お前それ、ゾフィーにも同じこと言えんの?ver.2.0

主にウルトラマン・仮面ライダー・スーパー戦隊シリーズなどの特撮関係の話題等を扱っていこうと思います。

『機動戦士ガンダム』ちょっとした感想 Phase-6(第16~18話)

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今回は、機動戦士ガンダム』の感想記事第6回目です。

 

マ・クベの登場、そしてアムロ脱走―。前回とは打って変わって、今回ご紹介の3話では、ストーリーの本筋にかかわるお話が連続。特に、アムロの脱走は彼自身の成長、そしてホワイトベース内での人間関係の変化につながるものになります。アムロの考え方は若干ワガママだなぁと感じるけど、言わんとしていることはわからないでもないのが難しいところ。彼は元から正規の軍人じゃないし、性格はどちらかといえば根暗だからなぁ…。

 

なお、前回(第13~15話)の感想記事は↓コチラです。

bongore-asterisk.hatenablog.jp

 

 

 

 

第16話「セイラ出撃」

1979年7月21日放送
登場した敵他:陸戦艇ギャロップ、グフ、ザクⅡ

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「力押しじゃダメなんです!力だけじゃ!」


STORY:連邦軍からの連絡をもとに、中央アジアで伝令を受け取ったホワイトベース。その内容は、連邦軍が計画するオデッサ作戦のカウントダウンだった。その後、塩を求めて塩湖を目指すホワイトベースは、ランバ・ラルらの襲撃を受ける。すぐさま戦闘態勢に入るアムロたちだったが、なんとガンダムで出撃したのはセイラだった!彼女が無断出撃したのはなぜか?ガンダムに最大のピンチが訪れる時、ガンキャノンの援護が火を噴いた!


2回続けて単発回的なお話が続きましたが、今回からストーリーが再び動き出すことに。キシリア配下のマ・クベの登場、シャアの生存の確認(口頭のみ)、連邦軍の計画するオデッサ作戦の名前の登場等、重要な伏線がポツポツ出始めます。戦闘面では、セイラがガンダムで苦戦する分、ガンキャノンガンタンクがかなり善戦し戦果を挙げることに。でも、肝心のセイラ無断出撃の理由は、ちょっと唐突すぎたかなぁ。


数日前に連邦軍からの指示を受け、レビル将軍からの伝令を受けるべく中央アジアの砂漠地帯を航行するホワイトベース。しかし、先の見えぬ戦いの中で、乗組員たちの士気は低下しつつありました。そんな中、ようやく伝令が到達。連邦軍の計画している作戦に衝撃を受けるブライトでしたが、同じ頃ホワイトベース内ではまた別の問題が起こりつつありました。レビル将軍の伝令を受けるべく、(指定されたので仕方ないけど)わざわざジオン公国の勢力圏である中央アジアを航行するホワイトベース。その伝令の内容は、連邦軍が計画しているオデッサ作戦に関わるものでしたが、ブライトたちが知らされたのはその決行日と作戦目的のみであり、その伝令を伝えに来た兵士自身も死んでしまいます。わざわざ兵士経由で情報をホワイトベースに伝えて来た連邦軍。無線通信が生きているなら、それを使えばいいじゃないか…と思いましたが、以前のお話で「ジオン公国の勢力圏ではうかつに無線通信もできない」という話がありましたね。傍受を防ぐための措置だったのでしょう。そして、その伝令によって伝えられたのが、オデッサ作戦の概要。簡単にまとめれば、今から5日後にキシリア配下のマ・クベが管理する鉱山を襲撃する作戦でした。のちに劇中に登場し、連邦軍の重要な戦いの1つになるこの作戦。これが伝えられるということは、ホワイトベースおよびその乗組員たちが、正規軍と同様の扱いになることを意味していました。これで、とうとうアムロたちも本当に“軍人”か…。ブライトたちがこの作戦について気をもんでいた頃、ホワイトベースでは別の問題が発生。以前の攻撃で塩の貯蔵庫をやられ、塩が底を尽きそうになっているというものでした。


