お前それ、ゾフィーにも同じこと言えんの?ver.2.0

主にウルトラマン・仮面ライダー・スーパー戦隊シリーズなどの特撮関係の話題等を扱っていこうと思います。

『機動戦士ガンダム』ちょっとした感想 Phase-8(第22~24話)

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今回は、機動戦士ガンダム』の感想記事第8回目です。

 

リュウを失ったことで、バラバラになっていた各々が再び1つにまとまり始めたホワイトベース。そんな彼らに、マ・クベの作戦、そして黒い三連星の駆るドムが迫り、それにより再登場したマチルダを失うことになります。今回ご紹介の3話も、引き続きストーリーに大きくかかわるお話が連続。ホワイトベース側の新戦力として、ついにGファイターも登場します。ここにきて、さらにドドンとお話が動いた感じだなぁ。

 

なお、前回(第19~21話)の感想記事は↓コチラです。

bongore-asterisk.hatenablog.jp

 

 

 

 

第22話「マ・クベ包囲網を破れ!」

1979年9月1日放送
登場した敵他:グフ、戦闘機ドップ編隊、メガ粒子砲

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「なぜ身体が動かん…。怖いのか?…リュウ!」


STORY:リュウの死を乗り越え、結束を固めたホワイトベースマ・クベの管轄する鉱山を次々に撃破していき戦果を挙げるが、その最中ブライトが過労と心労で倒れてしまった。彼の代わりとしてミライが指揮を執ることになるが、直後マ・クベホワイトベース攻撃作戦が開始。集中砲火を浴びミライの指示のミスの連続により、アムロ以下戦闘要員たちは危機に陥る!ついに着陸してしまったホワイトベース。この戦局を乗り越えることができるのか?


前回のリュウの死をきっかけに、結束を取り戻したホワイトベースのメンバーたち。しかし、今度は彼らにブライトが倒れるという新たな問題が立ちはだかります。今回は、一時的に指揮官を失ったホワイトベースが、マ・クベの攻撃にさらされてピンチに陥るお話。極限にまで追い込まれ、そしてみるみるうちにマ・クベの術中にはまっていってしまうホワイトベースが、観る者をハラハラさせてくれます。


オデッサ作戦への協力のため、中央アジアを抜けヨーロッパ方面へと向かうホワイトベース。その道中にあったマ・クベの管轄する鉱山を次々に破壊していき、ホワイトベースは戦果を挙げていきます。ようやくメンバーたちも結束し戦えるようになった矢先、ブライトが突然昏倒。その理由は、度重なる戦闘による過労と、リュウを失ったことによる心労によるものでした。冒頭から、マ・クベの管轄する鉱山で戦うガンダムたちの姿が描写。以前はガンダムもグフ相手にひいひい戦っており、ホワイトベースの支援攻撃もいっぱいいっぱいでしたが、今回は的確に弱点を突いてグフを撃破。増援に対しても、ブライトが一瞬だけ誤った指示をしてしまうも、そこまで苦戦することなく撃滅し制圧していきます。アムロをはじめとするホワイトベースのメンバーたちが結束を固め、そしてうまく戦えるようになったことがよくわかる描写。このあとフラウとのたわいのない会話をする場面等もあり、アムロたちにもある種の余裕が生まれてきたことが窺えます。リュウの死は悲しい出来事でしたが、それはメンバーたちに様々な影響を与え、彼らを成長させてくれたんですね。一方のブライトは、この状況に喜ぶかと思いきや、終始顔色が悪い状態。ついに彼は昏倒してしまい、医務室に担ぎ込まれます。過労と心労によるものだと診断され、一時的に指揮官がいなくなったホワイトベースは、ミライがブライトの代わりを務めることになるのでした。とうとう倒れてしまったブライト。いくら軍人だとはいえ、これだけいろんなことがあってろくに休みも取れてないのなら、そりゃ限界が来ちゃうよね…。


