お前それ、ゾフィーにも同じこと言えんの?ver.2.0

主にウルトラマン・仮面ライダー・スーパー戦隊シリーズなどの特撮関係の話題等を扱っていこうと思います。

『機動戦士Ζガンダム』ちょっとした感想 Ζ-2(第4~6話)

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今回は、機動戦士Ζガンダム』の感想記事第2回目です。

 

カミーユエゥーゴ入りしたことで、いよいよ動き始めた『Ζガンダム』の物語。今回ご紹介のお話では、追加キャラクター:エマの加入や、カミーユの両親にかかるお話の一応の決着、ガンダムMk-Ⅱ(エゥーゴ仕様)の登場など、これから展開されていく物語の土台作りがなされていく3話となりました。

 

なお、前回(第1~3話)の感想記事は↓コチラです。

bongore-asterisk.hatenablog.jp

 

 

 

 

第4話「エマの脱走」

1985年3月23日放送
登場した敵他:戦艦アレキサンドリアハイザックガンダムMk-Ⅱ(ティターンズ仕様)、ガルバルディβ

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「私は、自分が信じるように生きていたいというだけで、何も変わってはいません。」


STORY:ヒルダを殺されたことで錯乱し、そのままハイザックに襲い掛かるカミーユ。クワトロ=シャアやエマが割って入っても彼は言うことを聞かず、さらにはエゥーゴバスクの要求に応じたことで、彼はガンダムMk-Ⅱごとティターンズに鹵獲されてしまう。しかし、クワトロ=シャアたちは、エマが戻ってくることを信じていた。そして、それに呼応するように、エマはカミーユとその父フランクリンを連れて、脱走を図る。それは、エマのティターンズとの決別を意味していた―。


エマの脱走、そしてガンダムMk-Ⅱのエゥーゴ入り!今回はサブタイトルの通り、ティターンズ所属だったエマが反旗を翻し、自らの意思でエゥーゴ入りを果たすお話。彼女の行動により、ティターンズが持つガンダムMk-Ⅱ全て(1~3号機)がエゥーゴのものになりました。前回からティターンズに鬱憤がたまっている彼女ですが、今回さらに彼女のそれを加速させる出来事が起きるのかと思いきや、それよりもカミーユの心理描写に中心を据えていたのはちょっと意外。クワトロ=シャアたちの信じていた通り、彼女の脱走の決意は、前回の段階ですでに固まっていたのでしょうね。


前回、母ヒルダの入るカプセルを、目の前で破壊されたカミーユ。怒りのあまり錯乱した彼は、そのままガンダムMk-Ⅱでハイザックに襲い掛かります。クワトロ=シャアのリック・ディアスや、エマのガンダムMk-Ⅱが止めに入りますが、それでもカミーユは全く言うことを聞かず、さらには地球連邦軍のライラのガルバルディβ隊も介入し、事態は混乱を極めていきます。今回は、序盤からモビルスーツうしの戦闘でスタート。同時にこの戦闘が、『Ζガンダム』において初の「ガンダムの参加する本格的な戦闘」になりました。カミーユは錯乱状態にあるとはいえ、ハイザックの一部を損傷させた後に羽交い締めにし、ジェットパックの一部破壊。さらにはビームサーベルを取り出すなど、まだガンダムMk-Ⅱの操縦にほとんど慣れていないはずなのにもかかわらず、かなりの操縦技術を見せてくれます。でも、ビームライフルの命中率がからっきしなのは、やっぱり実戦慣れしてないからだね…。このシーンのカミーユは、ひたすら感情に任せて叫びまくっている感じ。その無線をハイザック内のジェリドがキャッチしたことで、彼はガンダムMk-Ⅱに乗っているのが第1話で自分を殴った青年=カミーユであることを知ります。カミーユがこうして暴れまわる一方で、事態の収拾に当たろうとしたのが、クワトロ=シャアとエマ。彼らはそれぞれリック・ディアスガンダムMk-Ⅱで出撃し、カミーユガンダムMk-Ⅱとハイザックを止めに入ります。しかし、カミーユは一向に止まる気配を見せないのでした。この時点では敵どうしながら、なかなかの連携を見せるクワトロ=シャアとエマ。クワトロ=シャアはここで、エマが単なるティターンズではないことを、既に確信していたのでしょう。


