戦争後ほとんど実戦にも出てないし、モビルスーツにも乗っていなさそう。ガンダムMk-Ⅱの開発などにも手を貸していないようです。地球連邦軍がビビってアムロニュータイプとしての能力を活用しないっていうのは、ちょっと意外。バリバリ活用すれば、かつてのエルメスみたいなモビルアーマーとかを開発できそうなもんだけどなぁ。このようながんじがらめの状態であるため、アムロはかつてのような戦意を喪失。その変わってしまった姿に憤慨したのは、カツでした。アムロの姿に情けなさを感じ、発破をかけるように怒るカツ。気持ちはわかるんだけどね…。


ハヤトの先導により、ケネディ・スペースポートに着陸したカミーユたち。彼らは一部のメンバーとモビルスーツを戦艦アーガマへ送り出すため、シャトルの発射準備にとりかかかります。シャトルパイロット不足などの関門を乗り越え、ようやくその準備は軌道に乗りますが、その中で突然、カイがハヤトへの置手紙を残して失踪。それを読んだハヤトは、率直な疑問をクワトロ=シャアにぶつけるのでした。ケネディ・スペースポートは、博物館も兼ねたかなり大規模な発射場。特に何かカモフラージュしている様子もなく、割と堂々とカラバのメンバーがメカニック整備を行っていました。こんなに堂々としてたらティターンズにすぐバレそうな気がするけど、よく今日までバレなかったなぁ。ここを拠点の1つにしたのが最近だったのかな?それとも、あまりにも堂々としすぎてて逆にバレなかったとか…?そんなケネディ・スペースポートにて、大気圏脱出の準備を始めるカミーユたち。シャトルパイロットが不足や、クワトロ=シャアの無茶な要求などの関門がありましたが、これらを何とか乗り越え、ようやく出発準備を整えます。しかし、そこにカイの姿はありませんでした。せっかくハヤトと再会できそうだったのに、それをせずに姿を消したカイ。その理由は、クワトロ=シャアにありました。カイは早い段階から、クワトロ=シャアの正体を察知。しかし、わざわざシャアであることを隠して活動する彼のことを卑怯に感じ、そんな彼の下にはついていけないとして、自ら別の道を進んでいました。確かに、クワトロ=シャアの実力なら、エゥーゴに所属せずとも反政府勢力の1つや2つくらい指揮できそう。でも、それをあえてしないのは、何か理由があってなんでしょうね。


シャトルの出発準備も整い、カウントダウンが開始。クワトロ=シャアはハヤトからの質問をはぐらかしますが、それがカミーユを激怒させます。クワトロ=シャアは反論しようとしますが、その時ティターンズ地球連邦軍の襲撃が開始。カミーユたちはシャトルを守るために前線に駆り出されます。そしてその中で、ロベルトの乗るリック・ディアスアッシマーの前に大破。彼はその命を散らすのでした。ハヤトの質問(正確にはカイの置手紙をそのまま渡し、反応を窺う)に対し、回答をはぐらかすクワトロ=シャア。それは、カミーユを激怒させます。ここでのクワトロ=シャアの反応は、否定も肯定もしないもの。この反応で、ハヤトはクワトロがシャアであることを確信したのでしょうね。一方のカミーユは、まだクワトロがシャアであることを確信するまでには至っていないようですが、うすうす感づき始めている状態。シャアの態度に激怒した彼は、修正と称して彼を殴り飛ばします。カミーユが怒るのはわかりますが、まさか殴るとまでは思わなかった。こういうシーンがいつか来るかもしれないなぁとは思ってたけど、だいぶ先(3クール目終盤とか)になると思ってたからなぁ。この時点で殴り飛ばすカミーユも、なかなか度胸あるよね…。そんなカミーユに対し、クワトロ=シャアが反論しようとした瞬間、非常サイレンの音が。それはティターンズ&地球連邦軍の、ブラン・ブルタークアッシマーハイザック隊の接近を警告していました。カミーユたちがガンダムMk-Ⅱ、百式リック・ディアスで出ますが、アッシマーの前にリック・ディアスが撃破。ロベルトは死んでしまいます。アッシマーは、今回初登場の可変モビルアーマー。可変型なのは後に登場するΖガンダムの特権かと思いましたが、こちらの方が先に実用化されているとは驚きです!そんなアッシマーの挙動の前に、ロベルトはついていくことができず、背後から狙い撃ちを食らいやられてしまいます。第1話から出ていたエゥーゴ側のメインキャラの1人の、初退場か…。


