お前それ、ゾフィーにも同じこと言えんの?ver.2.0

主にウルトラマン・仮面ライダー・スーパー戦隊シリーズなどの特撮関係の話題等を扱っていこうと思います。

『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』ちょっとした感想 DESTINY-7(第19~21話)

今回は、機動戦士ガンダムSEED DESTINY』の感想記事第7回目です。

 

今回ご紹介の3話で特筆すべきは、なんとインパルスガンダムをはじめとする主人公側のモビルスーツがほぼどの話にも登場しないこと。戦闘シーンも回想における過去のシーン流用がほとんどであり、どちらかといえばドラマを進めることに注力された3話になっていました。でも、そのドラマも、今後のドラマ展開に影響を与える要素もいくつか出てきてはいたけど、そこまで大きく進んだ感じではなかったなぁ。

 

なお、前回(第16~18話)の感想記事は↓コチラです。

bongore-asterisk.hatenablog.jp

 

 

 

 

PHASE-19「見えない真実」

2005年2月26日放送

登場した敵他:なし

「戦いを終わらせる、戦わない道を選ぶということは、戦うと決めるより、はるかに難しいものさ。」

 

STORY:黒海の沿岸都市:ディオキアのザフト基地にやって来たシンたちは、そこでミーアの慰問ライブに遭遇し、熱狂するザフト兵たちの姿を見た。その後、同じく地球に降下していたデュランダルと面会した彼らは、そこで戦争に対する考え方と、戦争を金儲けの道具に使おうとしている存在を知る。この戦争の背後にいるであろう、ブルーコスモスの母体組織:ロゴスとは何か。そして、アークエンジェルの位置を執拗に確かめてくるデュランダルの真意とは何か。

 

戦闘シーンは回想のみに留められ、基本的にシンたちの会話劇で進められていく一編。ところどころストーリーに関わるところはあるものの、「これを押さえておかなければわからなくなる」という要素はほぼなく、どちらかと言えば、「戦争に対する考え方の議論」に重きが置かれていた一編でした。アスランは、まだラクスが暗殺未遂に遭ったことを知らないけど、それを知ったら、デュランダルのことをどう思うんだろう―。

 

ガルナハン基地を陥落させ、黒海の沿岸都市ディオキアのザフト基地にやってきたミネルバ。そこでは偶然ミーアによる慰問ライブが行われており、彼女をラクスだと思い込んで熱狂するザフト兵たちの姿を見て、アスランはかなり複雑な表情を見せます。しかし、ミネルバの艦員たちもまた、ラクスとミーアの違いに少しずつ気づき始めていました。序盤では、ディオキアにおけるミーアの慰問ライブの様子が描写。ピンク等に塗り替えられた専用のザクウォーリアで降下するミーア、彼女をラクスだと思い込んで我を忘れるくらいに熱狂するザフト兵等、戦争中とは思えないような、良く言えば平和的、悪く言えばお気楽なさまが描かれていました。戦時中での兵士たちへの慰問は、現実の戦争でも昔から普通にあるものですが、ここはザフト軍の駐留地で、連邦側を退けたとはいえ、プラントから見れば敵側の土地のど真ん中ですからね。そんな中で大々的にこんなことやるなんて、ちょっと軽率じゃないかなぁ?しかも、バカ騒ぎしている様子をスティングたちに見られてるし…。

 

ディオキアにはデュランダルも来ており、タリアとシン・アスラン・レイ・ルナマリアは、そこで久しぶりに彼と面会。宇宙と地球それぞれの戦局につき意見交換を行いますが、どちら側も戦争開始時より混迷を極めていました。戦争に対する率直な意見や思いを、デュランダルから訊かれたシンとアスランは、それぞれ自分の言葉で話し始めます。ミーアのライブのあとは、デュランダルの滞在する邸宅を舞台にした、彼とシンたちの会話劇へと移行。戦局がどんどん複雑化する中で、シンやアスランは、自分の戦争に対する考え方を述べます。今回のシンは、デュランダルを前にしていることもあってか、非常に冷静に会話。戦争についても、相手が攻撃してくるのなら反撃もやむなしという、正しいかどうかは別として、それなりに筋が通っているものでした。そうそう、シンは冷静になると、割と普通に、しかもそれほどブレずに会話や議論が出来るんですよね。ひとたび感情的になっちゃうと、一気にそれが消し飛んじゃうんだけど…。そんなシンに対し、アスランは、反撃をすればお互いその繰り返しになってしまうことに言及。それを防ぐための明確な意見は出せずじまいでしたが、しっかりと前作での経験をもとに、自分の口で語っていました。「殺されたから殺して、殺したから殺されて〜」というのは、前作で登場した、特に印象に残るセリフの1つ。ここでキッチリと引用してくれたのは、前作から観ている者にとっては嬉しかったですね。

