お前それ、ゾフィーにも同じこと言えんの?ver.2.0

主にウルトラマン・仮面ライダー・スーパー戦隊シリーズなどの特撮関係の話題等を扱っていこうと思います。

『ひみつ×戦士 ファントミラージュ!』ちょっとした感想 mirage.1

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今回は、『ひみつ×戦士 ファントミラージュ!』の第1クール(第1~13話)まとめ感想記事です。

 

「ガールズ×ヒロイン!シリーズ」3作目として、放送を開始した本作。大抵のシリーズものは、3作目になると前2作と異にする変化球を出してくる傾向が見られますが、この『ファントミラージュ!』もその1つとなりました。いやぁ、でもその「変化球」が全部いい方向に作用していると思うので、この調子でどんどん面白さを加速して行ってもらいたいですね。

 

 

 

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基本的には、『ミラクルちゅーんず!』や『マジマジョピュアーズ!』と同じ流れを組んでいる『ファントミラージュ!』。単純明快で実質本編時間7分程度(OP含む)である程度終わるストーリー(ほめてます)、いい意味で振りきりきったギャグ描写、そしてお話を引き締める卓越したダンスとCG合成…。そういったものは、本作でもきちんと受け継がれています。

 

そんな中で、この『ファントミラージュ!』という作品が前2作に負けない位面白いものにしている要素は何か。それは、「お話が再び主人公たち側中心で動くようになり、そしてストーリーに関わることが毎回何かしらの形で進展していること」、「前2作とはまた趣向の違ったダンスが取り入れられていること」の2つにあると考えられます。

 

 

まずはストーリー展開から。前2作においては、『ミラクルちゅーんず!』でも基本的には単発回でも主人公側中心でお話が進んでいましたが、一方で『マジマジョピュアーズ!』の場合、主人公側の巻き込まれ形式によるお話の展開が多かった印象がありました。「主人公が何か目的を持って動く→そこで事件発生!」よりも、「主人公がたまたま事件に遭遇する」というパターンが多かったんですよね。

 

それに対し、『ファントミラージュ!』では、主人公側を中心にお話が動く形式が復活。さらに1クール時点でも、「ココミとサキがファントミラージュ!になる」→「秘密がバレそうになる」→「新たな仲間・ヨツバの登場」→「ファントミダイヤの捜索」とどんどんストーリーが展開し、本筋とは関係ないお話がほぼない構成になっていました。1つ1つは単純明快ですが、その根底にはしっかりとしたストーリー構成が組まれていることがよくわかります。

 

少し話は変わりますが、ストーリー展開においてヨツバの登場が少し遅れた形になってたのも興味深かったなぁ。まあ、あれはストーリーのためというよりも、GWに玩具販促をぶつけるための措置だと思うけど…。

 

 

次にダンス面。『ミラクルちゅーんず!』でも『マジマジョピュアーズ!』でも変身や必殺技シーンでダンスが取り入れられていましたが、『ファントミラージュ!』ではそれがさらにパワーアップした印象。特に、必殺技シーンでは「ファントミトリックで上方向を突く」や「跳び跳ねてファントミトリックを叩きつける」ような、パンクなダンスも取り入れられるようになりました。横の動きだけでなく、このような縦の動きも取り入れることで、さらにこれらのシーンが面白いものに。この独特なある種の荒っぽさが、いい味出してると感じますね。

 

各メンバーのダンスも、単独バージョンと2人バージョン、そして全員バージョンで微妙にダンスの振り付けが返られているのも見逃せないところ。こうした演出が細かくていいですね。単調になりがちなバンクシーン(もともと「ガールズ×ヒロイン!シリーズ」は長いバンクシーンを使う傾向がありますが)にアクセントがつけられており、興味深いです。

 

 

 

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第2クール突入、これはファントミ的にあり!ファントミダイヤデビュー回を終え、「ガールズ×ヒロイン!シリーズ」恒例・最も単発回のバラエティーに富む第2クールに突入する『ファントミラージュ!』。

 

あれだけとんがっていたファントミダイヤは、次回(第14話)で仲間になりそうなのでいいとして、夏季限定で登場するサマー署長との戦いはどうなるのか?そしてストーリーが今後どう動いて行くのか?これは絶対に見逃せないぞ!

 

さあ、第2クール目の感想記事は↓コチラだ!

bongore-asterisk.hatenablog.jp

 

 

 

 

 

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『騎士竜戦隊リュウソウジャー』第15話 ちょっとした感想

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海と陸、わかりあう日まで…

 

 

 

番組は変わって、『騎士竜戦隊リュウソウジャー』です。

 

モサレックス…。俺、どうしてもアイツら(コウたち)が悪いヤツらには見えないんだ。今回は、前回デビューを果たしたリュウソウゴールド/カナロを取り巻く人々やメカ、そして彼の抱える背景が紹介されるお話に。モサレックスも登場し好アシストを見せましたが、キシリュウネプチューンは登場しませんでした。

 

荒川脚本ということもあり、展開も演出もまあ割と安定していた印象。マイナソーのベースにされた人が結局ほぼストーリーに絡んでこなかった形になっちゃったけど、まあこれは仕方ないともいえるでしょう。

 

なお、同日放送の『仮面ライダージオウ』の記事は↓コチラです。

bongore-asterisk.hatenablog.jp

 

 

 

前回、初登場を果たしたリュウソウゴールド/カナロ。彼に仲間になることを断られてしまったコウでしたが、それでもコウはあきらめようとはしていませんでした。そんな中、動画配信者からマイナソーが生み出され、街に被害をもたらすことにリュウソウゴールドの活躍で、コウが駆け付けた直後にマイナソーを一時撤退にまで追い込みますが、その後彼は再びコウの申し出を断って姿を消すのでした。カナロが仲間になろうとしないのを不思議がるコウ。しかし、それには理由があって…。カナロがコウかかわりを持とうとしない理由は、数千年前から続くリュウソウ族同士の確執のせい。ドルイドンが地球を去った後、コウたちのような陸のリュウソウ族とカナロのような海のリュウソウ族の間で争いが発生し、それをきっかけに今日に至るまでお互い干渉しないようにしてきたようです。ここでちょっとびっくりさせられたのが、その陸と海のリュウソウ族がこうなってしまった原因が「現時点で不明である」ということ。ちゃんと今後の展開で明かされるのかなぁ。まあ、それでもカナロが仲間になるのはOPで明らかなんだけどね!(OPでガッツリニコニコ笑顔でコウたちと映る描写がある)

 