ロベルトの死を乗り越え、戦い続けるカミーユたち。そのおかげで無事シャトルは発進しますが、アッシマーがそれを追い続けます。なんとしてもシャトルを守りきるため、ガンダムMk-Ⅱと百式は力を合わせて上空へ。そのままシャトルからアッシマーを引き離して大損害を与え、撤退に追い込みます。そして、自分たちはアウドムラに乗り込み脱出。ケネディ・スペースポートはティターンズに占拠されてしまいますが、エゥーゴはそのほとんどの装備と人員を守ることに成功するのでした。アッシマー成層圏辺りまで飛行する能力を持っており、さすがにガンダムMk-Ⅱのブースターをもってしても、そこまで単独で到達することは不可能。そこでクワトロ=シャアが編み出した作戦は、なんと組体操の要領で百式の肩の上にガンダムMk-Ⅱが乗り、2体同時にブースターを噴かせることで推進力を上げるというものでした。クワトロ=シャアが「肩に乗れ!」と言うから、何をするのかと思いきや、意外に原始的な方に乗せるという方法。これでしっかり推進力も上がってアッシマーに追いついてしまうのですから、驚きです。本当にガンダムMk-Ⅱは乗っただけだから、「振り落とされたりしないのか?」って心配になったけど、そんなことは全然なかったなぁ。そして、この成層圏での戦いで、ガンダムMk-Ⅱはアッシマーに損害を加えることに成功。アッシマーは撤退を余儀なくされるのでした。アッシマーの弱点の1つは、変形中。ガンダムMk-Ⅱは、そのタイミングで的確にビームライフルの弾を叩き込みます。変形ロボの宿命ともいえる弱点を狙われた、アッシマー。まあ、これは仕方ないよね…。

 

 

 

第14話「アムロ再び」

1985年6月8日放送
登場した敵他:ギャプランアッシマーマラサイリック・ドムガルバルディβ、アクト・ザクガルダ

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「何をする気だ、アムロ!…アムロだと!?」


STORY:カミーユたちのアウドムラを落とすため、ブランに協力するよう指示を受けたロザミアは、ギャプランに乗りアクト・ザク隊を率いて出撃。その機動性の前にガンダムMk-Ⅱは苦戦するが、百式の援護で何とか切り抜けた。しかし、その直後今度はブランのアッシマーアウドムラを襲う。危機に陥るカミーユ達の前に現れたのは、アムロの乗る輸送機だった!アムロとクワトロ=シャア、かつてのライバル同士が今、運命の再会を果たす―!


アムロとクワトロ=シャア、再会!今回は、カミーユたちが新たな可変モビルアーマーギャプランの襲撃を受けて苦しむと同時に、アムロがハヤトのもとへ向かうことを決意し、行動を開始するお話。クライマックスでアムロが輸送機で特攻を仕掛け、アッシマーを撤退に追い込むシーンにはシビれましたね~!そして、終盤ではアムロとクワトロ=シャアが対面することに。お互い会話はしていませんが、その正体を理解していることに、注目です。


