お前それ、ゾフィーにも同じこと言えんの?ver.2.0

主にウルトラマン・仮面ライダー・スーパー戦隊シリーズなどの特撮関係の話題等を扱っていこうと思います。

『鉄道公安官』ちょっとした感想 Track-14(第40~42話[終])


今回は、ドラマ『鉄道公安官』の感想記事第14回目。今回をもって全話の感想記事投稿が終了、つまり純粋な『鉄道公安官』の感想記事の最終回となります


最近は鉄道要素がすっかり薄れたお話が増えてきていた『鉄道公安官』。さあ、その最終回はどのようなものだったのでしょうか。
 
 
 
 
 
40話「追撃!殺人警官」
198033日放送
主な登場列車:EF65電気機関車153系急行電車、新幹線「ひかり」号
主な登場駅他:東京駅、広島駅、広島港、宮島港、宮島ロープウエー獅子岩

「雨の日も風の日も、安い給料でブツブツ言わねぇ。下積みの警官のために、沢井のヤツをふん捕まえてやりてぇんだ。」
 
 
STORY:山手線沿線でとある男性が射殺された。捜査の結果使われた拳銃は警察拳銃であり、星野の大学時代の同級生であった沢井のものであることが判明した。なぜかこの捜査に並々ならぬ執念を燃やす不愛想な刑事:反町に、何とか負けまいとする榊たち公安官。沢井の足取りを追って、反町と公安官たちは広島へ、そして宮島へ!沢井がこのような凶行に至った理由は、いったい何なのか―?
 
 
広島ロケ後編となる今回は、星野公安官と後述する反町刑事がメインとなる回。星野も反町もそれぞれこの事件に対する思いを持っており、それらがぶつかり合うことでドラマを生み出しています。
 
 
なぜか鉄道公安官が捜査に介入することを快く思わず、この事件に異常な執着を見せ広島まで出張し沢井に銃撃されてもなお捜査を続けようとする反町。彼が頑張るのは、「下積みの警官のため」。この反町刑事は梅宮辰夫さんが演じており、本間公安官役の中条さんとの絡みや、被害者の1人への尋問シーンでのシブい演技が見ものです
 
 
捜査の結果、最後の被害者となりうる人物は広島市内に住んでいることが判明。榊たち公安官は、反町刑事よりも先に広島へ向かいます。聞き込みの際に広島平和記念公園などにわざわざ出向いたりしているのは…やっぱり視聴者サービスかな?
 
 
今回は梅宮さんがゲストであるからか()前回とは打って変わってアクション中心のドラマに。沢井の発砲により反町が被弾、ロープウェイ付近の急斜面での追跡劇など、観ていて楽しいものに仕上がっています
 
 
沢井が警察官としての誇りのなげうってでも被害者たちを襲った理由。それは彼の妹の死と関連がありました。結果的に被害者たちは沢井の妹の死に関連しておりまさに鬼畜の所業ではありましたが、クライマックスシーンでは星野が沢井に対して必死の説得を試みます。このシーンの前で何回も星野と沢井の回想シーンがあり、またBGMも相まって切ないシーンになっています
 
 
ゲスト出演者としては、メインゲストとなる反町刑事役として先述した通り梅宮辰夫さんが出演。また沢井に命を狙われる被害者であり、沢井の妹の死に関連する人物の1人として、『トリプルファイター』の早瀬勇二/グリーンファイター役で知られる小野川公三郎さんが出演されています。
 
 
 
 
 
41話「山手線・傷だらけの男を追え!」
1980310日放送
主な登場列車:寝台特急「出雲」、山手線103系普通電車
主な登場駅:東京駅、新橋駅

「私は、朝早い時間の国電が好きだ。車内の空気はどこか凛とした感じに澄んでいて、窓の外では、まるで電車の歩調に合わせるように、大都会東京がゆっくりと目覚めていく。」
 
 
STORY:勤務を終え山手線に乗っていた和子は、新橋駅から乗車してきた柏木という男性がナイフで腹部を刺されていることに気づき、介抱した。柏木は出所したての前科者であり、かつての家族だった妻娘は彼のもとを離れてしまっていた。そんな彼が何者かに襲われる理由は何か?かつて罪を犯した父親を、娘は本当に憎んでいるのか?榊と和子の捜査は、家族愛を取り戻せるのか―。
 
 
出所したてのある男:柏木とかつての妻と娘の間の家族愛、そして彼が抱えていたものから引き起こされる壮大な汚職事件の発覚と、ドラマの構成として登場キャラの心理面・設定面ともに面白さを両立している一編。ただし、その代わり相変わらず鉄道との関連性は希薄になってしまっています。
 
 
「犯罪者の家族は、本当に心の底から罪を犯した家族を憎むことができるのか?」という、刑事ドラマで扱っても遜色のない思いテーマを提示する今回のお話。ただしあくまでも『鉄道公安官』であるから、そのあたりの家族の葛藤はそこまで描かれず、その分「柏木はなぜ腹部を刺されたのか?」という事件の謎を解明していく展開にドラマが割かれています
 