コウたちとは仲間にならない―。彼らにはそうした返しをしつつも、内心では彼らと打ち解けられるのではないかと思い始めていたカナロ。そうしたことをモサレックスに提案してみる彼でしたが、それはあっさり却下されてしまいます。そんな中、カナロの妹オトがひそかに人間界へ。おまけにマイナソーも再出現し、後者についてはコウたちが挑みますが、攻撃をモロに食らってお互い離れ離れになってしまいます。コウたちと出会ったことで、実は少しずつ考え方が変わってきていたカナロ。しかし、そんな彼の考えをモサレックスが咎めます。モサレックスがこんな状態だから、カナロが仲間になれない…。近いうちにカナロが仲間になることは確定的ですから、ということは近いうちに、モサレックスの口から陸と海のリュウソウ族の確執の原因について語られたりするのでしょうか。その後再び現れたのが、先ほどカナロが追い払ったあのマイナソー。今度はコウたちが変身して戦いますが、マイナソーの攻撃を真っ向から浴びてしまい、全員日本各地へ飛ばされてしまいます。クレオン曰く、相手との絆が強ければ強いほど、反発して遠くへ行ってしまうとのこと。飛ばされてしまったメンバーの位置関係も、地図を見てみるとちゃんと考えられていることがわかります。

 

リュウソウブルーたちが飛ばされてしまったため、リュウソウレッドはリュウソウゴールドと2人で戦うことに。これに対しクレオンは、マイナソーを巨大化させ、さらにあらかじめ誘拐していたオトを人質とし、リュウソウゴールドにリュウソウレッドたちを襲うよう指示します。その指示通りリュウソウゴールドは攻撃を加えますが、これはすべて芝居。一瞬のスキをついてオトを救出し、リュウソウゴールドの攻撃により結果的に突破口が開かれたリュウソウレッドたちは、キシリュウオーファイブナイツに合体してマイナソーを撃破するのでした。クレオンからの指示の後、「いやそれは…」みたいな感じで戸惑いを見せるのかと思いきや、そうか分かったと言わんばかりにすぐさまキシリュウオーを攻撃し始めるカナロ。結局彼は裏切ってはおらず、すべてはオトの救出とマイナソー撃破のための芝居だったのですが、ちょっと行動が素早すぎてびっくりしちゃいました。キシリュウオーに電撃攻撃をわざと食らわせたのは、電磁石の原理を使って彼らを再び合体可能状態にするためだったんですね。なるほどなぁ。もっとも、実際にこんなことができるのかどうかは別問題だけど…。そしてラスト、表向きには相変わらずコウたちがと仲間になろうとしないカナロでしたが、内心ではより彼らと仲間になりたいという気持ちが強まるように。モサレックスは先ほどと変わらずカナロを止めますが、とうとうオトがモサレックスの考えに共感できずに家出してしまいます。徐々に深まっていく、カナロとモサレックスの溝。でも、これを機に陸と海のリュウソウ族が和解するのも、もうすぐだ―。

 

 

海へと攻勢を強めるガチレウス。モサレックス単機だけでガチレウスに対抗できないのなら、いよいよコウたちと手を取り合って、共に戦うしかない!立ち上がれ、キシリュウネプチューン!!

 

次回はモサレックスの変形形態:キシリュウネプチューン初登場回。リュウソウレッドとが並び立っているということは、いよいよ彼らも次回で仲間になる…ということなのかな?

 

 

 

 

 

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『仮面ライダージオウ』EP41 ちょっとした感想

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???「誰か説明してくれよぉ!!!」

 

 

 

お前はなんにも分かっちゃいない…。選ばれなかった者の悲劇を!最強フォームであるグランドジオウも登場し、いよいよ最終回へのカウントダウンも始まった感のある『仮面ライダージオウ』。そんな今回は、現代がタイムジャッカーたちによって「飛流が魔王への道を進む歴史」に強制的に書き換えられ、ソウゴが孤立し追い込まれていくさまが描かれていくことになりました。

 

歴史を書き換えたのは、今回の描写から考えて、明らかに上述の通りタイムジャッカーたち。その気になればこんな“強硬策”をとって歴史を変えられるのなら、なんで今までやらなかったんだろう…なんてことも思いましたが、何か今までできなかった事情があるのでしょうね。今回の展開は視聴者がソウゴと同じくひたすら謎を突きつけられる形になっていたので、後編となる次回でどう一気に解決するのかが気になるところですね。

 

 

 

前回、オーマジオウと再び対峙し戦うことになったソウゴ=グランドジオウ。得たばかりの力をフル活用してオーマジオウに挑みますが、今一歩その力及ばず、オーマジオウに敗北を喫してしまいます。ウォズの協力で何とか現代に戻ることができたソウゴでしたが、そこには今までの現代とまるで違う光景が展開されていました。魔王と同等の力を得たはずなのに、オーマジオウに勝つことができないグランドジオウ。その原因はやはりドライブライドウォッチにありました。以前から様々なところで指摘があった通り、グランドジオウはすべてのライダーのライドウォッチを使って出現させていますが、ドライブだけはソウゴが入手したのではなくゲイツがオーマジオウから強奪したもの。正式にライダーの力を受け継いでいないから、本来の力を発揮できなかったんですね。ん?そういえばドライブライドウォッチは、おそらく劇場版で入手することになるはずだから、グランドジオウが真の力を使えるようになるのはそのあと…、つまり7月下旬か8月上旬以降になるってことなのかな?まあそんなわけで、オーマジオウに敗北してしまったソウゴ。彼はなんとか現代に戻ることができましたが、いざ目覚めてみるとそこは戦争状態。おまけにクジゴジ堂はレジスタンスの救護施設になっており、順一郎の記憶からソウゴの存在は消えてしまっていました。のちの展開を加味して考えると、現在ソウゴのいる世界は、現代でありながらゲイツたちのいた未来のようなレジスタンスによる魔王への抵抗活動が行われている世界。2つの世界がミックスしたような形になっているんですよね。かなり歴史が変わっちゃってる感じですが、ここで興味深いのがこれに対するオーマジオウの反応。歴史が変わったことが気になったようですが、彼自身に何か大きな変化が起きたようには見えません。これは、ソウゴがこうした状況を打破して再び魔王への道を進むからなのか、それとも―?

