お前それ、ゾフィーにも同じこと言えんの?ver.2.0

主にウルトラマン・仮面ライダー・スーパー戦隊シリーズなどの特撮関係の話題等を扱っていこうと思います。

『機動戦士ガンダム』ちょっとした感想 Phase-5(第13~15話)

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今回は、機動戦士ガンダム』の感想記事第5回目です。

 

今回ご紹介の3話は、どれも単発回。ストーリーの本筋に大きく絡むものではありませんでしたが、そこにはメインキャラクターの肉親、ジオン公国軍の兵士、そして脱走兵など、キャラクターの細かな心の動きがよく描かれていました。特に第13話は、執筆された星山さんも生前思い入れが強かったという作品。見応え抜群です。

 

なお、前回(第10~12話)の感想記事は↓コチラです。

bongore-asterisk.hatenablog.jp

 

 

 

 

第13話「再会、母よ…」

1979年6月30日放送
登場した敵他:偵察機ルッグン、戦闘機ドップ編隊

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「じゃあ、母さんは僕がやられてもいいって言うのかい?戦争なんだよ!」


STORY:敵の追撃をかわし、つかの間の休息を得たホワイトベースの面々。各々が海岸線で休息をとる中、アムロだけはコアファイターで近くにある故郷へ向かう。しかし、残った生家は荒くれた連邦軍兵士により占領されており、人々が虐げられている現実を目の当たりにする。やがて、奇跡的に再会した母カマリアの無事を確認するが、そこにジオン公国軍の手が迫る。戦争が、価値観をも変えてしまったのか?


第1話などでも示唆されていた、長年別離状態にあった母カマリアとの再会回。ストーリー上で見ると単発回のテイストになりますが、戦争が変えてしまったアムロの価値観、(それが悪いかどうかは別にして)いつまでも過去に捕らわれているカマリアとそんな彼女から脱却するアムロの姿を描いた、アムロの心身面の成長で見ると絶対に外せない回になっています。1つ1つの展開は重いけど、どれも最悪の事態を招いていない当たり、ここが星山脚本の持つ“優しさ”と言えるでしょう。


海岸線に逃げ込み、敵の追撃を回避したホワイトベース。つかの間の休息を得、セイラたちはその海岸線で一休みします。一方のアムロが、ここから故郷が近いということもあり、コアファイターで現地へ。奇跡的に生家は空襲を受けず無事に残っていましたが、そこで見たのは、取り残された連邦軍兵士たちのすさみきった姿でした。今まで敵の攻撃を短期間回避したことはありましたが、今回のようにのびのびと休めるのは劇中初めて。セイラたちも水着で日光浴を楽しむなどしていました。太陽光線を見て「一点から光が来るなんておかしい」みたいな発言してたけど、そうか、コロニーには“太陽”ってないもんね…。同じ頃アムロは、幼い頃に分かれた母を求め、故郷へ。周辺は空襲を受けていたものの、生家とその付近の街は無事であり、生家が空襲を受けていないことで喜んで飛び込んだ彼でしたが、そこにいたのは母ではなく飲んだくれの連邦軍兵士でした。地球上で活動する地球連邦軍の一般兵士が登場するのは、今回が初(マチルダは準レギュラー扱いだから)。しかし、このあたりの兵士はジオンの攻撃を食らっても守り抜いたにもかかわらず連邦軍本部から見捨てられたため、ヤケを起こし傍若無人な態度をとっていました。人の家に勝手に上がり込んで飲んだくれるわ、お金も払わずに果物をかっぱらおうとするわなど、かなり指揮系統に乱れが生じてる感のあるこの地域の連邦軍。事情を聞くとそうなる気持ちもわからなくもないですが、それでもちょっとねぇ…。