ガルバルディβ隊をも相手にし、圧倒的に戦局はエゥーゴにとって不利。クワトロ=シャアはヘンケンたちに了承を取ったうえで、停戦信号を放ちバスクティターンズの要求に従うことにします。カミーユは何度呼び掛けてもガンダムMk-Ⅱから出てこなかったため、そのまま鹵獲され人質になることに。戦艦アレキサンドリアに連れてこられた彼は、そこで父フランクリンやジェリドと再会するのでした。戦局は不利な状況であるため、ガンダムMk-Ⅱを引き渡すという苦渋の決断をしたクワトロ=シャア。まあ、ティターンズ地球連邦軍が、大量のハイザック&ガルバルディβ隊で攻めてきているのに対し、エゥーゴの現状戦力はリック・ディアス3機のみですから、この決断はやむを得ないでしょう。その結果ガンダムMk-Ⅱは全てティターンズに鹵獲されることになりますが、クワトロ=シャアとエマは、ギリギリまでカミーユに脱出を指示。しかし、彼は何も答えなかったため、そのまま戦艦アレキサンドリアへ連れていかれてしまいます。クワトロ=シャアとエマの行動は当然っちゃあ当然なんだけど、2人があまりにもカミーユカミーユって言うもんだから、「カミーユ愛されてるなぁ」ってちょっと思っちゃったよ。さて、戦艦アレキサンドリアの捕虜となったカミーユは、エマと再会した後、父フランクリン、そしてジェリドと再会。ジェリドは彼を挑発するような言動を取りますが、逆に言い返されてしまいます。ガンダムMk-Ⅱからカミーユが降りた直後、彼にカプセルには本当に母ヒルダが乗っていたのかホログラフィーなどではなかったのか)と確認するエマ。これに対するカミーユの返答は、ガンダムMk-Ⅱの右手に残された赤黒い汚れでした。劇中ではあえて何も言われていませんでしたが、これって血だよね。えげつない描写持ってくるなぁ…。そしてこのことを通じて、カミーユはじょじょに、母を殺したジェリドより、そのことを指示したティターンズ自身に憎しみを抱くように。その変化は、ジェリドとのやり取りからはっきりとわかります。


ガンダムMk-Ⅱ奪還の実績が買われたのか、今度はバスク直々にリック・ディアスの鹵獲作戦の指揮を任されたエマ。しかし彼女がとった行動は、それとは真逆の戦艦アレキサンドリアからの脱走でした。カミーユと彼の父フランクリンを連れ出したエマは、そのままノーマルスーツを強奪し、ガンダムMk-Ⅱを3機とも強奪。ティターンズの誰もが予期しなかったその行動に、バスクはただ唖然とするのみでした。バスクからリック・ディアスの鹵獲作戦を命じられ、これによりある程度自由に動けるようになったエマ。彼女が敢行したのは、その作戦ではなく、カミーユ父子を伴ったティターンズからの脱走でした。エマは、バスクの命令を受けた時点で、既にティターンズからの脱走を決意していた様子。バスクの部屋から出た後、ほぼ迷わずに父フランクリンとしてカミーユの牢屋へと向かって彼らを脱獄させ、ノーマルスーツを着せて一般兵士になり済ませることに成功。そのままガンダムMk-Ⅱ1~3号機に各自を乗せ、そのままハッチを開けさせて脱走させてしまいます。ガンダムMk-Ⅱ搭乗直後まで、一切脱走計画がバレなかったのは、さすがエマと言うべきか。父フランクリンがガンダムMk-Ⅱの開発者で、しかも一通り操縦できるっていうことも、この脱走計画の成功に寄与したよなぁ。ちなみに、エマが脱走を宣言し、ハッチを開けるよう要求した際、彼女の行動に驚くあまり、ティターンズは誰1人動くことができずじまい。それだけ、彼女に寄せられていた信頼は厚かったんですね。


戦艦アーガマに針路を取り脱走を図るエマたちでしたが、彼女らを追ってライラのガルバルディβ隊が追撃。一番後ろについていたカミーユガンダムMk-Ⅱ3号機は、戦闘に巻き込まれます。残念ながら撃破までには至らなかったものの、カミーユはなかなかの戦いっぷりを見せ、そのまま戦艦アーガマに帰還。エマの心変わりを信用しきれていないクワトロ=シャアに対し、エマは自分の心にしたがっただけだと答えるのでした。Bパート終盤でカミーユガンダムMk-Ⅱによる戦闘が再び挿入。ビームライフルを撃ち損じ相手を完全に撃破するまでには至りませんでしたが、まだ実戦に入りたての割にはかなりの立ち回りを見せ、その腕はライラをも圧倒させます。まだまだ粗削りだけど、カミーユの操縦は群を抜いている。やっぱり彼は…、ニュータイプなのか?こうした戦闘を潜り抜け、再び戦艦アーガマに乗艦したエマ。これで彼女も、ティターンズを捨てエゥーゴの一員になったんですね。

