意外にE.G.I.S.のジャケットが似合う霧崎さん
(怪獣リングの)ご利用は、計画的に。今回の『ウルトラマンタイガ』は、トライストリウム登場編の中編に当たるお話。じょじょに異常をきたしていくタイガそしてヒロユキの描写が中心になっており、ゲストキャラクターとして登場したチブル星人たちはあんまりお話に絡んでこない形になりました。
タイガたちがおかしくなっていた原因は、戦闘中における怪獣リングの仕様に伴う副作用の蓄積のため。これによりタイガは完全にトレギアの作った闇に取り込まれ、ヒロユキはタイガキーホルダーとタイガスパークを失うことに。さあ、ここからどう反撃するのか―?
なお、前回(第14話)の感想記事は↓コチラです。
bongore-asterisk.hatenablog.jp
◎ストーリー面
今までの『タイガ』のお話とは違い、ゲストキャラクターにあまり焦点を当てずに本筋を進めることを優先したような仕上がりになった今回。後半は戦闘シーンが中心となるため、ストーリーパート自体もいつもより短かったような印象を受けました。ゲストで登場した少年カンタ、個人的には何かタイガたちのことを知ってそうな気がしないでもないけど…それは深読みしすぎかな?
霧崎が出てくる悪夢を見て、飛び起きたヒロユキ。その彼の目の前には、少年がいました。カンタと名乗るその少年は、行方不明になった怪獣モコを探してほしいと依頼。乗り気でないホマレたちに対し、過去の自分を思い出したヒロユキは、独断でその依頼を引き受けるのでした。冒頭、ヒロユキの夢の中に霧崎が登場。彼がE.G.I.S.のジャケットを着ていたことに、ヒロユキは驚きます。このシーンは「ヒロユキ=タイガがトレギアの闇に取り込まれつつある」ということを暗示しているのでしょうが、個人的にはそれよりも霧崎とE.G.I.S.のジャケットのマッチっぷりに驚いちゃいました。いや本当に似合ってるぞこのスタイル。「どういうわけか霧崎のそっくりさんがE.G.I.S.に入隊しちゃうお話」が作れそうなくらい似合ってるぞ!そんな悪夢から目覚めたヒロユキが出会ったのが、カンタという少年。彼は行方不明となった怪獣モコを探すため、E.G.I.S.に依頼にやってきたのでした。『ジード』以来2度目の登場となったモコ。まさかこのタイミングで再登場するとはねぇ。今回登場の敵が『ジード』第1・2話の敵だったスカルゴモラなのも、何の因果か…(たまたまじゃなく意図的にこういう組み合わせにしたんだろうけど)。
カンタとともに、モコ探しを始めたヒロユキ。やがて彼らは怪しげなビルにたどり着き、その室内で謎の実験室を目撃し、モコも発見します。そこに現れたのがチブル星人。彼は自分の目的を語り、怪獣スカルゴモラを覚醒させるのでした。モコが行方不明になっていたのは、チブル星人に誘拐されていたから。今回登場したチブル星人は怪獣合成の研究をしているらしく、そのためスカルゴモラも「ベリアル合成獣」ではなく「培養合成獣」としての登場になりました。チブル星人の実験室の中には、『ティガ』のデスモンや『コスモス』のバデーダ(ベビーバデーダ)、『メビウス』のリムエレキングや『ギンガS』等のサメクジラの姿が。おそらく倉庫の中をあさって使えそうなものを引っ張り出してきたのでしょうが、よくデスモンとかバデーダが残ってたよなぁ…。こうしてヒロユキたちにすべてを見られてしまったチブル星人は、チブロイドを使って彼らの抹殺の画策。しかし、間一髪のところでホマレが駆け付けたことにより、ヒロユキたちは難を逃れるのでした。またまた披露された、ホマレの強さ。しかし、今回はヒロユキも負けないくらい頑張っていたと感じましたね。ホマレがチートすぎるだけで、実はヒロユキもそこそこ強い…のか?