連邦軍兵士と小競り合いになっていたおばさんを、かつての幼馴染の母だと知ったアムロ。彼女からカマリアが避難民キャンプにいることを聞き出した彼は、コアファイターで現地へ向かい、ついにカマリアと再会します。同じ頃、ホワイトベースには偵察機ルッグンが2機接近。これにはリュウコアファイターで出撃し応戦しますが、1機取り逃がすというミスを犯すのでした。連邦軍がある程度守り抜いたとはいえ、ここはどちらかと言えばジオン公国軍の勢力圏。近くには小規模な前線基地もあり、日に1回避難民キャンプなどの見回りも行っているようです。街に出入りしたりなどして敵がいないかどうか確認してる割には、生き残ったあのすさんだ連邦軍兵士たちは野放しにしてるんですね。どうせ抵抗してこないだろうから、何もせずに放置しているのでしょうか。このような状況の中でアムロは母であるカマリアと再会。他の避難民たちからコアファイターを隠すよう注意を受けますが、それを除けばアムロは思ったよりも暖かく人々に迎えられるのでした。アムロの母:カマリアはテムとは違いアムロのことを思っていますが、若干過保護気味。おまけに彼女にとってのアムロの記憶が5年以上前で止まっていますから、だんだんとそれがアムロにとって足かせになっていきます。カマリアが彼女なりに精いっぱいアムロを愛そうとしているのは、よくわかるんだけどね…。


損傷したコアファイターで帰投することにしたリュウは、逃したルッグンがアムロの故郷方面に向かったことを知り、ブライトにアムロの協力を要請。ブライトはセイラを通じ、アムロに連絡を取ろうとします。一方のアムロは、カマリアとの再会を喜んだのもつかの間、ジオン公国軍の兵士がパトロールに来たことで危機的状況に。何とかやり過ごせそうになったその直前、通信が入り正体がバレてしまいます。正体がバレたアムロのとった行動は―!カマリアと再会し、サイド7であったことを話すアムロ。お互いが離れ離れになった後のことを話し合い、再会を喜ぶ彼らでしたが、そこへ水を差すようにジオン公国軍の兵士が現れます。定期パトロールにプラスして、避難民キャンプにコアファイターが侵入した情報をキャッチしていたジオン公国軍兵士。アムロは避難民たちの協力を得、病人のふりをしてやり過ごそうとしますが、最後の最後でホワイトベースからの通信が入り正体がバレてしまいます。聞きなれない通信音にジオン公国軍兵士が疑問を持ったそのスキに、アムロは素早く発砲。1人に重傷を負わせ、もう1人を追撃するも取り逃がしてしまいます。一連のアムロの行動を見た後、カマリアはアムロのことを批判するのでした。軍人としてのアムロの行動は、実にまっとうなもの。しかし、カマリアはかつてのアムロのことを思い出し、アムロ自身もまたすさんだ大人になってしまったと嘆きます。アムロの行動が倫理的に正しいかどうかは別として、ここでのカマリアの主張は戦時中にしては若干お花畑な感じがする印象。我が子だけは最後まで変わってほしくなかった―、その願いはよくわかるんですけどね。


カマリアを振り切ったアムロは、コアファイターに搭乗してリュウの取り逃がしたルッグンを追跡。しかし、ルッグンは基地につく直前で墜落してしまいます。そのまま引き返すこともできましたが、アムロは戦闘継続を決断。単身コアファイターで敵の基地に突っ込むという暴挙を見せ、さらにその後到着したガンダムパーツと合体し、ガンダムとなって前線基地を全滅させます。そしてラスト、アムロはカマリアに別れを告げ、自らの意思でホワイトベースに戻るのでした。ルッグンが墜落したことで、追撃の必要がなくなったアムロ。しかし、彼はあえて戦闘を続行する選択をとります。彼のこの行動理由はおそらく、基地を叩かなければホワイトベースが狙われるという危険性を考えたというよりも、その直前でジオン公国軍兵士を取り逃がしており、その時の怒りなどが入り混じった感情が残っていたからなのでしょう。ブライトはアムロの行動を非難しますが、既にカイがガンダムパーツを持ち出し済み。初めての空中合体を実現したガンダムは、そのまま敵基地を全滅に追い込みます。OPではいつも空中で合体しているシーンがありましたが、劇中で実現したのは今回が初。多少の攻撃を受けても合体に影響しないとは、合体システム面でも優秀ですね、ガンダム。そして最後、カマリアに別れを告げることにしたアムロ。彼は自らの意思でホワイトベースへと戻ります。このシーンでブライトが、あえてアムロをほめるようなことを言っているのが、彼なりの優しさなんでしょうね~。まあ、帰った後は今回のことであれこれアムロを叱ったんだろうけど…。

