お前それ、ゾフィーにも同じこと言えんの?ver.2.0

主にウルトラマン・仮面ライダー・スーパー戦隊シリーズなどの特撮関係の話題等を扱っていこうと思います。

『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』ちょっとした感想 DESTINY-4(第10~12話)

今回は、機動戦士ガンダムSEED DESTINY』の感想記事第4回目です。

 

オーブの連邦側との同盟締結と戦争の激化、その中でのアスランの決断は?今回ご紹介の3話では、アスランの葛藤やオーブ内での政治的な駆け引きが濃密に描写され、やがてはそれがシンたちミネルバを戦争の最前線に向かわせることに。ここ数話ほぼ出番がなかったシンたちも、久しぶりに前面に出て活躍するパートも観られました。ドラマとしてはちゃんとつながってるし、アスランカガリの描写が必要なのもわかりますが、それを加味しても、シンの出番があまりにも少なすぎな印象。彼、本当に本作の主人公なのか…?

 

なお、前回(第7~9話)の感想記事は↓コチラです。

bongore-asterisk.hatenablog.jp

 

 

 

 

PHASE-10「父の呪縛」

2004年12月18日放送

登場した敵他:ウィンダム

「俺は、アスラン・ザラです!2年前、どうしようもないまでに戦争を拡大させ、愚かとしか言いようがない憎悪を世界中にまき散らした、あのパトリックの息子です!」

 

STORY:連邦の核攻撃は、プラント市民に大きな動揺を与えた。市民の中で、連邦への徹底抗戦を主張し戦争への機運が高まる中、身の振り方を考えるデュランダルから話を振られたアスランは、戦争を何としてでも回避したいと考えつつも、自身がどのように行動すべきかを悩み続ける。そんな中デュランダルは、アスランに新たなるガンダムを与えようとするが、アスラン自身はそれをすぐには承諾できず―。

 

戦争は避けられないのか?セイバーガンダムを眼前にしたアスランの決断は!?今回は、前回の戦闘勃発を受けて、アスランデュランダルを中心に、キャラどうしの会話や苦悩が重点的に描写される一編に。本放送当時はクリスマス商戦直前だったはずですが、セイバーガンダムが初めて登場したものの、それ以外はアバンタイトルや回想シーンを除いて、モビルスーツの活躍シーンが一切ないお話となりました。そして相変わらず少ないシンの出番。なんだかもう、ドラマの主人公がシンじゃなくてアスランな気がしてきたぞ…。

 

前回、連邦からの核攻撃を退けたザフト。これにより連邦は一時撤退し、プラントは一時的とはいえ救われた形になりましたが、一連の戦闘が終わってからの報道は、地球・プラント双方の一般市民に大きな衝撃を与えることになりました。プラント市民たちの徹底抗戦を求める声が高まる中、アスランデュランダルのもとで、その報道を観ていて…。序盤では、前回の戦闘がプラント内でも報道され、そこで連邦側が核兵器を使用し、ザフトがすんでのところで迎撃したことを市民たちが知るさまが描写。ユニウスセブンの悲劇、そして先の戦争での記憶が色濃く残る市民たちにとって、このことは大きな衝撃を与え、できるだけ戦闘を回避する論調だった市民たちの中でも、抗戦の意見が拡大していきます。市民たちの論調が変わるさまを意識して描いているのが、このシーンの特徴。核兵器はまさに禁忌の兵器ですが、それを1発実際に食らい(ユニウスセブン)、その後何回にもわたってその脅威にさらされてきたプラント市民にとっては、それに対する恐怖と嫌悪感は、連邦側よりもはるかに大きいはず。こうした論調に変化するのも、ムリはありませんよね。ちなみにこのシーンでは、地球側の報道の様子も描写されており、核攻撃の話を聞いて、シンが怒り壁に拳をぶつけるシーンも存在。彼の怒りがよくわかるシーンでしたが、彼自身の今回の目立った出番は、ここくらいでした。いくらなんでも少なすぎないか?