 

シンたちの言葉を受けたデュランダルは、新たにロールアウトしたグフイグナイテッドを臨みながら、戦争をビジネスととらえる人間の恐ろしさを語り始めます。その発想に、シンは戦慄し、またデュランダルの言う、ブルーコスモスの背後にいるというロゴスの存在に、怒りを覚えるのでした。会話劇の後半では、デュランダルが主体に。彼は戦争によって各種軍需産業が潤うことに言及し、今回の戦争において、金儲けのためにわざとそれを長引かせようとしている連中がいることを推測します。ここでデュランダルが言及したのが、ブルーコスモスの母体であるという組織:ロゴス。今回、その詳細までは明かされませんでしたが、ブルーコスモスの盟主であるロードが、何かしらの形だこちらにも関わっているのは間違いないでしょう。結局、アズラエルのときもそうでしたが、ブルーコスモスの上層部って、確かに反コーディネーター感情を持ってるけど、それと同じくらいビジネスと金儲けのことも考えているんですよね。下のほうで本気でコーディネーター排斥のためにせっせと活動している組織員たちが、かわいそうに思えて来ます(やってることは擁護出来ないけど)。まあでも、現実世界でもこの手の組織の構図はこんな感じであることが多いし、そういう意味ではリアルな設定と言えるのかなぁ。


日もすっかり落ちかけ、デュランダルから、ミネルバには戻らずここに泊まるよう誘われるシンたち。彼らは最初こそ戸惑いますが、タリアの勧め、そしてレイが自ら自分だけ艦に戻って情報を伝える旨申し出たことから、残るシンたちは宿泊することになります。そんな中、デュランダルから呼び出されたアスランは、アークエンジェルラクスの位置についてあれこれ訊かれて…。終盤では、アスランデュランダルの1対1の会話劇が描写。デュランダルからアークエンジェルの位置を問われたものの、アスラン自身も本当にその行方を知らないことから、むしろデュランダルにわかったら教えて欲しい旨返事をして、今回は終わります。そうそう、アスランはまだ、ラクスがザフトの襲撃を受けて暗殺されかかったことを知らないんですよね。今後このことを彼が知ったら、間違いなく彼のデュランダルに対する見方は変わるだろうなぁ。そしてそのとき、デュランダルはどう動くのか―?気になりますね。

 

 

 

PHASE-20「PAST」

2005年3月5日放送

登場した敵他:なし(回想)

「オーブは、その理念は守り通したかもしれないけど、俺の家族は守ってはくれなかった。」

 

STORY:『SEED』において、連邦とザフトが戦い、キラたちが戦場で相まみえていた頃。シンはまだ子供であり、オーブの一般市民として普通に暮らしていた。だが、連邦のオーブ解放作戦が、彼の人生を一変させる。インパルスガンダムパイロットとなる現在までの間に、シンはどんなことを経験してきたのか?今、彼の過去が明かされる。

 

前作から本作に至るまでの、今までのことをシンの語りで振り返る総集編。一部、新撮影カットが挿入されるほか、シンの語りのほぼすべてが新録になっていましたが。次回予告でもクローズアップされていた彼の過去のことは、意外に淡白にまとめられており、ちょっと拍子抜けしてしまいました。

 