 

 

 

第14話「時間よ、とまれ」

1979年7月7日放送
登場した敵他:偵察機ルッグン、ザクⅡ、小型ホバークラフトワッパ

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「お前ら、ナメるなよ…バカにするなよ!僕だって!」


STORY:とある国の国境付近で、マチルダから補給を受けたホワイトベース。その後連邦軍本部に戻ろうとした彼女を、ジオン公国軍がつけ狙う。事態を知ったホワイトベースガンダムによってその場は鎮圧されるが、敵の真の狙いはガンダムにあった!知らず知らずのうちに取り付けられていく時限爆弾。アムロがそれに気づいたとき、既に爆発までのタイムリミットは迫っていた。爆弾を手作業で取り外すというアムロの挑戦は、成功するのか!?


ガンダム破壊のために暗躍するジオン公国軍のとある小隊と、時限爆弾がいつ爆発するかもわからない極限状態でのアムロの爆弾取り外し作業にスポットが置かれた単発回。後半のアムロの活躍に緊迫感があり楽しめますが、全体的に地味な印象のお話になりました。敵の「自分たちの敵ながらアムロを認める」という終わり方は別にいいけど、なんかイマイチだったなぁ。誰が脚本書いたんだろうと思ったら、富野由悠季総監督だった。うーん…。


国境の辺境地帯で、マチルダから再び補給を受けるホワイトベース。その中でブライトは、彼女にホワイトベースの処遇と連邦軍の現在の状況について訊きますが、決して芳しくない状況などに顔をしかめます。その直後、2人の元へアムロが。就寝時間を過ぎているため注意を受けた彼は、そのまま部屋に戻ります。部屋の前にはフラウがいましたが、アムロが彼女の内心に気づくことはありませんでした。再び登場、マチルダ。今回の冒頭における彼女とブライトの会話で、連邦軍ホワイトベースの置かれている現在の状況が判明します。以前のお話ではホワイトベースの処遇について意見が真っ二つに割れており、養護側に回ったマチルダの立場も危うい状況でしたが、その後独特な作戦を立てては戦果を挙げていくのを見て、支援することに方針転換。しかし、欧州での一大作戦を控えていたため上官や追加部隊の派遣を行うことはできず、マチルダによる物資支援程度が精いっぱいでした。ホワイトベースがひとまず連邦軍から見捨てられていないことはわかりましたが、半ばモルモット扱いでまだまだ決して良くない状況。彼らがもっと尊重される日は来るのでしょうか。ちなみにブライトは今回で階級が少尉に上がっていますが、それまではホワイトベースを勝手に動かしたことで死刑になる寸前だったらしい。連邦軍の判断も極端だな、おい!このようにブライトたちが話しているところに、チラッと寄ってきたのがアムロ。彼はブライトにすぐ追い返されてしまい部屋に戻りますが、部屋の前にはフラウがいました。この一連のシーンでは、アムロがマチルダに抱いている淡い恋心、そしてフラウがそれを察してヤキモチ妬いているさまを、それらしきセリフを使わずに動き中心で表現。このあたりの描写は秀逸でした。


ホワイトベースの補給を終えたマチルダは、ミデア輸送機で離脱。しかしそこへ、国境付近に基地を構えるジオン公国軍の小隊が攻撃を仕掛けてきます。応戦するマチルダでしたが、ミデア輸送機が被弾してピンチに。その後ホワイトベースガンダムが出撃し事なきを得ますが、ジオン公国軍の小隊はガンダムを牽制攻撃したのち撤退するという不可解な行動を見せるのでした。今回、敵であるジオン公国軍側として登場するのは、クワラン曹長率いるパトロール部隊。満足に武装も与えられず現地での生活に嫌気がさしていた彼らは、自分たちの手でガンダムを破壊し戦果を挙げて本国へ帰還しようという計画を立てていました。彼らには本来上官がいるのですが、肝心のその上官は気が弱く、そのせいで部隊の士気も上がらないうえに兵士たちも鬱憤がたまっているらしい。見捨てられたわけじゃないけど、あまりいい扱いされてない部隊なんですね…。ちなみに、彼らがこの作戦を練るシーンでは、飛び交う羽虫を見て「こんな虫のいる地球から早く本国へ帰りたい」という旨のセリフが存在。環境が完全に管理されたコロニー内で育った彼らにとっては、地球の環境は逆に不快なところがあるようですね。そして、いよいよクワラン曹長の作戦決行の日。彼は部隊に配備されているザクⅡ1機と偵察機ルッグンを出撃させ、ミデア輸送機を急襲します。一応ザクⅡは配備されてるけど、先述した作戦を練っているシーンから察するに、今までほとんど出撃機会には恵まれていない様子。激戦区でないのはいいことなんでしょうが、やはり軍人としては不満に思うところがあるようですね。


