お前それ、ゾフィーにも同じこと言えんの?ver.2.0

主にウルトラマン・仮面ライダー・スーパー戦隊シリーズなどの特撮関係の話題等を扱っていこうと思います。

『ウルトラマンタイガ』第10話 ちょっとした感想

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♪凶悪怪獣 倒すため 帰ってきたぞ 帰ってきたぞ

 

 

 

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美しかった。ああいうのを、本当の“夕映え”っていうんだろうな―。ナックル星人×ブラックキングというオリジナルコンビが復活した、今回の『ウルトラマンタイガ』。ゲストキャラクターは最少人数に抑えられ、その分ナックル星人オデッサ=小田のドラマに時間が割かれており、彼の悲哀がよく表現されていました。

 

ナックル星人オデッサを演じたのは、『ネクサス』の和倉隊長などでおなじみの石橋保さん。宇宙人役は今回で二度目(一度目は『ベリ銀』)となる彼ですが、「ウルトラマン」の発音は、『ネクサス』の和倉隊長の時そのままでしたね~。

 

なお、前回(第9話)の感想記事は↓コチラです。

bongore-asterisk.hatenablog.jp

 

 

 

◎ストーリー面

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ナックル星人オデッサとヒロユキの掛け合いが中心となり、他のメンバーの登場は最低限に抑えられていた今回のお話。100%とは言い切れませんが、短いドラマパートの中でオデッサの登場→彼の抱える背景→悲壮な彼の決意までを描き切っていましたね。それにしても、やっぱりどちらかと言えばダークなお話だったよねぇ、今回も。

 

仕事で失敗をし、カナたちから責められてしまうヒロユキ。夕方公園のベンチで考えにふけっていた彼のもとにやってきたのは、小田という男性でした。彼と知り合いだったヒロユキは、今日も彼と二言三言会話することに。しかし、彼自身には誰にも言えないとんでもない秘密がありました。アバンタイトルで、割とキツめにカナから怒られるヒロユキ。なんでも、依頼人の店の窓ガラスを割ってしまったらしい。修理費用がかなりかさんだことから、窓ガラスを大量に割ったか、かなり大きいもの1枚を割ってしまったんでしょうね。いったい何があったんだろう、気になる…。そんなこともあり落ち込んでいるヒロユキを励ましてくれたのが、小田。夕陽に魅せられた絵描きである彼ですが、その真の正体は、ナックル星人オデッサでした。運の悪いことに、彼は自身の住処で霧崎にブラックキングを育成していることがバレてしまい…。小田の正体がナックル星人であることは早い段階で判明。この前後のシーンでの霧崎との会話は、オデッサがかつて『帰ってきたウルトラマン』でジャックと戦った最初のナックル星人ではないかと錯覚させるような構成になっていました。結局、オデッサがジャックを一度は倒したあのナックル星人と同一人物かどうかは不明のままに終わりますが、今回の後半の彼の語りから察するに、おそらく別人なんでしょうね。まあ、『帰マン』のナックル星人はウルトラ投げを食らって倒されているから、「実は生きていた」展開はないってことはわかってるんだけど…。

 

市役所からの依頼を受け、翌朝小田の住処である廃工場に突入したヒロユキたち。そこで彼は、トレギアの登場と小田の正体を目撃してしまいます。市街地に現れたトレギア、そしてブラックキングに応戦するため、ヒロユキは変身。何とかブラックキングを倒しますが…。ブラックキングとの戦闘は、中盤の早い段階で挿入。今回はVSトレギア&ブラックキング戦、そして後述のVSナックル星人オデッサ戦の2回戦闘があり、それに合わせて2回ミニチュアセットが組まれています。前後編でもない単発回で2種類ものミニチュアセットが組まれるなんて、ニュージェネレーションヒーローズ作品では珍しいケースですね。そんな戦闘シーンの1発目であるVSトレギア&ブラックキング戦は、最初はトレギアに苦戦していたものの、タイガがタイタスにバトンタッチしたことで形勢逆転。トレギアを取り逃がしますがブラックキングを撃滅します。強い、強すぎるぜタイタス!そして地味に、今回のお話でブラックキングが卵生であることが判明しましたね。

 