前半では、前作におけるオーブ解放作戦までの戦争の様子と、そのときのシンたちアスカ一家のことを描写。シンはコーディネーターとして生まれたものの、当時のプラントにあったある種のコーディネーター至上主義のような考え方を両親が嫌い、オーブに移住。オーブ解放作戦のときまでは、平和に暮らしていました。ここでサラッと、シンもまたコーディネーターであることが判明。SEEDを覚醒させることが出来るので、そうなんだろうなとは思っていましたが、一方でなぜ彼が地球に住んでいたのかは今回まで不明だったので、思ったよりもあっさりその疑問が解決されることになりました。キラのような存在(コーディネーターなのに地球に住んでいる)というのは、とても特異な存在なのかなと思っていましたが、今回のシンの回想によると、そうでもない様子。オーブって、本当にいろんな人を受け入れる土壌があったんですね。

 

後半では、前作終盤の第二次ヤキン・ドゥーエ攻防戦と、そのときのシンの様子、そしてその後の本作におけるシンの経験してきた戦いを、ダイジェスト的に描写。シンはオーブ解放作戦で家族を失ったのち、オーブ軍将校の計らいでプラントへ移住。その後学校を出てザフトに入隊し、現在に至っていました。もともとコーディネーターであったことから、プラントの環境にもついていくことが出来、ザフトにも入隊できたのでしょうが(クルーゼみたいなある種の超人的一般人もいたけどね)、やはりそこには、彼なりの努力があったことでしょう。そうだよ、シンは苦労人だから、そういう意味では主人公に足る素質を持ってるんですよね。性格と気質でかなり損をしていますが…。

 

 

 

PHASE-21「さまよう眸(ひとみ)」

2005年3月12日放送

登場した敵他:なし

「君は死なない。大丈夫だ。俺がちゃんと…俺がちゃんと、守るから!」

 

STORY:ミーアにベタベタとまとわりつかれて困惑するアスランと、彼のさまに驚くシンたちが出会ったのは、ハイネ・ヴェステンフルスという青年だった。彼はFAITH所属であり、デュランダルの指示のもと、ミネルバに乗艦することになったという。その後、引き続き休暇中だったシンは、バイクで外へ飛び出すが、その際偶然、海に転落した少女を救う。言葉数が少なく、性格をとらえにくい彼女のことを、シンは戦争で心が傷ついたからだと考えていたが、彼は重大なことを知らなかった。その少女こそ、エクステンデッドの1人であるステラであることを―!

 

FAITH所属のハイネの本格的な登場(姿自体は前々回から登場)と、シンとステラの出会いを描く一編。どちらかといえば後者がドラマのメインであり、その構図ややり取りは、前作におけるアスランカガリの出会いを明らかに意識したものになっていました。でも、それに比べると、今回のシンとステラの出会いは、ちょっと唐突感があるのは否めなかったかな。この一件で、シンとステラに関係が出来、今後のドラマ展開に影響を多少は与えていくんだろうけど…、現状、アスラン&カガリのときほどのインパクトはなさそうだなぁ。

 

デュランダルの泊まる邸宅でアスランが目を覚ますと、なぜかベッドの隣にはミーアの姿が、さすがのアスランにもこれは驚き、タイミング悪く部屋の前まで来たルナマリアには誤解され、ミーアには朝食のため食堂に降りる時までベタベタとまとわりつかれてしまいます。そんな彼とシンたちは、1人窓際で朝食をとる、長髪の青年兵士と遭遇。彼こそ、デュランダルの指示を受けミネルバに乗艦することになったハイネであり、アスランやタリアと同じFAITHでした。アバンタイトルでは、アスランとミーアのワチャワチャ感が描写。ラクスを精いっぱい演じようとするミーアに、アスランが取り乱しつつ辟易するさまが描かれていました。ミーア自身には、何か悪気があるとかそういったことはないのでしょうが、そうしたしがらみのない純粋さゆえの、ラクスがしなさそうな行動ばかり連発するのは、笑えるというよりも、ちょっとドン引きしてしまいました。これがシンプルに笑い飛ばせる行動ならいいのですが、アスランの気づかないうちに一緒にベッドにもぐりこんだり、スキあらば肩を組んでキスを迫ってきたりと、まあラクスが絶対にやりそうにないような行動ばかり連発するんですよね。これ、視聴者によってはミーアに対してかなりマイナスイメージを抱くんじゃないかなぁ。ラクスのイメージをぶっ壊す行動ばかりしていて、ちょっとカチンとも来ました。そんなアスランたちをよそに、これからミネルバに乗ることになったと話す青年兵士がハイネ。彼もまた悪人ではないようですが、ところどころでエリート意識が出てしまっているのか、妙に人を見下すような言動をしてしまうのが、ちょっともったいないなと感じました。まあ、キャラ付けとしてはわかりやすい特徴ですけどね。