 

 

 

第5話「父と子と…」

1985年3月30日放送
登場した敵他:戦艦アレキサンドリア、戦艦ブルネイハイザック

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「あなたのように幸福に育った者には、子供の立場がどういうものかわからないんです!」


STORY:ティターンズが物資の補給と作戦変更を敢行している頃、ガンダムMk-Ⅱを塗装変更し、本格的に自分たちの武装にしようとしていたエゥーゴ。そんな中、カミーユの父フランクリンが突如反旗を翻し、クワトロ=シャアのリック・ディアスを強奪した。クワトロ=シャアはガンダムMk-Ⅱで出撃するが、ハイザック隊の攻撃に巻き込まれてしまう。そして、カミーユは父を止めるべく出撃するが、彼が目撃したのは、流れ弾の前に散る父の姿だった…。


父フランクリン、散る!今回は、前回エマに救出してもらったはずのカミーユの父フランクリンが、反旗を翻すも戦闘の中に散っていくお話。前々回の母ヒルダの死の時よりも、父フランクリンがより身勝手でどうしようもない親という形で描かれており、カミーユがいかに歪んだ家庭環境の中で育ってきたかが窺えます。しかし一方で、彼はそんな両親でも、自分の親だと認め、そして信じ続けたかったんですよね。カミーユのその思いが、きっちりと描かれていました。


前回、エマの脱走とガンダムMk-Ⅱの強奪により、大幅に戦力を失ったティターンズ。彼らはエゥーゴを追撃しつつも、バスク自身は補給艦に移動して一時グリーン・ノア2に戻ろうとするなど、作戦の変更を強いられます。同じ頃エゥーゴは、戦艦アーガマガンダムMk-Ⅱの修理と塗装変更の実施中。それはカミーユの父フランクリンの主導で進められますが、突然彼は反旗を翻し、クワトロ=シャアのリック・ディアスを強奪するのでした。ガンダムMk-Ⅱは量産を想定したモビルスーツですが、ジャマイカン・ダニンガンティターンズのメンバーの会話によると、あの強奪された3機くらいしかまだ量産されていないらしい。そりゃ、以前の話から「ガンダムMk-Ⅱの奪還」にティターンズ固執するわけだ…。そんなティターンズは作戦変更を余儀なくされ、バスクは戦艦ブルネイに乗り込み、物資補給等を行おうとします。一方のエゥーゴは、強奪したガンダムMk-Ⅱの修理&塗装変更を実施中。フランクリンの指示でそれは進められていきますが、突然フランクリンが反旗を翻し、クワトロ=シャアのリック・ディアスを強奪。そのまま宇宙空間へ飛び立ってしまいます。ガンダムMk-Ⅱは、この時点で1機だけ修理と塗装変更が完了。このシーンで、OPでも登場し『Ζガンダム』前半のメイン機となるガンダムMk-Ⅱ(エゥーゴ仕様)が初登場となりました。このような中で、反旗を翻したのがフランクリン。彼はエマと脱走した時点からリック・ディアスの強奪を画策しており、それを戦艦アレキサンドリアに持ち帰ることで、バスクに認められ取り立ててもらおうとしていました。一度は脱走した技師が、そう簡単に仲間に再度引き入れてもらえると思ってるのか。甘い見立てだなぁ…。


