お前それ、ゾフィーにも同じこと言えんの?ver.2.0

主にウルトラマン・仮面ライダー・スーパー戦隊シリーズなどの特撮関係の話題等を扱っていこうと思います。

『ウルトラマンタイガ』第11話 ちょっとした感想

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大丈夫ですよ(イケボ)

 

 

 

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マッスル!マッスル!スーパーマッスル!!そろそろ物語の折り返し地点に差し掛かろうとしている、『ウルトラマンタイガ』。今回のお話は、その前半シメ回の前編に当たるお話となり、敵怪獣としてパゴスが登場しました。

 

ストーリーは単純明快で、いつもの『タイガ』のようなダークさもなく進行。順当な感じでテンポよく進み、そしてところどころギャグも入るなどして視聴者を楽しませる工夫がなされており、終始楽しんで観ることができました。これくらいのバランス感が、いいよなぁ。

 

なお、前回(第10話)の感想記事は↓コチラです。

bongore-asterisk.hatenablog.jp

 

 

 

◎ストーリー面

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ヒロユキと魔法使い:麻璃亜の出会いをきっかけに、彼女が「魔法を使えること」により事件が拡大し、そして「魔法が使えることの意味」と夢を結び付けるなど、シンプルながらも「魔法」というキーワードから様々なお話の広げ方をしていた今回。宇宙人たち、そしてタイガたちトライスクワッドの絡み具合もほどよく、純粋に面白いお話に仕上がっていました。これだよ、こういう感じがいいんだよ!

 

仕事を終え、帰路についていたヒロユキ。心の中でボヤいていると、それに対する回答をする女性と遭遇します。魔法使いだと自称する彼女:麻璃亜の能力を見て、驚くヒロユキ。同じ頃、市街地では謎の触手が人を襲う事件が頻発しており、その被害者の中にはカナの友人:穂香もいました。力を失いつつあるものの、本物の魔法使いである麻璃亜。なぜ彼女が魔法使いなのか、どうしてここにいるのか、そしてなぜ魔法の力を失いかけているのか、その一切の説明がないまま登場し、物語は進んでいきます。説明を端折りまくって当然のごとく物語が進行するので、ちょっと強引な感じがしないでもないですが、これはこれで逆にいいと思いますね。彼女に関する説明がほとんどないのは、おそらく後編の展開に深くかかわってくるからなのでしょう(今回の後半の展開から、それが窺える)。それにしても、魔法使いがメジャーになっている世界でもないのに、全く魔法使いであることを隠そうとしないってのも珍しいな…。そんな彼女とヒロユキが関わりあっている頃、市街地では謎の触手による事件が発生。被害者の中には、テレビレポーターやカナの友人である穂香も含まれていました。穂香役で『平成セブン』のサトミ隊員役だった鵜川薫さんが、レポーター役で数多くの映画に出られている屋敷紘子さんがそれぞれ登場。どっちも、こんな触手ごときにやられるような人じゃないと思うんだけど…。

 

麻璃亜を連れて帰路についていたヒロユキは、事件現場に向かうホマレたちと遭遇。そのまま現場に向かい触手に対処しますが、そのどさくさの中麻璃亜を何者かに誘拐されてしまいます。その犯人はゼラン星人オショロ。彼は彼女を使って怪獣を召喚しようとしますが、出てきた怪獣は…。無数に伸びて、人々を襲う触手。これに対し、ホマレはなんと普通の小型斧で対抗し、なんとか撤退させることに成功します。この小型斧は今回大活躍。この後のオショロとの対決でも効果的に使用されることになりました。でもホマレ、さすがに病院にまでそれをそのまま持ってくるのはマズいんじゃないか?このホマレの活躍で触手の事件はいったん収まりますが、その間に麻璃亜が誘拐されてしまう別の事件が発生。彼女を追って必死に走ったヒロユキがたどり着いた犯人の正体は、ゼラン星人オショロでした。オショロの目的は、麻璃亜を使って怪獣を操ること。そして麻璃亜に目をつけた理由は、怪獣の使用説明書に「魔法使いなら操れる」という一文があったためでした。「魔法使いだけど怪獣遣いじゃない」という麻璃亜の反論に対し、「説明書に書いてあるから気にするな」とするオショロ。なんかかわいい。こうしてオショロは怪獣の召喚に成功しますが、現れたのは全然別の怪獣:パゴス。おまけにその後ホマレに邪魔をされ、麻璃亜を奪還されてしまいます。この一連のシーンで面白いのが、ヒロユキの立ち位置。ぜえぜえ息を切らしながら真っ先に駆け付けたのにほとんど活躍できず、追いついたホマレがあらかた事件を処理した後にドヤ顔で「(僕は)大丈夫ですよ」と言いながら現れます。こんなの笑うわ!

