お前それ、ゾフィーにも同じこと言えんの?ver.2.0

主にウルトラマン・仮面ライダー・スーパー戦隊シリーズなどの特撮関係の話題等を扱っていこうと思います。

『機動戦士Ζガンダム』ちょっとした感想 Ζ-1(第1~3話)

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今回は、機動戦士Ζガンダム』の感想記事第1回目です。

 

ガンダム』の続編として、7年後の世界を描く本作。カミーユをはじめとする新規メインキャラクターの他、クワトロ=シャアやブライトなど、前作に登場したキャラもレギュラー出演してくれるのが、「続編」という感じがしますね。

 

物語開始時点では戦争は始まっていないので、同じ世界観ながら前作『ガンダム』とは少し雰囲気が違いますが、「軍人ではないのに戦いに巻き込まれてしまう主人公」や、「主人公を取り巻く不完全な大人たち」という点が、前作と共通しているのが興味深いです。

 

なお、『Ζガンダム』の登場人物等については、↓下記公式サイトをご覧ください。

www.z-gundam.net

 

また、前作(『機動戦士ガンダム』)の総括感想記事は↓コチラです。

bongore-asterisk.hatenablog.jp

 

 

 

 

第1話「黒いガンダム

1985年3月2日放送
登場した敵他:ガンダムMk-Ⅱ(ティターンズ仕様)

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カミーユが男の名前で、なんで悪いんだ!?俺は男だよ!」


STORY:コロニー:グリーン・ノア1に住む青年カミーユ・ビダンは、ブライトに会いに空港へ向かう途中、モビルスーツの閃光を目撃する。それは、クワトロ大尉率いるリック・ディアス隊だった。彼らは密かにグリーン・ノア2へ潜入。ガンダムMk-Ⅱの偵察を行っていた。同じ頃、カミーユはとあるいさかいからMPのお世話になっていたが、そこでジェリド・メサガンダムMk-Ⅱ墜落事故に遭遇する。この機に乗じて、カミーユは脱走した―!


ガンダム』の正式な続編として始まった、『Ζガンダム』。その第1話は、メインキャラの一部は登場するものの、主人公であるカミーユは一切ガンダムには乗らず、またモビルスーツもクワトロ=シャアの乗るリック・ディアスの活躍が中心で、「カミーユガンダムに乗ることになる前日譚」という感じのお話になっていました。展開としては丁寧だと思うけど、これを第1話に持ってくるのはなかなか挑戦的だなぁ。まあ、確かに前半の主役機であるガンダムMk-Ⅱは登場してるけどさ…。


モビルスーツリック・ディアスに乗るクワトロ=シャア・アズナブルは、とあるものの偵察を目的に、コロニー:グリーン・ノア2に急行。その潜入に成功し、奥へと進んでいきます。一方、グリーン・ノア1に住む青年:カミーユは、幼馴染のファ・ユイリィとともに、ブライトに会いに空港へ。しかし、そこであることをきっかけにティターンズジェリド・メサといさかいを起こし、MPのお世話になってしまいます。クワトロがシャアであることは、少なくとも今回では一切言及ナシ。しかし、声がおなじみのあの声であるうえに、EDクレジットで「シャア・アズナブル」とハッキリとクレジットされてるため、正体がバレバレです。隠す気ないな、これ…!一方、本作の主人公であるカミーユは、今日もハイスクールの部活をサボって一足先に下校。幼馴染のファとともに空港へ向かいますが、そこでいさかいを起こしてしまいます。ここで登場、主人公のカミーユ。その性格や行動はアムロと似て内向的ですが、幾分性格は明るくなり、何より「反抗的な性格」という要素が付加されています。この「反抗的な性格」こそ、カミーユ最大の特徴。これが、今回含めてこれ以降様々なことを引き起こしていきます。若干短気すぎる感もあるけど、まあ前作のアムロはモジモジしてた感じもあるし、まあこれくらい振り切っててもいいかな…。そんな彼が引き起こしてしまった事件が、ティターンズ所属のジェリド・メサへの暴行事件。ひょんなことから自分の名前をバカにされたカミーユは、思わず殴ってしまうのでした。名前のことが相当コンプレックスなのか、我も忘れて殴りかかってしまうカミーユ。気持ちはわかるけど、そりゃMPの厄介になっちゃうよ…。