塩を手に入れるため、塩湖を経由しようとするホワイトベース。しかし塩湖は移動する性質を持っていたためすぐ発見できず、しかもその間にマ・クベ経由でランバ・ラルホワイトベースの位置を特定されてしまいます。ランバ・ラルは自らもグフに乗って出撃。これを察知したホワイトベースは、すぐに戦闘態勢に入りますが、その中でセイラが勝手にガンダムに搭乗し、無断で出撃してしまいます。塩湖は50年に一度移動する性質を持っており、ホワイトベースが向かったのはかつてあった場所の方。ネット網等を使えば容易に地図などで割り出せそうなものですが、それができないのは、そういった人工衛星は既に戦争中に破壊されてしまっており、戦前製の紙の地図に頼らざるを得ないという事情があったからでした。人工衛星が破壊されているから」というのは、シンプルながらGoodな縛り設定。今でこそネットを利用した地図が当たり前になっていますが、制作当時の1979年でこういった発想をするのは、当時GPS人工衛星が出始めた頃だったとはいえ、かなり先進的だったと言えるのではないでしょうか。塩湖が無いことを知ったホワイトベースは、その移動地点へ向かおうとしますが、その時敵が接近。マ・クベから情報を得たランバ・ラルでした。これに対し戦闘態勢に入るアムロたちですが、セイラだけは無断で出撃してしまいます。今回、マ・クベが初登場。見た目ひ弱そうで不気味な感じのする男ですが、声が塩沢兼人さんだからか、妙なカッコよさを感じます。彼の情報を受けランバ・ラルは出撃しますが、これに対して最初にホワイトベース側から飛び出したのは、セイラの乗るガンダム。彼女は、最近出撃が見られないシャアの行方を探るため、わざと敵に接触しようとしていました。セイラの気持ちはわからなくもないですが、「なぜこのタイミングで!?」という印象。第12話でシャアが一時退場しそれほど時間が経っていない(しかも間に単発回×2を挟んでいる)ため時系列的にはそれほどおかしくないのですが、今までシャアの姿が見えないことをセイラが焦る描写がなかったので、若干唐突な感じがありました。この直前で「風の便りでシャアが行方不明になっていることをセイラが知る」なんて描写があれば、もっとよかったかもしれませんね。


あらかじめシミュレーションを繰り返していたセイラは、当初ガンダムの操縦に少し自信があったものの、それは出撃直後にすぐに打ち砕かれることに。あっという間にグフやザクⅡに追い詰められ、ガンダムはあわや破壊寸前の最大のピンチを迎えます。これを救ったのが、アムロの乗るガンキャノンリュウ&ハヤトの乗るガンタンク。彼らの活躍によりザクⅡ2機を撃破、うち1機を捕虜として回収しガンダムの救出に成功。ランバ・ラルを撤退に追い込むのでした。こうした機会を狙っていたらしいセイラは、あらかじめガンダムに乗るためのシミュレーションを何回も繰り返していたらしい。そのため機器の操作自体は問題なくこなしていましたが、シミュレーションには無かったGや緊迫する実際の戦闘に圧倒され、じょじょに追い詰められていきます。シミュレーションをこなしていたとはいえ、セイラには実戦経験が一度もなし。そんな彼女が、いくらガンダムに乗っているからとはいえ、ランバ・ラルたちと互角にやりあえるはずがありませんでした。今回の戦闘で、ガンダムは脚部と頭部を大きく破損することに。あーあ、かなりの被害出しちゃったよ…。このようにガンダムが終始劣勢になってしまう分、活躍が目立ったのがガンキャノンガンタンク。特にアムロガンタンクは目覚ましい活躍を見せ、ほぼ単独でザクⅡ2機を倒したほか、グフに対しても十分にやりあいます。ガンダムとは違い、ガンキャノンはどちらかと言えば遠距離戦の得意なモビルスーツ。近接戦が得意なグフとは真反対の特性を持ち合わせているため、予想以上にランバ・ラルを苦しめることになります。うまく間合いを取りつつ、しっかりと立ちまわってみせたアムロ。彼のパイロットの腕がさえわたるシーンでした。


ザクⅡ2機を破壊したアムロは、うち1体を回収。中にいた兵士コズンを捕虜として捕らえ、ホワイトベースは塩湖へと向かいます。一方、ガンダムの中で気を失っていたセイラは、ガンキャノンに回収され、ホワイトベースへ帰還後、懲罰として3日間独房に入れられることに。その直前、偶然コズンと出会ったことで、シャアの行方を知るのでした。ランバ・ラルの部下の1人であるコズンを捕らえたアムロ。これが初のホワイトベースにおける捕虜であり、コズンはジオン公国軍の兵士として初めてホワイトベースに立ち入った人間になりました。コズンは独房に入れられることになりますが、その隣の房にはセイラが入れられることに。彼女はここに入る直前、たまたまコズンと出会い、そこでシャアの行方を知るのでした。ジオン公国軍の中では、シャアはガルマの死の責任を取って左遷され、そののち故郷に帰ったことになっているらしい。しかし、実際は…。