ホワイトベースの連戦連勝を快く思わないマ・クベは、それを何としても撃ち落とすため、ある作戦を独自に考案。それは、何重にも攻撃の包囲網を張り、ホワイトベースを袋叩きにするものでした。マ・クベは部下に命じ、先行してホワイトベースの周囲に小型爆弾を大量に設置。不意の襲撃を受けたホワイトベースは混乱に包まれつつも、航行し続けるのでした。自分の管轄する鉱山を立て続けに破壊され、しかもそこそこの防衛線も強いていたはずなのに突破されたことで、面白くないマ・クベ。彼はヨーロッパ戦線にいるジオン公国軍と連絡を取り、わざわざ根回ししたうえでホワイトベースを叩く作戦を決行します。ヨーロッパ戦線では、連邦軍ジオン公国軍が激しく交戦中。にもかかわらずマ・クベは、彼らに対し「1日だけ防衛線を守り切り、ホワイトベースに近づけさせるな」という連絡をします。マ・クベホワイトベースを叩くのにいかに本気なのかがよくわかる描写です。そんなマ・クベが立てた作戦は、まずホワイトベースを丸裸状態にし、そのうえで攻撃網を何重にも敷いて大ダメージを与え、最後はとどめの一発で撃破してしまおうというもの。これを受けた部下たちは、第一陣としてホワイトベースに密かに張り付き、レーダー攪乱に必要なミノフスキー粒子発射口などを破壊していくのでした。金属探知機に引っ掛かるのを防ぐため、万全の準備をするジオン公国軍の兵士たち。時計とかも全部プラスチック製のものを用意する周到っぷりです。ということは、この後出てくる爆弾とかにも金属は一切使われてないんだよね。ジオン公国の科学力って、もしかして…ハンパないのか?


航行を続けるホワイトベースでしたが、その直後戦闘機ドップ編隊の攻撃に遭遇。これに対しミライは、アムロとハヤトにコアファイターでの出撃を命じますが、これは完全な指示ミスでした。戦局が悪化しているのを見たミライは、セイラの進言も受けアムロたちをガンダムガンキャノンに換装して応戦。彼らは戦い抜きますが、武器弾薬が底をつき、押されるのも時間の問題でした。戦闘機ドップ編隊が計40機近く来ているというのに、ミライが出した指示はコアファイター2機による迎撃。これはアムロやハヤトを信頼していたからというわけではなく、完全にミライが戦局の見極めを誤ったからでした。いくらアムロたちが経験のあるパイロットとはいえ、さすがに通常戦闘機2機で敵戦闘機40機近くを相手にするのは無謀。アムロたちは愚痴を言いながらも出撃しますが、それでもそこそこの戦果を挙げて生き残るんだから大したものです。やがて状況が飲み込めてきたミライは、アムロには空中換装でガンダムに、ハヤトは一度ホワイトベースに戻してガンキャノンに換装しての出撃を指示。彼らは戦闘機ドップ編隊を破り地上へ降り立ちますが、そこにはグフの集団が待ち構えていました。今回注目したいのが、ガンダムガンキャノンの、グフに対する戦いっぷり。ガンダムは今回の序盤でも見せた通り、グフにそれほど苦戦することなく勝利する他(途中から武器弾薬が尽きてギリギリの状況になるけど)ガンキャノンガンダムの援護を受けながらグフの撃破に初めて成功しています。特に後者については驚きましたね。ガンダムでなくとも、グフを撃破できる―。ハヤトもパイロットとしての経験を積み、強くなってきたんだなぁ。このようにそこそこ快調に戦う彼らでしたが、戦局をひっくり返すことまではできず、じょじょに劣勢に。それでもグフの部隊をあらかた撃破していきます。ビームライフルビームサーベルも尽きたガンダムは、ビームサーベルの柄でグフのコクピットを突き、後は力でボディを破壊するというかなりムチャな戦い方を展開。よくやるよ…。