フランクリンの脱走を知ったクワトロ=シャアは、自身はガンダムMk-Ⅱ(エゥーゴ仕様)に乗り込み、リック・ディアス隊を率いて追撃。フランクリンのリック・ディアスを一度は取り押さえますが、事態を察知したハイザック隊の攻撃により、脚部を損傷してしまいます。フランクリンのリック・ディアスは、再び戦艦アレキサンドリアを目指して飛び立つのでした。Aパート後半では、フランクリンのリック・ディアスとクワトロ=シャアのガンダムMk-Ⅱのバトルが一番の見どころ。初めてガンダムMk-Ⅱ(エゥーゴ仕様)を操縦するのが、カミーユではなくクワトロ=シャアだったのは、ちょっと意外だったなぁ。そんなクワトロ=シャアは、初めてガンダムMk-Ⅱを操縦するにもかかわらず、卓越した操縦技術を披露。最終的にはジェリドのハイザックに妨害されてしまいますが、それでもかなりの立ち回りを見せてくれました。ここら辺は、さすが赤い彗星といった感じですね~。ガンダムMk-Ⅱもグイグイ動いて、カッコよかったですね。ガンダムMk-Ⅱのデザイン、ガンダムよりも好きだなぁ。


クワトロ=シャアたちから待機を命じられていたカミーユでしたが、いても立ってもいられず出撃を強行。まだ修理中で塗装変更も終わっていない、片腕状態のガンダムMk-Ⅱで前線に出ます。カミーユガンダムMk-Ⅱのブースターをフル活用し、父フランクリンのリック・ディアスへ接近。何度もビームライフルのスコープにそれを捉えますが、一度も発砲することはできませんでした。対するフランクリンはカミーユに攻撃を仕掛けてきますが、リック・ディアス自体が流れ弾に被弾。フランクリンは脱出を図るも、そのリック・ディアスの爆発に巻き込まれ死亡するのでした。カミーユはクワトロ=シャアの言いつけを無視し、まだ修理途中のガンダムMk-Ⅱでの出撃を強行。レコア・ロンドなどのエゥーゴのメンバーは、最初こそ彼を制止していたものの、方針転換し彼の出撃を認めます。レコアはカミーユの勢いに圧倒され、またヘンケンたちはこの戦闘をカミーユの適性を試すテストとして、最終的にカミーユの出撃を認めたエゥーゴエゥーゴのメンバー、メッチャカミーユのこと大切にしてるやん…。そんなカミーユは、ガンダムMk-Ⅱで一気にリック・ディアスへと接近。父フランクリンを驚かせるほどの操縦技術を見せ、何度も彼を撃つチャンスを作りますが、結局最後まで彼は発砲することができませんでした。ビームライフルを突きつけるも、その引き金を引くことができなかったカミーユ。それはやっぱり、相手が父であるフランクリンだったから…というよりも、彼を父親として信じ続けたかったからなのでしょうね。そんなカミーユの思いに反し、フランクリンは発砲してきますが、戦闘の流れ弾に当たりリック・ディアスは大破。脱出を試みますが間に合わず、その爆発に飲まれるのでした。母に続き、父までをも目の前で失ったカミーユティターンズエゥーゴの争いさえなければ、こんなことには…!


戦艦ブルネイへの補給物資積み込みが終わったことで、ハイザック隊に撤退命令を出したティターンズ。これにより戦闘は終結しますが、この戦いはカミーユにとって大きな禍根を残すことになりました。彼を慰めようとするエマとクワトロ=シャアでしたが、その思いはカミーユには届ききらないのでした。ジェリドはさらにガンダムMk-Ⅱを攻撃しようとしますが、ここで出たのが撤退命令。それは、戦艦アレキサンドリアから戦艦ブルネイへの補給物資の積み込みが終わり、バスクが安全にグリーン・ノア2へと向かったからでした。ティターンズは当初の目的を終えたため戦闘を中止しましたが、戦艦アレキサンドリアの艦橋部のダメージが大きかったのも、撤退命令の原因の1つ。エゥーゴの攻撃も結構効いてたんですね。こうして戦いが終わり、帰還したカミーユたち。母に続き父も失ったカミーユに対し、エマとクワトロ=シャアは慰めようとしますが、カミーユには届かないのでした。自分の正体をほのめかせてまで慰めようとするクワトロ=シャアでしたが、カミーユの心はそれでも安らがずじまい。カミーユの家族を失った悲しみは、それだけ深いものでした。愛人を作った父と、無関心な母という機能不全状態だったカミーユ。それでも彼は、心から両親のことを、本当の家族(実際に血はつながってるので家族なのですが)であると信じたかったんですね―。

 

 

 

第6話「地球圏へ」

1985年4月6日放送
登場した敵他:戦艦ボスニア、ジムⅡ、ハイザックガルバルディβ

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「空の真空中に、己の気を発散させる…、か。」


STORY:エゥーゴは、地球上のジャブローの偵察を行うべく、レコアをカプセルに乗せ大気圏へ射出する作戦を立てた。だがそこには、地球連邦軍の追撃の影が付きまとっていた。レコア防衛のために出撃したクワトロ=シャアたちだったが、ライラたちの襲撃を受け、さらには随伴艦モンブランも落とされたことにより、ピンチに追い込まれていく。カミーユはまたも修理中のガンダムMk-Ⅱで出撃、レコア防衛のために、ジェリドのハイザックとの一騎討ちを繰り広げる―!