前回のフラウの言葉を受け、日本行きの航空券を手配したアムロ。彼はそのままフラウたちを見送ろうとしますが、それに対し彼女たちは、未だくすぶり続けているアムロの姿を残念に思っていました。フラウの言葉に触発されたアムロは、フラウからカツを借り、彼と協力して輸送機を強奪。フラウたちを日本へ向かわせつつ、自分たちはアウドムラ方面へと飛び立ちます。フラウを見送った後も、今と変わらぬ同じ生活を続けようとしていたアムロ。しかし、フラウの言葉が彼の考え方を変えます。フラウの「いつまでも子供のままではいられない」という言葉が、アムロの考え方を変えるきっかけに。このシーン自体は別にいいんだけど、フラウは前回も似たようなこと言ってたはずなんだけどなぁ…。空港で偶然軍用輸送機を見かけたこともあって、前回とは違い、アムロは心変わりしたのでしょうか。そんなアムロは、さっそく行動を開始。偶然を装ってフラウたちに再度接触し、カツだけを自分に同行させて、他はそのまま日本行きの航空機へ。男子便所にある勝手口をこじ開けて輸送機までダッシュし、乗組員たちを降ろさせて強奪。アムロを監視していた軍人もようやく彼の逃走に気づきますが、既に輸送機は飛び立ったところでした。輸送機強奪までの一連のシーンは、流れるような鮮やかな手さばきを見せるアムロがポイント。なんだかんだで彼も地球連邦軍の軍人ですから、こういう系の訓練も受けていたのでしょうね。


地球連邦軍から指示を受けたロザミア・バダムは、ブランの部隊に協力する形で、自らはギャプランに乗りアクト・ザク隊を率いて出撃。住宅地上空でアウドムラを発見し、先制攻撃を仕掛けます。ロザミアの攻撃を食らったアウドムラは、クワトロ=シャアのみ百式で出撃、カミーユたちはガンダムMk-Ⅱに乗り船内からの攻撃を命じられます。しかし、激化する戦闘の最中で、カミーユが独断で出撃。ギャプランと激しい戦いを繰り広げるのでした。ロザミアと彼女の乗るギャプランが初登場。ギャプランは、アッシマーと同じ可変モビルアーマーで、その変形機構やフォルムはシロッコメッサーラと似ています。描写は前後しますが、戦闘終了後にカミーユが、「この機体に引かれそしてシロッコメッサーラの影を見た」と言いたくなるのも、よくわかります。そんなギャプランは、住宅地上空でアウドムラを発見。戦闘になった場合の地上への被害を全く考えずに先制攻撃をかけ、それにアウドムラは驚きます。ロザミアに応戦するために、クワトロ=シャアはやむを得ず出撃するのでした。ティターンズそしては地球連邦軍の一員なのにもかかわらず、地上への被害を考えない戦闘に出るロザミア。「戦う場所を考えながら戦闘ができるか!」と発言していることから、彼女ひいてはティターンズの考え方が、いかに一方的かがよくわかりますね。これに応戦すべく出たのが、クワトロ=シャアの百式アクト・ザクなどのザコ敵を次々に倒していきますが、やはり1機ですべてを相手にするのは限界。そんな中、カミーユが独断で出撃し、ギャプランと交戦します。高機動性を誇るカミーユガンダムMk-Ⅱですが、本格的な空中戦ではド・ダイを使わざるを得ないため、ギャプランには一歩遅れを取ることに。それでも必死に戦いますが、さすがに今回は、百式の援護がなければ負けていたかもしれませんね。ちなみにガンダムMk-Ⅱは、ギャプランに直接乗りかかり接近戦に持ち込むという荒業を披露。これには驚かされました。