 

 

ミーアもとうとう地球を離れることになり、ようやく落ち着けることになったアスラン。しかし、ルナマリアは相変わらずヤキモチを焼いており、そのことにアスランはほとんど気づいていませんでした。そうした中アスランは、ルナマリアに、自分はミネルバに戻るから、シンと共に街に買い物に出かけてはどうかと提案して…。ルナマリアの表情や言動そして行動から、ミーアにべたつかれていたアスランにヤキモチを焼いているのは明らか。ですが、アスランはそれに本当に気づいていないのか、少々お門違いな配慮をしてしまい、ルナマリアを怒らせてしまいます。アスラン、やっぱり本作になっても、女の子の扱いには慣れてないよなぁ。

 

1人バイクに乗り、海岸線沿いを走るシン。脳裏によぎるは、デュランダルアスランの言葉ばかりで、この戦争とは何なのか、考えを巡らせます。するとそのとき、海に突き出した崖で踊る少女を発見。最初は見とれていたシンでしたが、彼女が海に転落したため、助けるために自分も飛び込みます。救出出来たはいいものの、たどり着いたのは、陸から少し離れた洞穴。少女のムチャな行動に、シンは怒りますが…。Bパートでは、シンとステラの出会いが描写。そのきっかけは全くの偶然であり、ステラが誤って海に転落したことから、シンが彼女を救うため深くかかわっていくことになります。ステラがなぜあんな危険なところで、しかもスティングたちから離れて1人いたのかというところにツッコミどころがありますが、それはさておき、ここでのシンのステラへの対応は、非常にまっとうなもの。海に飛び込んで彼女を泳ぎながら抱える際は、ちゃんと着衣水泳の救命向けの泳ぎ方もしていますし、その後は着ていた衣服を使って体を温めたり、傷口を手当したりと、しっかりとやるべきことをこなしていました。元の口の悪さで、ついステラのブロックワードである“死”を言ってしまったけど、そこからのリカバリーも、よく頑張ったなと感じましたね。

 

「君を守る」という言葉により、落ち着きを取り戻したステラ。その後シンは、焚き火を起こしたりエマージェンシーコールを使ったりして、助けを呼びます。そして、ステラとの仲を深め、貝殻のかけらをもらった直後、アスラン率いる救援隊が到着。シンたちは救われ、上陸後ジープに乗って街へと向かいますが、その道中、ステラの知り合いだという青年たちに出会ったことで、彼女を引き渡します。その青年たちこそ―!終盤では、冒頭でも述べた通り、アスラン&カガリの初対面時を想起させるような、シンとステラの関わり合いの描写が挿入。ダイジェスト的に描写をすることで、出来るだけ時間を圧縮し、短い時間でもアスラン&カガリ並みの仲の深め方にしようとする努力は感じられましたが、それでもやっぱり尺が足りず、唐突感は否めませんでしたね。お互い上半身裸になっているのも、服を乾かすためのやむを得ない措置とはいえ、ちょっとやりすぎなような気が…?そんなシンたちは、エマージェンシーコールを使ってアスランたちを呼び出し、無事陸に戻ることに成功。ステラをどこへ連れていくのかまだ決まっていませんでしたが、彼女の知り合いという青年たちに出会ったことで、彼女を引き渡します。この青年たちこそ、スティングとアウル。シンは初対面であるため、彼らがエクステンデッドでガンダム強奪の実行犯であることに全く気付いていないようでしたが、アスランは若干の引っかかりを覚えたようですね。

 

 

 

 

 

今回はここまで。次回は、第22話から第24話をご紹介予定です。『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』。風まく海へ、飛び立て!セイバー!!

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