 

プラント市民たちの声を受けながら、アスランと話し合い続けるデュランダル。彼は、最悪の事態は常に避けたいと考えつつも、既に連邦側から核攻撃がなされてしまったことから、今後どうすべきか、アスランにそれとなく話題を振ります。これに対してアスランは、先の戦争のことを思い出し、何とかしてさらなる戦争拡大は防ぐべきだと主張。そのとき、TVにはラクスを自称する女性が出演し、ラクスとして市民の支持を獲得していきます。Aパート後半では、かなり時間を取って、アスランデュランダルの会話がしっかりと描写。デュランダルが、戦闘を回避したいと考えつつも、一定程度応戦できるだけの武力を持つ必要があることを唱えるのに対し、どうしても先の戦争の記憶が色濃いアスランは、戦争は断固として反対であり、また自分が戦場等に戻ることに嫌悪感を抱いており、現実と理想のギャップに苦悩します。相手への理解があり、より良い方法を模索しようとするなど、相変わらず人ができた指導者のように見えるデュランダル。ですが、今回のこの会話では、少しずつ彼の本性が見えたというか、メッキがはがれてきたように感じました。言っていることは、一見すると耳障りの良いものではありますが、どうも最終的にはザフト側としても戦争に突入したい、そのための大義名分が欲しいという感じも見え隠れしているようにも感じられるんですよね。ラクスの替え玉として、ミーア・キャンベルを利用しているのも、アッサリそれを認めたことから潔さが感じられるように錯覚してしまいますが、やっていること自体は、ラクスの知名度と人気を利用して、自分のスポークスマンとして市民を賛成側に誘導しようとしているのですから、なかなかゲスなやり方です。デュランダルって、思っているよりも、実は闇が深い人間なのかもしれないなあ。そして、このメッキが完全にはがれたとき、デュランダルはシンたちの敵になるのかも…。

 

TVに映るラクスの正体が、ラクスではなく別人のミーア・キャンベルであるとアッサリ明かしたデュランダル。彼は直後、先ほどの話に戻り、アスランをドックに招き、ロールアウトしたばかりの新型機:セイバーガンダムを見せます。これをアスランの専用機にしようとするデュランダルに対し、アスラン自身は、すぐにそれを承諾しようとはしませんでした。デュランダルの言葉を受け、悩み続けるアスランデュランダルが続いて彼に見せたのは、ロールアウトしたばかりの新型機:セイバーガンダムでした。ここで、アスランの専用機となるセイバーガンダムが初登場。ですが、アスラン自身が戦場に戻ることを拒んでいることから、今回は上半身が映った程度の出番しかなく、その活躍は次回以降にお預けとなりました。いくらアスランを個人的に知っているとはいえ、敵側となってしまった国の側近であり特使を、ドックに招いて新型機を渡そうだなんて、なかなかの対応です。ここまでくると、デュランダルが何とかしてアスランを戦場に引き戻そうとしているんじゃないかとすら思えてきますが、それは考えすぎかなぁ?いやでも、彼は裏がありそうな人物なので、やっぱり―。

 

一度デュランダルと別れたあと、ミーアと再会したアスラン。彼は彼女と食事に行くことになり、展望レストランで2人きりになります。そこでミーアは、意外にもあっけらかんと自分の正体を語りますが、彼女もまた、偽りの名前と役割を与えられて動いていることを知り、それを自分と重ね合わせたアスランは―!終盤で、ミーアと会食をすることになるアスラン。彼女のさまを見た彼の心の中で、確実に大きな変化が起き始めます。デュランダルによって、ミーアはラクスの替え玉であることが先ほど明かされたところですが、このシーンでは、それをミーア自身も受け入れていることが判明。やたらアスランにベタベタしてくるのも、彼に好意があるわけではなく、ラクスがプラントにいた頃、彼女がアスランの婚約者だったということを受けての演技のようです。ここまで受け入れてラクスを演じているミーアは、ある意味大したものですが、同時に彼女は、デュランダルの言葉を借りれば、偽りの名を名乗っている者(その偽りの名を与えたのは、デュランダル自身なのですが)。それに気づき、またデュランダルの言葉を思い出したアスランは、今までのことを回想し、次なる行動に出ることを決心します。ここでは、アスランの決断の過程を、時間をある程度確保して描写。その結果、彼は決心を固めるのはいいのですが、やっぱりデュランダルの言葉や考え方に踊らされている恰好になっているのが否めません。アスランはこのままセイバーガンダムに乗ることになるのでしょうが、これが戦局にどんな影響を与えるのかな。地球側のパイロットが、ザフト製のガンダムに乗ってるなんて知れ渡ったら、またいざこざが起きる気しかしないんだよなぁ。