カミーユ関係のお話もいったん終わったことにより、本格的に動き始めた『Ζガンダム』の物語。今回は、エゥーゴが地球のジャブロー偵察のためにレコアを送り込むため、その作戦遂行のための攻防が描かれることになりました。初めてカミーユが戦闘である程度の戦果を挙げる他、「Ζガンダム」の名前も初登場し、ワンシーンながらアムロも再登場。のちの展開につながる、見逃せないところも多くありましたね。


態勢を立て直しつつ、引き続きエゥーゴの戦艦アーガマの追跡し続ける地球連邦軍ティターンズ。ライラと共にその追撃の任に当たることになったジェリドでしたが、地球連邦軍のメンバーからの反応は、決して良いものではありませんでした。一方のエゥーゴでは、カミーユが独自設計による新たなガンダムのデータを作成中。その直後、彼は偶然レコアが参加するという作戦の内容を知るのでした。ライラの部隊とともに、戦艦アーガマ追撃の任に当たることになったジェリド。ところが地球連邦軍のメンバーたちの反応は冷たく、さらには彼自身ろくに戦果を挙げられていないことをコンプレックスに思っていることから、何も言い返せず悔しさが募るばかりでした。地球連邦軍内で一大勢力を誇る軍閥ティターンズですが、やはりそれを快く思わない軍人たちも多い様子。ジェリドは実際に戦果を挙げていないことを指摘され、苦しい立場に置かれます。この中にはジェリド以外にもティターンズのメンバーがいるのですが、興味深いのはティターンズ全体の批判に対し、特にティターンズ側がそれを押さえつけるなどはしていないこと。あくまでもティターンズ軍閥であり、他の軍人たちも一応は同じ地球連邦軍の仲間ですから、そういうことはしないようにしているのでしょうか。一方のエゥーゴでは、カミーユがドックのパソコンを借りて新ガンダムを設計中。技師のアストナージ・メドッソが偶然現れた際、その概要を部分的に明かすのでした。カミーユが設計していた新しいガンダム。その名は「Ζガンダム」。ガンダムMk-Ⅱとリック・ディアスをベースにし、新装甲を取り付けた新しいガンダムでした。「Ζガンダム」の名称自体が、ここで初登場。機体としての実際の登場は、もう少し先になります。


エマと話をしようとするも、彼女の態度に嫌気がさし、出ていってしまったカミーユ。入れ替わるように入って来たのは、作戦遂行を間近に控えたレコアでした。エマは彼女と話す中で、コロニー:サイド1で起きた30バンチ事件の真実を知らされます。そして、とうとうレコアの作戦の開始の時。この時まで作戦概要を一切知らされていなかったカミーユは、防衛線を引くため出撃する直前、彼女に一目会いに行くのでした。エマの部屋に偶然立ち入ったレコア。「未だにティターンズが悪事を働いていたと信用できない」と言うエマに対し、彼女はサイド1の30バンチで起きた事件の真実を語り始めます。レコアの語る、30バンチ事件。それはかつて起きた反政府運動の事件であり、表向きは地球連邦軍の活躍により鎮圧された小さな事件とされていましたが、実際はティターンズが手動で毒ガスを使ってそれを鎮圧していました。コロニーという閉鎖空間の中で毒ガス兵器を使うのは、まさに禁忌。一年戦争中のコロニー落としの前に毒ガスの使用は禁じられていたはずですが、ティターンズはそれを破っていたのですね。これを耳にしたカミーユは、「まるでジオン軍みたいじゃないか」と発言。いやいや、いくらジオン公国軍でもそこまでやらなかったよ…と思ったけど、そういやアイツら過去に南極条約破ろうとしてたな…。そんな会話ののち、レコアは作戦実行のために、カプセルの中へ。なんとしてもレコアを守るとはやるカミーユは、彼女に一目会った後、やる気を燃やすのでした。カミーユの一連の行動から、彼にかつてのアムロを重ねるクワトロ=シャア。本当、カミーユアムロとは性格は違うけど、行動パターンなんかはそっくりですね。


