
フタをされていた記憶が蘇るとき!
俺たちは、ここで錬金術を学び、ケミーと一緒に戦ってる。“仮面ライダー”として!今回の『仮面ライダーガッチャード』は、前回の次回予告でも明らかだったとおり、加治木や彼を取り巻くキャラにスポットを当てたお話の前編。次回予告の雰囲気だとギャグ回っぽいノリになるのかなと思われましたが、実際は予想以上にシリアスさも含んでおり、バラバラになりかけている加治木と聖の恋路の行方がどうなるのか、ハラハラして観ることができました。
以前登場したキャラたちが相次いで登場することから、本作初期の雰囲気が戻ってきたのも注目すべきポイント。すっかり記憶の彼方に飛びかけてたけど、最初はケミーは人間の悪意によりマルガムとなって融合しちゃうから、ろくでもないヤツらばかりマルガム化してましたよね…。
なお、前回(第43話)の記事は↓コチラです。
bongore-asterisk.hatenablog.jp
鏡花によるラケシス人間化計画が着々と進む中、夏祭りに真反対の表情をしているの加治木に疑問を抱いた宝太郎。直接彼に疑問をぶつけてみると、その理由が聖からの連絡にあったことが判明します。キッチンいちのせで慰める宝太郎でしたが、蓮華が消去されたはずの記憶を口走り、ホッパー1やニジゴンも出てきてしまったことで、加治木はまたまたミナトから記憶操作を受けることに。しかし、その処置にもじょじょに限界が来始めていました。今回は、序盤でラケシスのことを描いたのちに、加治木の話へと移行。ラケシスたちが夏祭りを楽しんでいる中で、逆に落ち込んだ表情を見せる彼に、宝太郎が違和感を持つことがキッカケになっていました。加治木は(お話の都合もあって)脅威のエンカウント率を誇っており、今回も偶然その場に居合わせて映り込んでいたのかと思いきや、ちゃんと皆に誘われて夏祭りに参加していたらしい。かなり安心したよ…。そんな加治木の表情が晴れない原因は、聖から実質的なお別れメールが来たから。落ち込む彼を励まそうとする宝太郎でしたが、蓮華が余計なことを言うわホッパー1やニジゴンが現れるわで、結局ミナトに全部記憶操作されることになり、しっちゃかめっちゃかになってしまいます。前回の次回予告でも使用されていたこのシーンは、今回唯一とも言えるギャグパート。加治木にとっては完全に災難だったけど、やっぱり観てて笑えたよ。
記憶消去について、宝太郎とスパナの意見がぶつかる中、倒したはずのサブマリンマルガムが出現。それはガエリヤの能力によって復活したものであり、クロトーも彼女に魅入られて雰囲気が一変していました。駆けつけた宝太郎とりんねは、それぞれレインボーガッチャードとマジェードに変身し、サブマリンマルガムとゴーレムを撃破。そして、現場に居合わせて昏倒した加治木を錬金アカデミーに担ぎ込むと、宝太郎は自らの口で、真実を語るのでした。ミナトから今回明かされた事実は、今まで加治木をはじめとする市井の人々に施してきたのは、記憶消去ではなく記憶操作であること。記憶消去は副作用も大きい難しい錬金術であることから敢えて使っておらず、ゆえに加治木たちの記憶は復活するおそれをはらんでいました。ということは、今回のお話は、最終的には加治木も聖も今までの記憶を取り戻して、その愛を深めるってパターンになるのかな。読めるドラマ展開ではあるけど、最高にドラマチックなシーンになりそうだなぁ!そんな記憶操作の話をめぐって、宝太郎とスパナの意見は当然対立。そんな中、街にサブマリンマルガム出現の報せが入り、宝太郎とりんねが出撃。サブマリンマルガムの能力に一度は押されるも、最後は2人で強力して、ゴーレムもろとも撃破に成功します。サブマリンマルガムは、マルガム化と同時に記憶を取り戻しており、またもりんねに執着。しかし、以前とは違い彼女はマジェードへの変身能力を手に入れ、そして幾多の戦いを切り抜けてきたため、全く怯むことはありませんでした。能力的にはレインボーガッチャードのほうが上ですが、今回もマジェードのアシストなしでは勝てなかったという形にしていたのがGoodでしたね。そして、仮面ライダーでは珍しい、なかなか時間を取った水中戦も、面白かったなぁ。
ラケシスが、人間になることに少しだけ迷いを感じ始めていた頃。京都で職を辞した聖が上京してくることを知った宝太郎たち。ガエリヤの言葉から、彼女もマルガム化のおそれがあると気づき、加治木とともに現場に向かいますが、聖は復活したジャングルマルガムに拘束されてしまい―!終盤でも、ラケシス人間化にかかるやり取りが挿入。ここで忘れられないのが、スパナがサラッと口走った「自分に正直なのは、お前のいいところだ」というセリフでした。多分これは、彼が彼女のことを思いやったワケではなく、今まで彼女の様子を観察してきた結果、ポロッと出たセリフでしょう。スパナの、ラケシスに対するスタンスがブレていないと感じると同時に、言い方は投げやりだけど彼女のことをちゃんと見ている―。それらのことが感じられるから、このセリフはとても印象に残るものだったなと思いました。こうしたスパナたちのやり取りと時同じくして、上京してきていたのが聖。彼女が危険にさらされていることを察知した宝太郎たちは、待ち合わせ場所に急行しますが、既に彼女はジャングルマルガムの手に落ちかけていました。今回、兄は行方不明になるわ、ネットの誹謗中傷で退職に追い込まれるわと、散々な目に遭う聖。彼女にとっては災難ですが、視聴者目線では、ここまでズタボロにされた彼女がいかにして立ち上がるのかが、かなり楽しみです。次回のドラマ展開に、期待大ですね。
ガエリヤに連れ去られた聖は、自分がマルガムとなり人々を襲った記憶を蘇らされて、絶望の淵に立たされた。再びマルガム化するかもしれないピンチに陥る彼女を、宝太郎たちは、そして加治木は、救うことが出来るのか!?
次回は、今回の後編に当たるお話。加治木のキャラとしての魅力、そして男っぷりが炸裂しそうで、非常に楽しみです。そして、ラストに打ち上げ花火を見ているということは、2人の恋路は守られる…ってことなのかな?
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…というワケで、記事は「『爆上戦隊ブンブンジャー』バクアゲ20 ちょっとした感想」に続きます。
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