 

 

 

PHASE-11「選びし道」

2004年12月25日放送

登場した敵他:ガイアガンダムカオスガンダムアビスガンダム

「だからお前(アスラン)も何かしろ。それほどの力、ムダにする気か?」

 

STORY:戦争と連邦との同盟締結を回避したいカガリだったが、その理想は、ウナトたちの言葉と世界情勢の前に打ち砕かれることになった。またプラントでは、アスランがニコルの墓を訪れていた頃、デュランダルが積極的自衛権の行使を決定。地球に向けてザフトの派兵を開始した。だんだんと戦争拡大の予感が広がる中、オーブはついに連邦側につくことになってしまう。そんな中ミネルバに入る、匿名の連絡。ザフト降下作戦の実施を知らせてきた、謎の人物の正体は誰か?

 

オーブの連邦との同盟締結。身の振り方をどうするアスランカガリ!?今回はオーブ内での政治的駆け引きと、ザフトそしてミネルバがいよいよ行動を開始する一編に。特にカガリのほうは、アスランの後ろ盾もないことから、ウナト&ユウナに押されっぱなしとなり、最終的には連邦との同盟締結を余儀なくされる恰好になりました。ミネルバも動き出したし、いよいよ次回から戦闘が本格化する感じになるのかなぁ。

 

プラントへの核攻撃失敗を受け、ブルーコスモス全体からロードが批判されていた頃、カガリらオーブ首脳陣は、連邦との同盟締結を迫られることに。先の戦争の経験もあり、なんとしてでも同盟締結は避けたいと考えるカガリでしたが、その理想は、ウナトやユウナの言葉と論理の前には勝てませんでした。結局、この場で結論を出すことだけは回避したカガリでしたが、連邦との同盟締結は、もはや回避不可能な状況でした。序盤では、会議室内で言い争うカガリとウナトたちの様子が描写。連邦との同盟締結と戦争への加担を断固拒否するカガリでしたが、会議室内の他の出席者は皆同盟締結に賛成であり、カガリの言葉の根拠が自身の理想にしか無かったことから、ウナトやユウナの意見に対し、効果的な反論をすることが出来ませんでした。カガリの気持ちは痛いほどよく分かりますが、確かに彼女の意見は、この情勢下においては、それを実現させるための方策が無に等しい状態であり、身の振り方を誤れば、再びかつてのオーブ戦の再来となりかねないもの。ここは、ウナトやユウナの意見とやり方のほうが一枚上手だったなと感じました。しかしこれで、彼らがさらにオーブ内での政治権力を強めた形になるよなぁ。連邦との同盟締結後の窓口も、彼らが務めることになるんだろうし、カガリはいつまで、実権のある国家元首としていられるのでしょうか。彼女の今後が不安です。

 

地球に駐留するザフトが動けず、また連邦側も核攻撃の失敗に動揺していることから、デュランダルは積極的自衛権の行使を決定。地球にザフトの部隊を集中降下させる作戦を展開します。ある程度の人員が割かれ、地球に向かいますが、前線の兵士たちもまた、この作戦が実際に地球を滅ぼそうとなどしていないことを察していました。Aパート後半より、ザフトの地球への進軍が開始。これはデュランダルによる積極的自衛権の行使の指示によるものですが、実際には地球を完膚なきまでに叩き潰そうとまでは考えておらず、相当程度の報復攻撃をしてプラント市民の感情を落ち着かせたのち、政治的交渉で落とし所を見つけようというものでした。前作に比べれば、かなり理性的で落ち着いたものの見方と考え方をしているザフト。それ自体はいいのですが、相手である連邦がほぼブルーコスモスの傀儡になっていて、打倒コーディネーターに燃えているあたり、このザフトの目論見は成功しないんだろうなぁと感じます。地球への降下作戦も、結果的には戦禍を拡大させる結果になりそうですよね。