レコアの作戦は実行段階に入り、後はカプセルの射出を行うだけ。太陽光電池の防衛ラインに入った戦艦アーガマは、、そのシステムを破壊すべくクワトロ=シャア以下が出撃。何とかその破壊に成功しますが、次に戦艦アーガマをずっと追跡し続けてきたライラのガルバルディβ隊と、ジェリドのハイザック隊が襲ってきます。さすがのクワトロ=シャアとはいえ、その戦力の差を前に、じょじょに追い詰められていくのでした。レコアの作戦の内容は、地球にあるジャブローの偵察。そのために彼女を大気圏内に突入させるべく、カプセルの準備をしていたのでした。これの防衛にまず当たるのが、クワトロ=シャアたち。彼らはガンダムMk-Ⅱとリック・ディアスで出撃し、まずは予想していた太陽光電池の防衛システムを破壊します。太陽光電池の防衛システムとはいえ、その威力はなかなかのもの。かなりの遠距離から敵を捕捉し、ビーム攻撃を仕掛けてきます。これに対しクワトロ=シャアは、最初はビームを潜り抜けて反撃していたものの、より効率よく反撃するため、ソーラーパネルすれすれのところを飛行して中央システムを撃破。防衛ラインを突破します。ソーラーパネルすれすれを飛行するガンダムMk-Ⅱのシーンは、その作戦の素晴らしさもさることながら、カッコよさもありGood。さすがクワトロ=シャアだぜ!しかし、それを突破したのもつかの間、今度はライラのガルバルディβ隊とジェリドのハイザック隊が出現。その戦力の差を前に、さすがのクワトロ=シャアたちもピンチに陥ります。このシーンでは、珍しくジェリドがライラの後ろにつく形に。その理由は、ジェリドが自ら志願したからでした。散々地球生まれで宇宙を知らないとバカにされたジェリド。彼は将来ティターンズを掌握したいと思っているらしく、そのために、そして自分自身が成長するために、自らライラに頼み込んで、実戦においてモビルスーツ戦の技術を学ぶことにします。なんだジェリド、意外に純粋と言うか、素直なところあるんだね。


クワトロ=シャアたちが劣勢ということを知ったカミーユは、またも修理中のガンダムMk-Ⅱで出撃。襲い掛かってくるライラのガルバルディβやジェリドのハイザックに対し、ビームサーベル等で応戦して見せます。これにより、エゥーゴは随伴艦モンブランを失ったもののレコアの射出に成功。ジェリドは再びハイザックで襲い掛かってきますが、カミーユガンダムMk-Ⅱのビームサーベルで、右腕を切断するのでした。前回に続き、また修理中で左腕のないガンダムMk-Ⅱで出撃するカミーユ。まあ今回は、リック・ディアスの修理のせいでガンダムMk-Ⅱの修理が後手後手に回っていたって事情があるから仕方ないけど、それでもよくやるよ、カミーユそんな彼は、出撃するや否や大活躍。最初こそ挙動等に乱れが見られたものの、ビームサーベルを取りだして以降はそれを振り回してライラのガルバルディβやジェリドのハイザックを圧倒。レコアのカプセル射出までの時間稼ぎを行い、無事射出を成功させます。凄いじゃないかカミーユ!そんな目覚ましい彼の活躍の裏で、静かに散っていったのが随伴艦モンブランエゥーゴは今回の戦いで戦艦1隻を失う形になりましたが、驚くほどその描写はあっさりだったなぁ。そしてラストで描かれたのが、カミーユとジェリドの一騎討ち。これを制したのは、カミーユの方でした。急接近してくるジェリドのハイザックに対し、驚くべき反応速度でビームサーベルを振り降ろしてみせたカミーユ。この卓越した操縦技術、やはり彼はニュータイプなのか…?

 

 

 

 

 

今回はここまで。次回は、第7話から第9話をご紹介予定です。『機動戦士Ζガンダム』。君は、刻(とき)の涙を見る―。

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ガンプラ Pick Up!

Ζガンダム』に登場したモビルスーツガンプラの一部を、ピックアップしてみよう!

 

 

 

 

 

 

 

 

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