お前それ、ゾフィーにも同じこと言えんの?ver.2.0

主にウルトラマン・仮面ライダー・スーパー戦隊シリーズなどの特撮関係の話題等を扱っていこうと思います。

スーパー雷鳥殺人事件

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佐々木は、京都駅から、午前九時二三分発の特急「スーパー雷鳥3号」に、乗った。福井、金沢を経て、富山まで行く列車である―。今回は、西村京太郎トラベルミステリーの1つ:『スーパー雷鳥殺人事件』のレビューです。

 

昔から在来線特急が頻繁に行きかっている、北陸本線経由の大阪⇔金沢ルート。今では「サンダーバード」が代表種別として走っていますが、その前にこのルートを結んでいたのが「雷鳥」。中でもこの「スーパー雷鳥」は、JR西日本ができたのと同じ頃に誕生した、「雷鳥」の(主にエクステリア面での)上位種別。停車駅は現在の「サンダーバード」とほぼ同じで、何より白をベースに青・ピンク・金の帯を纏った豪華な塗装が目を引く特急車両でした。

 

「スーパー雷鳥」、子供の頃に何回か乗りましたね。あんまり内装のことは覚えてないけど、とにかく見た目のインパクトが絶大だったのは鮮烈に覚えています。

 

 

 

STORY:自殺を思い立ち、東京から大学時代の思い出の地:京都を経由して、福井県東尋坊へと向かうことにした佐々木貢。彼は福井までの行程に「スーパー雷鳥」を利用するが、車内ラウンジで会社社長:池辺康夫の毒死に巻き込まれ、さらには彼から謎の遺書を手渡されてしまう。それを機に、佐々木の周りで起こる不可解な事件。そして、事件をひっかきまわすことになる佐々木の行動。十津川警部たちは、この難事件を解決できるのか?

 

話の内容としては、「スーパー雷鳥を舞台とする物語」というよりも、「スーパー雷鳥での事件をきっかけに展開される物語」といった感じ。そのため、本のタイトルは『スーパー雷鳥殺人事件』ですが、物語中に「スーパー雷鳥」自体はそんなに出てこない形になっています。

 

本作で一番面白いのが、メインのゲストキャラクターである佐々木の行動。池辺社長から遺書を渡されたことをきっかけに、なんだかんだでそこに書かれていることを実行し、真犯人そして十津川警部たちをも攪乱していきます。真犯人ももちろん自分の目的や犯行がバレないようにあれこれ工作するのですが、それにプラスして佐々木が事件をさらに引っ掻き回していくという構図になっているのが、物語を複雑化させ、そして読者をひきつける要素になっていますね。

 

そして、最後は佐々木も十津川警部たちに協力することになり、彼らとともに犯人に罠を張って追い詰めるという展開がスリリングです。犯人の末路は人によっては「う~ん」と感じるものになっていますが、私はこれはこれでアリだなと思いました。

 

 

 

細かく読んでいくとところどころ穴があるようにも感じますが、殺人事件と相続争いが交錯していくさまが面白い、この『スーパー雷鳥殺人事件』。ミステリーというよりもサスペンスチックな作品に仕上がっています。

 

この作品は最近になって復刊され、「日本縦断長篇ベスト選集」福井県編として、徳間書店より発売されてます。復刊により読むハードルが低くなったのはいいけど、これ作品はあんまり福井が舞台になってないんだよなぁ。それは…いいのか?

 

 

 

 

 

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『騎士竜戦隊リュウソウジャー』第24話 ちょっとした感想

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俺たちの関根大学さん登場!

 

 

 

番組は変わって、『騎士竜戦隊リュウソウジャー』です。

 

ついに実るか、カナロの恋!?次回予告ではついにカナロがゴールインかと思わせるようなお話になるかと思われた今回ですが、実際の内容はどちらかといえば現れたマイナソーに対抗すべく特訓するカナロの姿が中心。話もテンポよく進み、安定して楽しむことができました。

 

ゲスト出演者として、JACの関根大学さんが登場。もっと本筋に絡んでくれたら嬉しかったんだけどなぁ~。

 

なお、同日放送の『仮面ライダーゼロワン』の記事は↓コチラです。

bongore-asterisk.hatenablog.jp

 

 

 

花火が打ち上がる夏のある夜、ドルン兵に追われる女性:麻央を助けたカナロ。彼女の言葉に気をよくした彼は、話をよく聞かずに翌日彼女の実家を訪れます。しかし、そんな時にマイナソーが出現。麻央から生み出されたことが早い段階で判明しますが、その繰り出す技の前にカナロは敗れてしまうのでした。麻央を助けた瞬間、彼女に「付き合ってください」と言われたことで一気に結婚式のことまで妄想しちゃうカナロ。付き合う=結婚じゃないぞ!?しかも、妄想してたせいで大事なこと聞き逃してるし!そんな彼は、翌日ホイホイ彼女の実家を訪ねることに、彼女の父との話はマイナソーの出現でおじゃんになりますが、このマイナソーこそ厄介な強敵でした。麻央の父として登場したのが、東映特撮でもお馴染みのJACの名優:関根大学さん。東映特撮出演ってのは本当に何年ぶりなんだろう?キャストクレジットを見たときは興奮したなぁ!一方で、忘れてはいけないのが今回のマイナソー。格闘戦でリュウソウゴールドと互角の戦いを見せただけでなく、彼の技を封じ込める特殊な技も持っていました。前半でのマイナソーとの戦闘アクションは迫力満点。リュウソウゴールドがメチャクチャカッコよく見えましたね。

 

技を破られてしまったカナロ。自信を失いかけるも打倒マイナソーに再び燃えた彼は、コウたちの協力を得て特訓を開始します。苦労の末新技を生み出したカナロでしたが、その裏でワイズルーの魔の手が麻央に迫っていました。中盤で中心になるのは、コウたちによるカナロの特訓。近年の戦隊では珍しい(そうでもないか?)、けっこうガッツリ特訓をしていました。特訓の中で、カナロが技を編み出すことを祈っていたのがオト。健気な感じがいいなと思いましたが、「結婚式のためにもうドレスも買った」と言っていたシーンで、やっぱり兄妹って似るんだな…って感じました。そんな特訓の末、カナロが編み出した技。それは川魚の跳ね姿から着想を得た、身体をスクリューのように捻って攻撃を回避し、逆にこちらの攻撃を叩き込むというものでした。苦労の末、新技を会得したカナロ。彼のこの時の“気づき”が、これまた良かったですね。