ザクⅡを追い払いルッグンを撃ち落としたガンダムは、そのまま敵を追跡。そこで、クワラン曹長らの乗る小型ホバークラフト:ワッパの襲撃を受けます。1つ1つの攻撃は大したことないものの、その小さいボディのせいでガンダムは逆に苦戦。そのスキにガンダムは、クワラン曹長の手で爆弾を取り付けられてしまいます。このまま爆発かと思われましたが、うち1個が戦闘中に爆発したことで、アムロは敵の作戦を察知。場所を移動し、爆弾の解除作業に取り掛かります。今回初登場、ジオン公国の小型ホバークラフト:ワッパ。小回りが利く機体で、乗員がむき出しになっているため狙撃されれば一発終わりという弱点はありますが、人を直接撃つことになれていないアムロにとっては、これが逆に脅威になります。前半の戦闘では、背部のブースターを使ってうまく戦っていたのに、ワッパとの戦いになると半ば錯乱状態でバズーカを発射。まあ、範囲攻撃は効果あると思うけど、ちょっとやりすぎだよ…。この戦闘の最中、ガンダムは爆弾を取り付けられてしまうことに。最初は何が起こったかわからなかったアムロでしたが、戦闘中取り付けられたうちの1個(シールド部分)が爆発したことで、全てを察します。ここから、アムロの爆弾解除作業が始まるのでした。アムロが爆弾解除作業をしている間、クワラン曹長らは何をしていたかというと、ただ雑談しながら監視していただけ。一応「こんなに簡単に爆弾を取り付けられるとは思わなかった(から、タイムリミットを長く設定しすぎた)」や「起爆用リモコンのような装備すらない」と言う設定を付加し、クワラン曹長らも容易に手出しできないことの理由付けを行っていますが、一方で部隊にザクⅡがあるんだから、それ使ってもう少しやりようがあったんじゃないかなぁと思うんだけどなぁ。まあ、部隊唯一のザクⅡだから、うかつに出撃させて失うわけにはいかないって事情もあったんだろうけど…(その割には、Aパート前半で陽動作戦のために出撃させている)。


1個、また1個と、爆弾を解除していくアムロ。時限爆弾のタイムリミットがわからない中、アムロは常に死と隣り合わせで作業を続けていきます。やがて残すところあと1個になりますが、それはちょうどガンダムの内ももについており、座っている状態では外しにくい状況に。アムロが苦戦しているのを見かねたブライトたちは、たまらず飛び出し、アムロに協力します。何とか爆弾解除に成功した彼らは、そのまま急いで爆弾を積んで遠くへ走り去り、無事爆発させることに成功。クワラン曹長らは作戦に失敗した形になりますが、アムロの勇気に感服して彼を認め、そして民間人を装って彼の顔を見て去っていくのでした。最初は、万が一爆発しても被害を最小限に食い止めるために、アムロ以外を全員ホワイトベースに退避させていたブライト。しかし、残るあと1個がガンダムの内ももにあり、アムロがそれを取り外すのに四苦八苦しているのを見て、たまらず「ガンダムの足を上げることくらいならできる!」として自ら外に飛び出します。これに同調する形で、リュウたちも現場へ向かいアムロを支援。最終的には爆弾の解除・安全な爆破に成功し、ガンダムを救います。「ピンチの時に仲間たちが駆けつけて手助けしてくれる」というのは最高の展開なのですが…、君ら、今までそんなに仲良かったっけ?一方、全てを見届け、作戦が失敗したこと確信したクワラン曹長。しかし彼は落ち込まず、むしろアムロのことを自分なりに認め、民間人のふりをしてその顔を一度拝み、その場から立ち去るのでした。「敵が敵ながらも主人公を立派な戦士だと認める」という展開もこれ自体はいいのですが、少々唐突な印象を受けます。あれだけ最初は本国に帰りたいって言ってたのに、それでいいのかクワラン曹長なんだか今回は、全体的にもうひと押し欲しかったなぁというお話でした。

