お前それ、ゾフィーにも同じこと言えんの?ver.2.0

主にウルトラマン・仮面ライダー・スーパー戦隊シリーズなどの特撮関係の話題等を扱っていこうと思います。

『ウルトラマンタイガ』第21話 ちょっとした感想

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シリーズ初登場、パンドンの幼体

 

 

 

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外見で判断されたくない。そう言ったのはお前だぞ!今回の『ウルトラマンタイガ』は、宇宙人の操る怪獣災害に遭った青年:オサムとゴース星人のぶつかり合い(というよりオサムの一方的な暴力)を通じ、地球に住む宇宙人の問題をさらに深掘りした意欲作。ゴース星人も単なる被害者ではなく、「もしかすると実は悪いヤツだったかもしれない」というダークな余韻の残る結末になっていたのが興味深かったですね。

 

今回の事件の犯人はやっぱり霧崎。でも、とある目的のためだけにここまで回りくどいことするのか…。それだけ、ゴース星人の地底ミサイルが彼にとって魅力的だったということでしょうか。

 

なお、前回(第20話)の感想記事は↓コチラです。

bongore-asterisk.hatenablog.jp

 

 

 

◎ストーリー面

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ゲストキャラクター:オサムを中心に、地球に住む宇宙人の問題をさらに掘り下げた今回のお話。ヒロユキたちの出番よりもオサムの方が出番が多く、中盤では彼とゴース星人のほぼ1対1のシーンも、長い時間とられていましたね。てっきりオサムが霧崎に操られて大きな過ちを犯してしまうのではないかと心配になりましたが、そこまでのことはありませんでした。

 

宇宙怪獣ゼットンの襲撃が、青年オサムの価値観を変えた。母親が重傷を負ったことで宇宙人への憎しみを募らせる彼は、どういうわけかE.G.I.Sへの入社を志願。彼の性格に最初は難色を示すカナたちでしたが、最終的には試験採用として入社させることに。初めて後輩ができたヒロユキは、彼に業務のことを教えるのでした。今回のアバンタイトルでは、ゼットンの被害に遭い慟哭するオサムの前に霧崎が現れるシーンが。てっきりここからオサムが操られてまた悲劇的な終わり方をするのではないかと思いましたが、実際はそうはなりませんでした。よかった、よかった…。そんなオサムは霧崎から教えられたのか、E.G.I.Sへの入社を志願。宇宙人への憎しみが先行する彼を、最初は突き放すカナたちでしたが、最終的には試験採用することに決定。先輩として、ヒロユキはオサムに手取り足取り業務のことを教えていきます。ヒロユキがオサムに教えるシーンでは、前回のお話の中核となったCQが登場。早くもE.G.I.S内で実践投入されていることがわかります。導入早っ!それに、けっこう小型なのねこの装置。

 

ヒロユキに教わった後、無断でCQを持ち出し霧崎に合流するオサム。彼は霧崎から指示されたサンドウィッチマンを追跡し、その正体がゴース星人であることを突き止めます。今までの宇宙人への恨みを、すべてゴース星人にぶつけるかのように、激しく叩きのめすオサム。そんな中、ゴース星人のピンチを知りパンドンが現れます。霧崎の指示で、ハナからCQを持ち出す気満々だったらしいオサム。彼は霧崎の指示を受けてサンドウィッチマンを尾行。途中霧崎が襲われたため単独で追跡し、追い詰めます。霧崎から「怪しいヤツがいるんだ」と言われ、その人物を尾行することになるオサム。ここで霧崎が「怪しいヤツ=ヒロユキ」を指しており、E.G.I.S内部からヒロユキを追い込もうとしているんじゃないか…と思いましたが、またまた私の予想が外れる結果になりました。あのシンプルながらハデな服装でサンドウィッチマンを尾行する霧崎はなんだかシュール。あの衣装、絶対隠密行動向いてないよね。そして、途中から単独で尾行することになったオサムは、公園内でサンドウィッチマン=ゴース星人を追い詰めることに成功。星人はほとんど抵抗しようとしませんでしたが、オサムは一方的に痛めつけてエスカレート。途中ホマレが止めに入っても止まることはありませんでした。ゴース星人と1対1になったことで、オサムの宇宙人に対する憎しみが爆発。いきなりトンファーを取り出して襲い掛かり、あれこれ言いながら叩きのめします。ここで興味深いのが、オサムの言うセリフすべてが彼へのブーメランになっていること。ホマレが指摘するまで彼自身それに気づいていないのが、なんとも言えません。