 

マイナソーの再出現の報せを受けたカナロは、コウからコスモソウルを借りて現場に急行。同じ技を繰り出してくるマイナソーに対し、新技を繰り出して勝利をつかみます。巨大化したマイナソーも、キシリュウネプチューンコスモラプターの手により撃破。これでめでたくゴールインかと思われた、カナロのその結末は…。会得した新技を早速使用し、見事マイナソーを打ち破ったリュウソウゴールド。このストレートな展開が、観る者をアツくしてくれました。その後の巨大ロボ戦は、キシリュウネプチューンコスモラプターによりあっさり終了。その後ラストシーンに続きますが…、カナロと麻央の恋は、結局カナロの片想いだったというオチに。おまけに彼は、彼女の父の道場を継ぐハメになります。恋人がいることと道場を継いでほしいことは、実は冒頭のシーンで彼女が全て説明していたこと。しかしカナロは、結婚式の妄想をしてたせいで全然聞いてなかったんですよね。全てはカナロの勘違い。そりゃ、オトからもドロップキック食らわせられちゃうよ…。

 

 

 

クレオンのダンスが街で大流行!?何か裏があるとにらんだコウたちは、調査の末とある芸人にたどり着いて…。

 

次回は芸人のひょっこりはんがゲスト出演。もともと東映特撮は時々芸人がゲスト出演すること多いけど、2週間連続似たような時間帯で芸人のゲスト出演が続くって、珍しいんじゃないかなぁ。

 

 

 

 

 

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『仮面ライダーゼロワン』第1話 ちょっとした感想

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新時代ヒーロー、その名は“ゼロワン”!

 

 

 

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何もわかってないくせに…、人の夢を笑うんじゃねぇよ!いよいよ始まりました、令和初の平成仮面ライダーシリーズ:『仮面ライダーゼロワン』。その第1話となる今回は、世界観の説明や或人がゼロワンに変身する過程をしっかりと描きつつ、ゲストキャラクターである腹筋崩壊太郎のキャラもしっかりと立たせていたのが印象的でした。

 

ネット上では、ロスを引き起こすくらいにインパクトを与えた、腹筋崩壊太郎のキャラクター性。確かに、「単発キャラで終わらせるにはもったいないくらい興味深いキャラだな」と感じましたが、同時に「ロスまで引き起こすほどのキャラか?」とも感じました。全部好意的かつあれが制作側の意図したものだとして汲み取るなら、その気持ちもわかるけど、どうなんだろう?

 

 

ヒューマギアを開発して社会に浸透させ、一代で飛電インテリジェンスを大企業に成長させた初代社長:飛電是之介が死去。その遺言状を読み上げるということで、彼の孫である売れない芸人:或人もまた飛電インテリジェンスに呼び出されます。血縁だからという理由で読み上げさせられる或人。そこに書かれていたのは、驚愕の事実でした。冒頭の或人および腹筋崩壊太郎初登場シーンで興味深いのは、この短い時間の間に「或人が何をやっているか」・「腹筋崩壊太郎はどんなキャラで、それを通じて社会においてヒューマギアがどのくらい浸透しているのか」・「ヒューマギアによって打ち砕かれる或人の夢」と、3つのことを描かききっている点。なかなかいい滑り出しになっていると感じました。夢であるはずのお笑い芸人の道を追われ、その後イズによりわけもわからず飛電インテリジェンスに連れてこられる或人。そこで彼は、是之介の遺言状を読むことになりますが、その内容は衝撃的なものでした。遺言状に書かれていたのは、ヒューマギアの欠点、そしてそれへの対抗策=ゼロワンドライバーを持つ者の条件と、或人を2代目社長に指名するということ。これって、是之介が生前ヒューマギアの欠陥(?)について知っており、それでもなお世間に流通させていたってことですよね。滅亡迅雷.netの連中も知っているような大事件も引き起こしているはずなのに、なぜ是之介はこのような形で伏せ続けていたのか?気になりますね。

 

是之介から2代目社長に指名されたものの、お笑い芸人の道をあきらめられず、その権利を放棄しようとする或人。父との思い出を思い出しながら彼は遊園地に戻りますが、もうそこに彼の居場所はありませんでした。同じ頃、腹筋崩壊太郎に目をつけていた滅亡迅雷.netは、彼を暴走させて遊園地を混乱に陥れることに成功。ベローサマギアとなった腹筋崩壊太郎は、遊園地のオーナー:根津をも襲おうとします。短いシーンながら挿入された、或人と父:其雄の思い出。其雄がヒューマギアであること、そして彼の死などいろいろな謎があのシーンにありましたが、これは後々明かされていくのでしょう。そんな父とのことを思い出しつつ、遊園地で失意にくれる或人が目撃したのが、腹筋崩壊太郎の暴走。彼は滅亡迅雷.netの手によりAIを書き換えられ、ベローサマギアとなってしまうのでした。AIとしての自我に目覚めそうになった時に敵に襲われるという、腹筋崩壊太郎の悲劇。これは確かに悲哀を誘います。

 

現場にイズも駆けつけるも、まずは生身でベローサマギアに立ち向かう或人。しかし当然かなうはずもなく、弾き飛ばされます。ベローサマギアの発言に怒り、夢や笑顔を守りたいと思い立った時、或人はゼロワンドライバーを手にして変身。仮面ライダーゼロワンとなり、暴走した他のヒューマギアにA.I.M.S.たちが苦戦する一方で、その圧倒的身体能力でベローサマギアを打ち破るのでした。「人々を笑わせることはできなかったけど、その笑顔を守るために変身する」というのはなかなか面白い構図。そういえば、『クウガ』の雄介がマイティフォームに初変身した時も、「誰かの涙は見たくな」く、人々の笑顔を守るために変身したんだっけなぁ。そんな或人は、チュートリアルモードを経て、ゼロワンへと変身。その驚異的な身体能力にビビりながらも、暴走させられた他のヒューマギアをテンポよく撃破。ベローサマギアも、必殺技ライジングインパクトで撃破するのでした。ライジングインパクトを決める直前の、CG合成を多用したゼロワンのアクションがこれまたGood。特に、バスの中を通り抜ける際、わざと停車ボタンを押してるのが面白いですね。あの行動自体には意味ないけど、ああいう“遊び心”が重要なんですよね。

 

 

 

ヒューマギアに固執する、A.I.M.S.の諫。彼がそこまでヒューマギアを倒そうとする理由は何か。彼と或人は、わかりあうことができるのか?変身!仮面ライダーバルカン!!