リック・ディアスでグリーン・ノア2に潜入したクワトロ=シャアは、そのまま奥へと潜入。護衛にもほとんどバレずに最深部まで潜入した彼が目撃したのは、ティターンズが開発している新型モビルスーツガンダムMk-Ⅱと、その開発工場でした。いよいよティターンズの警戒網にばれてしまったクワトロ=シャアは、強行脱出を試み、間一髪でなんとか成功します。クワトロ=シャアの最大の目的は、ティターンズの開発工場の偵察。こうした行動から、彼はティターンズとは対となる勢力(のちに出てくるエゥーゴ)に所属していることが窺えます。クワトロ=シャアの潜入方法も、ジオン公国軍に所属していた頃に比べると、だいぶ変化。前作では場合によっては相手兵士の射殺も平気でやっていましたが、今回はネットを使ったりジェットをぶつけて気絶させたりなど、できるだけ相手を殺さない方法で潜入しています。まあ、前作は第1話時点で戦争状態だったのに対し、本作は現時点ではまだ戦争は起こってないし、とりあえず偵察が主な任務だから、無用な争いは行わないことを意識してたのかなぁ。そんなクワトロが目撃したのが、ティターンズの開発工場と、そこで開発中のガンダムMk-Ⅱ。今は特に戦争が起きているわけでもないのに、ティターンズがこれだけ兵器開発に躍起になっているのはなぜなのでしょう。何か、裏でよからぬことを企んでいるのか…?


ジェリドとのいさかいのせいで、MPに連行されてしまったカミーユ。そこで彼は、MPから尋問を受けますが、頑として彼は何も答えませんでした。そんな中、突然弁護士と思われる紳士が現れ、カミーユの釈放が決定しますが…。カミーユへの尋問シーンで、『Ζガンダム』の世界観が大体解説されることに。一年戦争終結後、ひとつとなった地球連邦は、コロニー開発を再開。しかしその中で軍閥であるティターンズが生まれ、さらには地球連邦軍の方針に反発する一種の反政府勢力:エゥーゴも出現。ティターンズをはじめとする地球連邦軍はそのエゥーゴ狩りに躍起になっており、ジェリドに反発したカミーユもまた、エゥーゴのメンバーではないかと疑っていました。カミーユは一応エゥーゴではないと弁明するも(この時点では実際そうですが)、それ以外のことは一切語らずじまい。そのせいでMPからの疑いは完全には解けませんでした。このシーンでは、MPによりカミーユの経歴も判明。ジュニアモビルスーツ大会で優勝などの実績を重ねており、そのまま軍に入隊しても第一線で活躍できるレベルでした。カミーユが、他の人間よりも卓越したモビルスーツの操縦技術などを持っていることがわかる瞬間。Aパートで一瞬クワトロ=シャアのリック・ディアスを目撃した際に不思議な波動を感じあっていることなどからも、彼がただ者ではない=ニュータイプとして覚醒しつつあることが窺えます。


せっかく釈放されそうになったのに、またもいさかいを起こして再び投獄されそうになるカミーユ。そんな時、偶然事故によりジェリドの乗るガンダムMk-Ⅱが落下。基地は一気に混乱に包まれます。これに乗じて、カミーユは基地の取調室から脱走。そのまま地球連邦軍ジープを奪い、あてもなく走り始めます。このシーンでは、一瞬だけブライトが映り込む描写が。これにはニヤリとさせられましたね。さあ、脱走したはいいものの、このままでは帰る場所も行くあてもないカミーユ。これから彼は、一体どうするのでしょうか…。

 

 

 

第2話「旅立ち」

1985年3月9日放送
登場した敵他:ガンダムMk-Ⅱ(ティターンズ仕様)、ジムⅡ、ハイザック

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「そうだ…。僕はあなた方の、味方だ!証拠を見せてやる!」


STORY:クワトロ=シャアは、ガンダムMk-Ⅱ奪取のため、グリーン・ノア1に潜入。ティターンズに発見され、コロニー内は戦場と化した。一方カミーユは、MPへの復讐のため基地に舞い戻り、そこで起動前のガンダムMk-Ⅱ3号機を目撃する。それを強奪する形でムリヤリ乗り込んだカミーユは、リック・ディアスが包囲するガンダムMk-Ⅱ2号機と戦い、クワトロ=シャアに対し自分は味方だと宣言する。それは、カミーユエゥーゴ入りを意味していた…!


