お前それ、ゾフィーにも同じこと言えんの?ver.2.0

主にウルトラマン・仮面ライダー・スーパー戦隊シリーズなどの特撮関係の話題等を扱っていこうと思います。

超星神シリーズ コンプリーション

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今回は、先月下旬(3月22日)に発売された、『超星神シリーズ コンプリーション』のレビューです。

 

2003年~2005年にかけて、テレビ東京系にて放送された特撮作品シリーズ:「超星神シリーズ」が、ついに特集ムックとなって登場。ウルトラシリーズ等他の長寿特撮シリーズに比べると、知名度等は少し劣るものの、安定した人気があるこのシリーズですが、こうした特集ムックが出るのって、本放送時を除けば初めてなのではないでしょうか。

 

 

 

紙面の構成は、各作品の特写と撮影メイキング→デザイン画→出演者・制作陣インタビューと続き、その後各作品に登場したスーツの変遷や、監督等へのインタビュー&当時の企画書という形。こうした書籍だと、通常はまず各作品の概要紹介から入りそうなものですが、この本の場合「これを買う人はもうそんなことわかってるよね?」というような感じで、最初からフルスロットルでコアな特集がどんどん展開されていきます。

 

特写や撮影メイキングの画像は、当時の制作状況がわかる貴重な資料ばかり。「超星神シリーズ」の場合、等身大戦と巨大戦のどちらもがあったので、ロケの時の撮影やセット内での撮影の様子がそれぞれ掲載されており、「こうやって作られてたんだなぁ」というのがよくわかりました。

 

ちなみに、ここではネットでも時々流れている「4つのトライブのアーマーをまとったセイザータリアス」のスーツも掲載。あれ、強化フォームのデザイン案か何かかと思ってたけど、撮影中にスタッフがお遊びで着用したものだったのね…。

 

続いて、デザイン画。ここでは決定稿はもちろんのこと、そのベースとなったラフ画や、スーツなどの制作過程も紹介。かなりマニアックな特集になっていました。本シリーズは東宝制作のテレビ特撮作品なので、どことなくその作り方は、「ゴジラシリーズ」っぽさがありますね。

 

キャスト・制作陣インタビューでは、当時の撮影の様子や思い出話が多数公開。読んでいてニヤニヤするものばかりでした。キャスト陣も、元気そうで何よりでしたね。

 

そしてそして、この書籍で最もコアな特集ともいえるのが、順番は前後して各作品に登場したスーツの変遷と当時の企画書の内容。特にスーツの変遷は、ここまで詳細に特集されるのは史上初ではないでしょうか。なんとなく「この怪獣は以前登場した別の怪獣の改造だな」というのは、本編を観ていてわかるものもありましたが、想像以上に「超星神シリーズ」のスーツは改造やリペイントを繰り返して使用されていたことがわかりました。

 

また企画書では、各作品のコンセプトの他、幻の4作目の企画があったことも初披露。えぇ、ぜひ観たいよこれ!

 

この他、本シリーズ最大の特徴ともいえる、ヒーローや敵が登場した際に表示される、あの独特なフォントの名称紹介のロゴもすべて掲載。いやはや、このデータがまだ残っていたとはね…。

 

 

 

さて、この「超星神シリーズ コンプリーション」は、全国の書店やネット通販サイトで絶賛発売中。お値段は4,000円以上と値が張りますが、ファン垂涎の一品ともいえる内容になっています。

 

「超星神シリーズ」が誕生して、もうすぐ20年。ここ数年だと、今のところこの書籍と『グランセイザー』の廉価版DVDが出たくらいしか動きがないけど、もっと何か大きな動きはないのかなぁ?

 

 

 

 

 

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