お前それ、ゾフィーにも同じこと言えんの?ver.2.0

主にウルトラマン・仮面ライダー・スーパー戦隊シリーズなどの特撮関係の話題等を扱っていこうと思います。

『機動戦士Ζガンダム』ちょっとした感想 Ζ-4(第10~12話)

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今回は、機動戦士Ζガンダム』の感想記事第4回目です。

 

1クール目終盤に差し掛かるということもあり、以前から進められていたジャブローへの突入作戦が本格始動。そこを舞台とした激しい戦いが繰り広げられるほか、懐かしい仲間たちがどんどん再登場し、物語を盛り上げてくれています。ガンダム』のキャラたちがそれぞれ成長していたのは嬉しかったけど、『Ζ』で初登場のファの性格がすっかり変わっちゃってたのは、ちょっと悲しかったな…。

 

なお、前回(第7~9話)の感想記事は↓コチラです。

bongore-asterisk.hatenablog.jp

 

 

 

 

第10話「再会」

1985年5月4日放送
登場した敵他:戦艦アレキサンドリアマラサイハイザックメッサーラ

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カミーユカミーユ!あなたに会えるなんて、思ってもみなかった!」


STORY:ジャブロー突入作戦のための準備を整え、アンマンから出港しようとする戦艦アーガマ。そこに急襲をかけてきたのは、カクリコンとジェリドによるマラサイ&ハイザック部隊だった。カミーユらの活躍により激しい攻撃を潜り抜けた戦艦アーガマは、ついに地球に向かって航行するが、道中救援を求めるブライトのテンプテーションを発見した。謎のモビルアーマーメッサーラを排除したカミーユたちは、それを回収し、懐かしい仲間と再会する…。


いよいよ本格的に動き始めた、エゥーゴジャブロー突入作戦。前回戦艦サチワヌを奪った彼らに次に待ち受けていた関門は、アンマンからの出港でした。今回は、前半~中盤まではそのアンマンからの出港にかかる激しい戦闘を描写。後半では地球方面へ向かったエゥーゴがブライトたちと遭遇するさまが描かれます。ブライトやファなど、レギュラーメンバーが次々とエゥーゴへ合流。その一方で、彼らの新たなる敵としてパプテマス・シロッコも初登場します。


エゥーゴでは、ジャブロー突入作戦の準備と並行し、Ζガンダムの開発が進行中。その一部が完成したという報せを聞き、カミーユはその変形機構を目の当たりにします。同じ頃、クワトロ=シャアも、作戦に向けて準備中。エマは今回の作戦に否定的な意見を述べますが、クワトロ=シャアはそんな彼女を何とか抑えます。しかし、自分自身もまたこの作戦に実は反対であることを、見透かされるのでした。第6話で初めてその名前が登場した、「Ζガンダム」。ちゃんとその開発は進められているようで、今回Ζガンダム可変翼部分:フライングアーマーの試験機が完成します。Ζガンダムは、かつてのガンダムのようにコアファイターを中心にパーツをそのまま合体させるのではなく、ガンダム自体が飛行形態やロボ形態へと自由に変形するという、合体よりも変形を重視し取り入れた機体。こうした考え方が、以降のガンダムシリーズにも影響を与えていくんですね。ちなみに、そんなΖガンダムの中でフライングアーマーを先行して完成させたのは、ジャブロー突入作戦の際、ガンダムMk-Ⅱを大気圏に突入させるため。開発の段階を、しっかりとストーリーの本筋にも絡めているのがGoodです。一方その頃、クワトロ=シャアもまた、ジャブロー突入作戦の準備中。反対するエマを何とか説得しますが、彼女に自分自身も実はこの作戦に反対であることを見透かされてしまうのでした。第8話で、ジャブロー突入作戦に反対していたクワトロ=シャア。しかし、やっぱりウォンの意見が大きかったのか、それは強行されることに。クワトロ=シャアは、しぶしぶこの作戦に参加することになります。ここで興味深いのが、エマの述べている意見が、第8話でクワトロ=シャアの述べているそれと、ほぼ一緒であること。やっぱり、その考え方が普通だよねぇ。