カミーユ、ついにガンダムに搭乗!今回のお話では、カミーユが初めてガンダムMk-Ⅱに乗ると同時に、戦闘を経験するお話。同時にティターンズ側の勢力図等も描写され、『Ζガンダム』の世界の紹介も行われました。カミーユガンダムMk-Ⅱに乗り動き出すシーンは、かつてアムロガンダムに初めて乗った時と同じような構図になっておりGood。その後の戦闘では、クワトロ=シャアがスゲェいい上官ポジションになっていたのが印象的でした。


前回、グリーン・ノア2への潜入により。ガンダムMk-Ⅱの情報をつかんだクワトロ=シャア。続いて彼が計画したのは、ティターンズの大規模基地が建設されつつあるグリーン・ノア1への潜入でした。リック・ディアスで潜入したものの、ティターンズのジムⅡに発見されてしまったクワトロ=シャアたちは、戦闘に突入。彼らの急襲は、バスク・オムティターンズの上層部を驚かせるのでした。今回の冒頭では、前回ジェリドが墜落させたガンダムMk-Ⅱを回収するところが描写。エマ・シーンも、ここで初登場します。ブライトやエマがかなり慎重な姿勢を見せてるのに対し、墜落させてしまった当のジェリドはなぜか妙に強気。これじゃあ先が思いやられるな…。ティターンズ含む連邦軍がこの事態の収拾をしていた頃、クワトロ=シャア率いるリック・ディアス隊は、そのグリーン・ノア1へと潜入。潜入自体は特に問題なく成功しますが、上空を航行中にジムⅡの舞台に発見され、急転直下、戦闘へと突入します。ジムⅡはその数でリック・ディアス隊を追撃してきますが、逆に返り討ちにあってしまうのでした。ジムⅡは前作で登場したジムの改良型ですが、ほぼやられ役。リック・ディアスの動きや攻撃にほとんどついていくことができず、一方的に破壊されまくってしまいます。リック・ディアス隊も攻撃が巧みで、ビームライフル等で的確な射撃をするだけでなく、地上すれすれまで一気に降下してジムⅡを引き付けてそのまま地面にたたきつけるなどの攻撃を披露。戦力面でも戦術面でも、ジムⅡの部隊を圧倒していました。


クワトロ=シャアの戦闘により、一気に戦場と化したグリーン・ノア1。緊急警報を耳にしたファは、母親とともに避難を開始しますが、カミーユを心配するあまり、彼の家に立ち寄ってしまいます。一方のカミーユは、一度脱走したにもかかわらず、MPに復讐するため再び基地へ。そこで偶然未起動のガンダムMk-Ⅱ3号機を目撃し、登場していたエマの間に割って入ってそれを強奪。なんと動かしてしまいます。それを見たブライトは、その姿にかつてのアムロを重ねるのでした。ファと母親の避難シーンで、サラッとながらグリーン・ノア1の現状の解説が挿入。グリーン・ノア1はファら民間人らの賛同がほとんどないままティターンズの軍事基地化が進行しているコロニーであることが明かされます。いくら地球連邦軍所属とはいえ、ティターンズの横暴っぷりはちょっと目に余るなぁ。同じ頃、カミーユは再び基地へと舞い戻り、内部に入ることに成功。そこで彼は、まだ動いていないガンダムMk-Ⅱ3号機を目撃します。以前父のコンピューターからそのデータを盗んでいたカミーユは、その時の記憶を頼りにガンダムMk-Ⅱ3号機を強奪。そのまま起動させ、自立させることに成功します。「緊急事態に主人公がガンダムを強奪→他の人々が無理だと思っている中操縦に成功する」という構図は、前作でアムロガンダムを初めて動かした時と全く同じ。これ、意図的に似せてるんでしょうね。それにしても、いくら父親のコンピューターからデータを盗んでいたとはいえ、「MPに復讐する」という一心だけでここまでやってのけるカミーユも、なかなかだなぁ。さすが主人公と言うべきか?