エネルギー切れと百式の不意討ちもあり、ブランの部隊と合流したロザミア。ブランはアウドムラを立て続けに攻撃して落とす作戦を立て、彼女に代わってすぐに自分がアッシマーで出撃します。アッシマーアクト・ザク隊の2度目の攻撃を予想できなかったアウドムラは、再び戦闘態勢を立て直して応戦。ガンダムMk-Ⅱと百式が出ますが、なかなかアッシマーを落とすことができませんでした。ブランとロザミアの会話で、ロザミアが強化人間であることが判明。地球連邦軍、とうとう人体改造にまで手を出したのか…。そんな彼女に代わり、続いて出撃したのがブラン。彼はアッシマーに乗りアクト・ザク隊を率いて、地上からアウドムラへと接近します。そして、一気に攻撃。アウドムラもレーダーでキャッチしていたものの、戦闘終了後すぐの再襲撃であったため、戦闘態勢を立て直す必要があり出遅れてしまいます。ガンダムMk-Ⅱも百式も、ギャプランとの戦闘で一部武装を損傷してしまっていたため、万全の態勢でない状態で出撃。それでもアッシマーの攻撃を何とか食い止めますが、抑え込むまでには至っていませんでした。アッシマーガンダムMk-Ⅱらの散弾攻撃を受けカメラアイなどの一部パーツを損傷しますが、ブランは特に気にせずそのまま戦闘を続行。操縦面でも特に問題は発生していないようでした。モビルスーツと違って、モビルアーマーは耐久性もあるし、カメラアイの1つや2つ潰されても、補完用パーツもあるってことなのかな?


満足な整備も受けないまま、立て続けに戦闘をしたことにより、さすがのガンダムMk-Ⅱと百式アッシマーの前に苦戦。アウドムラに接近するアッシマーを止めることができず、ブランは至近距離からアウドムラを撃破しようとします。大ピンチのカミーユたちの前に現れたのは、アムロとカツの乗る輸送機。アムロはカツを脱出させたのち、輸送機でアッシマーに特攻し撤退に追い込むことに成功。輸送機から脱出した彼は、ガンダムMk-Ⅱに救われるのでした。このままではアウドムラアッシマーの餌食に。ガンダムMk-Ⅱも百式もそれに追いつけない中、飛び出したのはアムロとカツの乗る輸送機でした。終盤では、このアムロたちの乗る輸送機が大活躍。アムロ自身がそのまま特攻をかけていたため、「どうやって脱出する気だ!?」と心配になりましたが、ちゃんとパラシュートを背負ってたのでよかったです。そんなアムロは、地上へ降下する途中でガンダムMk-Ⅱに助けられることに。さらに百式もその場に駆け付け、アムロカミーユそしてクワトロ=シャアたちと出会うのでした。このシーンでアムロとクワトロ=シャアは、『Ζ』では初めての対面を果たすことに。お互い声を掛け合ったりなどしていませんが、何も言わずとも互いの正体に気づいているのがGoodです。一年戦争でライバルどうしだった仲だからなぁ―。

 

 

 

第15話「カツの出撃」

1985年6月15日放送
登場した敵他:アッシマーギャプランハイザック連邦軍仕様)、ガルダ

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「私が空が落ちてくるのが怖いように、この人(アムロ)も戦うのが怖いんだわ…。」


STORY:アウドムラに乗り込み、エゥーゴに合流することになったアムロとカツ。カツが敵の撃破に燃える一方で、アムロはなかなか戦意を復活させることができず、カラバのベルトーチカがやってきてもその状況は変わらなかった。そんな中、ティターンズのロザミアが単独でアウドムラ攻撃するために出撃。アウドムラでの出撃準備の最中、カツが勝手にガンダムMk-Ⅱで出撃した!ギャプランに翻弄される、カツとガンダムMk-Ⅱの運命やいかに!?