引き続きエゥーゴの動向を追っていた、ティターンズのジャマイカンは、戦艦アーガマの動きを察知。アンマンからの出港の際に一気に叩くことにした彼は、カクリコンらに指示し、マラサイハイザックモビルスーツ隊を組織し、一気に攻勢を仕掛けます。少し不意討ちを食らう形になったエゥーゴは、ガンダムMk-Ⅱなどのモビルスーツに出撃を指示。こうして、アンマンの市街地付近で戦闘が勃発します。前回ちょろっとだけ登場したマラサイが、今回本格的に実戦投入。ハイザックの発展機であり、かつよりスマートになったデザインからわかる通り、高機動性が最大の特徴。今回はカクリコンとジェリドが出撃し、2機で作戦を展開しガンダムMk-Ⅱを翻弄しようとします。ジェリドは立て続けの作戦失敗で実質謹慎中の身ですが、今回はカクリコンの計らいで特別に出撃できるように。なんだかんだで出撃の機会に恵まれてるよね、ジェリド…。そんな彼らに対し、大胆な立ち回りをしてみせたのが、カミーユガンダムMk-Ⅱ。彼は偶然もありカクリコンとジェリドの作戦をすぐに看破。さらにはマラサイの高機動性にも食いつき、最初こそ翻弄されるもすぐに自分のペースを立て直し、さらにはブースターを利用して目くらまし作戦を実行します。せっかくカクリコンとジェリドが立てた作戦も、カミーユの前にはあっという間にほぼ無力。カミーユの操縦技術がハンパないのはよくわかるけど、ちょっとカクリコンたちがかわいそうに感じちゃったぞ。


カミーユとは別に、戦艦アーガマ防衛に当たっていたクワトロ=シャアたちは、ハイザック隊をほぼ排除することに成功。1人離れてマラサイと戦っているカミーユを呼び戻し、戦艦アーガマは無事アンマンからの出港に成功します。地球へ無事向かうことになった彼らに、ひと時の平穏が訪れるのでした。クワトロ=シャアら他のエゥーゴメンバーも、カミーユに負けじと大活躍。今回は百式リック・ディアスの他、小型のモビルスーツ:プチ・モビルスーツも出動し、ハイザック隊に対抗していきます。百式リック・ディアスはいつも通りの活躍を見せてくれますが、一方で初登場ながら目覚ましい活躍を見せたのがプチ・モビルスーツ。通常装備の他、大型キャノンなどのオプションパーツをつけ、ハイザック隊をひるませたり、ガンダムMk-Ⅱの撤退のアシストをしたりなどしていました。プチ・モビルスーツには、今回ウォンも自ら出撃。この人、実戦にも参加できるくらいのスキルも持っているのね…。そんなメンバーたちの尽力により、ティターンズを排除した彼らは、アンマンを出港。地球方面へと向かうのでした。


地球へ向かう戦艦アーガマは、救難信号をキャッチ。同時にモビルスーツらしき反応もキャッチしたため、カミーユとクワトロ=シャアが、ガンダムMk-Ⅱと百式で出撃します。そこで彼らが目撃したのは、ブライトの乗るシャトル:テンプテーションと、それを追う謎のモビルアーマーメッサーラカミーユたちはそれと戦いますが、メッサーラは突然撤退。そのスキに、彼らはテンプテーションを回収します。その中にはファの姿もあり、カミーユは予期せぬ彼女との再会を果たすのでした。終盤の展開は、ブライトやファがエゥーゴに合流するという重要なもの。ファは第2話あたり以来の久々の登場になりました。彼女の話によると、カミーユの知り合いという理由だけで彼女の両親は捕らえられ、ファ自身はブライトの手引きでグリーン・ノア1から脱出を果たしていました。バスクのやり方から考えたら、彼女の両親はもう…。また、このシーンでは、ブライトとクワトロ=シャアが握手するシーンも存在。ブライトの反応から察するに、彼はクワトロ=シャアの正体に気づきかけているような感じがしますね。このようにエゥーゴに大きな動きがあった一方で、見逃せないのがシロッコ&メッサーラの存在。シロッコは今回ほとんど発言せず、ただ無言でメッサーラを駆り、テンプテーションやガンダムMk-Ⅱたちを襲ってきます。メッサーラは、今まで登場したハイザックマラサイとは一線を画す機体。これはかなりの強敵になりそうだぞ…。まあ実際、シロッコ自身はずーっとエゥーゴの前に、敵として立ちはだかり続けるんですけどね。

 

 

 

第11話「大気圏突入」

1985年5月11日放送
登場した敵他:戦艦ハリオ、メッサーラマラサイハイザックティターンズ仕様、連邦軍仕様)

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「もっと離れていれば、撃たれなかったのに!」


STORY:エゥーゴに合流したブライトとファたちは、それぞれ戦艦アーガマの艦長、雑用の手伝いとして働き始めた。しかし、作戦実行を前に神経が過敏になっているカミーユは、ファと衝突してしまう。一方地球連邦軍では、ジュピトリス所属のシロッコがやってきて、ただ1人エゥーゴの次の作戦を察知。メッサーラで出撃し、エゥーゴに攻撃を仕掛ける。これに続くカクリコンとジェリドのマラサイ。大気圏突入直前で、勝利をおさめるのはどちらだ!?