ブラックキングの戦いを見て、かつて戦士だった頃の自分を思い出したオデッサ。彼はヒロユキに自分の素性を話したうえで、挑戦状をたたきつけてきます。彼の決意を受け、夕陽をバックにして対峙するタイガ。この戦いは、最終的にはフォトンアースのオーラムストリウムによって決着がつくのでした。今回は先述した通り戦闘シーンが2回にわたって挿入される関係で、1度目の割とガッツリめの戦闘が終わった後もドラマパートがしばらく続くという展開に。ここで一気に、オデッサの背景やそれに対するヒロユキの感情・思いを描いており、これが終盤のオデッサとの戦いの悲しさを盛り上げていきます。オデッサを中心に語らせるのはいいけど、戦闘中にまでモノローグとしてオデッサに語らせるのは、ちょっとくどすぎる印象も受けたかなぁ。戦闘中にテレパシーで交信しあいながら戦うというスタイルにしたら(ウルトラシリーズではおなじみのシーン)、もっと面白くなったかもしれませんね。オデッサの決意、そして彼の人柄を知っているヒロユキは、戦闘中ずっと迷い続けますが、最終的にはタイガの助言もあり意を決してフォトンアースのオーラムストリウムで勝利。しかし、そこに勝利の喜びはありませんでした。ヒロユキが悲しむ一方で、してやったりと言わんばかりに高笑いして見せる霧崎。なんかまるで全部自分の筋書き通りでしたみたいな感じにふるまっていましたが、今回の彼、ブラックキングを出現させてオデッサをけしかけたくらいしかやってないよね…。

 

 

 

◎特撮面

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中盤にブラックキングとの戦闘、そして後半にナックル星人オデッサの戦闘と、繰り返しになりますが、純粋な単発回としては珍しい2種類のミニチュアセットが組まれた今回の特撮パート。ブラックキング出現シーンや夕陽の表現など、見逃せない点もけっこうあったなと感じましたね。

 

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トレギアが市街地に出現!ヒロユキはタイガに変身して挑みますが、やはりフォトナース変身前では押され気味。その時ブラックキングまでもが出現し、タイガをピンチに追い込んでいきます。このシーンで一番注目したいのが、ブラックキングの登場シーン(画像4枚目)。小田=オデッサの住処である廃工場をブチ破って登場するのですが、工場破壊シーンをまずミニチュア破壊で表現し、そこからブラックキングが出てくるシーンは実景の合成により表現。2つのシーンをつなげることで、「ブラックキングが工場の中から出てきた」ように見える形になっています。第2話のキングゲスラ登場シーンとは、また違った形のこの表現。こうした怪獣の登場シーンに様々な工夫が見られるのが、『タイガ』の興味深いところです。

 

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劣勢になるタイガに代わって、タイタスが参戦。持ち前の筋肉でブラックキングの攻撃を全く寄せ付けず、逆にねじ伏せてみせ、最終的にはエレクトロバスターで撃破してしまいます。久しぶりに登場した感のあるタイタス。フォトンアースが登場したばかりということもあって、「ちょっとは苦戦するのかな」と思ってましたが、むしろフォトンアースいらないんじゃないかと錯覚しちゃうくらいのダイナミックな活躍をしてくれました。そうだよなぁ、だってこの人、フォトンアースよりも腕力面で上回ってるからなぁ…。

 

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ブラックキングの戦いをきっかけに、戦士としての本能が目覚めてしまったオデッサ。彼は自ら選択できたはずの平穏な生活を捨て、タイガとの一騎打ちに臨みます。その結末は―。終盤の戦いで印象に残るのは、やはりドドンと中央に配されたこの夕陽。ミニチュア破壊が少なかった分(オデッサがビルを蹴飛ばしたくらい)、この夕陽の演出にかなり力が入れられていましたね。タイガはフォトンアースとなってオデッサに勝ちますが、戦闘中は彼の動きを封じるためにナイトファングレッドを初使用。なかなかえげつない攻撃だったぞ、あれ…。

 

 

 

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ヒロユキたちの前に現れたのは、謎の魔法使いの少女とゼラン星人。彼らの企みは一体何か?混乱渦巻く市街地で、地下から出てきたのは…、なんとあの地底怪獣パゴスだった!

 

次回は『ウルトラQ』よりパゴスが登場!ゲスト出演者の中には、『平成セブン』でおなじみ、鵜川薫さんもおられます。これはもう、観るっきゃないぞ!


そんな第11話の感想記事は、↓コチラだ!

bongore-asterisk.hatenablog.jp

 

 

 

 

 

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