 

 

 

第17話「アムロ脱走」

1979年7月28日放送
登場した敵他:陸戦艇ギャロップ、戦闘機ドップ編隊、グフ、ザクⅡ

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「ブライトさんとミライさんが、僕を不必要だって言うんだよ。だから、船を降りるんだ。」


STORY:コズンを捕虜としたことで、ジオン公国軍の戦力を知ることに成功したホワイトベースアムロはそれをもとに新たなガンダムのコンピューターをアップデートするが、その裏ではコズンの脱走計画が進んでいた。ホワイトベースマ・クベ管轄の鉱山に応戦する中、アムロはブライトの命令に反しガンタンクで出撃。しかし、ランバ・ラルの登場で窮地に陥ってしまう。ガンダムで再出撃し生還したアムロだったが、彼には辛い現実が待っていた―。


ホワイトベース側、そしてランバ・ラル側双方が敵の戦力について知識を得ると同時に、戦闘後アムロホワイトベースから降りてしまうというお話。アムロの軍人としての成長が前半で描かれる分、後半で彼の未熟さが露呈し、さらに終盤で彼のアイデンティティが打ち砕かれる形になっており、巧みな構成でアムロの心情変化等を表現しています。アムロ、なんだかんだで「ガンダムパイロット」であることで、ホワイトベース内での存在意義を感じてたんだなぁ。


前回、ザクⅡを回収したことでコズンを捕虜として捕えたブライトたち。アムロはその取り調べで得た情報をもとに、ガンダムの戦闘コンピューターのアップデートを行います。さらに船内での活躍で徐々にその存在感を高め、頼られていくようになるアムロ。しかしその裏では、コズンのホワイトベースからの脱走計画が進行していました。冒頭、アムロがコンピューターをアップデートしているシーンで、ホワイトベースからコズンから聞き出した情報をもとに敵に対する知識を深めたことが判明。ランバ・ラルの乗機の名前がグフであることも、今回初めて知ることになります。しかし、完全なスペックまでを把握することはできなかったため、アムロはザクⅡをベースにその性能を仮定しながらシミュレーションを作成。ガンダムのコンピューターに組み込みます。このシーンにおいて、アムロが戦闘に対して積極的になっていること、また次の壊れた水道を直すシーンで彼自身がより頼られる存在になっていることが、それぞれわかるようになっています。最初は弱気な青年だったアムロも、少し成長しましたね。しかしそれと同じ頃、捕虜となったコズンは脱走を計画。奥歯に仕込んだ爆弾を使用して独房から脱走を果たしますが、セイラに見つかり大声を出され、逃亡が発覚してしまいます。ホワイトベースの乗組員は、皆戦闘に慣れてきたとはいえ、やっぱり元民間人がほとんど。コズンに対する身体検査もガバガバで、彼の脱獄を許してしまいます。奥歯の爆弾なんかレントゲン検査か何かすればわかりそうなものだけど、そういうことはしなかったのかなぁ…。


航行中に、突然ミサイル攻撃を受けたホワイトベース。それは、マ・クベの管轄する鉱山の1つからによるものでした。応戦すべく、ブライトはアムロガンダムでの出撃を指示。しかしアムロは、独自の作戦を立てハヤトとともにガンタンクで出撃します。同じ頃、ホワイトベース内の第2通信室にたどり着いたコズンは、その通信回線を利用してランバ・ラルと交信。ホワイトベースの情報の一部が漏れるとともに、ランバ・ラルの加勢を呼び込んでしまいます。マ・クベの管轄する鉱山はいくつもあるようで、今回ホワイトベースが遭遇したのは、その中でも小規模なものの1つ。ブライトはガンダムでの出撃を指示しますが、アムロは要塞相手の戦闘であることからガンタンクでの出撃を決意します。相手の武装は、鉱山内に仕込まれた銃座程度。ザクⅡ等のモビルスーツも配備されておらず、第一陣の応援部隊も戦闘機ドップ編隊のみだったため、アムロの判断は悪くないといえます。まあ、この後ランバ・ラルの加勢があるなんて予測できなかったもんね。同時にそれが、アムロ自身がまだ未熟だってことの証明でもあるんだけど…。アムロとハヤトがガンタンクで善戦している一方で、特別に独房から出ることを許されたセイラは、コズンを捜索。しかしその間彼は第2通信室に到達しており、その通信回線を利用してランバ・ラルと交信します。コズンがこの交信で、ホワイトベースにおけるモビルスーツの配備状況を連絡。これにより、ランバ・ラルひいてはジオン公国軍側に「ガンダム」・「ガンキャノン」・「ガンタンク」の名前が知られることになります。これを受け、さらにザクⅡ1機の補給を受けたランバ・ラルは、マ・クベの管轄する鉱山の部隊に加勢。戦闘は激化していきます。