 

プラントにまだ残っており、外出を希望したアスラン。情勢等に鑑みて、彼に護衛兼監視がつくことになりますが、その役を任されたのは、なんとイザークディアッカでした。当初は散々文句を言っていたイザークでしたが、アスランの行き先がニコルの墓だと知って、じょじょにトーンダウン。そして、ニコルの墓を前にして、彼は戦後自分に起きた出来事と、アスランへの希望を語り始めます。Bパートで、アスランが登場。プラントのホテルに滞在していた彼が外出を希望すると、護衛兼務監視としてやって来たのは、イザークディアッカでした。このシーンで、久々にアスラン隊のメンバーが一堂に会することに。イザークつかみかかって文句をあれこれ言っていましたが、彼もディアッカもなんだかんだで、アスランとの再会を喜んでいる様子でした。そんなイザークたちを連れて、アスランが向かったのはニコルの墓。ここでアスランの思いを知ったイザークは、戦後の自分のことを語りつつ、なんとアスランザフトに戻るよう切り出すのでした。パトリックに近い部隊に所属しており、戦後は軍事裁判にかけられる寸前だったイザークたち。しかし、デュランダルのはからいにより、無罪でザフトに残ることが出来、そのまま今日に至っていました。こうした経験から、アスランザフトに戻る余地があり、また、その能力とセンスをオーブに戻って錆びつかせるのはよくないと、暗に意見するイザークアスランはここで明確な回答をしませんでしたが、それを決断しなければならない時は、そう遠くないうちに来ることでしょう。どちらに戻っても、かつての仲間と戦うことになりそうな、現在の戦況。前作終盤のアークエンジェルのような、第3勢力として立ち回ることは難しいかなぁ(むやみに戦局を引っ掻き回すことになりかねないし)。

 

連邦もザフトも動けない状態であり、オーブが連邦側についていないことから、まだしばらくここに駐留し続けることにしたタリア。しかし、秘匿回線に入ってきたザフト降下作戦を知らせるタレコミと、オーブが連邦と同盟を締結するという事実を知ったことで、一転して翌朝出航することを決定します。ミネルバ出航を知ったカガリは、シンに嫌味を言われながらもミネルバを訪れますが、彼女もまた、政治的窮地に立たされていました。ザフトの動きをよく把握していなかったタリアたちに、降下作戦のことをタレコんだ人物の正体。それは、戦後オーブに身を寄せて暮らしていた、砂漠のトラ・アンドリューでした。数話前から、その姿やセリフをチラ見せしていた彼ですが、今回はガッツリ登場。あの口調と言い回しは相変わらずであり、情報の出どころを「アンドリュー・バルトフェルドからの伝言だ」なんて言ってみせるあたり、彼のノリは健在だなと感じさせられ、かなりニヤリとさせられました。そうそう、アンドリューはこうした感じじゃないとね!そんな彼の言葉を受けて、翌朝出航することを決定したタリア。時同じくして、カガリはユウナたちに押される形でオーブの同盟締結を承認していたことから、結果的にこの出航決定は、まさにギリギリのタイミングでした。周りに押されて同盟締結を承認し、シンに嫌味を言われる等、散々なカガリ。そんな彼女に、ユウナはいよいよ早急な結婚を申し込んできます。ユウナが結婚を急いでいるのは、それを利用してカガリをがんじがらめにして、オーブの政治的実権をより強固なものにしようとしているからというのは明らか。ここからカガリは、巻き返していける…のか?