 

クジゴジ堂に入ったツクヨミの無線連絡を聞きつけ、現場に急行したソウゴ。彼はジオウⅡに変身してアナザーライダーを倒しますが、そのあとゲイツからの予期せぬ攻撃を受けます。ウールの介入でそこから逃げ延びたソウゴでしたが、今度はウォズの裏切り、そしてさらにパワーアップした飛流と出会って…。歴史が変わったことでゲイツたちの記憶も当然変わっており、ソウゴと出会った当初のような強硬的な考え方のレジスタンスに。容赦なくジオウⅡに攻撃を浴びせ、追い詰めていきます。ゲイツの戦闘スタイルが荒っぽくなっているのが、見逃せないポイント。生身のソウゴに向かってジカンジャックローを振り下ろそうとしてたのには、さすがにビビったぞ…。このようなピンチに陥っていたソウゴでしたが、ウールのおかげで何とか脱出に成功。その後ウォズと出会いますが、彼は既に魔王候補になっている飛流に仕える身になっており、ソウゴの希望は無残にも打ち砕かれてしまうのでした。「ジオウがまだ倒されては困る」として、ソウゴを救ったウール。これはソウゴをさらに孤立させて彼を精神的に苦しめるためなのか、それとも何か別の意味があるのか…。これまた気になるところです。

 

飛流はアナザージオウⅡへと変身し、アナザー電王・アナザーアギト・アナザー鎧武を繰り出してソウゴを強襲。これに対しソウゴはグランドジオウとなって戦いますが、アナザージオウⅡの持つ時間操作能力に苦しめられます。一度は敗走したソウゴでしたが、士と会ったことで再び立ち上がることを決意。アナザーライダー3体を倒しますが…。何もかもが変わってしまった現代で、唯一歴史が変わる前の記憶等を持っているのは士のみ。しかし彼もみなさんご存じのような性格なので、ソウゴに最低限のことだけ教えて彼に再び立ち上がるよう促します。相変わらず言い方等は粗野ですが、今回はなんだかんだでいろいろとソウゴのことをバックアップしてくれた士。やっぱり、自分が歩んできた過去を踏まえての発言なのかな、あれ…。そんな士の言葉に押されるようにして再び戦いに身を投じたソウゴは、見事アナザーライダーたちを撃破。しかしその直後、再びゲイツが襲ってきます。ゲイツリバイブの攻撃を受けるも、反撃できないグランドジオウ。本当に2人は…戦うしかないのか!?

 

 

 

ここまで歴史が変わってしまってのはなぜか、ソウゴは再び最高最善の魔王になるための道を歩むことができるのか?そして明かされるツクヨミの秘密。やはり彼女は、スウォルツの妹だった!

 

次回は今回の後編に当たるお話か。ツクヨミの秘密だけでなく、今回起きた事件の原因や真実も明かされそうで楽しみですね。そして…ディケイド、君一緒に戦ってくれるのか!?

 

 

 

…というワケで、記事は「『騎士竜戦隊リュウソウジャー』第15話 ちょっとした感想」に続きます。

bongore-asterisk.hatenablog.jp

 

 

 

 

 

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『新幹線変形ロボ シンカリオン THE ANIMATION』第76話(終) ちょっとした感想

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烈 車 戦 隊 ト ッ キ ュ ウ ジ ャ ー

 

 

 

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シンカリオン運転士に、悪い人はいないからね―!1年半にわたって続いた『新幹線変形ロボシンカリオン THE ANIMATION』のテレビ放送。それもついに、とうとう最終回を迎えることになりました。最終回となる今回は、前半(Aパート)でキリンとのラストバトルを描き、後半(Bパート)でその戦いの後のことが描かれる構成に。若干急な展開等もありましたが、ストーリー上でにおわされていた多くのことがきちんと解決されており、よくこれだけのことを1話のうちに詰め込んだなぁと感じました。

 

詳細は後述しますが、本編のラスト数分のシーンでは、劇場版につながるシーンや、あるいは「これ劇場版でも再登場しそうだな」と感じる要素が頻出。今からもう12月公開予定の劇場版が楽しみになってきましたね。さあ、どんな展開になるんだろうか!?

 

 

 

前回、全シンカリオン同時攻撃にすべてを賭けることにしたハヤトたち。その攻撃事態は何とか繰り出しますが、ブラックシンカリオンオーガを倒すことはできず返り討ちにあってしまい、おまけに名古屋支部の施設損壊まで引き起こしてしまいます。ブラックシンカリオンオーガが次に向かう場所は、国会議事堂。この行動を何としても上空で阻止すべく、ハヤトの提案をもとに出水指令長たちは行動を開始します。やはりブラックシンカリオンオーガのパワーは圧倒的で、全シンカリオンの力を結集しても倒すことは不可能。それどころか、ブラックシンカリオンオーガはますます力を強め、なんと名古屋支部の地下施設を破壊してそのまま東京方面に飛び去ってしまいます。このシーンでの見所は、ブラックシンカリオンオーガの攻撃から撤退する際のシンカリオンたちのアクション。素早く動くと同時に緊迫感を演出しており、画面に引き込まれるような感覚を覚える興味深いシーンになっていました。こうしてなんとか撤退自体は完了したものの、最後の望みだった合体攻撃に失敗してしまったハヤトたち&超進化研究所=チームシンカリオン。しかしここであきらめるハヤトではなく、彼はなんと上空にシンカリオンが通行できる線路を敷き、それでブラックシンカリオンオーガに追いつく作戦を提案します。無謀とも思える作戦でしたが、スザクと出水指令長を中心に、超進化研究所は行動を開始するのでした。かつて第34話で登場したギガントブリッジ(大鳴門橋ベースの巨大怪物体)をヒントに、ナノマシンを使って巨大な線路を敷くことができるのではないかと考えたハヤト。スザクはそんなことは今まで試したことがないとしていましたが、超進化研究所や桜島の地下にわずかに残されていたナノマシンを利用し、出水指令長やヒビキに押される形でそれに挑戦することにします。超進化研究所から提供されるナノマシンの中には、出水指令長がとってきたサンプル(第9話)の他、第24話に登場したあの極小怪物体の姿も。ええ、君まだ生きとったんか!?

