お前それ、ゾフィーにも同じこと言えんの?ver.2.0

主にウルトラマン・仮面ライダー・スーパー戦隊シリーズなどの特撮関係の話題等を扱っていこうと思います。

『ウルトラマンタイガ』第4話 ちょっとした感想

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シ ュ ワ ッ チ キ ャ ン セ ル

 

 

 

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俺の名はフーマ。銀河の風とともに参上!ウルトラマンフーマデビュー回となった、今回の『ウルトラマンタイガ』。タイタスとは逆にスピード戦法が得意な彼が、その長所を生かしデアボリックをきりきり舞いさせて圧勝する姿はとてもカッコよく描かれており、特撮面で見どころたっぷりでした。

 

ストーリー面では、E.G.I.S.のメンバーの1人:ホマレを主人公としたお話に。彼が宇宙人である可能性がより高くなり、そして『タイガ』の世界でトレギアと並ぶ敵:ヴィラン・ギルド(おそらくトレギア自身はこれに加盟していないと思われる)の存在についてもミステリアスに描かれていました。しっかし、お話の展開が重いなぁ。いや、嫌いじゃないけどね!

 

なお、前回(第3話)の感想記事は↓コチラです

bongore-asterisk.hatenablog.jp

 

 

 

◎ストーリー面

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警察にたたきつけられた怪獣爆弾の脅迫状をキッカケに、ホマレの過去やこの街に潜む宇宙人の状況、そしてヴィラン・ギルドの話へと展開していくという、割と『タイガ』の世界観を紹介するという意味ではかなり重要なお話になったのではないかと思われる今回。ヴィラン・ギルドに利用された挙句散っていったヴォルクの姿に、悲哀を感じた人も多いことでしょう。

 

佐倉刑事から持ち込まれた、新たなる事件。それはヴィラン・ギルドからの怪獣爆弾による脅迫状についてでした。佐倉刑事の依頼を受けたホマレとヒロユキは、ホマレ主導で調査を開始。彼の独自ルートを使い、だんだんと真実に迫っていきますが…。序盤で見逃せないポイントは、この街における宇宙人の潜伏状況について。まず冒頭のシーンにおいて、佐倉刑事の発言等から、警察は「この街に宇宙人が潜伏していること」、そして「一部の宇宙人がヴィラン・ギルドという犯罪組織を結成し暗躍しているのを把握していること」がわかります。『タイガ』の世界観はOPナレーションでもある通り「宇宙人がひそかに暮らしていることは、あまり知られていない」はずですが、少なくとも警察はそのことを知っているようです。なのにヴィラン・ギルドなどの悪い宇宙人を覗いて追及等をしていないのは、何か理由があるのかな?もしかすると「特に悪いことをしていないから取り締まっていないだけ」なのかもしれないけど…。ここをつつくと、さらにドラマを生み出せそうな気がします。そして次に、ホマレの調査のシーンで、この街にどんな宇宙人が潜伏しているかがある程度わかる形に。今回はファントン星人やゼットン星人が登場し、前者は裏世界にも少し顔をきかせているようですが、後者はもう完全に人間社会に溶け込んでいることがうかがえます。しかも、宇宙人どうしのコミュニティまでもが作られている様子。なんだよ、思ったよりこの街、宇宙人だらけじゃないか!

 

調査中にヴィラン・ギルドの襲撃を受けたホマレとヒロユキは、彼らに拘束されてしまうハメに。先に目を覚ましたホマレが目にしたのは、すっかり様変わりしてしまったかつての知り合い:ヴォルクの姿でした。ホマレはヴォルクを止めるべく必死に行動しますが、ヴォルクが改心しそうになったその矢先、何者かの襲撃を受け彼は重傷を負ってしまいます。中盤では、ホマレとヴォルクのやり取りがその中心。かつて宇宙人ギャングのトップだったホマレは、抗争に巻き込まれていたヴォルクをかくまってやることに。その後ホマレ自身は足を洗ってE.G.I.S.に入社していましたが、ヴォルクはホマレへの憧れがなくせず、ヴィラン・ギルドの一員となっていました。この描写から、ホマレが人間ではなく何らかの宇宙人であることが確定的に。おまけに宇宙人ギャングのトップだったというのですから、一時期は相当荒れていたようです。彼が人間ではないということはいつかヒロユキたちにバレる日が来るでしょうが、その時に併せて明かされるであろう、彼の本当の正体、そして彼の抱える過去に、ますます興味がわいてきましたね。どんな“裏”があるのか楽しみだなぁ。そんなホマレは、今回の事件がヴォルクの仕業であると感づいていたらしく、彼の説得と怪獣爆弾の停止のために奮闘。そのさなか、ヴォルクは何者かの襲撃を受けるのでした。ヴォルクが撃たれた直後に発した名前こそ、ヴィラン・ギルドのボスなのか?詳細は分かりませんが、トレギアとはまた別の立場の敵であることは間違いないようです。