予期せぬランバ・ラルの加勢により、一気に窮地に陥るガンタンク。それでもアムロは自分の立てた作戦に固執しますが、応援に出たカイのガンキャノンがピンチであることを知り、一度撤退してガンダムで再出撃します。同じ頃、コズンを追うセイラは、とうとう彼の居場所を発見。脱走を赦してしまう寸前でしたが、偶然放ったバズーカの爆発に巻き込まれコズンは死亡。ジオン公国軍に関する情報はこれ以上得られずじまいになりますが、情報の漏洩を防ぐことに成功するのでした。加勢した戦闘機ドップ編隊もほぼ退け、さらに鉱山の部隊も壊滅寸前に追い込んだことで、若干調子に乗るアムロ。しかし、そんな彼の自信を打ち砕くかのように、ランバ・ラルのグフ率いるザクⅡの部隊が現れます。ブライトのガンダムによる再出撃の指示を無視し、ガンタンクで切り抜けようとするアムロでしたが、さすがに限界。また応援に駆け付けたガンキャノンがピンチに陥ったことで、アムロは一時撤退とガンダムでの再出撃を選択します。ガンタンクではグフやザクⅡには不利だということはよく知っているはずなのに、それでもガンタンクでの戦闘を続行しようとしたアムロ。自分の立てた作戦を何とか成功させたかったのでしょう。しかし、カイの乗るガンキャノンがピンチであることを知り、アムロガンダムで再出撃。グフの攻撃をはねのけ、見事ガンキャノンを救出してみせます。グフとは一度戦っているということもあり、ある程度うまく立ち回るアムロ。でも、彼の予測以上にグフなどのポテンシャルが高かったのは、彼にとって誤算でしたね。アムロがこうして戦っている頃、コズンをようやく発見したセイラ。彼はホワイトベースから脱出する寸前でしたが、締められた扉を開けるためセイラは他の兵士と協力してバズーカを発射。しかし、それはコズンをも巻き込んでしまい、彼は死亡してしまいます。


ガンダムホワイトベースの攻撃により、ランバ・ラルらは撤退。鉱山の部隊もほぼ壊滅し、ホワイトベース側の勝利に終わりますが、アムロにとって今回の戦いは課題を残す結果になりました。彼はコンピューターの改良に精を出しますが、その際ブライトとミライのある会話を聞いてしまい、彼は―。ガンダムホワイトベースの攻撃で、グフは関節を損傷。思うような操縦ができなくなったランバ・ラルは、やむを得ず一時撤退します。鉱山の部隊もほぼ壊滅し、ホワイトベースは勝利。しかしアムロにとっては、ブライトの指示を無視して出撃した上に、自分の立てた作戦も結果的には失敗するという課題を残す結果になりました。ブライトから軍規違反だと責められるも、口頭注意のみで済んだアムロ。本来なら謹慎処分などを食らってもおかしくなさそうですが、それをブライトがしなかったのは、彼に後述する思惑があったからなのでしょう。ブライトの注意を受けアムロガンダムの戦闘コンピューターの改良に勤しみますが、そこへブライトとミライが。彼らの会話を聞いてしまったアムロは涙し、思わずガンダムホワイトベースから脱走してしまうのでした。アムロガンダムの操縦技術は光るものがありますが、やはり軍人ではないため、まだまだ成長途中。彼の成長を悠長に待っていられないブライトは、リュウアムロの代わりにガンダムパイロットとし、アムロを一時ガンダムから降ろすことを検討していました。ガンダムを動かせるパイロットは当然複数いた方がいいに決まっているので、ブライトの考えはもっとも。しかし、これがアムロに強いショックを与えることになります。心の傷を負い、ホワイトベースから脱走するアムロ。彼にとって「自分がガンダムパイロットである」ということは、このホワイトベースにおける一番の自分の存在意義だと感じていたからなんでしょうね。それを粉砕されてしまったんだから、もう―。