 

スザクを中心に、ナノマシンの合成作業に入る超進化研究所。しかし彼女だけでの力はとても追いつかないため、アズサの配信動画などで協力者などを集めて、日本全国に“協力”を求めます。やがてナノマシンが大宮支部より放出され、光のレールが出現。新幹線モードに変形したシンカリオンたちは、それに乗って走行し、ブラックシンカリオンオーガに追いつきます。そしてこのナノマシンの増幅は、思わぬ別効果を生むのでした。いくらナノマシンがあり、そしてスザクが合成能力持ちだとしても、1人で全シンカリオンが走行できる光のレールを作るだけのものを生み出すのは不可能。これを見たフタバたちは、過去にスザクたちが“協力”することでより大きい巨大怪物体を生み出したことに着目し、自分たちがスザクに協力することでナノマシンの合成を早めることができるのではないかと提案。これは見事に成功し、光のレールは生み出され、ハヤトたちのシンカリオンが再び走り出し始めます。“協力”するこそが人類最大の進化のための手段であり、そしてナノマシンを合成・増幅するための最良の手段。この展開自体は過去に出てきた要素をきちんと生かしておりGoodだと思いましたが、キトラルザス同士ではなくキトラルザスと人間との協力でもナノマシンの合成・増幅ができるのにはちょっと「うん?」とも感じちゃいました。悪くはないと思うけど、なんでだろうって思いましたね。まあ、キトラルザスと人間が近い種族だから(?)なのかもしれないけど…。そしてこの“協力”は、ハヤトたちに光のレールをつなぐだけでなく、死んだと思われていたビャッコやゲンブまでをも復活させることに。以前ヒビキが「ナノマシンを使って彼らを復活させられるかもしれない」と言及していましたが、それが実現した形になったんですね。

 

光のレールを伝って疾走したシンカリオンたちは、ついにブラックシンカリオンオーガに追いつくことに。そのまま線路上で各機変形し、さらに伸びる線路を伝って攻撃をくりだしていきます。やがてオーバークロス合体したシンカリオンE5MkⅡ Xブラックシンカリオンは、仲間たちのバックアップを受けながらエネルギーを纏い、ブラックシンカリオンオーガの攻撃をも突破して突撃。ついに数話にわたって続いたブラックシンカリオンオーガとの戦いに決着をつけるのでした。Aパート終盤で描かれるのが、ブラックシンカリオンオーガとの最終決戦。全シンカリオンが光のレールで追いついてきた時に「完全に『烈車戦隊トッキュウジャー』じゃねぇか!」って思って少し笑っちゃいましたが、そのあとの展開はまさにアツい戦いの連続。前回に引き続ききちんと各シンカリオンの戦いっぷりを描きつつ、最終的にハヤトたちの必殺技につなげていたのが素晴らしかったですね~。伸びていく光のレールをつたいながらブラックシンカリオンオーガに次々と攻撃を加えていくシーン、あれは本当によかったですよ!!そしてラストは、シンカリオンE5MkⅡ Xブラックシンカリオンが、他のシンカリオンたちと順々に手をつなぎながらパワーを増幅し、ブラックシンカリオンオーガに突撃することでフィニッシュ。ハヤトとセイリュウ、そして仲間たちの友情パワーで敵を撃破!ってのがこれまたアツいのでいいのですが…。シンカリオンE5MkⅡ X923ドクターイエロー、結局TV本編ではあんまり活躍できずに終わっちゃったのが残念でした。

 

戦いは終わり、日常が戻ってきた。ハヤトたちは仲間たちとともに平和な時間を過ごしていましたが、戦いの終わり=アキタたちとの別れを意味していることにも気づいていました。そしてとうとうやってくるその時。ハヤトは肩を震わせますが、決して泣くことはありません。だってお互い、新幹線とシンカリオンを通じてつながった、“仲間”なのだから―。Bパートは、ハヤトの送った手紙をホクトが読む形で、最終決戦のその後が描かれる形に。ゲンブはシンカリオンの運転シミュレーターにどっぷりハマってセイリュウたちと楽しい時間を過ごしており、ビャッコはキトラルザスの安住の地を探すべく宇宙へ。セイリュウとスザクは相変わらずアズサのもとで居候することになり、そしてアキタたち他のシンカリオン運転士たちは、地元へ帰ることになりました。この中で何が一番面白かったかってゲンブの生き生きっぷり。Aパートで復活したばかりとは思えないくらい元気モリモリで、シンカリオンの運転士シミュレーターでE5はやぶさをプレイしまくっていました。復活してさらにシンカリオンオタクっぷりに拍車がかかったような気がするゲンブ。というかもう、ただのシンカリオンオタクじゃん…。こうした仲間たちとのその後が描かれる一方で、きちんとキリンら今回の事件に加担した側のその後も描写。倉敷親子はこの事件の後始末のために警視庁や関係機関回りをしており、キリンはブラックシンカリオンオーガを撃破された後超進化研究所により拘束。唯一逃げ延びたソウギョクは、人間社会に紛れて潜伏を続けていました。散々悪いことをしてきたくせに、今のところ何の制裁も受けてきていない感のあるソウギョクですが、劇場版でまた一波乱起こす気なのでしょうか。うーん、でもそこまで大物悪役っぽくも見えないけど…。

 

 

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シンカリオン』のTVシリーズは、今回をもって終了。しかしその物語、そしてハヤトたちの進化はまだ止まらない!『シンカリオン』の劇場版、12月公開決定だぁ!

 

劇場版においてクローズアップされるのは、新時代の新幹線として開発中のALFA-X。ALFA-Xがどうしてシンカリオンに?そしてその運転士の正体は誰か?劇場版の公開はもちろん、順次されるであろう情報解禁も、楽しみだ!

 

 

 

 

 

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『勇者王ガオガイガー』ちょっとした感想 GGG-3(第8~10話)

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今回は、勇者王ガオガイガー』の感想記事第3回目です。

 

竜神の登場回も終わり、ちょっと落ち着いた感じも出てきた『ガオガイガー』の物語。しかし、通常回である今回ご紹介する3話についても、よくよく観るとストーリー上見逃せない点がたくさんありました。本筋からズレたお話が現時点でないのは、なかなか興味深いですね。

 

 

 

 

Number.08「太陽が消える日」

1997年3月22日放送
登場した敵他/モチーフ:ゾンダーロボEI-09/サラリーマンと飛行船
これが勝利の鍵だ!:ガイのペンダント

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「凱は無事に任務を果たして帰ってくる。それが凱に課せられた、勇者としての証だ!」


STORY:君たちに、最新情報を公開しよう!ある日突然、黒い雲が関東上空に発生。それは華ちゃんたちの乗る気球を取り込み、さらに巨大化して空を覆いつくし、東京から太陽を奪ってしまった。調査に乗り出したGGGは、内部の調査をすることを決定。これに対して凱がガイガーステルスガオーモードで出撃するが、雲の中に飛び込んだと同時にプラズマバリアの影響を受け、音信不通になってしまった!凱が雲の中で見た物とは何か?そして、そもそも凱は生きているのだろうか!?


