今回は、11月23日(土)に発売されたウルトラ怪獣シリーズソフビ「ヘルナラク」の御紹介です。
『ウルトラマンアーク』における『ウルトラマンブレーザー』とのコラボ回のラスボス怪獣であり、戦闘のトリを務めたトリッキーなデザインの怪獣が(ギャグじゃないですよ)、『ブレーザー』とのコラボ回完結編放送日に発売。その見た目のインパクトや強さ的には、ウルトラ怪獣DXで発売されてもおかしくないものでしたが、特段スーツ事態にギミックがないからか、通常サイズのソフビでの発売となっていました。
なお、そんなヘルナラクが登場した、『アーク』第19話の感想記事は↓コチラです。
bongore-asterisk.hatenablog.jp
造形については、ヘルナラクの大ぶりながら細かいデザインをしっかりと落とし込んでいてGood。玩具安全基準の都合で、突起等は丸められていますが、劇中スーツのプロポーションをほとんど崩さずにソフビ化出来ていて、とても優秀だと思います。
表面の見た目だけで十分な奇抜さを感じるヘルナラクの造形ですが、実際にソフビとしてまじまじと観察してみると、その造形のトリッキーさをさらに痛感。頭部から胸部だけでなく、脚部についても左右非対称デザインになっていて、元の生物にドロドロとした赤い粘液のようなものがかかったようなデザインに、背面から生えている尻尾も、通常の生物における臀部付近ではなく、左の腰あたりから生えていると、一歩間違えればおどろおどろしい奇形生命体という印象を受けかねないものであり、愛嬌とキモさの境界ギリギリを攻めるようなものになっています。こういう境界を攻めるデザインセンスは、円谷プロの怪獣らしさを感じますね。
塗装については、大まかな体色の違いをパーツごとの成型色変更で表現したうえで、細かな塗装にえんじ色とイエローを使用。塗色数は少ないですが、ヘルナラクはもともと使っている色の数が絞られており、またえんじ色については左半身を中心にベッタリと塗られていることから、塗装省略はあるものの、そこまで違和感を覚えるものではない形になっています。
そうそう、ソフビを観察していて思ったのですが、ヘルナラクの体色の塗分け方って、ブレーザーの意匠に酷似しているんですよね。使用されている色の系統も、よく見てみると似ていますし、もしかして、ブレーザーとヘルナラクって何か関係があるのかも…?どこまで公式が想定してデザインしているかはわかりませんが、そうした妄想も掻き立てられるデザインだなと感じました。
ソフビになっても、そのデザインの持つインパクトは変わらない、超個性的な怪獣であるヘルナラク。間違いなく強い怪獣ではあるはずなのですが、イマイチ劇中では目立ってなかったのは、ちょっともったいなかったなとも感じます。
そういえば、「冥府闇将軍獣」って二つ名も、個性的だけどなんだか浮いてるよなぁ。中二病っぽいネーミングは、これはこれでアリですし、それがついたお話上での理由も、ザンギルのネーミングセンスが発端であろうことは容易に想像できるのですが、いかんせん見た目とマッチしていないのが痛いですよね。なんというか、こう、座りが悪いというか、しっくりこないんだよなぁ。
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