 

次回は本作の2号ライダーである仮面ライダーバルカンが初登場。諫がヒューマギアを憎む理由も明かされそうです。まあ、この手のキャラは、中盤になって改心するパターンが多いけど、諫はどうなるかな?

 

…というワケで、記事は「『騎士竜戦隊リュウソウジャー』第24話 ちょっとした感想」に続きます。

bongore-asterisk.hatenablog.jp

 

 

 

 

 

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『ウルトラマンタイガ』第9話 ちょっとした感想

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ダイナミックなカミングアウト

 

 

 

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だからなんだ?俺は守りたいものを守る!初の三浦有為子脚本回となった、今回の『ウルトラマンタイガ』。次回予告ではどことなく不穏さを感じさせるような感じになっていましたが、いざ実際に観てみると、『タイガ』の世界観を維持しつつしっかりとキャラクターも描かれており、さらに戦闘もてんこ盛りという、ストーリー面・特撮面ともによくできた良回に仕上がっていましたね。

 

第7話に続き霧崎=トレギアは未登場でしたが、その時と違って今回は彼が事件に関与していないため、嫌らしい暗さも一切なし。ストレートなドラマになっていて、見やすくもなっていました。

 

なお、前回(第8話)の感想記事は↓コチラです。

bongore-asterisk.hatenablog.jp

 

 

 

◎ストーリー面

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ホマレの幼馴染であるマイコ登場回となった今回。中盤以降は戦闘がメインになるので純粋なストーリーパートはいつもより少し短めでしたが、その中で既存キャラクターを生き生きと描きつつ、「ホマレの秘密の暴露→マイコの秘密の発覚→彼女の行動を受けて決意するホマレ」という流れがしっかりと詰め込まれており、お話として完成度の高いものになっていたように感じました。終盤のホマレのカミングアウトが割とあっさりしていたような気がしますが、まあこれはこれでいいでしょう。

 

仕事も落ち着き、トレーニングに精を出すヒロユキとホマレ。それを終えた帰り道、彼らは宇宙人と思われる集団に追跡される女性を救出します。E.G.I.S.本部に連れ帰って話を聞いてみると、なんと彼女はホマレの幼馴染であるマイコ。そんな彼女に、仕事のにおいを嗅ぎつけたカナたちですが…。時には戦闘をすることもあるヒロユキとホマレですが、身体能力に優れているのはホマレの方。ヒロユキはいつも気合を入れてトレーニングに挑んでいますが、267連敗中で一度も彼に勝ったことはないのでした。人間離れしたジャンプやキックを見せ、ヒロユキを翻弄するホマレ。宇宙人だからあんな芸当ができるんだよね。そうとも知らずに(結果的に今回のラストで知ることにはなりますが)元気に挑むヒロユキが、ちょっとかわいそうだったなぁ…。そんなトレーニングを終えた帰り道、彼らが出会ったのはマイコ。宇宙人に追われていたため助けてE.G.I.S.本部に連れ帰りますが、カナとピリカはそんな彼女にビジネスチャンスを見出します。実は、怪獣や宇宙人災害向けの保険プランを検討していた保険会社から、調査依頼を受けていたE.G.I.S.。どう調査するか悩んでいた矢先に、宇宙人からの被害に遭ったという人物(マイコ)がやってきたのですから、そりゃあ目をつけるよね。マイコのことを聞くや否や、ウキウキしながらあれこれ彼女に勧誘していたカナとピリカ、本当に生き生きしてたなぁ。君らそんなキャラだっけ?とはちょっと感じたけど…。

 

マイコの護衛にあたることになった、ヒロユキとホマレ。公園の防犯カメラ等を確認していると、マイコを襲撃する謎の影が。その正体はキール星人でした。ヒロユキが離れていたため単身キール星人に挑むホマレでしたが、結果的にマジャッパの復活を許してしまいます。マイコをつけ狙っていたのは、キール星人ら宇宙人の集団。マイコは代々受け継いできた小瓶を持ち歩いており、実はその中にはマジャッパが封印されていたというオチでした。マジャッパ復活シーンでは、ホマレが誤って小瓶を手放す→キール星人の銃弾がヒットして割れるという構図が印象的。その前後で描写される、ホマレのトンファーキール星人の銃弾をはじき返しまくる描写も面白かったです。E.G.I.S.の装備であるあのトンファー、平然と宇宙人のビームとか銃弾も弾き返せるのか。驚異的な強度だぁ…。

 

マジャッパに対しウルトラマンフーマが挑む中、ホマレはキール星人との戦いを続行。その中で星人により自分の正体をマイコにバラされてしまいますが、それに動じることなく最終的に勝利をつかみ取ります。しかし、今度はマジャッパの戦闘でマイコがピンチに。助けに行くために走り出そうとするホマレでしたが、その時マイコの隠されていた力が覚醒。これが彼女のピンチを救い、フーマ→タイガの戦闘をアシストすることになりました。フォトンアースによってマジャッパも倒され、さらにマイコの今後について聞かされたホマレは…。キール星人によって、マイコに対し宇宙人であることがバラされてしまうホマレ。ここまでだとありがちな展開だなと感じちゃいますが、今回はそれに併せて「マイコにも秘密があった」という展開を上乗せしてきていたのが非常にGood。さらにその彼女が、ホマレとは違い他人(結婚相手)に自分のことをちゃんと明かしているという要素を盛り込み、ホマレと対比させたうえ、ホマレ自身が仲間たちに宇宙人であることをカミングアウトするというラストシーンへと持って行っていたのが素晴らしかったですね。ラストのカミングアウトは少しあっさりしていましたが、それを除けば後半のお話の展開のさせ方は秀逸。本当に今回は、お話としてよくできていた回でした。

 

 

 