 

怪獣爆弾は止めることができず、デアボリックが出現。これには遅れて目を覚ましたヒロユキが変身したタイガが立ち向かいます。デアボリックはやがて復活したウルトラマンフーマの力によって倒されますが、ヴォルクはホマレの腕の中でこと切れてしまい…。後半は今回デビューとなるウルトラマンフーマの活躍が主。しかしその戦闘の合間合間で、きちんとホマレとヴォルクのドラマが描写されていましたね。ホマレたちの前に今回も霧崎が現れますが、彼がヒロユキ側の人間に自分の名前を名乗ったのって、これが初じゃないかな?そしてフーマによる戦闘終了後、ホマレが夕日を見つめて今回は終幕。いやぁ、『タイガ』のお話は重いのが続くねぇ。

 

 

 

◎特撮面

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風の覇者ウルトラマンフーマ初登場回となる今回は、彼のスピーディーな戦闘を十二分に表現したCG合成、そして全身兵器のデアボリックによる攻撃の雨あられの表現と、特撮パートも見ごたえ抜群なシーンが連続。本当に劇場版並みの特撮シーンに仕上がっていましたね。TVシリーズの一話当たりの予算で、ここまでできるようになったんだな…!

 

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怪獣爆弾が爆発し、デアボリック出現!湾岸工場街に出現したそれは、全身からビームを放ちながら侵攻を開始します。工場のミニチュアを丸ごと吹っ飛ばすその特撮に圧倒されましたが、その後空撮との爆破合成シーンも併せて挿入されており、これがデアボリックの出現シーンにダイナミックさを与えています。デアボリックはザイゴーグに続き2番目の「ニュージェネレーションヒーローズの劇場版デビュー怪獣のテレビシリーズ再登場」になりましたが(エタルガーは同じ個体しか再登場していないので除外)、ザイゴーグとは違いそれほどパワーダウンしていないように感じられたのもよかったですね。

 

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デアボリックに立ち向かう、われらがウルトラマンタイガ。最初はうまいことデアボリックの攻撃を回避していましたが、一度撃墜されたことをきっかけに戦いのテンポを崩され、一気に劣勢に追い込まれてしまいます。タイガとデアボリックの戦闘シーンも、CG合成と実際の爆破及びミニチュア破壊等を組み合わせて表現されており、このあたりの合成は劇場版でやってもおかしくないくらいのダイナミック&豪華な特撮シーンに。タイガが上空にいったん退避して反撃に出ようとするシーンは、「ええっ、ここまでやっちゃうの!?」と思わず声を出して驚いてしまいました。

 

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タイガ大ピンチという状況で、ヴォルクの持つペンダントから復活したのはウルトラマンフーマ。タイガたちとともにヒロユキに宿った彼は、得意とするスピード戦法でデアボリックを翻弄。攻撃を立て続けに叩き込み、短期間で勝負をつけます。その後トレギアとの戦闘に突入しますが、彼にダメージを与えることはできませんでした。ここで登場、ウルトラマンフーマ!復活シーン自体は唐突な印象を受けましたが、それを気にさせないようにするくらいの怒涛の活躍がインパクト大でした。フーマは残像が残るくらいの高速で移動してデアボリックを完全に混乱させ、常に背後を取る形で攻撃を連続して叩き込み、最後は太陽をバックに相手を目くらましさせながらフィニッシュ。その言動は見た目に反してかなり荒っぽいですが、その戦法はよく考えられており、タイガたちとはまた違った魅力を持つウルトラマンとして描かれていましたね。この後のトレギアとの戦闘シーンは、完全に感情任せで荒っぽい感じになっていましたが、まあ空へ飛び立とうとする直前にそれを邪魔されたんだから、仕方ないっちゃあそうだよね。

 

 

 

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セゲル星人の強力な怪獣兵器:セグメゲル。その力に圧倒されるタイガたちに勝機はあるのか。ピリカが街で出会った少女と怪獣に、一体どんな関係があるというのか!?

 

今回がホマレ回だったので、次回はピリカ回!新規造形怪獣セグメゲルも登場し、市街地での戦闘シーンもかなり楽しみですね。ピリカの内面がどんなふうに描かれるのか、これまた期待だなぁ~。

 

そんな第5話の感想記事は、↓コチラだ!

bongore-asterisk.hatenablog.jp

 

 

 

 

 

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