エゥーゴジャブロー突入作戦の難関の1つである、大気圏突入時の戦いを描いた一編。前回登場したシロッコと彼の駆るメッサーラが、本格的にガンダムMk-Ⅱたちの前に立ちはだかり、その強さを見せつけてくれました。カクリコンやジェリドも打倒ガンダムMk-Ⅱに燃えて戦っていましたが、カクリコンが大気圏突入ギリギリまで粘ってしまってことで、それが彼の戦死につながることに。もう少しジェリドとのコンビが続くのかと思ったら、割と早めに退場してしまいました。


前回、救助される形で戦艦アーガマにやってきた、ブライトとファたち。彼らはそのままエゥーゴに合流することを決意し、ヘンケンはそのブライトに艦長の座を譲り、自身は月での別任務のために戦艦アーガマを降ります。民間人であるファは、戦艦内での雑用の手伝いをしつつカミーユと接しますが、対するカミーユジャブロー突入作戦を目前にし、神経過敏状態。お互いの立場の違いから、じょじょにすれ違いが起きてしまいます。ブライトのテンプテーションに乗っていた民間人は、ファら含めて一応エゥーゴの仲間入りを果たした様子。今のところ他に行くところもないから、仕方ないよね。そしてキャプテンであったブライトは、自らエゥーゴ入りを志願。かつての一年戦争時などの実績を買われ、ヘンケンから直々に戦艦アーガマの艦長職を譲り受けます。2代目艦長となった彼は、さっそくジャブロー突入作戦の細かい戦略を考え始めるのでした。閑職に追いやられているとはいえ、今も地球連邦軍所属なのにもかかわらずエゥーゴ入りを決めたブライト。妻であるミライとも連絡を取ったうえでの決断でした。すぐに決断するブライトも凄いけど、それを認めるミライもなかなかのもんだよなぁ。ジャブローの近くに住んでるから、攻撃に巻き込まれるかもしれないってのに…。でもそれだけ、彼に対する信頼があったってことなんでしょうね。同じ一年戦争ホワイトベースで乗り越えてきた仲ですから。一方のファは、民間人であるため作戦等には参加せず、食事の配膳などの雑用の補助を担当。その中でカミーユと接しますが、作戦実行を控えている彼と、まだその状況を呑み込めていないファの間に、溝が生じ始めます。本人は認めたくないだろうけど、すっかり軍人っぽくなり神経過敏になっているカミーユ。そんな中で、ファがかつての彼(ハイスクールに通っていた頃)に接していたのと同じような対応をしてくるのですから、カミーユが何とも言えない苛立ちを覚えるのも、よくわかります。でも、ファもファでこの艦に来たばかりなんだから、すぐ事情が分かって対応できるわけないんだよね…。


地球連邦軍の戦艦ハリオに、乗り込んできたシロッコ。彼は戦艦ハリオの当初の方針にことごとく反発し、エゥーゴの次のねらいは地球への突入であると進言。それを叩くために自らメッサーラで出撃すると言い出します。最終的に彼の意見に乗ることにした地球連邦軍は、地球方面へと針路を取り、シロッコメッサーラで飛び立つのでした。前回少しだけ登場したシロッコは、今回より本格的にストーリーに介入。戦艦ハリオに乗り込んでからさっそく自分の意見ズバズバと言いまくり、その先見性とカリスマ性を視聴者へアピールしてくれます。ここで面白いのが、シロッコの意見等がことごとく当たっている点。そりゃ、彼を持ち上げる軍人もたくさん出てくるわけだ…。そんなシロッコの担当声優は、島田敏さん。彼は結構明るいというかオチャメなキャラを演じることが多い印象なので、こういう落ち着いた敵役を演じているのは、なんだか新鮮に感じました。