絶不調のブライトがホワイトベースのことを心配する中、ガンダムガンキャノンが一時帰還。無茶苦茶な指示を受け文句を言いつつも準備を進めますが、その間も敵は攻撃の手をゆるめません。敵の術中に完全にはまったホワイトベースは、とうとうメガ粒子砲をまともに食らって撃沈寸前に。しかし、ガンダムによってメガ粒子砲が破壊され、マーカーとオスカの機転により敵を欺くことに成功し、何とか最悪の事態を回避することには成功するのでした。幸いにもホワイトベースのレーダーは生きていたため、レーダーを頼りに脱出経路を探るミライ。しかし、これこそがマ・クベの狙いでもありました。カモフラージュ方法を第一陣の爆破で潰し、敵(ホワイトベース)に逃げ道を見つけさせることで、そこに仕込んだメガ粒子砲により倒そうとしていたんですね~。これに全く気付かなかったミライは、そのままマ・クベの期待する通りに航行。メガ粒子砲の攻撃を浴び、とうとうホワイトベースは航行不能に陥ってしまいます。メガ粒子砲はかなりの威力で、あのデカいホワイトベースガンダム等のカタパルト部分を一発でぶち抜くほどのもの。威力がすごいのもそうだけど、これだけの攻撃を受けても爆発して撃沈しないホワイトベースも驚異的だな…。反撃する余裕もないホワイトベースでしたが、出撃準備が整ったガンダムビームライフルにより、メガ粒子砲は撃破。またマーカーとオスカの提案により、発煙弾をホワイトベース内で爆破することで敵の目を欺き、何とか逃げ延びることに成功します。逃げ延びたものの、その代償はあまりにも大きかった。ブライト不在の中、ミライはやっていけるのでしょうか…。

 

 

 

第23話「マチルダ救出作戦」

1979年9月8日放送
登場した敵他:グフ、ド・ダイ、戦闘機ドップ編隊

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「何をやったかで、人間の値打ちは決まる。お前は強い。だからだよ、負けないと思うのは…リュウ!」


STORY:マ・クベ包囲網を突破したものの、依然予断を許さぬ状況のホワイトベース。ミライは地球連邦軍へ連絡を取り、マチルダ率いる部隊による補給物資が届くことになった。しかし、彼女らのミデア輸送機編隊をジオン公国軍が襲う!グフやドップの攻撃が入り乱れる中、アムロたちはマチルダの応援に向かう。ガンダムが追い詰められた時、マチルダガンダム強化パーツの使用を決断した!コードネーム:Gパーツ。その名は、Gファイターだ!


ガンダムの強化パーツである新メカ:Gファイターの初登場回。お話の構成は「マチルダの補給隊をアムロたちが救う」というシンプルなものであり、戦闘シーンに多く時間が割かれていますが、ドラマパートにはGファイターの登場過程の他、指揮官代理としてのミライの成長なども描かれており、戦闘面・ストーリー面ともに見ごたえ十分の一編でした。Gファイター、確かに玩具っぽいけど、そこまで悪くないデザインだと思うけどなぁ。


マ・クベ包囲網突破により、航行不能となったホワイトベースアムロをはじめとする船員たちが総出で修理に取り掛かりますが、思うように進みません。そんな中、ミライはブライトに呼び出され、正式に艦長代理を任されることになります。同じ頃、ミライからの連絡を受けて補給物資の手配を決断した連邦軍レビル将軍は、それと併せてGファイターの輸送をマチルダに指示します。アムロたちが修理に当たる中、ブライトに呼び出されて艦長代理を任されることになったミライ。彼女自身はそれを不安がりますが、ブライトはそっと彼女の背中を押します。ミライを励ましつつ、艦長としてのイロハが書かれたマニュアルのようなものを渡すブライト。ここでの彼が、異常に爽やかすぎてちょっと笑っちゃいました。ブライト、けっこういいとこあるじゃん…!一方の連邦軍では、本部の命に基づきレビル将軍ホワイトベースへの補給物資の手配を決断。マチルダにそれを命じますが、併せてGパーツ=Gファイターの輸送を指示するのでした。Gファイターは、ガンダム強化用の新パーツ。戦力の大幅アップが期待でき、ホワイトベースの戦力強化も期待できますが、レビル将軍たちがそれをホワイトベースに預けることにした本当の理由は、連邦軍兵士の犠牲を出さずにGファイターのテストを行うためでした。以前と同じく、半ばホワイトベースとその船員たちをモルモット扱いしている節のある連邦軍。まあ彼らの主張もわからなくもないけど、非戦闘要員が使用に失敗して被害出る方が、別の意味でもっとヤバいんじゃないかな…。ちなみに、このシーンではちょろっとながら、オデッサ作戦の準備の進捗状況の解説も挿入。作戦決行の日が近づいていることが窺えます。