◎特撮面

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次回予告動画でも言及されていた通り、ホマレの戦闘とフーマ&タイガの戦闘が同時並行で描かれる形になった、今回の特撮・戦闘パート。大掛かりなミニチュア破壊はありませんでしたが、その分CG合成によるビルの破壊やダイナミックなフォトンアースのアクションが、視聴者に強烈なインパクトを残してくれました。

 

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マジャッパが出現。ホマレがキール星人との戦いのためマイコとともに行ってしまったため、1人取り残されたヒロユキはまずフーマに変身。その俊敏さでマジャッパを翻弄しますが、マジャッパの放つガスにやられてしまいます。いつもはタイガに変身してからタイタスorフーマに変身しますが、今回はダイレクトにフーマに変身。いつも通り(?)のスピーディーな戦闘を見せてくれました。一方マジャッパも負けてはおらず、相手にしびれを起こさせるガスなどで対抗。結果的にフーマはこれにより戦闘スタイルを崩され、一気に劣勢に追い込まれます。意外に多彩な能力を見せ、フーマを苦しめたマジャッパ。登場直後の水を足で蹴り上げながら上陸するシーンの特撮も、よくできてたなぁ。

 

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マジャッパは透明化能力を使い、先ほどのお返しだとばかりにフーマを翻弄。さすがの彼も苦戦しますが、ここで覚醒したマイコの能力が彼の戦闘をアシストします。その後、バトンタッチする形でタイガが出撃しますが、若干苦戦気味で戦闘は続きます。マイコの能力により、マジャッパの位置を特定したフーマ。マジャッパの方を見ずに的確にキックを叩き込む姿はメチャクチャカッコよかったですね。この後タイガがフーマに代わって戦いますが、大きく戦局を変えることはできず。マジャッパの攻撃に押され、大きなビル(茨城県警本部)を破壊してしまいます。ビルの破壊はミニチュアではなく、CGで表現。これだけなら時々ある描写ですが、CGであることを生かし、その瓦礫がマイコに降りかかるも、それを彼女自身の能力で静止させるというシーンを盛り込んできたのには驚きました。これは本当に、CGだからこそできる芸当ですよね~。

 

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早急に決着をつけることにしたタイガは、フォトンアースへと強化変身。マジャッパの攻撃をいとも簡単に封じた彼は、一気に形勢逆転。もうほぼやりたい放題状態で攻撃を繰り出し、最後はオーラムストリウムでフィニッシュしました。フォトンアースになってから、タイガの逆転劇がスタート。片手でマジャッパの攻撃を封じ込めただけでなく、パイルドライバーまでやってのけてたのは「オーバーキルじゃないか!?」と思うくらい鮮烈な印象を残してくれました。フォトンアース、見た目は動きにくそうなのに、よくこれだけアクションするよなぁ。

 

 

 

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かつて、ブラックキングとのコンビとして名をはせていたナックル星人。地球に暮らしていた彼に、突如戦士の心が再燃した理由は何か。今、夕陽を背負ってタイガとナックル星人の戦いが始まる!

 

次回は久しぶりにナックル星人&ブラックキングのコンビが登場。トレギアがガッツリお話に絡む当たり、なんだか悲劇的な展開になる予感しかしないぞ…。

 

そんな第10話の感想記事は、↓コチラだ!

bongore-asterisk.hatenablog.jp

 

 

 

 

 

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『勇者王ガオガイガー』ちょっとした感想 GGG-12(第35~37話)

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今回は、勇者王ガオガイガー』の感想記事第12回目です。

 

前回、満を持して復活した最強勇者ロボ軍団。そんな彼らの帰還を喜んだのもつかの間、今回ご紹介の3話では新たなる仲間:風龍・雷龍が登場します。氷竜・炎竜の亜種ともいえる彼らが、どうやってロボとしての心に目覚め、そして合体形態である撃龍神へとなるのか―。その過程が丁寧に描かれており、楽しむことができましたね。

 

 

 

 

Number.35「風と雷」

1997年10月4日放送
登場した敵他/モチーフ:ZX-05脊椎原種
            ゾンダーロボEI-30〜71/万里の長城の観光客
これが勝利の鍵だ!:風龍&雷龍

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「幸い、奔放に育てたAIがどのように非効率的になってしまうか、良い実例を見せていただきました。」


STORY:君たちに、最新情報を公開しよう!日本で生み出されたGSライドシステム。それをもとに開発された、氷竜・炎竜の同型機である風龍・雷龍が、中国で完成した。凱たちはそれを見るために現地へ向かうが、そこで待ち受けていたのは、新たなる原種と、攻撃に特化し非情なロボとなっていた風竜・雷竜だった。万里の長城の観光客をもとに大量のゾンダーロボを生み出し、地上を侵攻しながら宇宙へとその身体を伸ばす原種。ガオガイガーたちもこれに対抗するが、彼らは原種とゾンダーロボの攻撃に飲み込まれてしまった―!


氷竜・炎竜の同型機:風龍・雷龍登場!今回は彼らのデビュー戦となりましたが、その結果は決して良いものとは言えませんでした。彼らの登場に目がいきがちですが、大河長官が新生GGGの指揮に特化するために行動し、さらに護の秘密についても迫ろうとしていることも見逃せませんでしたね。


オービットベースで原種残り28体の落下地点の解析が進む中、中国で開発されたという同型機のAIの調整のため、凱と獅子王博士とともに現地に行くことになった氷竜・炎竜。新しくできた仲間がどんな性格のロボなのか、期待に胸を膨らませます。それと同じ頃、大河長官は新生GGGの業務に注力するため、宇宙開発公団の業務引継ぎの真っただ中。それを終えたのち彼が向かったのは、護の自宅でした。オービットベースができる数か月前、GGGを中心に世界各国が協力した原種との対抗策が練られており、その中でGGGのGSライドの技術が各国に伝えられていたとのこと。なんだかんだで、人類は原種に対する準備を着々と進めていたんですね。でも、GSライドを応用したロボ技術を、中国が最初に実用化したのは意外。こういうのはアメリカが最初にやりそうですが、あっちはマイクの技術があったから、GSライドの技術は積極的に研究してなかったのかなぁ。凱たちが中国へ向かう準備を進めていた頃、大河長官は諸々の業務引継ぎのためいったん地球に帰還中。それらを終えた後、彼が向かったのは護の自宅でした。護の家を初めて訪れた大河長官は、天海夫妻と面談。そこで彼は、今まで護がGGGに協力してくれていたこと、そして護には不思議な能力があることを天海夫妻に明かします。今回のメインは風龍・雷龍の登場ですが、このシーンで大河長官が護の秘密に迫ろうとしているのが見逃せないポイント。この要素は、次々回以降で生きてくることになるのでしょう。それにしても、護の秘密を先に大河長官が明かしちゃうとは思わなかったなぁ。