目標ポイントに到達した戦艦アーガマは、ジャブロー突入作戦の第一段階である大気圏突入準備を開始。カミーユたちパイロットに一斉に指示が下り、ガンダムMk-Ⅱや百式リック・ディアスやジムⅡ、そしてネモが出撃していきます。万全の態勢で挑むエゥーゴでしたが、そこへシロッコメッサーラが彼らを襲撃。最初に抵抗したエマのリック・ディアスは右腕を損傷し、百式も隊列を離れられないため、カミーユガンダムMk-Ⅱがこれに挑みます。エゥーゴにとってジャブロー突入作戦は一世一代の大勝負であり、また地球連邦軍からの妨害も予想されたため、今回はあまり出番のないジムⅡやネモなどのモビルスーツも大量投入。エゥーゴって反政府組織だから結構資金繰りとかには苦労してるのかなと思ったけど、今回の描写を見た限りだと、想像以上に装備やその開発資金を持っているようですね。ウォンのような資金提供している資産家、総額でどれくらいお金提供してるんだろ…。そんなエゥーゴの作戦に、まず横槍を入れてきたのがシロッコ。彼はメッサーラガンダムMk-Ⅱらの隊列を襲撃。命令を無視して先行して攻撃を仕掛けたエマのリック・ディアスの右腕を破壊した後、加勢したカミーユガンダムMk-Ⅱの前に立ちはだかります。ガンダム』登場時のモビルアーマーは「単に人の乗る大型兵器」という感じの位置づけでしたが、このメッサーラモビルアーマーモビルスーツへの変形機構を持っており、宇宙空間で自在に変形しながら襲い掛かってきます。単機でジムⅡやネモを一気に複数機破壊し、おまけにエマのリック・ディアスをも損傷させて追い込むのですから、相当な強さですよ、コイツ。そんなメッサーラに対し、ガンダムMk-Ⅱも負けじと応戦。その機動性は、シロッコをも驚かせるほどでした。やはりカミーユの操縦技術は、常人とは一線を画すもの。しかしそれをもってしても、今回シロッコを撃破することはかないませんでした。大気圏突入が近くなってメッサーラが離脱しなかったら、マジでエゥーゴは大損害を受けてたかもしれないな…。


シロッコメッサーラに代わり現れたのが、カクリコンとジェリドの乗るマラサイ隊。彼らは打倒ガンダムMk-Ⅱに燃え、カミーユをほぼピンポイントで攻撃してきます。対するカミーユも徹底抗戦。うまく大気圏突入高度等を確認しながら立ちまわっていきます。やがて、大気圏突入の時が来、エゥーゴ地球連邦軍もその準備態勢に。しかしカクリコンだけは功を焦ってそのままガンダムMk-Ⅱと戦闘を続行。やがて大気圏突入用の装置であるバリュートが自動で開いてしまい、それがカクリコン自身のスキを作ることになり、ガンダムMk-Ⅱに撃破されるのでした。終盤では、前回に続きガンダムMk-Ⅱとマラサイの戦闘が描写。ガンダムMk-Ⅱはフライングアーマーを装備して機動性が増した分戦いにくくなっていますが、それでもマラサイを圧倒する立ち回りを見せてくれました。今回のこの戦いでカクリコンは退場してしまいますが、その退場の仕方は完全に彼のミス。大気圏突入ギリギリまで粘ってガンダムMk-Ⅱを倒そうとしますが、とうとう大気圏突入寸前で自動的にバリュートが開いてしまうことに。これが彼のスキを作り、ガンダムMk-Ⅱのフライングアーマーにバリュートを切り裂かれ、そのまま大気圏突入の摩擦熱で爆死するのでした。ギリギリまでのムチャな粘りが、逆に災いすることに。そうか、こうした敗北の仕方もあるんだな…。

 

 

 

第12話「ジャブローの風」

1985年5月25日放送
登場した敵他:ハイザックマラサイザクタンク、グフ飛行試験型(地球連邦軍仕様)、戦闘機セイバーフィッシュ、超大型空中輸送機ガルダ、ジムⅡ

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「力のない者は、死あるのみ。力のない者は…!」


STORY:大気圏突入に成功し、ジャブロー突入作戦を実行に移すエゥーゴガンダムMk-Ⅱ、百式リック・ディアスが先陣を切るが、その抵抗の薄さに彼らは違和感を覚えた。やがて、捕虜の尋問から判明する驚愕の事実。核爆弾爆発まで、あと1時間!ジェリドのマラサイと死闘を繰り広げたカミーユは、広大なジャブローの中でレコアの気配を感じ、彼女を探す。核爆弾爆発までに、エゥーゴはレコアを救出し、脱出することができるのだろうか!?