チブル星人の手により、スカルゴモラが巨大化して出現。これに対し、ヒロユキはタイガに変身して挑みます。ところが、タイガはヒロユキのことをほぼ無視して荒っぽい戦いを展開。なんとかスカルゴモラ自体は撃破しますが、その直後をトレギアに狙われてしまうのでした。スカルゴモラはなかなかのパワーを誇りましたが、タイガフォトンアースの前に爆発四散。これにて事件解決かと思われましたが、その直後こそトレギアの狙っていたタイミングでした。タイガが第2話以降、戦闘中に断続的に使用してきた怪獣リング。それには実は使えば使うほど闇に堕ちるという副作用があり、タイガたちの不調もそのせいによるものでした。今までわざとトレギアがタイガに怪獣リングを使うように煽っていたのも、この副作用の蓄積によりタイガを堕とすため。ああ、トレギアらしいいやらしいやり方だ…。タイガはこれにより完全に闇に取り込まれてしまいますが、一方でタイタスやフーマは無事。なぜなら、今まで怪獣リングを戦闘中に使用していたのはタイガだけだったからなんですよね。これもこの展開を狙って、わざとそうしていたのかなぁ。
◎特撮面
不調に伴うタイガの荒っぽい戦闘に注目させられた、今回の戦闘&特撮パート。詳細は後述しますが、ジャイアントスイングや部位破壊、そしてマウンティングによるタコ殴りなど、普段タイガが見せないようなダイナミックな戦いっぷりがよかったですね~。荒々しい戦い方をするタイガは、悲しさを感じさせつつも、同時にカッコよさを感じさせてくれました。
チブル星人の研究施設をぶち破り、スカルゴモラ出現!工場街を進撃し、被害を拡大させていきます。上述したように、『ジード』に続き2回目の登場となったスカルゴモラ。オリジナルのそれに負けないくらいのハデな暴れっぷりを見せてくれていましたね。そして今回も、前回に続き怪獣名テロップが存在。今後も毎回、怪獣が登場するごとに怪獣名テロップが表示されるようになるのでしょうね。
暴れるスカルゴモラに対し、ヒロユキはタイガに変身。タイガは果敢にもスカルゴモラに真正面から戦いを挑みますが、その様子はどこかおかしかったのでした。怪獣リングの過剰使用により、おかしくなってしまっているタイガ。その影響で、今回の戦闘はいつもの彼とは違う戦闘スタイルになっていましたが、個人的にはそんなに違和感はありませんでした。だって、確かにタイガのいつもの戦闘するタイルとは違うけど、「長い足で蹴り飛ばす」・「ジャイアントスイング」・「マウントポジションとってタコ殴りにする」って、全部彼の父であるタロウがかつてやっていた戦い方なんだもん。
さらに力を求めるタイガは、フォトンアースへと強化変身。スカルゴモラの角を叩き折り、さらにギガデロスの怪獣リングを使って翻弄。そして最後はオーラムストリウムを叩き込むのでした。ハデに折れた、スカルゴモラの角!いやぁ、まさか今回のお話で部位破壊が観れるとは思ってもいませんでした。その折った角でどつきまわすように攻撃するフォトンアースも、なんだか彼の新たな一面を見れたような気がして「これはこれでアリだな」と感じましたね(戦い方的にはお行儀悪いけど)。
トレギアの闇に取り込まれたタイガ。タイガスパークとタイガキーホルダーを失ったヒロユキたちには、もうタイガと交信する手立てはないのか?トライスクワッド同士の絆とヒロユキの思いが、新たなる奇跡を起こすのか!?
次回はタイガのさらなるパワーアップ形態:トライストリウム登場回!かなりアツい展開になっているということらしいから、これは楽しみだぞぉ!
そんな第16話の感想記事は、↓コチラだ!
bongore-asterisk.hatenablog.jp
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