イザナギで中国へ飛んだ、凱たちと氷竜・炎竜。風龍・雷龍が開発されているという中国科学院の研究所へ向かう道中、新たなる原種:ZX-05脊椎原種が出現。急遽氷竜・炎竜がこれと戦闘を開始します。万里の観光客がいて思うように彼らが戦えない中、開発されたばかりの風龍・雷龍が登場。ところが、彼らは氷竜・炎竜もろとも原種ZX-05を攻撃し、それにより事態は最悪の方向へと向かってしまいます。このシーンで、風龍・雷龍が初登場。風龍はミキサーコンテナから発射する風導弾(フォン・ダオ・ダーン)、雷龍はエレキガンを使って、氷竜・炎竜並みあるいはそれ以上の火力で攻撃を仕掛けます。攻撃シーン自体はカッコいいのですが、厄介なのは彼らの性格。作戦通りに動くことを目的とする彼らは、人命救助ということに関してはあまり重視しておらず、攻撃の際氷竜・炎竜を巻き込んでしまっただけでなく、なんとZX-05に観光客を融合させてしまうという失態を犯してしまいます。そういった失態を犯してしまっても、さほど気にしていない様子の風龍・雷龍。うーん、性格が中途半端に形成されてしまっているだけに、今までのAIロボ以上に仲間にするのが難しそうだぞ…。


戦闘終了後、風龍・雷龍の開発者であるヤン・ローリー博士と会い、彼の研究所を訪れることになった凱と獅子王博士。そこで彼らはヤン博士の風龍・雷龍の開発コンセプト等について知ることになります。ヤン博士は、氷竜・炎竜のAIは非効率であると批判。凱は反発しそうになりますが、それをぐっとこらえます。風龍・雷龍は確かに氷竜・炎竜がベースになっていますが、開発を担当したのが中国科学院、そしてヤン博士自身が人民解放軍出身ということもあり、完全な軍事ロボットとしての使用を目的としたロボに改良された形に。彼らのAIの中では人命等は軽視されており、作戦を確実に遂行することが第一目標となっていました。ヤン博士が、風龍・雷龍を効率的に動くことのできる自律型軍事AIロボとして開発したことがわかる描写。氷竜・炎竜のAIについてこき下ろしているのでちょっとムッとさせられる点もありますが、まあ彼の考え方もわからなくもないですね。氷竜・炎竜が開発された時はまだゾンダーの脅威がそこまで迫っていなかったのに対し、風龍・雷龍の開発時は原種の攻撃が近づきつつあるという非常事態の時。おまけに開発責任者が軍出身者なのですから、風龍・雷龍の開発コンセプトおよびヤン博士の考え方は、そういった事情等を考えれば十分に理解できます。でも、やっぱり…、彼の考え方は受け入れがたいよなぁ。


再び現れたZX-05は、体内で大量のゾンダーメタルを生成し、取り込んだ万里の長城の観光客をゾンダーロボ化。自身は万里の長城そのものと融合し、その身体を宇宙空間へと伸ばしていきます。出動命令が下り出撃するガオガイガーたちでしたが、ZX-05の戦闘中にガオガイガーは攻撃を受けて行方不明に。さらに氷竜・炎竜は、ゾンダーロボの攻撃から風龍・雷龍をかばいそれに飲み込まれてしまいます。後半の戦闘シーンでも風龍・雷龍が出撃しますが、どちらかと言えば活躍の中心となったのは、ガオガイガーと氷竜・炎竜。彼らは必死に戦いますが、各々攻撃に巻き込まれ生死不明になってしまいます。氷竜・炎竜がゾンダーロボの攻撃に消えた際、ハッとしたような顔を見せた風龍・雷龍。これをきっかけに、彼らは“勇者の心”に目覚めるのかな?ちなみに、ZX-05が今回やろうとしていたことは、地球のマグマを利用したオービットベースの破壊。自分の身体をポンプのようにして、地球の中心核から直接マグマを吸い上げ、それをオービットベースおよび勇者ロボたちにぶつけようとしていました。今回の原種もやることがなかなか壮大。さすがゾンダリアンの上位種だけのことはありますね。

 

 


Number.36「その名は撃龍神

1997年10月11日放送
登場した敵他/モチーフ:ZX-05脊椎原種
            ゾンダーロボEI-30〜71/万里の長城の観光客
これが勝利の鍵だ!:撃龍神 双頭龍

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「“勇者”か。ありがとう、最高の誉め言葉だ。」


STORY:君たちに、最新情報を公開しよう!ZX-05とゾンダーロボの攻撃の中に消えた、ガオガイガーと氷竜・炎竜。彼らは無事生還を果たし、修理を受け復活した。風龍・雷龍のシンパレート値が絶望的に上がらない中、GGGとヤン博士の協力によるZX-05とゾンダーロボ撃滅作戦が開始。風龍・雷龍の技がほとんど通じない一方で、超竜神はボルフォッグとともに怒涛の進撃を見せる。そして、ガオガイガーが危機に陥る時。風龍・雷龍に勇者の心が目覚めた!「シンメトリカルドッキング!撃龍神!!」そう、これで彼らも勇者だ!!