大気圏を突破し、いよいよ本命のジャブロー突入を敢行しようとするエゥーゴ。しかし、ティターンズは既にその動きを読んでおり、密かに本部を移転。最低限の人員と核爆弾を残し、エゥーゴを待ち構えていました。今回はジャブローでのエゥーゴティターンズ&地球連邦軍の攻防が楽しめる他、ストーリー展開も二転三転し最後まで飽きさせない構成になっているのがGood。非常に面白い一編でした。


大気圏に突入し、ジャブロー上空へと到達したエゥーゴ。同じくティターンズもその一部が到達しており、バリュートが閉じた直後から戦闘にもつれ込みます。カミーユの乗るガンダムMk-Ⅱは、フライングアーマーを巧みに利用し、水上での戦闘で敵を次々に撃破。しかしその背後には、復讐に燃えるジェリドのマラサイや、ジャブローの残留部隊の影がありました。前回触れた通り、バリュート展開中のモビルスーツは、容易に動けずお互いほぼ無防備状態。そのためバリュートが閉じた直後から、本格的な戦闘が再開されます。こうした大気圏突入中で、他のモビルスーツとは違う動きを見せたのが、ガンダムMk-Ⅱ。これだけはフライングアーマーに乗っているため、大気圏突入中でも両腕を動かすことが可能であり、ティターンズモビルスーツを次々に狙い撃ちしていきます。フライングアーマーひいては可変型モビルスーツが、バリュートでしか大気圏突入できない通常のモビルスーツよりも優れていることが証明された瞬間。このまま全滅させることもできたのでしょうが、カミーユの心がそれをストップさせ、引き続き地上でも戦闘がおこるという形にしているのも、お話の展開として巧みです。こうして、戦闘の舞台はジャブローへ。ティターンズ地球連邦軍は、地上戦になることで自分たちの方が有利になると考えていましたが、そんな考え方を覆すかのように、エゥーゴは驚異の攻勢を見せるのでした。地上戦でも目覚ましい活躍を見せたのが、ガンダムMk-Ⅱ。地上に降りた後すぐに川の上を飛行しますが、その後フライングアーマーの性能を生かし、それをサーフィンのような形で利用。空中から攻めてくるハイザックやセイバーフィッシュを、またも次々に撃墜していきます。さすがのこの攻撃には、ジェリドも驚愕。「地球生まれである自分たちなら、地上戦では有利なはず」という考えを覆され、ショックを受けます。Aパート前半は、もうガンダムMk-Ⅱが無双状態でしたね。


ジャブローのメインカタパルトへ到達したエゥーゴは、ガンダムMk-Ⅱ、百式リック・ディアスの3体が先陣を切る形で突入。ハイザックの攻撃などを潜り抜けますが、クワトロ=シャアは、ジャブローの抵抗が予想以上に少ないことに違和感を覚えます。どんどん奥へ進んでいく彼らでしたが、そこにジェリドのマラサイが乱入。ガンダムMk-Ⅱとの一騎討ちを繰り広げます。同じ頃アポリーは、捕虜への尋問から驚愕の事実を知るのでした。ガンダム』の頃から、地球連邦軍の総本部として機能してきたジャブロー。『Ζ』では実質的にティターンズの拠点となり、一部建物は変化していますが、大まかな構造は『ガンダム』の頃とほぼ一緒。なんだか懐かしく感じましたね。そんなジャブローのエリア1へ侵入したガンダムMk-Ⅱらは、やはり地球連邦軍の抵抗に遭遇。これを撃破していきますが、クワトロ=シャアだけは、敵が少なすぎるという違和感を覚えるのでした。カミーユガンダムMk-Ⅱは、このシーンで、「建物を盾にしつつその窓からハイザックのモノアイを狙撃する」という驚異的な戦法を披露。もうモビルスーツの操縦技術という面では、クワトロ=シャアを上回ってるんじゃないかこれ!?一方のクワトロ=シャアは、戦う中で敵が少なすぎるということに気づき、何か裏があると察知します。それもそのはず、このジャブローにはエゥーゴを一網打尽にするための核爆弾が仕掛けられており、本部は既に移転済み。残っている部隊は、そのほとんどが真実を知らされていない、エゥーゴを引き付けておくための囮にすぎませんでした。偶然核爆弾のスイッチを入れるところを見た捕虜がいたことから、その尋問で発覚した衝撃の事実。この捕虜がいなかったら、マジでカミーユたちは死んでたかもしれないよなぁ。この尋問と時を同じくして、ジェリドも友軍からその事実を聞かされることに。それでもガンダムMk-Ⅱを倒すことに固執するジェリドは、ギリギリまで戦うことを選択。一騎討ちに挑みますが、マラサイを失い完敗するのでした。ライラ、そしてカクリコンを失い、復讐心を激しく燃やすジェリド。しかし今回、その感情が彼の敗北を招きます。ジェリドのマラサイは最初こそカミーユガンダムMk-Ⅱを追い詰めたものの、一度谷に落ちたそれがほぼ無傷で反撃してくることまでは予想できず、ビームライフルの撃ちあいになり、マラサイはその衝撃で大破してしまうのでした。完敗してしまったジェリド。このシーンは同時に、カミーユとジェリドの決定的な差をアピールするものでもありました。