前回、カミーユたちと初めて出会った、アムロとカツ。彼らはエゥーゴに合流し、行動を共にしていきます。今回はカミーユよりも、アムロとカツが主役の一編。彼らの出番が多く、戦うことに悩むアムロと、戦うことにはやるカツが対極に描かれます。カミーユは、カツの先輩という形で、戦闘シーンなどで彼を支援。カツがピンチに陥るのは予想していましたが、彼のアシストもあってカミーユたちがギャプランを撃破してしまったのは、ちょっと意外でした。


アウドムラに乗り込み、エゥーゴに合流することになった、アムロとカツ。カツはガンダムMk-Ⅱに興味津々で戦闘意欲もバッチリでしたが、それに対しアムロは終始浮かない顔。ハヤトやクワトロ=シャアから声をかけられますが、それでも彼の気持ちは晴れないのでした。同じ頃、ブラン側ではロザミアがブランの指揮下に入りたいと懇願。ブランはそれを受け入れるのでした。カツはハヤトの博物館(ケネディ・スペースポートの戦争資料館)でザクⅡなどのモビルスーツを動かしたことがあり、また一年戦争を潜り抜けてきたからか、モビルスーツ、特にガンダムMk-Ⅱに興味津々。カミーユの整備中にもコクピット内に入ってくるほどでした。しかし、それ以上に目立つのが、やたら高い彼の戦闘意欲。まあこれは、「敵を倒して何かを成し遂げたい」というよりも、純粋に「目の前の敵をぶっ倒したい」という思いに端を発するものなんだろうなぁ。何か大義や信念があるというよりも、若さゆえに尖ってるって感じですね。そんなカツの一方で、さっぱり元気がないのがアムロ。ハヤトやクワトロ=シャアから声をかけられても全く心は晴れず、やがて自室に閉じこもってしまいます。アムロのシーンにおける、ハヤト・クワトロ=シャアそれぞれのやり取りは、かなり面白いシーン。『ガンダム』を見ていれば、そのテンポというか、ノリの良さにニヤリとさせられるものでした。特に、クワトロ=シャアとのやり取りの際の、「お互いわかってる感」がGoodでしたね。エゥーゴがこのようにしている一方で、ブランらティターンズでは、ロザミアがブランの指揮下に入ることに。それは彼女の懇願によるものでした。前回の戦いでは冷徹そうに見えたロザミアですが、今回の序盤で登場した彼女は、やたら弱弱しい印象。後半でギャプランに乗った際また元に戻っていることから、モビルアーマーに乗る時とそうでない時で、性格が変わるタイプなのでしょうか。いやそれとも、強化人間になったことの弊害か…?


翌朝。外の監視を続けていたカツは、アウドムラに接近する複葉機を発見。それは、カラバのベルトーチカ・イルマの乗る機体でした。アウドムラの向かうヒッコリーへの誘導役としてやってきた彼女は、ハヤト・カミーユ・カツ、そしてアムロと面会。その時彼女は、アムロから不思議な何かを感じ取るのでした。カラバの協力者であるベルトーチカが初登場。本人の趣味なのか、わざわざ複葉機に乗って現れます。この時代に複葉機なんて相当な骨董品になってるような気がするけど…。そのせいで逆に敵にバレやすくないか、これ?そんな彼女の目的は、アウドムラが向かっているカラバの拠点の1つ:ヒッコリーへの案内。中に通された彼女は、そこでカミーユたちと出会います。彼女と話をする中、アムロは途中で先に部屋を出ていってしまうのでした。ベルトーチカアムロの話は聞いたことがあるようですが、彼の性格等までは知らない様子。まあ『Ζ』の世界では、表向きにはアムロの活躍は伏されているから「仕方ないかなぁ」と思ったけど、ベルトーチカはカラバの一員なんだから、どんな人かくらい知っていてもおかしくなかったような…?そんな彼女の話を聞いていたアムロでしたが、途中クワトロ=シャアが通りかかり、ベルトーチカが彼の印象を言ったことをきっかけに離席。部屋に戻ってしまいます。クワトロ=シャアを「戦争の中では生きられない人」と言ったベルトーチカに対し、静かに指摘&反論して立ち去るアムロ。クワトロ=シャアのことをよく知っているからこそ、できる反応でしたね。