その気持ちが、シンメトリカルドッキングを成功させたんだ。成長したな、勇者!前回の風龍・雷龍に続いて、今回は彼らの合体形態である撃龍神の初登場回。当初は作戦遂行を第一に考える戦闘マシンのような彼らでしたが、彼らが超竜神たちの姿を見て“勇者の心”に目覚め、シンメトリカルドッキングを成功させるシーンが感動的に描かれています。しんみりとしたBGMで初合体を演出するなんて、珍しいんじゃないかな。


前回、ZX-05とゾンダーロボの攻撃を受け、生死不明になったガオガイガーと氷竜・炎竜。彼らはちゃんと生きており、凱も無事生還。そんな凱のもとに護も現れ、彼らは久々の再会を喜びます。同じ頃、戦いを終えた風龍・雷龍もメンテナンス中。しかし彼らのシンパレート値は絶望的なほど上がらず、ヤン博士は頭を抱えていました。「どう見てもこれ大破しちゃったんじゃないの!?」というくらいの高威力の攻撃にさらされたガオガイガーたちでしたが、破損個所は多かったものの無事生還。凱もほとんど無傷で生還していました。あれだけの攻撃を受けても倒れない彼ら。ウルテクエンジンを積んでパワーアップしたってのもあるんだろうけど、やっぱり一番の要素は彼らが勇者であるってことだろうな!その後、凱はボルフォッグが連れてきた護と再会。久しぶりに会ったことを喜びあいます。原種核が浄解できなかったことをきっかけに、GGG内での自分の存在について悩み続けていた護。今回凱と再会し、その戦闘におけるバックアップを頼まれたことで、護も幾分か笑顔を取り戻します。自分の貢献出来ることを見つけたからでしょうね。そんな凱たちの一方で、ヤン博士は渋い顔つきに。それもそのはず、完璧だと信じている風龍・雷龍のAIのシンパレート値がほとんど上がらず、満足にシンメトリカルドッキングができないからでした。このシーンの時点で風龍・雷龍が見せたシンパレート値の最大は、20%ちょっと。うーむ、合体に失敗していた氷竜・炎竜の時よりも圧倒的に低いぞ…。


いったん護と別れた凱の前にソルダートJが現れた後、GGGとヤン博士の風龍・雷龍の合同による、ZX-05とゾンダーロボの撃滅作戦が始動。凱もガオガイガーファイナルフュージョンして出撃します。風龍・雷龍の攻撃力に関して自信を見せるヤン博士でしたが、それに反して実際は、風龍・雷龍の攻撃はゾンダーロボにはそれほど効かないという結果になってしまいます。凱の前に突然現れたソルダートJ。いつものように凱と戦うことはなく、改めて自分の目的を語った後、「原種に対してまだ地球人に勝ち目はある」と言い残して去っていきます。ほんのちょっとだけ原種に関する情報を教えてくれたソルダートJ。なんだかんだで優しいじゃねぇか…。その後、GGGと風龍・雷龍による合同作戦が開始。GGG側の勇者ロボが着実に攻撃してダメージを与える一方で、風龍・雷龍は満足に戦えずにいました。今回の彼らの作戦は、ZX-05とゾンダーロボを、宇宙にいるガオガイガーと地上にいる超竜神たちが同時に叩いて倒そうという作戦。地上側では単体での戦闘力において、風龍・雷龍が超竜神たちよりも優れているため、彼らを中心に作戦を遂行できると考えられていましたが、実際はそれとは違う結果になってしまいます。風龍・雷龍は確かに一発一発の攻撃力は高いですが、ダメージを受けてもすぐ再生してしまう原種とゾンダーロボに対してはちょっと相性が悪いものに。それにより、いくら攻撃してもそれほど成果が上がらないという形になっていたのでした。まあ、風龍・雷龍は今までゾンダーロボなどとの戦闘がほとんどなかったから、仕方ないのかもしれませんけどね。


宇宙でZX-05の攻撃に悩まされていたガオガイガーは、ゴルディオンハンマーを使って一気に叩くことに作戦を変更。ゴルディオンハンマーが炸裂しようとする中、ZX-05もこれに対抗して全ゾンダーロボを融合。砲台化してガオガイガーを狙い撃ちにしようとします。超竜神たちが間に合いそうにない中、果敢に飛び出したのは風龍・雷龍。彼らはその時初めてシンメトリカルドッキングを実現させ、双頭龍で全ゾンダーロボを撃滅。ゾンダー核も無事抜き出すのでした。ZX-05の再生能力はかなり高く、ブロウクンマグナムを受けてもものの数秒で再生。さらに傷口をも砲台に変え、オービットベースを狙ってきます。ビームが着弾しそうになったオービットベースは、プロテクトシェードを使って危機を回避。すげぇ、オービットベースにもプロテクトシェードの機能が実装されていたのか!そのプロテクトシェードを食らっても無傷だったZX-05に対し、ガオガイガーゴルディオンハンマーを使うことを決定。それを妨害すべくZX-05もゾンダーロボを使いますが、初めてシンメトリカルドッキングを成功させた撃龍神により、ゾンダーロボは全滅させられます。果敢に飛び出した風龍・雷龍は、超竜神たちのように「人命を第一に考える」ことを行ったことで、シンパレート値が100%に到達。シンメトリカルドッキングによって撃龍神に合体し、必殺技:双頭龍でゾンダーロボ約20体を全滅させ、ゾンダー核も抜き出すのでした。シンメトリカルドッキングしてから双頭龍を食らわせるまでが素早い分、印象に残るのがそのゾンダー核を抜き出した後。炎をバックに撃龍神がすっくと立ち、自分が悟ったことを超竜神に対して語り、超竜神が彼に対して勇者の称号を与えるシーンが、メチャクチャカッコイイですね。BGMとしてOPテーマのピアノアレンジバージョンも流れており、しんみりとした雰囲気ながらアツさも感じさせてくれるシーンになっています。これで、風龍・雷龍も“勇者”になったんだなぁ。


龍神のおかげで、ガオガイガーゴルディオンハンマーはZX-05を粉砕。しかし、原種核は地球上の技術では到達できないマントルの中に存在していることが判明。この事実に焦るGGGでしたが、原種核はキングジェイダーによって破壊・浄解されたことにより、事件は解決するのでした。最後の最後でジェイアーク、そしてキングジェイダーが登場。さすが宇宙戦艦と言うべきか、ジェイアークって本当にいろんなところを航行できるんですね。キングジェイダーもカッコいいよなぁ、いつかガオガイガーと共闘する日が来るといいんだけどねぇ。

 

 

 

Number.37「カイン来迎」

1997年10月18日放送
登場した敵他:ZX-06頭脳原種
これが勝利の鍵だ!:マモルのペンダント

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「我が名はカイン。時は来たれり…!」


STORY:君たちに、最新情報を公開しよう!撃龍神へのシンメトリカルドッキングを成功させた風龍・雷龍が、GGGへ正式に転属することが決定。それと同じ頃、GGGは戒道について調べると同時に、護の秘密についても迫ろうとしていた。護の了解を得て、彼にペンダントを渡してギャレオンから情報を引き出そうと試みる彼らであったが、今まで得てきた情報以上のものを得ることはできなかった。自分はこのまま、GGGにいていいのか―?悩む護の前に、ついに“カイン”が姿を現わす。そして、そこから護が得た情報とは!?