お話開始時点ですでにゾンダーロボが出現しており、それに対して凱たちGGGがどう立ち向かうのかを描いたお話。今までのお話とは少し構成が変わっていたのが特徴的でしたね。その一方で、凱がガオガイガーやかつて自分の身に起きたことを回想したり、ナレーションなどによって技や装備の解説が挿入されたりするシーンも存在。今までのことのプチ復習回にもなっています。


関東上空に黒い雲が発生!みるみるうちに成長を遂げたそれは、やがて関東地方全体を覆いつくすことに。これにより太陽光線が届かなくなり、人々は昼夜問わず灯りが手放せない生活を強いられます。既に調査に当たっていたGGGでしたが、その場にいた護は華ちゃんのことを思い、そして心配していました。物語が始まった当初に既にゾンダーロボが出現しており、それまでにあった出来事を登場人物たちが回想していくという構成に。こういったお話の組み立て方は、『ガオガイガー』では今回が初めてですね。今回のゾンダーロボはピッツァが生み出したもので、それ自体は特に攻撃等はしてきませんが、厄介なのがその内部構造。倒そうにもその内部には雷の発生原理を応用したプラズマバリアが張られており、また華ちゃんたち気球大会の参加者も内部に捕らわれているため、うかつに攻撃ができないのでした。ゾンダー化したサラリーマンと融合した飛行船がたまたま華ちゃんたちの乗る気球の近くを航行していたため、黒い雲が発生したときに巻き込まれる形に。護は自分が気球に乗らず、華ちゃんを守れなかったことを後悔します。ちなみに、護たちが気球に乗らなかったのは、そのデザインのせい。だって、どう見たって…空飛ぶウンコだもん!


危険を伴う内部調査は氷竜・炎竜が適任かと思われましたが、彼らには飛行能力がないため却下。代わりに凱がガイガーへとフュージョンし、ステルスガオーと合体して黒い雲の中に突入。プラズマバリアの影響を何とか突破した凱は、そこであるものを目撃したと同時に音信不通に。GGGのメンバーたちは、凱の生存を信じるしかないのでした。氷竜・炎竜にジェットパックなどの飛行機能をつければ、飛行できるうえに黒い雲の調査も容易…な感じがしますが、そう簡単にはいかず。黒い雲はまるで呼吸するかのように大量の酸素を内部に取り込んでいたため、ロボットの発する熱量によっては爆発しかねない状況下にあったからでした。ならば、「じゃあ、なんでガイガーステルスガオーモードは黒い雲の中で活動できるの?」とも感じますが、おそらくガイガー自体は純粋なGパワーで動いているため、通常のロボットとは違って熱量をそれほど発することがないからなのでしょうね。そうして出動した凱は黒い雲の中に突入しますが、中で虹色の物体を見た瞬間に音信不通に。GGGのメンバーは心配しますが、護の発言が彼らを安堵させます。虹色の物体は、今の時点では謎。おそらく今回の終盤に出てきたものともども、次回明かされることになるのでしょう。凱と連絡が取れなくなり心配になる命たちでしたが、護が凱のGストーンを感じたことにより生きている可能性が高いと判断。彼の生存と連絡を信じます。みんなが動揺し、護の発言後も静かに凱のことを信じ続けるメンバーたちですが、なぜか激だけはノリノリで動きながら凱の生存を確信していました。凱のことを信頼しているからだろうけど、なんで1人だけそんなに動きがアツいんだ…。


命との昔の思い出の夢を見ていた凱が目を覚ますと、そこは黒い雲の中。彼はギャレオンを再び召喚してガイガーに合体。やがてゾンダーロボの核と、行方不明になっていた華ちゃんたちを発見します。自分で敵を倒すための作戦を思いついた凱は、ファイナルフュージョンを要請。命たちは、凱を信じてガオーマシンや氷竜・炎竜を出撃させます。気を失っていた凱が観ていた夢は、自分がゾンダーロボEI-01に襲われる日の思い出。テスト飛行をする直前、彼は命と出会っており、ペンダントを託されていました。命の意味深な発言から、ガイガーやガオガイガーのことを回想し始める凱。最初はピッツァがガオガイガーの秘密を探るために幻覚でも見せていたのかと思いましたが、実際はそうではなく、本当にただの夢でした。ガオガイガーのメカニック系統の復習も兼ねて、こうしたシーンを挿入したのかなぁ。凱のファイナルフュージョン要請を受けた命は、ガオーマシンを出撃させ、さらにその他のメカニックも後を追うように出撃。凱は黒い雲の中でガオガイガーへのファイナルフュージョンを成功させます。


ガオガイガーとなった凱は、ディバイディングドライバーを応用してゾンダーロボにダメージを与えつつ気球を救出。合わせて核も抜き出して脱出します。核が除かれたことで大爆発するゾンダーロボでしたが、これは超竜神イレイザーヘッドで被害が食い止められることに。この一連の連携プレーこそが凱の作戦であり、それは成功して事件を解決に導くのでした。ディバイディングドライバーの使い方は、今回も特殊。ゾンダーロボ自体が気球の構造と似ていることに気づいた凱は、ゾンダーロボの体内でディバイディングドライバーにより空間を捻じ曲げ、捕らわれていた華ちゃんたちを救出。それと同時に、同じ穴から核を持ち去ります。ディバイディングドライバーはそれ自体は確かに純粋な武器ではありませんが、今までの使い方から考えると、十分武器としても使うことができる面白い武装だと感じますね。OPの1番の歌詞で絶叫するだけのことはあります。核を抜かれたゾンダーロボは、気球と同じように空気が抜けてしぼんでいきますが、大量の酸素を含んでいたため大爆発。しかし、これは超竜神イレイザーヘッドにより相殺され、都市には被害が及ばずに済みました。今回の超竜神の活躍は、このイレイザーヘッド射出シーンのみ。活躍時間は短いですが、核を取り出して降下してきたガオガイガーと、それを受けて上空にイレイザーヘッドを放つ超竜神がすれ違うシーンがカッコよかったですね。

 

 

Number.09「素粒子Z0」

1997年3月29日放送
登場した敵他/モチーフ:ゾンダーロボEI-10/ピザ配達員山葉いすずと世界バイクフェスティバルのバイク
これが勝利の鍵だ!:ペンシルランチャー

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「あの素粒子が地上に蔓延したら、人類は1人残らずゾンダーになるということだ。」


STORY:君たちに、最新情報を公開しよう!ゾンダーが発する特殊な物質:素粒子Z0。それを利用し、GGGはゾンダー探知機Zセンサーを開発した。それと同じ頃、東京では深夜に暴走するバイク型のゾンダーロボが出現。なんとしてもその正体をつかもうとする激は、Zセンサーを無断で持ち出し、勝手に捜査を始めてしまう。次々に浮かぶ容疑者、そして彼らがゾンダーロボに襲われることで振出しに戻る捜査。一体ゾンダー化した人間の正体は誰なのか?世界バイクフェスティバルの会場が襲われる時、そのすべてが明かされる!