ブランの指揮下に入ったロザミアでしたが、ギャプランで出撃。特に隊を率いるなどはせず、単独でアウドムラ撃墜を狙います。ギャプランの接近をキャッチしたカミーユたちは、すぐに戦闘態勢に突入。準備に入りますが、そのどさくさに紛れてカツがガンダムMk-Ⅱに搭乗。そのまま出撃してしまいます。モビルスーツの操縦に自信があるカツでしたが、ガンダムMk-Ⅱは勝手が違い、さらにはギャプランの攻撃にも翻弄されて苦戦。ほとんど反撃できずピンチに陥ります。突如、勝手にギャプランで出撃してしまったロザミア。いや、今回の序盤で「ブランの指揮下に入りたい」って言ってたんだから、その指示を待てよ!…と思ったけど、このロザミアの行動はおそらく、話の流れとして、ガンダムMk-Ⅱなどの戦闘シーンを作り出すための措置だったんだろうなぁ。そんなロザミアの乗るギャプランをキャッチしたアウドムラは、戦闘態勢へ。カミーユたちもすぐ準備に取り掛かりますが、その中でカツが、完全に独断でガンダムMk-Ⅱに乗り込み、そのまま出撃してしまいます。ガンダムMk-Ⅱが動き出し、その直後カミーユが格納庫に降りてきたのを見て、ガンダムMk-Ⅱにはカミーユ以外の誰か=カツが乗っていることに既に気づいていたクワトロ=シャア。しかし彼は、そのガンダムMk-Ⅱをそのまま出撃させることを選択します。その気になれば、この時点で止められたかもしれないカツの出撃。クワトロ=シャアの真意は何だったんだろう。本当の戦闘を、身を持って体験させようとでも思ったのかなぁ…。こうして出撃したカツですが、彼はザクⅡくらいしか操縦したことがなく、実戦経験もないため、ギャプランに翻弄されるうえにガンダムMk-Ⅱの操縦で苦戦しまくり。すぐにピンチに陥ります。その割には時々アクロバティックな動き見せてるけど、まあこれは…たまたまなんでしょうね。


クワトロ=シャアは百式で、カミーユリック・ディアスで出撃し、カツを援護。百式が応戦している間に、カミーユはカツの救出に成功します。その時、リック・ディアスの背後にギャプランが。これにいち早く気づいたカツは、ビームライフルを撃って左足を破壊。さらに百式が追加攻撃を仕掛けたことで、ギャプランは大破します。何とか戦果を挙げて帰還したカミーユたちでしたが、カツはその身勝手さを追及され、ハヤトから修正を受けるのでした。ほとんど身動きが取れないカツのガンダムMk-Ⅱに代わって、百式リック・ディアスが活躍。カミーユリック・ディアスに乗るのは初めてのはずですが、それでもパパッと操縦をこなしていました。これはさすがと言うべきでしょう。そんなカミーユに対し、クワトロ=シャアも負けてはおらず、ついにギャプランの撃破に成功。これには、カツのアシストがありました。百式ギャプランを撃破する直前、カツはリック・ディアスの背後に近づくギャプランを察知。とっさにビームライフルを撃ち、それがギャプラン撃破のきっかけを作ります。影も形も見えていない段階で、ギャプランを察知したカツ。彼にこんな芸当ができたのは、偶然働いた勘か、それとも…。こうした戦果を挙げ、アウドムラに帰ってきたカミーユたち。自分の身勝手さで迷惑をかけたカツに対し、ハヤトは修正を加えるのでした。まあ、今回のカツは、ぶっ飛ばされても仕方ないよねぇ。

 

 

 

 

 

今回はここまで。次回は、第16話から第18話をご紹介予定です。『機動戦士Ζガンダム』。君は、刻(とき)の涙を見る―。

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ガンプラ Pick Up!

Ζガンダム』に登場したモビルスーツガンプラの一部を、ピックアップしてみよう!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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