 

ホマレを通してゴース星人の本心を知ったオサム。彼は自分なりに考え、パンドンと戦うタイガにパンドンを倒さないように懇願します。残念ながらパンドンはトレギアの手によって倒されますが、オサムとゴース星人の間にある種の友情が芽生えることに。オサムは宇宙人への憎しみを捨て、E.G.I.Sを去り母のリハビリに専念することにするのでした。ゴース星人は人語がしゃべれず、ホマレを通してオサムと会話。ある人間を通して(正確に言えばホマレは人間じゃないけど)人間と会話しようとするのは、『セブン』に登場したゴース星人と全く同じ。こういう細かいところでオリジナルを踏襲しているのがGoodです。これによる対話を通して改心したオサムは、ゴース星人とともにパンドンのもとから避難し、さらにゴース星人のためにパンドンを倒さないでほしいと願うように。その願いはトレギアによって打ち砕かれますが、彼自身の宇宙人に対する認識は大きく変わることになるのでした。上述のようなことがあったものの、最終的にはゴース星人とがっちり握手し、別れたオサム。ここだけ見るとゴース星人はとばっちりを受けた被害者のように感じますが、この後に登場する星人の円盤に地底ミサイル(ウルトラ警備隊の基地を破壊したヤツ)が搭載されていたことなどから、あの「ゴース星人は本当に単なる被害者だったのか?」という疑問が生まれます。彼自身がとんだ食わせ者だったのか、もしくは母星から命令されてイヤイヤ地球に潜伏していたのか―?真実は不明ですが、考察し甲斐のあるラストでした。

 

 

 

◎特撮面

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後半におけるパンドンとの戦闘がメインとなった、今回の特撮パート。戦闘&パンドンが暴れるシーンでは“火”が効果的に使用されており、素晴らしい演出になっていました。トレギアも登場し、トライストリウムとほぼ互角にバトル。でも、結局すぐ逃げちゃったよなぁ。

 

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街に現れたゼットン。火球を吐いて暴れまわり、その被害はオサムとその母にまで及ぶことに。これが、今回の事件の発端になります。冒頭のシーンだけゼットンが登場。瓦礫のセットで苦しむオサムたちと、窓から見える闊歩するゼットンとCG合成の爆発―。この2シーンという最小限の小道具&表現だけで怪獣被害のすさまじさを表現しているのは驚異的です。ただハデに爆破させたりロケやったりするだけが、特撮じゃないんだぜ!

 

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ゴース星人のピンチに呼応するかのように、パンドンが出現。暴れまわるそれに対し、タイガが立ち向かいます。上述したように、今回演出でクローズアップされているのが“火”。パンドンが暴れまわるシーンや、タイガがドロップキックで登場するシーンなどで、特に効果的に使用されていましたね。今回のタイガの戦闘は、近接戦が中心。パンドンも岩を投げてきたりしていたので、まるでレッドキングと戦っているような戦闘シーンになっていました。パンドンって、こんなタイプの怪獣だったっけ?

 

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オサムの願いを聞き入れてパンドンを倒すのをやめるタイガでしたが、そこにトレギアが出現してあっという間にパンドン抹殺。怒ったタイガはトライストリウムに強化変身し戦いますが、トレギアを倒すことはかなわないのでした。タイガが気を緩めた瞬間。超スピードで現れてパンドンを瞬殺したトレギア。出てくるスピードの速さと、パンドンを倒した際ヒーローっぽく撮影されているのには、ちょっとだけ笑っちゃいました。そんなトレギアに怒り爆発のタイガは、一気にトライストリウムになって応戦。しかし、必殺技を食らう前にトレギアは逃亡してしまいます。トライストリウムとトレギアの戦闘シーンは、わざとスロー再生を使わずそのままのスピードで再生することで、ドタドタ感を演出していましたね。

 

 

 

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トレギアは地底ミサイルで地球を刺激し、何を呼び寄せようとしているのか?そんな中、タッコングとギーストロンの二大怪獣が街に出現する!

 

次回は『帰マン』を代表する怪獣の1体:タッコングが登場。ジード』第1話以来の水上戦もありそうだし、これは楽しみだ~!

 

そんな第22話の感想記事は、↓コチラだ!

bongore-asterisk.hatenablog.jp

 

 

 

 

 

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