お前それ、ゾフィーにも同じこと言えんの?ver.2.0

主にウルトラマン・仮面ライダー・スーパー戦隊シリーズなどの特撮関係の話題等を扱っていこうと思います。

『鉄道公安官』ちょっとした感想 Track-11(第31~33話)


今回は、なんだかんだで毎週恒例となった『鉄道公安官』の感想記事第11回目です


劇中ではクリスマスや正月などのイベント回が連発する今回紹介の3話。コメディタッチありシリアスありと、なかなかバラエティに富んだ構成になっていました





31話「南紀白浜・ハネムーン大混戦!」
19791217日放送
主な登場列車:新幹線「ひかり」号、エル特急「くろしお」
主な登場駅:東京駅、新大阪駅天王寺駅白浜駅

「新婚旅行にまでついてくるのは、花嫁に対してあまりにも思いやりがなさすぎるんじゃないかって、それを言いたいんだよ。」
 
 
STORY:東京駅から南紀白浜へ新婚旅行に旅立った、2組の中村夫妻。一方は暴走族の女頭領である房子で、もう一方はお節介な父親に悩んでいる美雪だった。そんな全く面識のない2組が、たまたま新大阪駅で荷物を取り違えたことから事件は勃発した!なぜか見ず知らずの犯人に命を狙われる美雪とその夫。榊たちはこの騒動を無事解決し、家族の絆を取り戻せるのだろうか―?
 
 
今回の舞台は、海水浴場として有名な南紀白浜。前回が重いテーマのお話だったからか、かなりのコメディ編に仕上がっており、つい最近引退してしまった381エル特急「くろしお」の勇姿も観ることができます
 
 
この当時のエル特急「くろしお」は、現在とは違いほとんどが天王寺始発。というワケで阪和線天王寺駅頭端式ホームが映るのですが、大まかな部分は現在とほぼ同じ構造であることに改めて驚かされます
 
 
なぜか娘の新婚旅行にまで同行してくる、お節介で構ってちゃんな美雪の父。「子離れできない親」の問題が出てきたのはこの頃からなのでしょうか?結局事件解決まで美雪の父は美雪らと事件に巻き込まれることになり、榊も夫妻に対し「親孝行だと思って」とさじを投げてしまう始末…。
 
 
房子殺害未遂の計画犯は、房子の叔父。ですが、彼が服装的な特徴しか言わなかったせいで、現地で犯行を実行することになった2人の地元民がドタバタ騒動を起こすことになります。まあ、結局全員キッチリ逮捕されるんですけどね。
 
 
中年になっても未だに独身の榊のことを思い、事件解決後伊勢神宮へ参拝する東京公安室一行。おそらく次回のロケの都合もあって挿入されたシーンなのでしょうが、白浜から紀勢本線参宮線or近鉄利用で伊勢神宮へ参拝って、とんでもなく時間のかかるルートだぞ…
 
 
ゲスト出演者では、実行犯役の気の弱い2人として平泉成さんとうえだ峻さんが面白おかしく熱演。とくに平泉さんは、第2話ゲスト出演時とは180度違うキャラを演じています。この他、名優:大坂志郎さんが美雪の父役で出演されています。
 
 
 
 
 
32話「サンタが列車でやってくる」
19791224日放送
主な登場列車:新幹線「ひかり」号、急行「志摩」
主な登場駅:二見浦駅、鳥羽駅

「ただの心象?私たちは機械じゃないのよ!物的証拠をインプットして動くコンピュータじゃないわ!」
 
 
STORY:久しぶりに休暇を取った和子は、医師である父親とともに伊勢志摩へ旅行に来ていた。しかし、乗っていた急行列車が偶然殺人事件に遭遇したことから、和子はその事件の捜査に介入。犯人はすぐに自首してきたが、どうも納得がいかない。和子が捜査を続ける中、次第に地元住民は口を閉ざすようになり、和子は謎の集団に命を狙われることになってしまった。この事件、何か裏がある―!
 
 
前回の南紀白浜に続いて、今度は伊勢志摩ロケとなった一編。近鉄との熾烈な競争に押され、現在ではJRの中でも隠れた大赤字路線としても知られる参宮線を舞台にした和子メイン回に。当時は京都から気動車急行「志摩」が走っており、貴重な参宮線優等種別の活躍を観ることができます
 
 
父親との磯釣り旅行のため、伊勢志摩へ旅行する和子。行程としてはおそらく、名古屋まで新幹線で行き、そこから関西本線を経由して参宮線二見浦へ向かったのではないかと推測されます。当時から伊勢志摩観光は近鉄のほぼ独壇場だったはずだけど、あえて国鉄でのルートを選択したのは、やはり公安官だからでしょうか?
 