 

 

 

PHASE-12「血に染まる海」

2004年12月25日放送

登場した敵他:ザムザザーウィンダムダガーL

「以前国を焼いた軍に味方し、懸命に地球を救おうとしてくれた船を撃て、か。こういうの、“恩知らず”って言うんじゃないかと、思うんだけどねぇ。」

 

STORY:オーブを出航したミネルバを待ち受けていたのは、あまりにも多すぎる連邦艦隊だった。正式な同盟締結はしていないものの、既に連邦側につくことを決めたオーブに背後を固められたミネルバは、苦しい戦いになることを承知で決戦を挑む。最初こそ拮抗していた両者だったが、連邦側が新型モビルアーマーザムザザーを出撃させてから、戦局は一変。ミネルバはかつてない窮地に立たされる。シンのフォースインパルスも絶体絶命のピンチに陥るとき、彼の新たな力が覚醒した!そして、プラントに未だ残っていたアスランが決断したのは―。

 

地球上で孤立するミネルバに、明日はあるのか!?今回は、久しぶりにシンたちが主役となり、インパルスガンダム等を駆って戦闘に出る一編に。今まで無敗どころかピンチらしいピンチもあまり経験していない(ピンチにはなっているが、そこまで苦労して乗り越えてはいない)それが、初めて窮地に立たされる形になりました。シンのSEEDの覚醒や、アスランザフトへの再加入等、本当にストーリー上のトピックが盛りだくさん。本放送時は、クリスマス回かつ年内最終放送回であったため、それにふさわしいボリュームになっていましたね。

 

前回、オーブを出ることを決定し、早々に出航したミネルバザフトによる降下作戦が展開される中、オーブ軍が追撃してこないためやれやれと思っていた矢先、目の前に大量の連邦艦隊が現れます。方向転換も考えたタリアでしたが、艦の背後にはオーブ軍艦隊が詰めており、領海侵犯をすれば攻撃も辞さないであろうことを察したタリアは、ここで応戦することを決意。シンたちに出撃準備をさせます。序盤では、ザフトの降下作戦の展開が最初に描写。どんどんザクウォーリアが降下してくるさまを見て、各地の連邦艦隊は驚きますが、連邦軍の大半がまだ態勢の立て直し中であること、またザフトもいきなり攻撃をする気はなかったことから、すぐに戦闘が勃発することはありませんでした。ザフトの降下作戦は、本当に連邦側にはバレていなかったらしく、そのさまを目撃した連邦軍兵士たちは驚くばかり。レーダーや周回軌道上の人工衛星等から、その兆候とかは読み取れなかったのかな?このように、両軍が接近しているのに戦闘が起こらないという特異な状況が各地で出る一方、連邦との戦闘の最前線に立たされていたのがミネルバ。オーブを無事出航できたまではいいものの、それをみすみす見逃すオーブ、その情報をキャッチしていない連邦ではなく、オーブ領海を出た直後、大量の連邦軍と遭遇します。ユウナ等から、ミネルバにかかる情報が連邦側に行っていたであろうことは明らか。これで、ミネルバとオーブの分断は、決定的なものになっちゃったかなぁ。

 

フォースインパルス・ザクウォーリアブレイズザクファントムで出撃した、シン・ルナマリア・レイ。向かってくる連邦のウィンダムダガーL相手に、的確に応戦し着実に戦力をそいでいきますが、いかんせん相手の数があまりにも多すぎることから、緩やかに追い込まれつつありました。そんな中連邦は、開発したてでまだ試作機段階の新型モビルアーマーザムザザーを戦線に投入。ミネルバは、陽電子タンホイザーで、他の艦隊ごといい気に薙ぎ払おうとしますが、なんとザムザザーは、そのタンホイザーに耐えるだけのビームバリアを持っていました。Aパート後半から、フォースインパルスをはじめとする、シンたちのモビルスーツの活躍がたっぷりと描写。主人公機たちが活躍するシーンですが、よく考えてみると、フォースインパルスの活躍がまともに描かれたのは、第6話以来(第7話は序盤でアスランザクウォーリアを救っただけ)になります。主人公であるシンの活躍も少なければ、最大の販促対象になるはずのインパルスガンダムの活躍も1か月以上皆無だって、いったい本作の主人公はいったい誰になるんだ?なんかここまでくると、意図的にシンの出番を減らしているようにも思えてきたなぁ。そんなシンたちは、ウィンダム等相手に善戦していましたが、ここで連邦側がザムザザーを投入。攻防ともにそれまでの連邦のモビルスーツをはるかに超える力を持つそれを前に、シンたちそしてミネルバは、かなりの苦戦を強いられることになります。ザムザザーは、『ガンダム』のザクレロを現代的にアレンジしたような機体。そのため、見た目はいかにもな悪役機になっていますが、持っている実力はなかなかのものであり、単独でミネルバと真っ向勝負して互角に渡り合うという、連邦が自信をもって戦線に投入するだけのことはある機体になっていました。ミネルバの主砲であるタンホイザーを、正面から防御してしまうのは、さすがに驚かされたなぁ。