ガンダムMk-Ⅱ3号機を強奪したカミーユは、MPに対し銃撃等で威嚇した後、リック・ディアス隊に包囲されていたガンダムMk-Ⅱ2号機に接近。彼はクワトロ=シャアに対し「自分は敵ではないことを証明する」と宣言し、なんとガンダムMk-Ⅱ2号機に乗るカクリコン・カクーラーを降ろさせ、クワトロ=シャアに協力するようなそぶりを見せます。そのままカミーユは、クワトロ=シャアについていくことに。それは、カミーユの運命を大きく変えることになるのでした。ガンダムMk-Ⅱ3号機を動かしたカミーユがまずしたことは、MPへの復讐。彼の目の前に降下してひるませ、さらには威嚇射撃を行い完全にビビらせます。いや、カミーユの復讐心はよくわかるけどさ、なんかこう、やりすぎと言うか…。もしかして、カミーユってちょっと子供っぽいところがあるのか?そうした彼が次にしたことは、なんとクワトロ=シャアへの協力。赤いリック・ディアスにシャアの影を感じ取ったカミーユは、彼に追撃されないように自分は敵ではないとアピール。その証明としてガンダムMk-Ⅱ2号機の強奪に協力し、そのままクワトロ=シャアと行動を共にするようになります。ガンダムMk-Ⅱ2号機に詰め寄り、無抵抗で降りるよう迫るカミーユ。本当に短いシーンでしたが、「ガンダムシリーズ」史上初の、ガンダム同士の対決が描かれた瞬間でした。


クワトロ=シャアに随行したカミーユは、そのまま大気圏外へ脱出。ジェリドの乗るハイザック隊の攻撃を受けますが、アッサリ突破し戦艦アーガマへと向かいます。一方の地球連邦軍側では、ブライトがバスクに対し現状を報告。自分なりの意見を述べますが、それは全て握りつぶされてしまうのでした。モビルスーツの操縦技術の腕を買われ、地球連邦軍ティターンズも嫌いであるため、エゥーゴ入りを決めたカミーユ。意外に入る時の決断はさらっとしてたなぁ。アムロはあれだけ地球連邦軍に入るの嫌がってたのを思うと、凄いアッサリしてるように感じます。そんな彼らは、大気圏脱出後ジェリドたちの攻撃を受けることに。しかし、これは戦艦アーガマの援護射撃もありすぐに突破します。ジェリドはガンダムMk-Ⅱではなく、ジオン公国軍の技術をベースにしたハイザックで出撃。でも、登場して1分くらいですぐに脚を撃たれ、おまけに他の機体がすべてやられてしまったため、撤退せざるを得なくなります。マジでろくに戦果を挙げられてないじゃないか、ジェリド…。一方同じ頃、ブライトはバスクたちのいるティターンズ本部へ向かうことに。現状の報告と意見を述べますが、返ってきたのは彼らの鉄拳でした。バスクティターンズは、地球連邦軍軍閥から、ジオン公国の残党狩りに燃える過激な勢力へと変化してしまっており、やがては自分たちに逆らうものは皆倒すという極端な思想を持つように。反政府勢力であるエゥーゴももちろん目の敵にしており、彼らはブライトの意見など全く聞かず、打倒エゥーゴに燃えるのでした。おまけにこのティターンズ、ほとんどが地球生まれで宇宙での戦闘や生活を経験していないというから厄介。ろくに実際の世界も知らずに、イキがってる連中ってことか…。

 

 

 

第3話「カプセルの中」

1985年3月16日放送
登場した敵他:戦艦アレキサンドリアガルバルディβ、ハイザックガンダムMk-Ⅱ(ティターンズ仕様)

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「そうだ。ティターンズは軍隊ではない…。私兵だよ。私(わたくし)の軍隊なのだ!」