今まで比較的活躍が少なかったGGGのメンバー:激たちが大活躍するお話。それと同時に、ゾンダー化した人間が最後まで視聴者にもわからず、「ゾンダーの正体は誰なのか?」という要素が視聴者を惹きつけます。のちにGGGの新メンバーとなるボルフォッグも、チラッと登場。彼の登場ももうすぐかな?


前回、凱が目撃した謎の物質。それがゾンダーのまき散らす「素粒子Z0」であることを特定した猿頭寺たちは、そのデータをもとにゾンダー探知機:Zセンサーを開発します。同じ頃、東京では連日深夜に謎の暴走バイクが高速道路や道路標識などをめちゃくちゃに破壊していく事件が頻発。激がガンドーベルを使って必死に追跡しますが、残念ながら失敗してしまうのでした。素粒子Z0は、ゾンダーロボが出すという特殊な物質。これがゾンダーロボ特有のものであるためZセンサーの開発に役立つことになりますが、同時にそれは、地上にまき散らされると人類全員がゾンダー化されてしまうという恐ろしい物質でもありましたゾンダーロボが内部でそういったものを生成しているということは、ディバイディングドライバーとかイレイザーヘッドが実用化される前の初期の戦闘では、爆発の際一緒に周囲に飛散してしまっていたのか?もしそうならかなりヤバいんじゃないのか?…なんて思っちゃいましたが、今のところそういった被害者が出ていないので、その点は大丈夫そうですね。そして深夜に出現する新種のゾンダーロボ。これに対しては、激が大河長官の指示前にガンドーベルで追跡を開始します。様々な妨害等を突破して食らいつく激でしたが、最終的には路地裏に逃げ込まれてしまい取り逃がしてしまいます。ガンドーベルのホバーモードで窮地を脱するも、ビルの看板に激突して墜落する激。看板に顔だけ突っ込んだ彼の描写が笑えました。


護の証言などから、ゾンダーロボは昼間人間の姿に戻り、夜になるとゾンダーロボ化している可能性が高いとにらんだGGG。これを受けた激は、大河長官に無断でZセンサーを持ち出し、スワンやウッシーとともに捜査を開始します。何人か浮かんでいた容疑者ですが、彼らはそれぞれゾンダーロボに襲われたことで容疑者から除外されることに。捜査に行き詰る激たちでしたが、そんな彼らの前に怪しげな白バイ警官が現れます。なぜかいつも以上にゾンダー発見に執念を燃やす激。開発したてのZセンサーを持ち出して勝手に捜査を開始するなど、大河長官にバレたら始末書もののような行動をし始めます。そういえば、激って第2話あたりで大量の始末書を書かされてるシーンがあったなぁ。今まで描写されてなかっただけで、これが普段の彼のやり方なのでしょうか。激は独自にバイクの改造マニアや暴走族などを容疑者としてピックアップしていましたが、彼らは皆激の目の前でゾンダーロボに襲われたため、除外せざるをえない状況に。やがていかにも怪しそうな白バイ警官も登場しますが、やっぱり彼も無関係なのでした。この白バイ警官、序盤のシーンから登場しておりタダ者ではなさそうな雰囲気を醸し出していましたが、フタを開けてみれば本当にただの警官だった。なんだよ、ミスリードか!


激たちの前に再び姿を現したゾンダーロボは、爆走を続けてやがて世界バイクフェスティバルの会場に突入。会場内にあったバイクを吸収し、合体・巨大化してしまいます。会場には偶然徹夜で待機列に並んでいた華ちゃんたちもおり、彼女は護と謎のパトカー型メカに救出されることに。一方の凱は、出動してガイガーにフュージョン。さらにガオガイガーへとファイナルフュージョンして、ゾンダーロボに挑みます。このシーンで、華ちゃんの従兄弟であるあやめが初登場。今後も何回か登場する彼女ですが、今回が初登場回だったとはねぇ。彼女はバイクマニアらしく、深夜の世界バイクフェスティバルの会場前で徹夜で待機。この時代にも“徹夜組”がいたのか…。そんなわけで会場に居合わせていた彼女たちは、ゾンダーロボの襲撃に遭遇してしまうことに。あやめは何とか逃げ出しますが、華ちゃんは気を失って逃げ遅れてしまうことに。そんな彼女を救ったのは、護と見慣れないパトカーメカでした。このしゃべるパトカーメカこそ、GGGのメンバーの1人であるボルフォッグ。今回は変形とはせず、ただ二言三言話して彼らを救出するだけでした。


ゾンダーロボと対峙したガオガイガーは、ブロウクンマグナムを食らわせるも、なんとゾンダーロボはバラバラになってすべてが暴走バイク化。ガオガイガーの身体をはい回り、自爆攻撃を仕掛けて凱を苦しめます。なかなか突破口を開けなかった凱でしたが、護の力でゾンダーロボの本体を特定。ヘル・アンド・ヘブンで核を抜き出し、浄解に成功します。さて、中から出てきた人間は…。今回のゾンダーロボは、素体となっている人間が非力だからか、ハデな格闘戦はせず。その代わり上述した戦法を取り、ガオガイガーを苦しめます。ガオガイガーは戦闘力自体は高いですが、身体にまとわりついた敵に対処する武装を持っていないんですよね。本当に今回のゾンダーロボは厄介な敵でした。そんなゾンダーロボも、最後は護のアシストにより特定され、浄解されることに。中から出てきたのは、序盤のシーンで一瞬だけ登場していたピザ屋の配達員の女性でした。うーむ、さすがにこれはちょっと予想できなかったなぁ。

 

 

 

Number.10「光届かぬ世界」

1997年4月5日放送
登場した敵他/モチーフ:ゾンダーロボEI-11/深海艇艇長と深海艇りゅうぐう9000、海上自衛隊の潜水艦
これが勝利の鍵だ!:マリン1

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「わずか30分で、1万mの深海に行って帰ってこなけりゃならないのか。大した作戦だぜ!」


STORY:君たちに、最新情報を公開しよう!獅子王博士の手によって開発された、新型深海艇:りゅうぐう9000。命名の除幕式に護と華ちゃんが出席することになるが、ゾンダーがりゅうぐう9000に憑依。華ちゃんを乗せたまま出航し、救助に向かった護もその中に閉じ込められてしまう。GGG諜報部ボルフォッグたちの調査により、ゾンダーロボはマリアナ海溝へ向かっていることが判明。しかし、深海1万mは電波も光も届かず、そしてガオガイガーもその水圧に耐えられない未知の領域だった!どうするGGG、護たちを救えるのか!?