 

 

 

第18話「灼熱のアッザム・リーダー」

1979年8月4日放送
登場した敵他:大型宇宙戦艦グワジン、巨大兵器アッザム、戦車マゼラアタック部隊

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パイロットなら、敵に甘すぎると、命がいくらあっても足らんぜ?」


STORY:ホワイトベースを脱走し、廃墟に身を隠していたアムロ。彼のみを案じたフラウは、奇跡的に彼と再会を果たすが、逆にそれはアムロの心をさらに閉ざす結果になってしまう。その直後、アムロマ・クベの管轄する鉱山を発見。ここをオデッサ作戦の目標だと確信し、1人で急襲をかける。だが、敵も新兵器:アッザムを用意していた!その攻撃に苦しめられるガンダム。耐熱温度が限界まで達する中、ガンダムはついに倒れてしまうのか?


個人的には、『ガンダム』の中で一番カッコいいサブタイトルじゃないかと思っている回。ガンダムマ・クベ操るアッザムとの戦いが中心となりますが、アムロ脱走編の続きであること、またアムロマ・クベキシリアの顔を初めて目撃するなど、注目すべき点もちらほらありました。マ・クベは今回初めて実戦を披露してくれたけど、なんというか、ツメが甘いなぁ…。


前回、ホワイトベースを脱走したアムロ。彼はその夜、上空を通過する新兵器:アッザムを目撃し、その中にキシリアマ・クベがいるのを視認します。翌日、1人アムロを探しに出かけたフラウは、廃墟となった街でガンダムとともに潜むアムロを発見。彼をホワイトベースに連れ戻そうとしますが、逆効果に終わってしまうのでしたガンダムとともに脱走したアムロは、中央アジア内にある廃墟に潜伏。中央アジアジオン公国との協定で中立地帯になっていましたが、それでも両軍の兵士の多くが潜伏しており、一触即発の状態でもありました。ガンダムを隠すため、廃墟に半分身体を入れ、あとは布などで覆いカモフラージュをするアムロ。これ敵が近くに来たらすぐバレるだろ…と思いましたが、アッザムが上空すれすれを通り過ぎても気づかれないくらいには隠せていました。完全に電源オフしてたら、意外にこれくらいのカモフラージュでもバレないのかな?その翌朝、ホワイトベースを飛び出したフラウは、1人バギーで砂漠地帯を疾走。運よく廃墟に潜伏するアムロを発見しますが、彼を説得するどころか逆に追い詰める結果になってしまいます。フラウがアムロを思う気持ちはよくわかるのですが、今回の彼女の立ち回り方は完全に悪手。アムロに対して「軍規に基づけば死刑」という話をつい漏らしてしまい(ブライトたちにそんな気はない)、それでアムロが機嫌を損ねると、いつもの通りわざと挑発して彼を奮い立たせようとしますが、全て逆効果でした。あーあ…。


ガンダムに乗って前進するアムロを、追跡するフラウ。フラウを無視して進み続けるガンダムですが、突然立ち止まります。それは、ジオン公国が管轄する鉱山を発見したからでした。スコープによる調査によりキシリアマ・クベの姿を見つけたアムロは、ここがオデッサ作戦の目標であると確信します。フラウにホワイトベースへの連絡を任せたアムロは、1人ガンダムで鉱山を急襲するのでした。キシリアマ・クベがいたことで、ここがとてつもなく重要な場所=オデッサ作戦の目標であると踏んだアムロ。しかし実際に彼らがいた理由は、たまたまマ・クベの管轄する鉱山の1つを視察に来たためでした。今回ガンダムの機能として特に目立ったのが、スコープとマイクの収音機能。岩場に隠れてかなり遠くから、建物内にいるキシリアマ・クベの姿をはっきりと捉え、しかも彼らの会話までバッチリ盗聴してしまいます。ここまでやってると「もう実はキシリアたちにバレてるんじゃないか」と思いましたが、この後のシーンから考えるに、全然彼らは気づいていなかったらしい。ガンダムの性能がいいのか、この鉱山のレーダーがポンコツだったのか…?ジオン公国軍の主要人物たちがいることを知ったアムロは、連絡をフラウに任せ、自分1人で鉱山を攻撃。ザクⅡなども配備されていないため攻略は簡単かと思われましたが、意外に苦戦します。この鉱山はザクⅡなどのモビルスーツは配備されていませんが、地形を生かした銃座配置をしているのが特徴。これと戦車マゼラアタック部隊のコンボにより、ガンダムは少し苦戦を強いられます。鉱山の巧みな銃座配置によりガンダムを苦しめるさまは、敵ながらあっぱれと感じましたね。でも、なんでここにザクⅡは1体も配置されてなかったんだろう?第14話で出てきたような辺境の基地でも、1体は配備されてたのに…。