 

現れたパゴスは、ウルトラマンタイガたちを苦しめますが、最終的にはフーマによって倒されます。穂香たちも目を覚まし、事件は解決したかに見えましたが、再び触手の大量発生事件が起こります。その触手の根源から現れたのは…。今回の事件の真犯人は、あのウルトラマン80を苦しめた怪獣ギマイラ。そして今回のお話は実は前後編の前編でしたというオチでした。何とか変身するも、カラータイマー点滅状態で苦戦を強いられるタイガ。彼に逆転の機会はあるのか―!?

 

 

 

◎特撮面

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パゴスの暴れるシーン、そしてタイガたちとパゴスの戦闘シーンが、今回の主な特撮パート。さすが辻本監督というべき見所たっぷりな特撮パートになっており、パゴスの巨大感、そしてミニチュア特撮の面白さを存分に楽しむことができました。やっぱりさ、1回くらい辻本監督に「ウルトラシリーズ」のメイン監督してもらいたいよね~。

 

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ゼラン星人オショロの手により、パゴス出現!パゴスは市街地を突進するように侵攻し、被害を出していきます。火花がほとばしり、地割れする駐車場!めり込んでいくアスファルトや車と、その中から覗くパゴスの顔!今回の特撮描写は、もう最初からクライマックスだといわんばかりの気合の入ったものになっていましたね。「地割れして地底から怪獣が出現」というのは、同じ辻本監督回である『ルーブ』第8話でも見られた描写。いやあ、あの時と似た描写がまた観れるとはねぇ!このパゴスの出現シーンはどうしても駐車場崩落シーンに目が行きがちですが、その後描写される、パゴスがビルの給水塔を吹っ飛ばしてくるシーンも見逃せません。実景とミニチュアをうまいこと合成して表現していることに、注目させられました。

 

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侵攻するパゴスに対し、ヒロユキはタイガに変身。その進行を食い止めようとあれこれ手を尽くしますが、イマイチうまくいきません。その後、タイタスにバトンタッチしますが…。タイガの戦闘パートでは、パゴスを食い止めるために馬乗りになって殴りつけるシーンが。「ウルトラシリーズ」ではこうした戦い方は割とメジャーな気がしますが、なんだかすごく久々に見たような気がします。ニュージェネ作品ではグビラなどの四足歩行タイプは登場していましたが、純粋な四本足怪獣って、このパゴスがもしかして初めてなのか?この後もタイガは奮闘し続けますが、イマイチ成果が上がらずタイタスへバトンタッチ。タイタスは持ち前のパワーでパゴスを圧倒しますが、ドリルビームを右足に食らうというミスを犯します。「マッスル!マッスル!スーパーマッスル!!」と言いつつ、筋肉アピールしながらパゴスを追い詰めていったタイタス。なんだかこのまま倒しちゃいそうな勢いでしたが、右足を負傷したため戦線離脱します。え~、そりゃないよぉ。

 

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タイタスからバトンタッチされたフーマは、パゴスの腹部こそ弱点であると確信。ドリルビームを放たせた隙をつき、がら空きになった腹部に攻撃を叩き込んで勝利を収めるのでした。パゴスが2度目のドリルビームを発射した際、そのまま上に飛び立つのではなく、光線を放ってその反動でパゴスに近づくという斜め上のアクションをしたフーマ。初めてこれを観た時は、「お前はゴジラか!?」と思わず突っ込んじゃいました。その後のフーマは、パゴスに一発攻撃を叩き込んで快勝。パゴスは爆発四散せず、眠るように倒れ固まるのでした。パゴスの絶命シーンは、『Q』の時の描写のオマージュ。爆発しない怪獣の最期も、いいもんですね。

 

 

 

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ギマイラの触手攻撃により、変身能力を失ったヒロユキ。もう二度とタイガたちに変身することはできないのか?暴れるギマイラを前にして、夢見る力は新たな奇跡を呼び起こすことができるのか!?

 

次回はギマイラとの決着回。『タイガ』初の変身不能回にもなるとのことなので、ここからどうヒロユキたちが立ち上がるのかに注目です。そして、あのウルトラマン80を苦しめた(大事なことなので2回目)ギマイラの活躍も、見逃せないぞ!

 

そんな第12話の感想記事は、↓コチラだ!

bongore-asterisk.hatenablog.jp

 

 

 

 

 

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