 

 

 

第15話「ククルス・ドアンの島」

1979年7月14日放送
登場した敵他:偵察機ルッグン、ザクⅡ

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「あなたの身体に染みついている“戦いのにおい”が、追跡者を引きつけるんじゃないでしょうか?」

 

STORY:ガンダムの空中換装訓練中に、連邦空軍からのSOSを受けたホワイトベースコアファイターに乗るアムロが現地の島へ急行するが、そこの子供たちやザクⅡの襲撃を受けてしまう。島で目を覚ましたアムロは、ザクⅡを操縦していたククルス・ドアンやロランという少女と出会う。最初は敵視していたものの、徐々に彼らに興味を持ち始めるアムロ。その正体は一体何か?そしてドアンたちが平和な生活を実現しようという時に、ザクⅡが現れた!


ゲストキャラクター:ククルス・ドアンというジオン公国軍の脱走兵とアムロの交流を中心に据えた、完全な単発回。ガンダムも登場しますがほとんど脇役扱いで、戦闘シーンではザクⅡの活躍が目立つ形になりました。こんなにザクⅡが凛々しく見えたの、今回が初めてだなぁ。ドアンというキャラクター自体も、なかなか魅力的な男に仕上がっていましたね。


海上で、ガンダムの空中換装訓練を行うアムロたち。それ自体は成功しますが、合体スピード面に課題が残されていました。そんな中、ホワイトベースは連邦空軍のSOS信号をキャッチ。ガンダムから分離したアムロが、コアファイターで現地の島に向かいます。そこで彼が見たのは、墜落した連邦軍機と、なぜか武装一式を奪われ、シートに縛り付けられていた連邦軍兵士たちの姿でした。序盤のシーンで、第13話以来2度目となるガンダムの空中換装シーンが登場。以前の換装(ぶっつけ本番)で成功していることもあり、それ自体は難なくクリアします。しかし、合体スピード面に課題がありました。現状、ガンダムが空中換装にかかる時間は19秒。パーツを順次落として合体する方式ですから、確かにこのままでは合体中に敵の攻撃を受けることは必至です。ブライトの理想としては4秒短縮の15秒らしいけど、これ話が進むにつれて合体スピードって速くなるのかな?そんなガンダムが合体成功した直後、ホワイトベースに入って来たのが連邦軍のSOS信号。現地の島へは、コアファイターに乗るアムロが行くことになります。現場に到着したアムロが見たものは、墜落した連邦軍機と、少し不可解な状態の連邦軍兵士たちでした。ガンダムからコアファイターが分離する際、その姿をできるだけ見たくないというリュウ。それもそのはず、ホワイトベース以外でコアファイターガンダムから分離するには、ガンダムが両手両足をついて謝るような態勢ならないといけないから。構造上仕方ないけど、なるほどこれは確かに…ちょっとダサい。


連邦軍兵士たちを救出したアムロでしたが、彼の手当てもむなしく2人とも死亡。その時、アムロは何者かの投石攻撃を受けます。アムロがそれを追跡すると、そこにいたのはなんと子供たち。おまけにドアンと名乗る男が操縦するザクⅡまで現れ、アムロコアファイターに乗り込み戦います。結果は、コアファイターの敗北。気絶したアムロですが、彼はドアンたちの手で島に運ばれ、その家で目を覚ますのでした。アムロに対し、石だけでなく火まで投げ込んでくる子供たち。後半明かされる理由から兵士を憎む気持ちはわかるけど、完全に殺る気満々だなおい!そんな攻撃を避けながら子供たちを追うと、今度はドアンと名乗る男が乗るザクⅡが出現。この島がジオン公国軍に制圧されていると考えたアムロは、すぐさまコアファイターで応戦します。しかし、ザクⅡにダメージを与えられず撃墜されてしまうハメに。機内で気絶したアムロが目を覚ますと、そこは先ほどいた島で、ドアンと名乗る男の自宅でした。コアファイターでも関節をうまく狙えば、ザクⅡの足止めをすることが可能。しかし、今回の場合はドアンの方が一枚上手でした。