今回は、GGGが護の秘密に迫ろうとするお話。とはいっても肝心なところはわざとぼかされており、護が得た情報、そしてカインは何者なのかということは、次回以降で明かされることになりました。その他のパートはほとんどが今までの戦いの振り返り。今後始まる原種との本格的な決戦を前に、今までのことを復習しようという意味合いがあるのでしょう。


龍神へのシンメトリカルドッキングを成功させて以降、どんどんAIが成長し協調性が増していく風龍・雷龍。氷竜・炎竜との訓練を通して、さらに彼らは頼もしい仲間になっていきます。その訓練を見たヤン博士は、あることを確信。国連の依頼を受け、風龍・雷龍を正式にGGGに転属させることにしたのでした。初登場時は作戦遂行のことばかり考えており、あまり人間味がない冷徹なロボットという印象を受けた風龍・雷龍。しかし今回の彼らは、AIが成長したこともあり、氷竜・炎竜のようによくしゃべるロボットになっていました。口調は違えど、彼らの関係はほぼ氷竜・炎竜と同じ。彼らが協力し合ったり、訓練で少しヘマをしてしまったりするシーンなどは観ていてほほえましかったですね。すっかり変わった風龍・雷龍の姿を見たヤン博士は、彼らの心の成長こそがシンメトリカルドッキングを成功させた真の要素であり、同時にそれが彼らにとって最も必要なことであることを確信。さらに国連の要請を受け入れ、彼らをGGGへ送り出すのでした。前々回あたりは少々厭味ったらしい感じのヤン博士でしたが、今回は考え方が変わったからか、とても頼もしい博士キャラと言った感じに。「彼ら自身の心がAIの成長には必要」と確信するシーンもよかったですが、それ以上に「地球を守ることがひいては祖国を守ることにつながる」と諭して風龍・雷龍を送り出すシーンがカッコよかったですね。


オービットベースでしばしのリフレッシュをしていた大河長官らは、猿頭寺より戒道の情報を入手。戒道やソルダートJの情報、そしてギャレオン自身に隠されたさらなる情報を引き出すため、彼らは護の協力を得ることにします。GGGポケベルで呼び出された護は、家族に見送られながら、オービットベースでへ向かうのでした。オービットベースは基地機能があるのはもちろん、勤務する職員のために温水プールやジャグジー、シャワーなども併設。大河長官と凱はそこでリフレッシュしながら、同じくその場にいた猿頭寺から情報を得ます。温水プールとジャグジーは男女共用施設。みんな水着を着用していますが、凱だけは通常のサイボーグ装備をつけてそのままジャグジーに入っています。それでリフレッシュできるのか?錆びないのか!?まあ、サイボーグだから仕方ない面もあるんだろうけど…。猿頭寺の調査の結果、戒道と戒道夫人に血縁関係はなく、その養子になった経緯等も護とほぼ同じであることが判明。ソルダートJの目的もわからない中、大河長官たちは情報が欲しいと考えます。このシーンで、ジェイダーおよびキングジェイダーの戦闘シーンが、回想という形で挿入。玩具販促に貢献しています。


考えこみながら歩く凱は、幽霊のような女性と遭遇し、それを追って命の部屋に乱入。しかしそこにその女性はおらず、凱と命はやがて今までのことを少しずつ振り返るようになります。振り返りがひと段落した頃、オービットベースに護が到着。護にGストーンが埋め込まれたペンダントが手渡され、ついにギャレオンからの情報収集実験が始まります。凱が目撃した幽霊のような女性は、実は第32話でも登場。のちのちストーリーに絡んでくることになるのですが、現時点ではその正体はハッキリしませんでした。その女性を追って命の部屋に入ってしまった凱は、命とともに今までの戦いを回想。それが終わった頃に、護がオービットベースに到着します。命との回想シーンは、主にガオガイガーに関することが中心。命は自分の存在意義に悩んでいるようですが、彼女は十分すぎるほど凱そしてガオガイガーの戦闘のために役立ってると思うんだけどなぁ。その後、凱たちと合流した護は、大河長官からペンダントを渡され、それを首にかけながらギャレオンのGストーンに触れて情報を引き出しますが、かつて大河長官らが得た情報以上のものは引き出せませんでした。護にペンダントを渡す大河長官。その出所を訊かれた彼らは、なぜかそれをぼかします。おそらく、護に内緒で両親に会っていた時に渡してもらったものなのでしょうね。


情報も引き出せない、原種核の浄解もできない。こんな自分がGGGにいていいのか―?そう思い悩み、護がギャレオンに話しかけた時。ついにカインと名乗るものが現れ、護の脳内に大量の情報が流れ込んでいきます。それが終わった後、護は原種ZX-06の出現を察知するのでした。とうとう現れたカインという人物。彼は護に大量の情報を与えますが、その情報が何なのかということは次回以降にお預けになりました。護の脳内に流れ込んできたのは、滅びゆく星などのビジョン。カインのいた星も、何らかの理由で今はもうないということなのでしょう。その情報を得た後、護は原種の出現を察知します。初めて原種を察知した護。彼が先ほどのカインとの接触を機に、何かが変わったことが窺える描写でした。

 

 

 

 

 

今回はここまで。次回は第38話から第40話をご紹介予定です。来週もこのブログで、ファイナルフュージョン承認!