アポリーからの連絡を受け、実際に捕虜と会い、核爆弾の話は真実であると確信するクワトロ=シャア。彼は全隊員に指示し、捕虜含めて残された地球連邦軍アウドムラガルダ)などを利用し、脱出の準備を進めます。一方のカミーユは、クワトロ=シャアの指示を聞くも、レコアの気配を感じ引き続きジャブロー内を捜索。地下牢に監禁されていた彼女とカイを発見し、無事救出するのでした。捕まえた捕虜たちを見殺しにはせず、ガルダで丸ごと回収する方針にしたクワトロ=シャア。本人は「人質も使いようだ」と言っていましたが、ここに現状配置されている地球連邦軍の軍人たちに、人質としての価値はほとんどないような気がするけどなぁ…。説得して、エゥーゴに引き入れるつもりなのでしょうか。一方のカミーユは、クワトロ=シャアからの連絡を受けるも、自分の感じた“レコアの気配”を信じ、ジャブロー内をギリギリまで捜索。地下牢内に捕らえられている彼女とカイを発見し、救出するのでした。Aパートの時点から、レコアの気配を感じていたカミーユ。今までは勘が鋭い程度で説明がついていた彼の勘も、ここまで来ると超人と言っても過言ではないレベルにまで来ていますね。『ガンダム』の時点で、ニュータイプは超人的な能力を持つ人とも描写されてたけど、ここまで来るとねぇ…。そして、カミーユに救出されたレコアとカイ。カイは初めてガンダムMk-Ⅱを目にしますが、それを感慨深く見つめているのがたまりませんね。


百式の応援を受け、アウドムラに向かうガンダムMk-Ⅱ。途中地球連邦軍ティターンズの残党の襲撃を受けますが、それを排除し脱出に成功。一方のジェリドらティターンズ&地球連邦軍側も、パニックを起こし脱出を図ります。やがて、両軍の輸送機が飛び立った後、核爆発が発生。かつての地球連邦軍総本部ジャブローは、灰と化すのでした。早い段階から脱出準備を進めていたエゥーゴが、比較的落ち着いて行動しているのに対し、ティターンズ&地球連邦軍側は完全にパニック状態。我先にと脱出を図りますが、当然全員が脱出できることはなく、ジェリドら一部の人間だけが脱出に成功します。最初はパニックになっているさまを見て怯んだジェリドでしたが、意を決し「力のある者」として、パニックの中に突入。人混みをかき分け、またマウアー・ファラオの助けを受け、脱出に成功します。このシーンでは、ジェリドの表情や行動の変化が印象的。今回の戦いで、彼の中で新たなる変化が起きたようですね。


ガルダでの脱出後、カラバからの誘導を受け、針路をとるエゥーゴ。その誘導を行うのは、かつてホワイトベースの乗組員でガンタンクパイロットだったハヤトでした。カイ、そしてハヤトの名前を聞き、ニヤリと笑うクワトロ=シャアの姿が、これまたGoodだったなぁ。

 

 

 

 

 

今回はここまで。次回は、第13話から第15話をご紹介予定です。『機動戦士Ζガンダム』。君は、刻(とき)の涙を見る―。

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ガンプラ Pick Up!

Ζガンダム』に登場したモビルスーツガンプラの一部を、ピックアップしてみよう!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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