鉱山の部隊が劣勢になったと見たキシリアたちは、自分たちが乗ってきたアッザムを起動。ガンダムの前に立ちはだかります。敵の性能が不明ながらも戦うガンダムでしたが、金属粉を放つリーダー爆弾と放熱磁場攻撃により、耐熱温度ギリギリにまで表面温度が上昇し大ピンチに。一時的に行動不能になるガンダムでしたが、敵の攻撃が弱まったことで形勢逆転。アッザムを撤退に追い込むのでした。ここで本格的に登場:アッザム。見た目はガウ攻撃空母が巨大化してより宇宙船っぽいデザインになったようなスタイルをしており、ガンダムのバルカンやビームライフル程度なら楽々跳ね返してしまうほどの装甲を持っています。そして、アッザム最大の武器が、放熱磁場攻撃。あらかじめ敵(今回はガンダム)に金属粉を付着させ、その後鳥かご状のもので敵を覆い高温攻撃を仕掛けることで、表面温度を急上昇させドロドロに溶かしてしまうというものでした。なるほど、モビルスーツを行動不能にして倒すにはもってこいの攻撃。さすがのガンダムも、最初のうちはこれに苦しめられます。しかし、キシリアたちにとって誤算だったのが、彼らの予想以上にガンダムがその攻撃に耐えたこと。攻撃の方のパワーが限界に達したアッザムは一度その手を緩め、これによりガンダムはシステムを回復。アッザムは完全に返り討ちにあってしまう形になるのでした。「ザクよりも高性能だ」ってキシリアがこのシーンの5分くらい前に言ってたのに、ここで「ザクならもうとっくに行動不能になってるはずなのに!」と嘆くマ・クベガンダムの性能が未知数で結果的にアッザムもそれに対応できなかったのは仕方ないですが、なんかちょっと間抜けだなぁ。この後のマ・クベの攻撃も決して良いものではなく、オドオドしている間にガンダムに乗られてアッザムに大ダメージを与えてしまったほか、鉱山の方の守りも追いつかず機密保持のために兵士ごと爆破してしまうハメに。マ・クベ、初登場時は不気味だけどちょっとカッコいいところもあるなって思ったけど、今回でかなり株下がったぞ。


爆破された鉱山に降り立ち、情報収集を行うアムロ。しかし鉱山は情報回路部分を中心に巧みに爆破されており、アムロが得られた情報は、焼け残った紙切れからここがオデッサ作戦での対象になっている鉱山ではないという程度でした。その後再び地上に戻ったアムロは、生き残った兵士の手当てをし、その場を去るのでした。キシリアの命を受けたマ・クベの手により破壊された鉱山。放棄後も敵に情報が漏れることを防ぐためか、情報回路に関わる部分が特に破壊されるような仕組みになっていました。そんな中でアムロが唯一得た情報が、ここは第102鉱山というオデッサ作戦の目標とはあまり関係ない鉱山だったということ。誰もいない地下室で、アムロは叫びます。せっかくブライトたちの鼻を明かせると思ったのに、叩いた鉱山は的外れなものだった―。ちょっと慢心が入っていたとはいえ、アムロがかわいそうにも見えました。そしてラスト。アムロは生き残っていたジオン公国軍の兵士の手当てをし、その場を去ります。手当てを受けた兵士は、アムロが何者であるかを察するのでした。「通りすがりの者」として手当てをしたアムロでしたが、当然こんなところを通りすがる人なんていない。兵士は、アムロこそがガンダムパイロットではないかと見抜きます。ここで兵士がアムロに忠告する形で、彼自身がアムロの正体に気づいているんだなとにおわせる描写にしているのがGood。それにしてもこの兵士、この後ちゃんと助かったのかなぁ。救援が来なくて、野垂れ死んじゃった可能性が高いけど…。

 

 

 

 

 

今回はここまで。次回は、第19話から第21話をご紹介予定です。『機動戦士ガンダム』。君は、生き延びることができるか…?

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ガンプラ Pick Up!

今回紹介したお話に登場したモビルスーツガンプラを、ピックアップしてみよう!

 

 

 

 

 

 

 

 

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