今回は、2月28日(水)に発売された、「『ウルトラマンブレーザー』Blu-ray BOX Ⅱ」のレビューです。
昨年放送された『ブレーザー』が、放送終了から3ヶ月も経たないうちに、後半戦もBlu-ray化。映画の公開が3月下旬に控えていたことから、その直前に円盤を入手して、メイキングや特典映像も確認出来るという、「多分円谷プロも狙ったんだろうな」と思える発売タイミングでした。
私も事前予約して発売日前日に自宅に届いていましたが、なかなかゆっくり観る時間が取れず、後手後手に回って結局今日まで紹介が遅れてしまいました。色々あったからね、仕方ないね。
なお、昨年(2023年)発売の「Blu-ray BOX Ⅰ」のレビューは↓コチラです。
bongore-asterisk.hatenablog.jp
Blu-ray BOXの構成は、「Ⅰ」と同じ。1,2枚目が本編(第1〜13話)を収録し、3枚目が特別総集編2,3を含む特典映像を収録していました。
特典映像は、特別総集編を2本収録していることから、「Ⅰ」に比べるとその種類は少なめ。そうした中で、特に目を惹いたのが、『SKaRD休憩室』とメイキング映像でした。
まずは、『SKaRD休憩室』。これはTSUBURAYA IMAGINATION等で配信されていたものではなく、今回の「Ⅱ」のために制作された、本当にここでしか観れないミニドラマ。全5話で構成されており、サブタイトルは全て歴代「ウルトラシリーズ」作品をオマージュしたものになっていました。
登場するのはテルアキ・ヤスノブ・アンリのみで、全部同じ場所で繰り広げられる、ゆる~いコメディー調のドラマ。本当に、予算がそれほどない中でも、いい意味でネタに走って好き勝手やっており、もう各隊員たちのやり取りというか、中の人たちが半分素でコントやっているような仕上がりでした。ヤスノブの情緒が一番安定してなかったな…。
続いて、メイキング映像。こちらは第14話以降のものを収録しており、「Ⅰ」のときに比べると、各話からピックアップしてそのときの製作風景を追うというスタイルの構成になっていました。
特撮面では、VSデルタンダル戦での細かな撮影過程が、最も印象的。劇中ではCGを駆使したダイナミックな空中戦を展開し、我々視聴者を驚かせてくれましたが、制作陣のこのシーンを作りあげることへの苦労と手間は、想像以上のものがあったのだなと感じさせられました。
あのデルタンダルの空中戦は、ブレーザー・デルタンダル・アースガロンMod.3・アンリたちコクピットの様子をそれぞれワンカットで撮影し、最終的にそれらを全て合成。各視点に移り変わる際やエフェクトはCGを付加して、あの流れるようなシーンを作り上げていたんですね。制作過程でシーンのつなぎ合わせを行っているので、これをワンカットの戦闘シーンと言えるのかどうかは正直微妙ですが(田口監督は、ワンカットと最後まで表現していた)、こうした作り方で1つの継ぎ目なきシーンを作ることが出来るのだなと驚かされましたね。
ドラマ面でのメイキングは、やはり最終回前後編が印象的。ゲントとブレーザーのやり取りや、ドバシにカチ込むエミとハルノ参謀長のシーンは、我々視聴者にインパクトを与えてくれましたが、役者陣の熱と思いの入れようは、想像を遥かに超えるほど並々ならぬ凄まじいものでした。特に、加藤雅也さんがあそこまでハルノ参謀長のキャラクター性を考えているとは驚きでしたね。あそこまで熱意があったのだから、もう少し出番増やして上げてもよかったのに…。
そんなこのメイキング映像では、先日亡くなった寺田農さんのインタビューも合間合間で収録。本編以外で生前の彼を観ることができる、貴重な映像になりました。
この「Blu-ray BOX Ⅱ」の発売をもって、TVシリーズコンプリートとなった『ウルトラマンブレーザー』。いよあよ次回作である『ウルトラマンアーク』の放送開始も迫っているところですが、「ニューイヤーフェスティバル」や劇場版のBlu-ray発売も近づいており、『ブレーザー』のメディア系商品の発売の攻勢は、まだまたしばらく続きます。
どちらの円盤も押さえるつもりだけど、「ニューイヤーフェスティバル」はマジで一刻も早く見返したいなぁ。あのステージショーは、本当に映像化してほしいくらいの素晴らしい出来だったからね。
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