
勝因:新興宗教並みの一体感
番組は変わって、『ナンバーワン戦隊ゴジュウジャー』です。
お祭りは、こんなにも人を元気にさせる。やはり、パーリーは偉大だ!今回は、引き続き緒乙の持っていたシンケンジャーのセンタイリングにかかるお話でしたが、緒乙そのものからはいったん離れる形に。その代わり、新たに陸王にかかる要素が挿入され、ドラマはより複雑化し、そして見応えのあるものになっていきました。
お祭りノーワンとのお祭りナンバーワンバトルのどんちゃん騒ぎに惑わされそうになりますが、前回に続き今回も、ストーリーに関わる要素が散見。この流れだと、ゴジュウウルフの新たなパワーアップまでに、陸王と角乃にかかるお話は終わらせるつもりなのでしょうか。なんにせよ、ここからしばらく、見逃せないお話が続きそうです。
なお、前回(第20話)の感想記事は↓コチラです。
bongore-asterisk.hatenablog.jp
また、同日放送の『仮面ライダーガヴ』の記事は↓コチラです。
bongore-asterisk.hatenablog.jp
前回、ファイヤキャンドルにシンケンジャーのセンタイリングを奪われた吠たち。ファイヤキャンドルは撤収してしまったうえ、本来の持ち主だった緒乙は昏睡状態のまま灰色の目の男に誘拐され、角乃はあまりのショックにテガソードの里へ顔を出さなくなります。そんな中、碧から夏祭り開催の情報を得た禽次郎は、皆でこれに参加して気を紛らわすことを提案。角乃にも連絡をしていざ会場へ向かいますが、そこは既にお祭りノーワンに乗っ取られていました。今回は、前回の続きからスタート、ファイヤキャンドルはシンケンジャーのセンタイリングを持ったまま撤収してしまい、残された緒乙の身体は、角乃が駆け寄る前に、謎の灰色の目の男が連れ去ってしまいました。やはりここで気になるのは、灰色の目の男の存在。彼が陸王と縁深い人間であることは、今回のドラマと次回予告で明らかとなりましたが、なぜ緒乙にこだわるのか、そしてシンケンジャーのセンタイリングをどこから調達してきたのかが気になります。まあこれは、あと数話で明かされる…のかな。このように、緒乙にかかるショックなことが頻発したため、角乃は吠たちとの連絡を絶ってしまい、数日が経過。皆が彼女のことを心配する中、碧の話から夏祭りが開かれることを知った禽次郎が、これに参加して彼女を元気づけることを提案します。ところがそこは、既にお祭りノーワンに乗っ取られていました。前回の次回予告や、今までのノーワンの介入の仕方だと、夏祭り中に突然自己流のお祭りをやりながらお祭りノーワンが介入してくるパターンになるのかなと思いきや、今回は、まさかの禽次郎たちが行った時点で既に乗っ取られていたパターン。この急転直下のドラマ展開には笑っちゃいました。
夏祭りを取り戻すため、自らお祭りナンバーワンバトルを買って出た禽次郎。しかし、自身のアイデアは全て空回りしてしまったうえ、真白も陸王もパッとせず、ゴジュウジャー側は窮地に立たされてしまいます。陸王が過去を思い出して暗くなってしまう一方、お祭りノーワンは特殊な焼きそば等を使ってさらに人々の支持を拡大。このままお祭りナンバーワンバトルを制するかと思われましたが、そこに竜儀が現れて…?中盤では、お祭りノーワンに勝つために奔走する禽次郎たちのさまが描写。ところが、禽次郎のセンスは古く、真白は消費者の金銭感覚からズレており、陸王は心の不調で調子が上がらず、ノーワン側がズルい手段をとっていたことも相まって、窮地に立たされます。ここでは、禽次郎たちの空回りっぷりが笑える(真白もすっかり吠たちになじんできましたね)のもそうですが、それにプラスして、陸王の過去にかかる描写も挿入しているのが驚異的。彼も彼で何かを抱えているのだろうなということは感じていましたが、まさかこのタイミングでそれがじょじょに明かされていくとは思ってもみませんでした。どうしてこのノリのお話の中に、この要素をしっかり盛り込めるんだよ。恐ろしいなぁ…(ほめてます)。そして、このように禽次郎たちが苦戦する中、姿を消していた竜儀が登場。彼は神輿を奪われ落胆していた町内会の人々に、テガソードのことを教えてすっかりその魅力に取りつかせ、いやさかテガソード様祭りを勝手に開き始めます。とうとうインチキ新興宗教のような手口まで取り始めた竜儀。ここまでくると、もうあっぱれだよ…。
竜儀が音頭を取るいやさかテガソード様祭りは、想像を絶する効果を生み出し、遅れてやって来た角乃を元気づけ、お祭りノーワン側になびいた人々を一気に引き戻すことに成功。これに焦ったお祭りノーワンは、ついに実力行使に出ますが、ゴジュウジャーの敵ではありませんでした。しかし、ここでファイヤキャンドルも登場し、シンケンレッドに変身してゴジュウウルフ/吠に応戦。巨大ロボ戦ではキングキャンデラーやシンケンオーも登場し、吠のテガソードレッドはピンチに陥りますが、人々のテガソードへの応援が、テガソードにシンケンオーを目覚めさせる力を与え、逆転勝利を呼び込むのでした。終盤では、ゴジュウジャーが一気に巻き返し、人々を目覚めさせて自分たち側に着けることに成功。禽次郎は、これを通じて祭りの本質を改めて認識し、ゴジュウイーグルへの変身後、それを言い放ってお祭りノーワンを打ち破ります。ゴジュウイーグルが言っていることはとても良いことなのですが、やっぱりいやさかテガソード様祭りのトンチキっぷりのせいで、どこか笑えてしまう感じ。麻薬みたいな料理への対抗策が新興宗教って、まあ蛇の道は蛇というか、なんというかねぇ…?その後巨大ロボ戦では、シンケンレッドの力を得たファイヤキャンドルが参戦。シンケンオーも登場し、吠のテガソードレッドに襲い掛かりますが、人々のテガソードを応援する声、それを受けてテガソードが発現したパワーのおかげで、シンケンオーは正気を取り戻して共闘を開始。最後はキングキャンデラ―を撃破します。「人々の声援が逆転のキッカケになる」というのは、とても良い王道かつアツい展開ですが、その人々の声援のベースが、竜儀の広めたテガソードの素晴らしさにあるのが、何とも言えないところ。ああ、またテガソードの意図せぬところで、勝手に彼自身が崇め奉られちゃうよ…!
あらゆる手段で節約を試みる、節約ノーワンが市街地に出現。これに対し、万年金欠の吠がナンバーワンバトルを挑むが、その節約ナンバーワンバトルは想像以上に激化していく。一方、陸王のもとには、姿を消したはずの灰色の目の男:具島玲が現れて…!?
次回は、今回出てきた陸王に縁深い謎の人物:玲が、ついにその姿を現してストーリーに介入。彼が緒乙の失踪に一枚噛んでいるのはほぼ間違いないため、同時に角乃にかかるドラマのことも進展があることでしょう。2人の抱えるそれぞれの因縁に決着がつくのも、あと数話なのかな。
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