Gファイターや補給物資を搭載し、ミデア輸送機編隊を組んで飛び立ったマチルダたち。しかし、その情報はとあるルートを通じてマ・クベに漏れていました。マチルダ隊を叩くことにしたマ・クベは、グフや戦闘機ドップ編隊を派遣。警戒していたとはいえ攻撃力の乏しいマチルダ隊はピンチに陥り、SOSを受けたアムロたちが救援のために出動します。Gファイターをはじめとするマチルダ隊の補給物資輸送は、もちろんトップシークレット。しかしそれらの情報は、マ・クベ連邦軍に潜り込ませていたスパイ:エルラン中将により、あっさりマ・クベ側に漏れてしまいます。戦争にはスパイがつきもの。よく考えてみると、『ガンダム』では今までこのようなスパイ系の敵は出てきてなかったですね。あんまり描写されないだけで、水面下では連邦軍ジオン公国軍も色々やってるんだろうなぁ。このように極秘情報を入手したマ・クベは、グフをド・ダイに載せ、さらに戦闘機ドップ編隊をつけてマチルダ隊を襲撃。ミデア輸送機自体の武装しか持ち合わせていなかったマチルダ隊はピンチに陥り、レビル将軍ホワイトベースにそれぞれSOS信号を発信。これを受け、アムロたちが出撃し、激しい戦闘が始まります。今までのジオン公国軍モビルスーツは空を飛べないという弱点がありましたが、今回ド・ダイというまんま土台型の飛行メカが登場。これにモビルスーツが乗ることで、空中戦を可能なものにしています。でも、肝心の耐久力はコアファイターの攻撃に撃ち落とされる程度のもの。ないよりはいいけど、あんまり頼りにならないじゃん…。なお、今回アムロの乗るコアファイターは、なんと単独でグフ1機を撃破。大戦果を挙げています。


ホワイトベースでミライが次の手を迷っている頃、戦闘は激化し、アムロは戦地のど真ん中での空中換装を決意。これは成功しさらに敵を撃破していきますが、グフの猛攻に押され気味になってしまいます。マチルダ隊も大ダメージを食らいGファイターを死守するため、不時着を決断。地上からの応戦で何とか持ちこたえ、さらにガンキャノンが駆けつけ必死に抵抗しますが、じょじょに限界に近づきつつありました。戦闘態勢を維持するか、それとも解除して船員を他の任務に当たらせるかで迷うミライ。ブライトが陰ながら応援する中、ミライは現状の戦局からホワイトベースはすぐには敵の攻撃を受けないと判断。戦闘態勢を解除し、船員たちを再びホワイトベースの修理に当たらせます。ここで興味深いのが、ミライが悩む中、ブライトが彼女を心配し、そして自分自身とも向き合う描写が挿入されていること。このシーンを入れることで、ミライがよりどんな状況に立たされているかを浮き彫りにし、同時にブライトの内面を描き、ドラマに深みを与えることに成功しています。同じ頃、ムチャな空中換装を終えたアムロは、ガンダムでグフに応戦。しかし、マチルダがピンチで彼女を助けたいという思いが先行するあまり、効果的な一手が繰り出せず、苦戦を強いられます。そんな中、マチルダのもとに先に駆け付けたのは、カイの乗るガンキャノンでした。コアファイターでグフを1機倒したにもかかわらず、ガンダムになってからグフに苦戦するアムロ。確かに彼の気の焦りがあったのも事実ですが、それでもあそこまでグフに苦戦することはないんじゃないのかなぁ。もっと別の形式のピンチシーンでも、良かったかもしれませんね。