深海という閉鎖空間、そして未知の領域における、護とGGGの面々の苦闘が楽しめるお話。今回もディバイディングドライバーを通常とは違う面白い使い方をしており、ディバイディングドライバーの武装としての使い勝手の良さに驚かされます。深海というフィールドも効果的に使用されており、物語を盛り上げてくれました。


獅子王博士によって開発された、新型深海艇。一般公募によりりゅうぐう9000と名付けられたそれの命名・除幕式に、凱たちも出席。護と華ちゃんが除幕を担当することになります。スムーズに進んでいた式でしたが、突如ゾンダーが出現。ゾンダーはりゅうぐう9000に憑依して、華ちゃんを乗せたまま出航。後を追った護もその中に閉じ込められてしまいます。凱は急いでイークイップモードとなりりゅうぐう9000を追跡しますが、追いつけず。ボルフォッグの乗る多次元諜報潜水艦と合流します。今回ゾンダー化された人間は、りゅうぐう9000の艇長に選ばれなかった船乗り。ペンチノンに付け込まれてゾンダー化されますが、ゾンダー化された彼がやったことと言えば、ひたすら深海に潜ることでした。護がいたから今回のゾンダーロボの存在と行動に意味があったけど、もしそういったことがなかったら、ペンチノン側から見たら今回は失敗作なんじゃあ…。ゾンダーによって勝手に動き始めたりゅうぐう9000に対し、凱は急いで着替えてからイークイップモードにチェンジ。途中まで追跡しますが、相手の動きが速くさらに深海に潜ってしまったため、付近を航行していた多次元諜報潜水艦にいったん退避します。前回ビークルモードで初登場を果たしていたボルフォッグは、今回ロボット形態で登場。どっしり椅子に座って陰に隠れていたため全貌はわかりませんでしたが、忍者ロボのようなデザインをしていることが窺えます。ボルフォッグの本格的な活躍は、次回以降になるのかなぁ。


護たちがゾンダーロボ内で恐怖におびえる中、そのゾンダーロボは接触した海上自衛隊の潜水艦をも取り込んでさらに変化。より深くへと潜航を始めます。多次元諜報潜水艦に積んでいたゴムボートで海上自衛隊員を救出したGGGは、ゾンダーロボの向かっている先がマリアナ海溝ではないかと推測。護たち救出のための作戦を立て始めます。一方の護は、目の前にいるゾンダーの浄解を試みますが、やめてしまうのでした。ゾンダーロボは、偶然通りかかった海上自衛隊の潜水艦を取り込んで変化。よりいつも登場しているゾンダーロボのような形になりますが、自ら暴れまわろうとはせず、ひたすら深海に潜り続けます。今回のゾンダーの素体となった人間の欲望は、「深海に潜りたい」という思いただ1つ。破壊衝動等がなかったため、こういった行動をしたのでしょうね。暴れまわらないゾンダーロボも珍しいな。護はゾンダーの核の目の前にいたため、その気になれば浄解は可能。しかし、既にりゅうぐう9000は深度6000m近くにまで達しており、仮にゾンダーを浄解で来たとしても地上に戻れないとして、それを取りやめます。護が今回単独で浄解できない理由づけとして、こういった理由付けはバッチリ。これによりガオガイガー出動の必要性も持たせているので、上手い構成だと感じましたね。


護たちの救出作戦を立案したGGG。それを受け、凱はガオガイガーへとファイナルフュージョンし、多次元諜報潜水艦搭載の小型潜水艇:マリン1で深海6000mまで到達。それから先はディバイディングドライバーの力を応用し、水圧を回避しながらついに深海1万mへと到達します。ゾンダーロボを発見したガオガイガーは、護たちの救出を開始。途中戦闘になりますが、ディバイディングドライバーの効果のタイムリミットが刻一刻と迫っていて…。深海1万mは、電波も太陽光も届かない未知の世界。さすがのガオガイガーもそこでの水圧には単独では耐えられないため、ディバイディングドライバーを応用した潜水作戦がとられます。今回も、ディバイディングドライバーが少し変わった形で活用されることに。マリン1が潜れる深海6000mまではそれで行き、そこから先はディバイディングドライバーの戦闘フィールド形成能力をガオガイガーの周囲にのみ張り、水圧をよけながら深海1万mへと向かっていきます。以前も言ったと思いますが、本当にディバイディングドライバーは様々な活用方法がある武器ですね。やっぱりOPで叫ぶだけのことはありますよ。


ゾンダーロボには勝利したものの、ディバイディングドライバーの効果タイムリミットを過ぎてしまったガオガイガー。凱からの応答もなく作戦は失敗に終わったかと思われましたが、超竜神ガオガイガーのエネルギーを察知。ガオガイガーは超竜神に引き上げられました。ガオガイガーの手元には、光り輝く護の姿が。ガオガイガーが奇跡の生還を果たしたのは護の力のおかげだったのでした。ガオガイガーの反応がキャッチできず、作戦の失敗と凱たちの死を覚悟する激たち。しかしここで超竜神ガオガイガーを引き上げようとするシーンから、アツい展開が始まります。「レーダーにはガオガイガーのエネルギーを感知できていない」と激が言ったにもかかわらず、ガオガイガーの存在を確信してクレーンを海中に突っ込む超竜神。そして、浮上してくるガオガイガー。ここでちょうどOPの1番のサビが流れるのですが、その影響もあって展開がアツい!なんかよくわかんないけどアツいぜ!そんなガオガイガーが生還を果たしたのは、護の力によるもの。護が力を発していたのなら、それをレーダーでキャッチできるはずなんだけど…。まあ、みんな無事に帰ってこれたしいいか!

 

 

 

 

 

今回はここまで。次回は第11話から第13話をご紹介予定です。来週もこのブログで、ファイナルフュージョン承認!