STORY:戦艦アーガマに乗艦し、エゥーゴの仲間入りを果たしたカミーユ。しかし、一息つく間もなく地球連邦軍ライラ・ミラ・ライラガルバルディβ部隊が彼らを襲う。何とかこれを撤退に追い込んだエゥーゴだったが、次にティターンズが仕掛けてきた手は、カミーユの母:ヒルダを人質に取った、ガンダムMk-Ⅱの返還要求だった!自身の隊のやり方にエマが憤りを覚える中で、カミーユは1人、ガンダムMk-Ⅱで出撃するが…。


第1・2話で地球連邦軍そしてティターンズのことが描かれたのを受けてか、今回のお話はエゥーゴ側の描写が中心。戦闘面ではリック・ディアスガルバルディβが激しい戦闘を見せた一方で、ガンダムMk-Ⅱの活躍はまたも最低限であり、またそのストーリーはかなりカミーユに試練を与えるものになりました。エゥーゴブレックス・フォーラの言う通り、ティターンズのやり方は確かに目に余るものがありますね。


クワトロ=シャアに先導される形で、アーガマに乗艦したカミーユ。そこで彼は、エゥーゴのメンバーである艦長のヘンケン・ベッケナーレコア・ロンド、そしてブレックスと出会います。カミーユの卓越した技術に、アムロの再来を予感するブレックス。同じ頃、地球連邦所属のライラは、戦艦アーガマを発見。攻撃の前に調査を試みるべく、ガルバルディβで出撃しわざと停戦信号を放つのでした。今回は、戦艦アーガマ内でカミーユがヘンケンらエゥーゴのメンバーに囲まれているところからスタート。第1・2話で地球連邦軍ティターンズも冷たくて融通の利かない人間(軍人だから当たり前かもしれないけど)の集まりのように描かれていただけに、エゥーゴのメンバーたちからはかなり人間味を感じます。このシーンは、なんか観ていて安心したなぁ。また、このシーンではカミーユアムロの名前を語る描写も存在。「グリーン・ノア1内のアングラ雑誌で知った」と発言していることから、アムロのことは表向きには一般人には伏されているようですね。一年戦争の英雄ともいえる存在なのに…。エゥーゴがこのようにカミーユを迎えている頃、地球連邦軍のライラはその戦艦アーガマを発見。当初はガルバルディβで撃沈しようと考えたものの、連邦軍権限で調査を試みる方針に変更し、自らガルバルディβに乗って戦艦アーガマに接近します。ガルバルディβは、かつて『ガンダム』に登場したゲルググを発展させたようなデザインの機体。ここにも、以前のジオン公国軍の技術が生かされているんですかね。


ルナツー付近を航行し、それを回避して地球圏へ向かうことを決めていたエゥーゴ。ライラのガルバルディβに接近されますが、彼女の呼びかけに対し、堂々と自分たちはエゥーゴであると名乗り、これをきっかけに戦闘が勃発します。まだ戦艦アーガマに来たばかりのカミーユは待機を命じられ、ここではクワトロ=シャアらリック・ディアス隊が出撃。激しい戦闘の末、ライラが帰還命令を受けたこともあり、ガルバルディβ隊を撤退に追い込むことに成功します。Aパート後半で印象的なのが、戦艦アーガマのメカニック描写と、クワトロ=シャアのリック・ディアスとライラのガルバルディβの戦闘。前者はリック・ディアスの発進シークエンスや、ゆっくりと戦闘形態へと変形していくさまが描かれており、メカニックファンにはたまらない描写になっていましたね。そういえば、『ガンダム』ではあまりこういうメカニックの描き方ってなかったような気がするなぁ。また後者については、戦闘面で今回の一番の見せ場となるポイント(Bパートで登場するガンダムMk-Ⅱとハイザックは、ほとんど戦闘をしていないため)。リック・ディアスガルバルディβ、それを通じたクワトロ=シャアとライラの戦闘の駆け引きが、時間を割かれて非常に面白く描かれていました。この一連のシーンは、思わず息をのんで見入っちゃったなぁ。それくらい、迫力ある戦闘シーンでしたね。