ガンキャノンの応戦も限界寸前の中、ようやくマチルダ隊に駆け付けようとするガンダム。その中でマチルダは、この戦局を切り抜けるため、テストすらしていないGファイターの使用を決断します。Gファイターの加勢を受けたガンダムは、残りの敵を一掃してマチルダ隊を救出。物資の大部分は無事ホワイトベースに届き、最悪の事態は何とか回避されたのでした。今回のカイ&ガンキャノンはかなり奮闘。普段はおちゃらけてるカイもいつになく戦闘への集中っぷりを見せています。今回辺りから、カイは「ちょっとウザいおちゃらけキャラ」から、「ムードメーカー的な戦闘要員」へとキャラクターが進歩したように感じますね。そして、ようやくガンダムがグフ1体を倒してマチルダ隊へ接近。マチルダGファイターの使用を決意してこれを発進させ、それに乗ったガンダムは残りの敵を次々に撃破。マチルダ隊と物資の大部分を何とか守り切り、無事にホワイトベースにそれらを届けることに成功したのでした。ここでGファイターが登場。確かに明らか玩具っぽいデザインではありますが、かといって『ガンダム』の世界をぶち壊すような突飛な代物でもないと思いますね。Gファイターガンダムのパーツとして様々な形で換装できますが、今回は戦闘機形態で活躍し、ガンダムはその上に乗って戦闘をしたのみ。このシーンだけだと「いや、ガンダムは上に乗るだけかよ!」ってツッコミが入りそうなものですが、前半のシーンでジオン公国軍側がド・ダイを使用していることで、自然と視聴者には「こういう形式の兵器も、モビルスーツにとっては有用なんだ」という認識が気づかないうちに刷り込まれているため、そこまで違和感なく受け入れられるようになっています。この構成もまた、秀逸だなぁ。

 

 

 

第24話「迫撃!トリプル・ドム」

1979年9月15日放送
登場した敵他:ドム[黒い三連星]、戦艦ザンジバル

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「(補給部隊に入ったのは)戦争の中で、ただ一つ、物を作っていくことができるから…かしら。」


STORY:チルダ隊の合流により、修理スピードも船員の士気も回復したホワイトベース。しかし、その裏ではジオン公国軍の新たな刺客が動き始めていた。キシリアの命を受けてマ・クベの指揮下に入った、ガイア率いる黒い三連星は、専用機ドムを駆りホワイトベースへ接近。アムロたちもこれを察知し戦闘が開始される。Gアーマーが大空を飛び、ガンダムがドム相手に奮戦する。そして、ホワイトベースを救うべくミデア輸送機に乗ったマチルダは―!


黒い三連星」、初登場!今回は、ジオン公国軍側の新型モビルスーツ:ドムと、それを駆る黒い三連星:ガイアたちの初登場回。Gファイターガンダム格納形態であるGアーマーも登場し、その一進一退の攻防が楽しめるお話になりました。黒い三連星、確かに強かったけど、それ以上にガンダムアムロの対応力が卓越してたから、シャアやランバ・ラルほどの“ライバルとしての脅威”は感じなかったなぁ。