 

 

 

 

 

◎今日の勇者ソング◎

今日ご紹介するのは、1997年放送の勇者王ガオガイガー』使用曲「ファイナル・フュージョンです。

 

ガイガーがガオガイガーファイナルフュージョンする際、ほぼ必ずと言っていいほどかかっていたBGM。徐々に盛り上がってくる曲調、そしてインパクト大なドラムが心地よいです。

 

ガオガイガーは1号ロボにしては合体バンクシーンが長く、それもあってか比較的序盤からその合体シーンを何度も敵に狙われがち。しかし、自分の周囲をエネルギーフィールドのようなもので覆うことで、そういった妨害を避けてるんですよね。こういう設定が細かくていいよなぁ。

 

 

 

www.nicovideo.jp

 

 

 

 

 

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決戦!シンカリオン923ドクターイエローVS E5はやぶさMkⅡ Part.2(オーバークロス合体編)

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今回は、「DXS102 シンカリオン923ドクターイエロー」の紹介記事第2回目。E5はやぶさMkⅡとの究極のオーバークロス合体:「シンカリオンE5MkⅡ X 923ドクターイエローをやってみましょう。

 

現状、E5×ドクターイエローを超える最強の合体であり、いわゆるグレート合体に当たるこの合体。現時点では劇中2回登場し、どちらもブラックシンカリオンオーガと戦っていますが、1回目はいいところまで持ち込んだものの被弾して墜落、2回目はやむを得ない事情があったとはいえ防戦一方といった感じであり、活躍だけ見ると正直「あんまり強そうに見えない」感じになっちゃってるのがちょっと残念ですね。明後日の最終回や劇場版では、巻き返してほしいなぁ。

 

なお、Part.1の記事は↓コチラです

bongore-asterisk.hatenablog.jp

 

 


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E5はやぶさMkⅡとのオーバークロス合体への過程は、基本的に以前の記事(下記参照)と同じ。下半身はE5はやぶさMkⅡの下半身を下駄上に変形させて923ドクターイエローの下半身に合体させ、上半身はE5はやぶさMkⅡの上半身に923ドクターイエローを突っ込ませるようにして合体。ウイングやヘッドパーツなどを取り付ければ、シンカリオンE5MkⅡ X 923ドクターイエロー」の完成です。

bongore-asterisk.hatenablog.jp

 

他のオーバークロス合体と違う点は、合体させる側(923ドクターイエロー)の中間車をも合体に組み込んでいること。ソーラーパネルのパーツとして、背面にセットする形になっています。

 

色々合体させているのであまり無理に動かすとパーツがぽろぽろ外れまくりますが、それ以外は特に目立ったマイナスポイントはなし。これだけ合体させてても、バランスをとればきちんと自立するのですから驚きです。


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そんなシンカリオンE5MkⅡ X 923ドクターイエローの武器は、カイサツブレードとトロリブレードを合体させた「カイサツナギナタ」。それぞれ単独でもかなりの長さを誇る武器2つが合体していますから、グレート合体にふさわしい武器のボリュームになっています。でも、劇中で使われてた印象がほとんどないな…。


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そして極めつけは、最大の必殺技である「トリプルグランクロス」の完全再現。これの発射モードにするには、各先頭車の連結器部分を開けるのはもちろん、トロリブレードと923ドクターイエローの中間車パーツを組み換える必要があるんですね。演出が細かいなぁ。

 

 

 

さあ、いよいよ明後日の放送で、『新幹線変形ロボシンカリオン』のTVシリーズもおしまい。今後劇場版以外にどんなメディア展開が予定されているのか、かなり気になります。

 

8月に「DXS103ブラックシンカリオンオーガ」が発売されるので商品展開はまだ続くのでしょうが…、うーん。「DXS104」が出るのは、劇場版公開直前頃になるのかなぁ。

 

 

 

 

 

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決戦!シンカリオン923ドクターイエローVS E5はやぶさMkⅡ Part.1(通常合体編)


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今回は、今月上旬に発売された「DXS102 シンカリオン923ドクターイエロー」の紹介記事第1回目です。

 

E5はやぶさMkⅡとのオーバークロス合体用としても開発されたという設定を持つ当機体。ホクトが操縦しており、E5×500以来の親子合体の実現!…とアツい要素を持つこれですが、登場時期が遅かったこともあり、現時点では活躍と合体機会もあまり恵まれていないような印象があります。というか、そもそもこの機体の開発経緯もあまり明かされてないんですよね。劇場版でそこらへんは補完されるのかなぁ?

 

 


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まずは新幹線モードから。500こだま以降変則的な編成数等が多かった「DXSシンカリオン」ですが、今回は久々に(E3つばさアイアンウイングやブラックシンカリオン紅の前例もありましたが)3両編成というオーソドックスな編成。プレーンなシンカリオンって感じで、なんだか安心します。

 

しかし一方で、今までのほとんど機体で付属してきたShincaは今回なし。「DXS101シンカリオンE5はやぶさMkⅡ」でも付属してきませんでしたし、「基本的に付けない」という方針に変わったのでしょうか?

 

 

 

では、新幹線モードからシンカリオンモードへと変形させてみましょう。

 

ドクターイエローに、お父さんが乗ってるぅ!?

 

「チェンジ!シンカリオン!!」

 

 


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先頭車両を上半身へ、最後尾車両を下半身へとそれぞれ変形。両者を合体させれば、シンカリオン923ドクターイエロー」の完成です。

 

変形機構や可動域は、今まで発売されてきた「DXSシンカリオン」と同じ。こちらも今までの変則的な変形から一転、プレーンな変形へと戻っているため、過去に何度かDXSをいじったことがある人なら、説明書を見なくても変形させることが可能です。

 

しかしこの923ドクターイエロー、結構シールを貼る箇所が多く、おまけにモノによってはかなり難しいところへのシール貼りをしなければならないという形になっています。特にひざ下部分のシール貼り、あれは大人がピンセット等使ってじゃないと絶対貼れないよ…。


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シンカリオン923ドクターイエローの武器は、レールガン/トロリブレード。玩具でももちろん2種類の変形形態を楽しむことが可能です。

 

レールガンもトロリブレードも、ゴツい感じがする良デザイン。劇中でも両形態が使用されていますが、E5はやぶさMkⅡのメイン武器がカイサツブレードだということもあり、レールガンを使う頻度の方が高い印象を受けますね。トロリブレードもカッコいいから、もっとガンガン使ってほしいなぁ。

 

 

 

 

さあ、923ドクターイエローの魅力は、これだけにとどまらない!次回以降では、E5はやぶさMkⅡとのオーバークロス合体を試してみることにしましょう!!

 

 

 

 

 

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