 

ザムザザーはスピードと防御力どちらにも優れており、フォースインパルスですら苦戦させられるほどの相手。そうして手を焼いているうちに、ミネルバルナマリアたちもじょじょにジリ貧状態になっていき、またオーブ領海に侵入寸前となったことから、オーブ軍からの攻撃も受け、このままでは撃沈必至の状況に陥ります。やがて、フォースインパルスも脚部を損傷し、エネルギーも尽き欠けて大ピンチに。もはやこれまでかと思われたそのとき、シンのSEEDが初めて覚醒し、途端に獅子奮迅の活躍を見せて逆転勝利を収めます。ザムザザーを前にして、かなり苦戦するシン/フォースインパルス。脚部も損傷し絶体絶命のピンチに陥ったとき、彼の中で眠っていたSEEDが初めて覚醒します。キラやアスランと同じく、シンもまたSEEDを使うことが出来ることが、今回のこの描写で判明。彼が覚醒した際は、普段よりもさらに冷静になり、的確に戦局を読んで攻撃を仕掛けるなどといった動きを見せていました。このSEED覚醒後からのシンの反撃はすさまじく、フォースインパルスでザムザザーコクピットをひと突きして撃破したのち、ソードインパルスに換装して連邦艦隊を次々に至近距離から撃破。大ダメージを与えて撤退に追い込みます。連邦艦隊を攻撃している際、若干ハイになっているのが、キラやアスランとは違う点。ここら辺は、個人のもともとの性格が出ているという感じでしょうか。しっかし、シンもSEEDを覚醒させられるということは、彼もまたコーディネーターということなのでしょうか。昔からオーブに住んでたというから、てっきり純粋なナチュラルだと思ってましたよ。まあ、既にキラみたいな事例もあるので、設定的には全くおかしくないですけどね。

 

フォースインパルス→ソードインパルスの猛反撃に、カガリたちも驚いていた頃、未だにプラントに残っていたのはアスラン。彼はついに、ザフトの軍服に再び袖を通すことを決意し、デュランダルから与えられたセイバーガンダムで飛び立ちます。彼に与えられた最初の任務、それは―。終盤では、プラントで、ザフト入りを決意するアスランのさまが描写。彼はザフトの軍服を着てセイバーガンダムを駆り、最初に与えられた任務であるミネルバとの合流を達成するため、地球へ向かいます。ザフトに戻るかオーブに戻るか、どちらを選択するかもう少し時間がかかるかと思いきや、意外にすぐに決断したアスラン。しかも、カガリのいるオーブを捨てる(本人は捨てたつもりはないのでしょうが、構図的にはそうなっている)選択をしたのは、ちょっと驚きでした。しかも、ザフト軍兵士としてミネルバに合流するだなんて、よく引き受けたよなぁ。今後、彼はシンたちと行動を共にしていくのでしょうが、なんだかあまり上手くいく気がしないんだけど…どうなんだろ?かなり心配ですね。

 

 

 

 

 

今回はここまで。次回は、第13話から第15話をご紹介予定です。『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』。暁の空に、飛べ!フリーダム!!

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