 
ここ最近仕事が忙しく、20日連勤で非番も取れない状況であるらしい榊。「独りもんだから大丈夫」だとは言うけれど、さすがに…。
 
 
犯人たちに捕らわれた柏木を救出すべく、またも変装作戦を敢行する榊たち公安官。榊は今回清掃員のおじさんに化けていますが、モップを使って犯人を取り押さえるシーンはなかなか見ものです。
 
 
最後は娘との関係を修復し、テニスの試合を見に訪れる柏木と榊たち。元妻との関係がどうなったかは描かれていませんが、「金以外に大切なものがあることを教え」られた彼にとっては、娘との関係修復だけでも十分な心の支えになっていたのかも知れません
 
 
ゲスト出演者は、今回のメインとなる柏木役に、本作2回目の出演となる井上孝雄さんが。前回出演とは180度違うキャラを演じています。また犯人側の主犯格として深江章喜がこちらも2回目の出演。しかし役柄は変わらず犯人役でした。
 
 
 
 
 
42()「青春特急・いのちよ走れ!」
1980317日放送
主な登場列車:急行「奥久慈」、キハ58系急行型気動車水郡線キハ20普通列車エル特急「ひたち」

「よし、手伝おう。スリよりも人の命の方が大事だ。」
 
 
STORY:茨城県大子町で、悲劇は起きた。ある高校の野球部の少年の頭部に、クラスメイトの素振りが当たり昏倒してしまったのだ。スリのガセネタにより偶然常陸大子駅で少年と医師たちを見かけた榊たち公安官は、少年の母親の希望もあって上野駅まで鉄路で少年を運ぶことを決断。水戸駅での決死の乗換え、土浦駅への臨時停車。すべては時間との勝負、榊たちは少年の命を救えるか―!?
 
 
『鉄道公安官』最終回を飾る今回は、特に大きな事件が起こるわけではなく、鉄道ダイヤを駆使していかに重態の少年を東京まで運ぶか、そしてそれをめぐる登場人物たちの心理描写や回想が中心。あえてハデな事件にせずにこういった鉄道をめぐる人間模様を最終回に据えたのは、やはりこのドラマが『鉄道公安官』であるからでしょうか
 
 
最終回ということもあって、第30話以来久々に準レギュラーキャラである島村泉が登場。この当時演じる夏目雅子さんは『西遊記2』の撮影を抱えており、多忙を極めていた中での出演だったようです。
 
 
現在もその名称が残る特急「ひたち」は、当時は水戸を出ると上野までノンストップ。しかし少年の様態が悪化したため土浦駅から脳外科医を載せることを決断した榊たちは、駅員常駐の通過駅である石岡駅にその旨を書いた文書を詰めた通信筒をホームに投げ、それを駅員が読むことで土浦駅に連絡を取らせるという通信手段をとっています。当時は当然携帯電話なんて一般には普及していない時代。国鉄の現場では、こういったことも行われてたんですね~。
 
 
我が息子の無事を祈る母親、ケガをさせてしまった公開と自責の念にかられ思い出の地をひたすらめぐり自殺未遂までしてしまうクラスメイト―。先述したように今回は登場人物の心理描写も重要なポイントの1つ。一見すると鉄道があまり関係ないようにも感じますが、こういった様々な人の思いを描写することで「少年の命を運ぶ鉄路への思い」ということにつなげ、表現しているといえるでしょう
 
 
最後は少年も無事回復。「鉄道公安官の快挙!」として新聞記事にもなりますが、当然榊たち個人の名前は出ることもなく、静かに喜びながら日々の警乗勤務へ。記事を書いたのはどうやら泉のようですが、泉は旅雑誌のルポライターだったはずじゃあ…?
 
 
ゲスト出演者としては、少年に誤って素振りのバットを当ててしまったクラスメイト役で、のちに『大戦隊ゴーグルファイブ』のゴーグルブルーを演じることになる石井茂樹さんが出演。またラストシーンで公安官の活躍の記事を読む2人組のサラリーマン役には、当時人気を博していたというお笑いコンビ:Wコミックのお二方が出演されています。
 
 
 


 
こうして『鉄道公安官』は最終回を迎え、ほぼちょうど1年間の放送を終えました。
 
 
次週は、この『鉄道公安官』という作品全体の総括感想、そしてこれらの記事が生んだ(個人的な)手応えについて記事を投稿することにしましょう。








◎今日の特ソン◎


今日ご紹介するのは、1985年放送の電撃戦隊チェンジマン』挿入歌「ソルジャー・ドラゴン~勇者の道~」です。


ギターをメインに据えちょっとしんみりな感じで歌われた、チェンジドラゴンのテーマソング。とはいえ、若い頃の影山さんが歌ってるからか暗い感じはしません。


ヒロインのカラーの組み合わせがホワイト×ピンクの戦隊は、『チェンジマン』の後は『ニンニンジャー』までナシ。そういえば、『ニンニンジャー』の情報が解禁されたときにそんなこと言われてたような、そんなことはなかったような…?




(ニコニコ動画非会員でも視聴できるニコビューアへのリンクです)



 
 
 
 
 
 
 
 
それではまた次回、お会いしましょう!
 
 
 
 
 
 
 
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