家の玄関でロランという少女と出会い、この島では彼女とドアン―ククルス・ドアン、そして子供たちが一緒に暮らしていることを知ったアムロ。彼らが自分のコアファイターを隠したということもあり、最初は彼らを疑うアムロでしたが、だんだんとその認識を変えていきます。そして、翌日。引き続きドアンたちと別行動で自力でコアファイターを見つけ出そうとするアムロの前に、偵察機ルッグンとザクⅡ1機が現れるのでした。ここで姿も登場、ククルス・ドアン。前半でアムロを撃墜したものの、本来は戦いを好まない性質のようで、アムロが抵抗するのを防ぐため、コアファイターを島のある場所に隠していました。今までのジオン公国軍の兵士はどこか攻撃的なヤツらばかりだったので、こういうドアンのような性格の兵士は新鮮。それには深い理由があり、過去の戦いで子供たちの親を流れ弾で殺してしまっていたためでした。その贖罪の思いもあって、ジオン公国軍から脱走し、この島に住み着いていたんですね。とはいえ、アムロは当初そのことを知らず、ドアンのことを疑うばかり。ロランにはたかれ、結局コアファイターのありかは教えてもらえませんでしたが、彼は自力で探し出すという手段に出るのでした。ドアンに対して、ちょっと敵対心むき出しすぎる感じがするアムロ。まあこれは視聴者がドアンの持つ事情を知っているからで、それを知らないアムロにとっては、明らかにオン公国軍の兵士であるドアンは敵にしか思えないもんね。


ザクⅡが突然攻撃してきたため、たまたま近くにいた子供たちをかばったアムロ。そのままドアンの家へ戻り、コアファイターのありかを訊きだしてそこに向かいます。アムロコアファイターに乗り、さらにアムロを探していたリュウホワイトベースの協力を得てガンダムに合体。しかし、ドアンはガンダムの協力を拒否し、自分の力だけでザクⅡを倒してみせます。彼の心意気に感服したアムロは、彼と別れる際、ある行動に出るのでした。ザクⅡが襲ってきたのは、アムロを倒すためではなく脱走兵であるドアンを倒すため。これに対しドアンは、アムロコアファイターの位置を教えたものの、彼の協力を拒否し、武器もない陣のザクⅡ1機のみで敵に立ち向かっていきます。相手はレーザーライフルとかを持っているのに無謀じゃないかと思われましたが、ここでドアンは「モビルスーツでの格闘戦」を披露。敵ザクⅡをパンチで海へ吹っ飛ばし、撃破するのでした。シールド等を破壊されながらも接近戦に持ち込み、格闘戦のみで敵を追い詰めていくドアンのザクⅡは圧巻。ザクⅡがこんなにカッコよく見えたの、今回が初めてだなぁ。また、この戦いの中で、ドアンはアムロに対して子供たちと一緒に暮らしていた理由を吐露。これにより、アムロの彼に対する見方が完全に変わります。そしてラスト、それを受けたアムロは、彼の平穏な生活を願うため、ガンダムである行動に出るのでした。ドアンが脱走兵だからではなく、彼自身に“戦いのにおい”が染みついているから敵が追ってくるのだと説いたアムロ。彼はそれを消すため、なんとザクⅡを海上に投げ飛ばし破壊してしまうのでした。ドアンにとって戦いの象徴であるザクⅡを捨てることで、彼を軍人ではなく1人の純粋な人間にしようとしたアムロ。その考え方や思いはよくわかるのですが、ジオン公国軍はおそらく今後もドアンを追ってくる可能性が高いんだよなぁ。これでよかったのかな…。

 

 

 

 

 

今回はここまで。次回は、第16話から第18話をご紹介予定です。『機動戦士ガンダム』。君は、生き延びることができるか…?

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ガンプラ Pick Up!

今回紹介したお話に登場したモビルスーツガンプラを、ピックアップしてみよう!

 

 

 

 

 

 

 

 

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