チルダ隊が合流し、補給物資を受け取ったホワイトベース。隊はしばらくホワイトベースに残り続けることになり、その修理やGファイターの整備に協力します。隊の合流により、士気も回復しアムロたちにも笑顔が戻ることに。一方ジオン公国軍月基地では、キシリアマ・クベを救うべく、黒い三連星の派遣を決定。地球に向けて、密かに戦艦ザンジバルが出撃するのでした。Aパート前半では、アムロたちホワイトベースのメンバーと、マチルダの交流がその中心。今まで戦闘に次ぐ戦闘で仲間も失い心身ともに疲弊しきっていた彼らでしたが、マチルダとの再会によりじょじょに笑顔すら見せるようになっていきます。最近はホワイトベースの船員たちにとってはツラいことばかりでしたから、このマチルダとの再会はいろんな意味で彼らに元気を与えてくれたのでしょう。明らかに彼女に気があるそぶりを見せるアムロ、彼女がいるのを知らずに理想の恋人して彼女を挙げるカイ、そして記念写真を撮りたがる男性クルーたちなど、観ていてほほえましいシーンが連続します。でも、これが同時に、終盤でのマチルダ死亡の悲しさを引き立てるんだよなぁ…。これと同じ頃、ジオン公国軍側ではキシリアに動きが。マ・クベの部隊を支援することに決めた彼女は、黒い三連星と彼らの乗機であるドムの派遣を決定。戦艦ザンジバルに載せて地球へと向かわせるのでした。連邦軍オデッサ作戦開始を控え、マ・クベの支援をしたいキシリア。「自分は持ち場から離れることができない」ため黒い三連星の派遣を決めてたけど、第18話で地球に降りてきてたじゃん?まあ、あれは最初から決まっていた地球視察の一環だったから、例外的だったのかなぁ。


地球に到着した黒い三連星は、さっそくドムに乗り、ホワイトベースへの奇襲作戦を開始。しかし、これはホワイトベースが密かに設置したセンサーにより見抜かれており、ミライはこの情報を受けて戦闘態勢を組み立てます。ガンキャノンガンタンクが出撃し、ドムを発見したことで戦闘開始。しかしその一方で、ホワイトベースのエンジンは不調のままで、さらにアムロたちの乗るGアーマーもなかなか出撃できないでいました。黒い三連星のリーダー格であるガイアは、なかなか豪快な男。そして彼らの乗るドムは、ザクやグフの改良型であり、攻撃力や耐久性を増強した重モビルスーツでした。ブラックをベースにレッド等のアクセントが入るドム。シンプルなデザインながら強キャラ感が出ており、なかなか秀逸なデザインです。このドムを駆ってさっそくホワイトベースの奇襲に向かう黒い三連星でしたが、密かに設置したセンサーのおかげで、途中の行動がホワイトベースに筒抜け。これに基づき、ミライは船員たちに戦闘態勢に入るよう指示します。ガンキャノンガンタンクが出撃し、ドムを発見して攻撃したことで、戦闘開始。しかしドムの攻撃やスピードはかなりのもので、ピンチに陥ります。ドムと初めて交戦したのは、ガンダムではなく、ガンタンクガンキャノン。ドムとはモビルスーツの性能が全然違うのでやはり押され気味になってしまいますが、ほとんど被弾することなく立派に戦い抜いてくれました。ドムは確かに強く、かなりの素早さを誇りますが、攻撃の一発一発が重い分、そのスピードがやや遅め。そのため、ガンキャノンたちはギリギリのところでこれを回避して見せます。ガンタンクも改造によりハヤト1人での操縦が可能になっており、またカイもガンキャノンをうまいこと動かして対応。この2人、今回もよく頑張ってくれました。一方のアムロは、ガンダムGファイターに格納・ドッキングさせたGアーマー内で待機。急遽Gアーマーパイロットに選ばれたセイラは遅れて乗り込みますが、なかなか発進できずにいました。「ガンダムに乗ったことがあるから」という理由で、突然パイロットに抜擢され乗せられることになったセイラ。いや、確かに彼女はガンダム乗ったことあるけどさ。基本的には通信担当なんだから、いきなりこれの操縦任せるのは酷じゃな~い?しかも、「ガンダムに比べればGアーマーの操縦は簡単」として、マニュアルをポンッと渡すだけなんてさ、ひどいよ…。