強奪されたガンダムMk-Ⅱの調査の名目で、カミーユの両親:フランクリンとヒルダを乗せて宇宙に出たティターンズ。彼らはガンダムMk-Ⅱを奪還すべく、エマら部下たちに、爆弾入りのカプセルを盾にした交渉作戦を指示します。その指示通り、ティターンズの代表として、戦艦アーガマに乗り込むエマ。何も知らない彼女は、そのままバスクの親書をブレックスたちに渡しますが、それは彼らを激しく怒らせ、またそれを見せられたエマは、その内容に驚愕するのでした。なんとしてでも、強奪されたガンダムMk-Ⅱを取り戻したいティターンズ。既に強奪犯がカミーユであり、その両親が地球連邦軍に務めていることを知っていた彼らは、それを最大限に利用した計画を立てます。それはエマたち部下には本当のことは一切伝えられず、水面下で進行していくのでした。エマたちの伝えられた作戦は、「戦艦アーガマ付近に爆弾入りのカプセルを浮かせ、それを盾に15分間エゥーゴと交渉する」というもの。戦艦アーガマに乗り込むのはエマが選ばれ、ジェリドたちは万が一エゥーゴがカプセルに接近した際、そのカプセルを撃破するよう命じられます。淡々と、その任務をこなすエマ。しかし、彼女がその作戦の真実を知った時、激しく驚愕するのでした。爆弾入りのカプセルと言うのは表向きで、実際に詰められていたのはヒルダ。ティターンズは卑劣な人質作戦を展開し、ガンダムMk-Ⅱを奪還しようとしていました。この少し前のカミーユの発言から察するに、ガンダムMk-Ⅱはまだ開発途上の量産機のようなので、ティターンズがここまでしてこれを奪還したがるのはちょっと不思議。まあ、ガンダムMk-Ⅱをベースとした次世代機を開発中だっていうし、このガンダムMk-Ⅱだって将来的には量産機として大々的に生産する予定みたいだから、なんとしても敵に情報が漏れるのを防ぎたかったのかなぁ。そして、このティターンズの真の作戦に一番驚いたのが、エマ。彼女は最初親書を読んでもそれを信じることができませんでしたが、実際に宇宙に浮かぶそのカプセルを見て、信じざるを得なくなります。ここでエマが受けた衝撃。これが、次回以降の彼女の行動につながっていきます。


ティターンズヒルダを人質に取り、ガンダムMk-Ⅱの返還を要求している―。その情報を耳にしたカミーユは、自らガンダムMk-Ⅱに搭乗。ヘンケンたちの指示も無視し、独断で出撃します。そしてカプセル付近までたどり着きますが、それをつかもうとした時、ジェリドのハイザックビームライフルがカプセルを直撃。カミーユは目の前で母の命が散っていくのを目の当たりにするのでした。カミーユ自身が今回のティターンズの要求の中心人物となっているため、彼の内心なども描写されるのかと思いきや、意外にそれはナシ。彼はほぼ迷うことなくガンダムMk-Ⅱに搭乗し、ヒルダの救助に向かいます。クワトロ=シャアなどに助けを求めなかったのは、やはりティターンズへの怒りと、自分で母を救いたいという思いが交錯していたからでしょうか。ジェリドに撃たれる直前の描写から、彼の家庭環境は決して良くなかったことが窺えますが、それでも母であるからこそ救いに行ったんだろうなぁ。しかし、そんなカミーユの努力も、ジェリドのハイザックにより無残にも打ち砕かれることに。カミーユは、ただコクピットで慟哭することしかできませんでした。ジェリドは忠実に任務にしたがったまでであり、しかもエマと違って真実を知らないため、ここでの彼の行動は仕方がない…というよりむしろ当然のこと。ですが、ラストで彼が何とも言えない違和感を覚えていることから、彼の中にまだ人間味が残されていることがわかります。

 

 

 

 

 

今回はここまで。次回は、第4話から第6話をご紹介予定です。『機動戦士Ζガンダム』。君は、刻(とき)の涙を見る―。

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ガンプラ Pick Up!

Ζガンダム』に登場したモビルスーツガンプラの一部を、ピックアップしてみよう!

 

 

 

 

 

 

 

 

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