 
旅行中に不運にも殺人事件に遭遇したことから、事件に首を突っ込む和子。その積極性には鳥羽公安室の人々も困ったようで、東京公安室から榊と小林を応援で呼ぶ始末。仕事熱心なのはいいんだけどねぇ…。
 
 
事件の核心に近づくにつれ、何やら地元の人々の様子に変化が。こうしたよそ者への村八分的な扱いへの変化は、ある意味田舎らしい描写ともいえるかもしれませんね(褒められたことではありませんが)
 
 
正直言ってサブタイトルとほぼミスマッチな重い展開で進む今回のお話。しかし最後の最後で、事件関係者家族に本当の“サンタさんのクリスマスプレゼント”が届くことになります
 
 
ゲスト出演者には、『ゴリラ』などへの出演で知られる名優:鈴木瑞穂さんが和子の父親役で出演。なぜか逃亡を繰り返す勝青年役には、『スーパーロボットマッハバロン』の下塚誠さんが。さらに本作二度目の出演となる『コンドールマン』でおなじみ佐藤仁哉さんが、クセのある若者を好演されています。
 
 
 
 
 
33話「公安官V.S怪盗55号!」
198017日放送
主な登場列車:新幹線「ひかり」号、エル特急「あやめ」エル特急「さざなみ」、新幹線「こだま」号
主な登場駅:東京駅、静岡駅

「日本一の公安官を向こう()に回したのが、どうやら私の一生の不覚だったようだ。」
 
 
STORY:昭和55年、お正月。新年を迎えた東京公安室に、「怪盗55号」と名乗る人物から晴れ着とスリの犯行予告のカセットテープが届いた。変装の名人である怪盗55号は義賊気取りであり、黒い噂がある大物から大金や金品をスってみせるのだという。当初は何度も犯行を許してしまった榊たちであったが、瀬川室長の機転により犯人の容疑者が浮上。榊は、その容疑者を徹底的にマークするのだが―。
 
 
本放送時は新年一発目の放送となった一編。派手なロケなどはしていませんが、怪盗55(実際はただのスリ師)と榊たち公安官の攻防戦を楽しむことができる、お正月ならではのボリュームたっぷりのお話になっています
 
 
怪盗55号は変装の名人。髭の長い老人・着物を着たおばあさん・はたまたインド人など、様々な人に化けてスリを実行します。これに対抗して()、榊はピエロなどの変装をして相手をマークするなどしています。榊とゲスト出演者である宝田さん双方の七変化が楽しめます
 
 
そんな榊と怪盗55号に触発されたのか、本間も代議士への変装シーンでは悪ノリ気味。乗務員室に文句をつけたり、電話口ではやたらと高圧的なしゃべり方になるなど、さすがのこれには瀬川室長もあきれ気味。本間公安官役の中条静夫さんの演技に注目です。
 
 
怪盗55号は当初ただの義賊気取りのスリ師かと思いきや、その裏にはかつて自分が関係した一件に関する重大な秘密が。こうした背景を丁寧に描くことで、怪盗55号の人間性も浮き彫りにし、ドラマに深みを与えています
 
 
「目には目を歯には歯を」、そして「変装には変装を」。終盤の怪盗55号の大捕物では、瀬川室長を除く全員が変装して逮捕するという、なかなか大掛かりなシーンが用意されていました。
 
 
ゲスト出演者では、怪盗55号役に「ゴジラシリーズ」などでおなじみの宝田明さんを起用。キャストクレジットにも「(特別出演)」のクレジットが追加挿入されています。また、冒頭和子の潜入捜査により逮捕される晴れ着専門の痴漢役に、円谷特撮で頻繁にゲスト出演されていた大村千吉さんの姿もあります。





今回はここまで。次回は、第34~36話ををご紹介予定です。








今日の動画紹介◎


今日ご紹介するのは、1974年放送の行け!牛若小太郎』OPテーマ「行け!牛若小太郎です。


レッドマン』や『グリーンマン』等が放送された、『おはよう!こどもショー』の枠で放送された特撮作品。歌の途中で何度も転調するなど、朝の短時間特撮のOPにしてはかなり凝った作りになっています。


そういえば、ベストフィールドがこれのDVDかBlu-rayを発売するとかなんとか。あれっ、私の勘違いだったかなぁ…?







 
 
 
 
 
 
 
 
それではまた次回、お会いしましょう!
 
 
 
 
 
 
 
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