セイラの準備が整ったことで、Gアーマーは出撃。操縦になれていないため、さっそくドムの攻撃を受け被弾してしまいますが、落ちることなく戦い抜きます。そして、Gアーマーは山陰に隠れてガンダムを分離。ガンダムに乗るアムロはドムに立ち向かい、そしてドムもこれに応戦しますが、お互いその機動性に驚くのでした。Gアーマーに乗って出撃するも、さっそくドムの攻撃を受けてしまうセイラたち。それもそのはず、このGアーマーガンダムを格納しているため機体が重く、武装も多数積んでいるため扱いの難しい、かなりのクセものメカだったからでした。最初は苦戦を強いられるGアーマーでしたが、登場して間もないからか、墜落することなく飛び続け。途中からその多彩な武装を用いた反撃を開始します。Gアーマーは扱いにくい機体ですが、一度こちらが攻撃する側になれば、驚くべき火力を発揮。ガイアの乗るドムに対し攻撃の雨あられをかけ、怯ませます。ドムの攻撃を受けても墜落するどころか火1つ噴かず絶えて見せるなど、攻守ともにその優秀さを見せつけてくれたGアーマー。操縦面を改善すれば、これはさらに化けるんじゃないでしょうか。そしてこの後、アムロガンダムに乗り込みGアーマーから分離。ホワイトベースを守るべくドムに立ち向かうガンダムは、初めて見るドムの攻撃に戸惑いながらも、戦い抜いて見せます。ガンペリーでの空中換装の際は、ガンダム側でドッキングが必要でかつ敵に大きなスキを見せる形でしたが、Gアーマーの場合だと逆にGアーマーのパーツが分離してのガンダムを降下させる形になるため、スキが短縮されガンダムもすぐ戦闘に入ることが可能。しかもすべてコンピューター制御のため、Gファイターへの合体も楽々行えるのでした。ここら辺はガンペリーでの空中換装の時に比べると、大きく改善されましたね。


ガンダムの機動性に驚いた黒い三連星は、得意技であるジェットストリームアタックを使って対抗。しかしこれは、アムロの卓越したガンダムの操縦により回避されてしまいます。マチルダの乗るミデア輸送機の援護を受けたガンダムは、ドム3機のうちマッシュ機を撃破。マチルダはミデア輸送機で特攻する形でオルテガ機を撃破しようとしますが、その直前に抵抗を受け失敗。爆炎に飲み込まれます。大きな痛手を受けた黒い三連星は、一時撤退。ホワイトベースはマチルダをはじめとするマチルダ隊の一部の犠牲を払って、戦闘に勝利するのでした。黒い三連星の乗るドム3機による、ジェットストリームアタックがここで初披露。敵を攪乱するような巧みな攻撃でしたが、なんとガンダムはこれを2回とも回避。黒い三連星はマッシュとバズーカ砲等の武装を失う結果となり、さらにミデア輸送機の特攻も受け、撤退に追い込まれます。サブタイトルにもなり「すっげぇ強敵なのか!?」と期待させた割には、そこまで戦果を挙げられなかった黒い三連星。これ、黒い三連星が弱いというよりも、アムロが強すぎた感じだなぁ…。ちなみにこの戦闘シーンでは、有名な「俺を踏み台にしたぁ!?」のセリフが登場します。こうして戦闘に勝利したアムロたちホワイトベース側でしたが、その代償としてマチルダをはじめとするマチルダ隊の兵士の犠牲を出してしまう結果に。彼らに哀悼の意を込めて敬礼した彼らは、そのままオデッサ作戦へと合流すべく、レビル将軍の元へ向かうのでした。チルダを失い、悲しみ、心の中で慟哭するアムロたち。しかし、彼らはかつてリュウが戦死した時のような悲しみは見せません。これはやはり、彼らが幾多の戦いを乗り越え、(それがいいかどうかは別にして)心身ともに強くなったからなのでしょう。

 

 

 

 

 

今回はここまで。次回は、第25話から第27話をご紹介予定です。『機動戦士ガンダム』。君は、生き延びることができるか…?

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ガンプラ Pick Up!

今回紹介したお話に登場したモビルスーツガンプラを、ピックアップしてみよう!

 

 

 

 

 

 

 

 

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