 

 

 

 

 

◎今日の勇者ソング◎

今日ご紹介するのは、1997年放送の勇者王ガオガイガー』使用BGM「GGGオービットベース」です。

 

宇宙開発公団が破壊されたことに伴い、宇宙空間へとその本拠を移したGGG。その基幹となる宇宙ステーション:オービットベースのテーマソングがこれ。静かながら着実な盛り上がりを感じさせるような局長になっているのが魅力的です。

 

曲の雰囲気(特に前半部)が、『ウルトラセブン』などで使用された宇宙のBGMと少し似ているような気がするのは、私だけでしょうか。実は、『セブン』の楽曲をモデルに作られた曲…だったりしてね。

 

 

 

 

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Go!Go!バディゴー!なぞった星座の上に流れる涙

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今回は、8月28日に発売された『ウルトラマンタイガ』のOPテーマ「Buddy, steady, go!」およびEDテーマ「ヒトツボシ」のご紹介です。

 

『タイガ』第1話を観たときから、どちらも早くフルバージョンが欲しいと思っていた楽曲たちが、とうとう発売。いや~、この時を待ちわびたよ。番組で初披露から約1か月半での発売と、決して発売タイミングは遅くないはずなんですけどなぁ。

 

私はいつもiTunesで楽曲を購入していますが、久々にiTunesカードでクレジットをチャージしようと思ったら、まさかのシリアルコードを削りすぎるというハプニングが。最初はかなり焦りましたが、Appleに問い合わせればコードを復活させてくれるということで掛け合ってみると、半日でコードを復活させてくれました。楽曲の購入タイミングが遅れちゃったけど、Appleがこういうことにも対応してくれるということを知れたので、結果的にちょっぴりいい経験になりましたね。

 

 

 

まずは「Buddy, steady, go!」から。OPで現在使用されている1番の歌詞からわかる通り、明るくそして歴代ウルトラシリーズの要素や歌詞が散りばめられているこの楽曲ですが、2番になるとそれがさらに加速。「今すぐできることって何だろう?」(メビウス「空も 星も 宇宙も」(タロウ)といった、タイガにゆかりのあるウルトラマンのOP歌詞をほうふつさせる歌詞が挿入されている他、よりタイガの「成長を欲するさま」が描かれている形になっています。

 

1番がタイガが動き出そうとするところを描き、2番はそれを踏まえて成長しようとする姿を描いている―。この歌は、まさにタイガそしてトライスクワッドたちに対する応援ソングのような歌になっていると言えるでしょう。OPがこんな感じなんだから、『タイガ』本編でも彼らの成長をもっと描くのも面白いと思うんだけどなぁ。どうなんだろ…?

 

―Here we go!タイガ! あの彗星みたいな光放って Go!Go!バディゴー! 走り続けよう

 

 

続いて、「ヒトツボシ」。こちらはTV版がフルバージョンの1番と2番の歌詞を編集して作られていることから、フルバージョンを聴くとかなり曲の印象が変わります。TV版とフルバージョンで印象が変わる楽曲と言えば、ウルトラシリーズでは『ネクサス』の「青い果実」なんかが個人的には思い浮かびますが、「ヒトツボシ」はそのインパクトを超えてきましたね。

 

フルバージョンを聴いての全体的な印象は、タイガの仲間の視点をイメージして作られたものなのかなぁという感じ。この“タイガの仲間”というのが、トライスクワッドのメンバー(タイタス&フーマ)ともとれるし、変身者であるヒロユキのことともとれるのが興味深いですね。

 

曲調は途中から激しくなるのに、どことなくふんわりとした感じもするこの楽曲。不思議な感じがまたいいですね。

 

―夜空に浮かぶ虹の向こうへ旅立つ時 そばにいるよ 僕らはひとつの惑星

 

 

 

『タイガ』の物語も、あと1カ月ほどで折り返し地点。おそらく10月頃になったら、OPもEDも歌詞が2番へと変更になるのでしょう。

 

1話1話は少し重めの『タイガ』のお話も、その全体のストーリーは決して暗くはない、希望を感じられるものになるんじゃないかなぁと信じてます。だって、作品をイメージして作られたであろう『タイガ』のOPもEDも、そんな感じの楽曲になってるんだから!

 

 

 

 

 

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東京総合車両センター一般公開イベント2019

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今回は、先週土曜日(2019年8月24日)に開催された、東京総合車両センターの一般公開イベント「ちびっこ集まれ!楽しい電車のお祭りだ!夏休みフェア 2019」のレポートです。

 

夏休み~10月にかけて増える、鉄道関連イベントの開催。このイベントもその1つであり、毎年開催されているイベントのようです。

 

こうした車両所公開イベントは前任地の時も毎年のように行っていたのですが(わざと記事にはしていなかった)、東京総合車両センターのそれで一番驚いたのは、異常なまでの人の多さ。待機列がかなり長くなっており、かつてのコミケ参加時の長蛇の列を思い出しました。いやぁ、東京ってどこ行っても人が多いよね。

 

 

 

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東京総合車両センターの入口には、209系スカイブルーが。京浜東北線を代表する車両を展示するあたり、さすが“わかってるな!”って感じがします(東京総合車両センターの最寄り駅は、京浜東北線大井町駅のため)。

 

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諸事情により車両展示や試乗会などのイベントは今年度より未開催となりましたが、それでも点検中や塗装更新中の車両が見れるだけでも価値は十分にアリ。私が見た限りでは、中央・総武線各停のE231系常磐緩行線(千代田線乗り入れ用)E233系横須賀・総武快速線E217系がいました。E231系は中には塗装更新中のものもいたため、真っ白な顔(前面)が見れたのは貴重でしたね。

 

それにしても、妙に千葉エリアを走る列車が多かったな。たまたまかな?

 

車庫を中心に、周辺ではグッズ等の販売会や子供向けイベントが開催。さすがに後者については参加しませんでしたが、前者ではいろいろとグッズを購入しました。中でも一番印象に残ったのは、りんかい線の限定硬券入場券。そんなに値段も高くないですし、「本日のみの限定発売!」って謳い文句につられて買っちゃいました。

 

一通り見まわった後は、改めて車両所内をぶらぶら。東京総合車両センターはそこそこの規模を誇る車両所なのですが、なんだか思ったより狭い印象を受けましたね。まあ立ち入れる場所も少なかったし、車庫内以外での展示はさっぱりとしてたからかなぁ。

 

 

 

10月14日の鉄道の日を控え、これからまだまだ増えていくだろう鉄道関連イベント。興味があるものはじゃんじゃん参加して、このブログでも記事を書いていこうと思います。

 

やっぱり鉄道も…いいよね!

 

 

 

 

 

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