今回は、『大激闘マッドポリス'80』第1話の感想記事です。
【期間限定】犯罪者には徹底した処罰を行う伝説のドラマ「大激闘マッドポリス’８０」第01話［公式］【毎週水曜21:00配信】
1980年東映制作作品で、かつては「大都会シリーズ」などのハードアクション刑事ドラマがその名を連ねた日本テレビ系毎週火曜よる9時枠で放送された、『大激闘マッドポリス'80』。そんな本作が、Youtubeの東映Xstream theaterチャンネルで、まさかの公式配信開始です。
作品の存在やどういう感じの作風かは書籍で知ってたんだけど、実際に本編を観るのは今回が初めて。予期せぬ公式配信は嬉しい限りですね。
※なお、今回の記事は敬称略でお送りします。
STORY：「1980年代、日本の暴力団は幾多の内部抗争と政治との黒い癒着の末、全国統一を成し遂げ、さらに海外のマフィアと手を結び、日本全土を制覇する巨大な犯罪組織を形成した。ジャパンマフィアの誕生である。」勢力を拡大するジャパンマフィア（JM）に対し、警察庁は、氷室健一（渡瀬恒彦）以下6名の刑事たちによる特殊部隊を編成した。通称“MP”＝マッドポリスの誕生である。この戦いに勝つのは警察か、それともJMか？両者の戦いは日に日に激化していく―！
上述した「大都会シリーズ」などの日テレ火曜よる9時枠ドラマにおけるハードアクション&バイオレンス作風を継承し、さらに当時人気を得ていた『西部警察』の影響も受け、それに対抗するかのように制作されたのが本作。JMとの対決を描き、出演陣に渡瀬恒彦・梅宮辰夫をはじめ、片桐竜次など普段は悪役での出演が多いキャストが刑事としてレギュラー出演しているのが特徴的です。
さすがに、『西部警察』のように第1話で装甲車を市街地で走らせたり、白昼堂々カーチェイスをやったりなどはしていませんが、造成地やスクラップ工場でドンパチや爆破などをこれでもかとやっているため、迫力は十分。『西部警察』に負けないハデさを誇っています。
また、登場するキャラたちも強面ながら様々な性質を持っており、きちんと描きわけもできているのもGood。チームを引き締める主人公渡瀬恒彦、サブリーダーの頼れるまとめ役梅宮辰夫、関西弁交じりの愛嬌のある志賀勝、二枚目気取りの中堅片桐竜次、若さ溢れる中西良太、紅一点でも他のメンバーにひけをとらない活躍を見せる堀川まゆみ―。第1話だけで、どのキャラがどういう立ち位置なのか明解でしたね（役名は分かりにくかったけど）。
しかしこの作品、ある程度視聴率は伸びたものの、爆発的人気までには至りませんでした。その理由はやはり、過剰なまでのバイオレンス路線と、JMというぶっ飛んだ設定のせいでしょう。
特に、JMの設定は『仮面ライダー』のショッカーのような感じ。特撮ファン等にとってはお馴染みの路線に感じますが、一般視聴者からすれば「えぇ…」という感じでしょう。
『西部警察』も後年はぶっ飛んだ設定が多数登場しますが、1980年頃はまだマシンXのデビュー前後。ドンパチや爆破は多いものの、まだストーリー面はそこまではっちゃけていませんでした。そう考えると、本作がいかにぶっ飛んだ設定を盛り込みまくっていたかよくわかります（私はこういうスタイルも好きですけどね）。
全体的にはっちゃけて、なおかつドンパチやりまくってる感のあるこのドラマ。「東映が『西部警察』風の作品を作ると、こうなるんだなぁ」と感じました。でも、これはこれで面白い。来週以降も配信を追いかけていくことにしましょう。
さて、『大激闘マッドポリス'80』は、今週より毎週水曜よる9時から1話ずつ公式配信。『相棒』の裏でノリが真反対の刑事ドラマの配信をやるとは、東映も面白いことをしてくれます。
そういえば、この作品って第17話から『特命刑事』にタイトルがガラッと変わるんだよね。本作と『特命刑事』を別作品扱いする人もいるけど、この公式配信の方はどうなんだろう。ぶっ続けで配信してくれるのかなぁ。
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