『新幹線変形ロボシンカリオン THE ANIMATION』第17話ちょっとした感想 - お前それ、ゾフィーにも同じこと言えんの？ver.2.0

いつかシンカリオンになったりしないかなぁ！(実現済み)

これぞまさに、鉄道オールスター感謝祭！！今回の『新幹線変形ロボシンカリオン THE ANIMATION』は、以前から告知されていた500系TYPE EVAや『エヴァンゲリオン』とのコラボ回。ビックリするくらいネタがちりばめられていましたが、一方でシンカリオンたちの活躍もきちんと挿入されていました

放送日がこどもの日ということもあってか、新大阪駅のプロモーションビデオかと勘違いするくらいの新幹線紹介シーンも挿入。こんなの鉄道ファンとして、そして関西に縁のある者としては大感激だよ！

ゴールデンウィーク後半。京都鉄道博物館に単身赴任中のホクトに会いに、はるばる京都までやってきたハヤトたち。ところがホクトは博物館のスタッフとして駆り出されており、すぐに会えないことを知ったハヤトは予定を変更。新大阪駅へ向かいます。どうやらシンカリオンに乗って京都までやってきたらしいハヤトたち。京都鉄道博物館に降り立ってハヤトは異常なまでに興奮し、「これぞまさに、鉄道オールスター感謝祭！！」などと迷言を連発します。博物館自体が今回の作品に協力しているため、外観をはじめ館内の展示、そして「京都鉄道博物館」というロゴ自体もキッチリ描写。私は既に2回ほどここへ行ったことがありますが、その再現っぷりには驚かされました。でも、人の混雑っぷりだけは再現で来てなかったなぁ。開館からすでに2年近くたつけど、平日ですらアニメの描写の3倍くらいは混雑してるから！超進化研究所京都支部に配置されているオペレーターは関西出身らしく、関西弁で会話。でも、なんだかたどたどしい関西弁だったぞ…

予定変更したハヤトたちは、わざわざ1駅だけ新幹線に乗って新大阪駅で下車。ついていけずあきれ気味のアキタとツラヌキを気にも留めず、ハヤトは新大阪駅を発着する多種多様な新幹線に大興奮。そして、ついにあの新幹線が―！Aパートの中後半部分は、もはや『シンカリオン』というよりも、先述したような「新大阪駅のプロモーションビデオ」といった雰囲気に。新大阪駅を発着する新幹線として、N700Aのぞみ・N700さくら・700系ひかりレールスターが登場しました。特にN700さくらに関しては、その内装までもが細かく解説され、子供向けアニメとしてはかなりマニアックな仕上がりになっていたといえるでしょう。一方で、無札なのにもかかわらず思わず車内に立ち入ろうとしたハヤトを、シャショットが制止するシーンも。ちゃんと教育的要素も入ってるじゃないですか～！そして、それらの後に入線してきたのが、あの500系TYPE EVA。『エヴァンゲリオン』のOPである「残酷な天使のテーゼ」をBGMに入線し、おまけにハヤトが『エヴァ』ノアのシーンを意識した行動をとるなんてこともやってのけてくれました。そして最後には、「いつかシンカリオンになったりしないかなぁ！」という発言をするハヤトのバックに、エヴァンゲリオンが。もうガッツリコラボしてましたね。配信版で修正されるのは、「残酷な天使のテーゼ」の音源くらいかなぁ。かなり濃厚な新大阪駅の紹介をやってくれましたが、ただ1つだけ残念だったのが、225系新快速の紹介シーン。新快速の紹介自体は間違っていませんが、それが停まっていた駅が新大阪駅じゃなかったですね

ミナミでの観光中に巨大怪物体出現の連絡を受けたハヤトたちは、シンカリオンに搭乗して出撃。捕縛フィールド内でそれと対峙しますが、攻撃を受けたせいでE6こまちとE7かがやきは行動不能に陥り、E5はやぶさは窮地に立たされることになります。関西地区で初めての出現となった巨大怪物体。指揮系統がまだ十分整っていないからか、ホクトが指導長として指示を出します。おそらく、いつかは他の支部のように指令長が配置されるであろう京都支部。その時指令長になるのはホクトなのでしょうか。それとも別の誰かか…？今回の巨大怪物体は、その巨大な目で敵を捕捉し、弱点等を分析して的確に攻撃を仕掛けてくるという厄介なタイプ。デザイン面では『ウルトラマンガイア』に搭乗したモキアンに似ているように感じましたね。セイリュウたちの会話から察するに、ベースとなった物体はカメラのレンズ。ですが、京都支部の分析で「大きなレンズ」のような目があり、中が「粘性の液体」で満たされていることが判明します。ああ、今回の巨大怪物体のモチーフは、人間の目そのものでもあるんですね

追い詰められたハヤトは、カイサツソードを投げて巨大怪物体の追尾ミサイルを攪乱。さらにグランクロスをゼロ距離発射して相手の防御能力を封じ込めます。かなりの戦果を挙げたE5はやぶさでしたが、ここでエネルギー切れ。最後は駆け付けたN700Aのぞみが撃破するのでした。中盤でハヤトがタコ焼き屋を訪問してタコ焼きについて話すシーンがあるのですが、その時の会話がこの戦闘で生かされることに。タコ焼きづくりでの失敗を応用し、「熱を加えて相手を硬化させてダメージが効くようにしよう」という発想が面白いですね。まあ、ムリヤリタコ焼きに例える必要はなかったかなと思うけど…。初登場以来ハヤトたちとは少し距離を置いていたリュウジでしたが、今回はハヤトの作戦をほめる場面が。徐々にリュウジも、ハヤトたちの存在を認めるようになってきたということなのでしょう