お前それ、ゾフィーにも同じこと言えんの?ver.2.0

主にウルトラマン・仮面ライダー・スーパー戦隊シリーズなどの特撮関係の話題等を扱っていこうと思います。

『仮面ライダーガッチャード』第30話 ちょっとした感想

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りんねの心をこれでもかとへし折ってくる長谷川脚本

 

 

 

君の心は弱い。強いと思い込もうとしていただけなんだ。だから、大切な仲間が…死ぬ。今回の『仮面ライダーガッチャード』は、新学年・新学期をむかえた富良洲高校の3年A組(宝太郎のクラス)と演劇部を舞台にしたお話。次回予告の時点では、転入生である九十九静奈も加わり、宝太郎が主役となってお話が進むのかなと思われましたが、宝太郎はお話を進める役割を担い、ストーリーの主役はりんねという、面白い構成が撮られていました。

 

静奈の一方的な嫉妬からりんねの心を揺らがせ、そこにアトロポスを介入させてさらに話をひねり、結果的にりんねの心をへし折ろうとする展開は見事。精神的に追い詰められていく様には、お話が面白いという意味でゾクゾクしました。これをりんねがどう乗り越えるのか?そして次週の後編でどんなカタルシスが待っているのか?もう今の段階から楽しみで仕方ありませんね。

 

なお、前回(第29話)の記事は↓コチラです。

bongore-asterisk.hatenablog.jp

 

 

 

新学期。3年生に進級し、りんねや加治木とまたも同じクラスになった宝太郎の前に、転入生として現れたのは、幼馴染の静奈。彼女はいきなり宝太郎とべったりで、りんねは複雑な思いを抱えながらも、その様子を見ていることしかできませんでした。そんな中、新歓オリエンテーリングで、同じクラスの御厨が部長を務める演劇部がピンチであることを知り、進んで協力すると申し出た宝太郎。彼に御厨は『ロミオとジュリエット』のロミオ役を頼み、ジュリエットを演じることになったのは…。今回は、宝太郎たちが新年新学期を迎えた教室からスタート。直後登場する静奈のインパクトに目が行きがちですが、ここでりんねが宝太郎と一緒のクラスになったことを喜んだり、静奈と親しげに話す彼を遠目に見つめて複雑な表情を見せるところに注目したいところ。今でこそこうした彼女の行動は何の不思議にも感じませんが、宝太郎がガッチャードに変身する前は、同じクラスなのに名前すら知らないというくらいドライな感じだったんですよね。そんな彼女がここまで変わったのだなと考えると、とても感慨深いものがあります。そしてお話の方向は、段々と演劇部にかかわることへ。ジュリエットを演じることに抵抗を感じているうちに、りんねは静奈にその役を取られ、だんだんとイニシアチブも取られてしまいます。『ドンブラザーズ』のつよしとソノザもとい鈴木さんとタカハシさんが突然ゲスト出演したのには笑わされましたが、ここでりんねと話す宝太郎のさまを見て、嫉妬の思いを抱えより強烈に介入してくる静奈のさまが、ドラマをさらに面白くしていてGood。このとき見せる表情が、宝太郎と静奈のさまを遠目で見ていたりんねと対比になっているのも素晴らしいです。

 

鏡花の計らいで、彼女の助手として新たな道を進み始めたラケシス。しかし、彼女を取り返さんと、クロトーが襲撃してきます。ラケシスがミナトたち側についたことを逆恨みしたクロトーは、ドレッド参式に変身し襲い掛かってきますが、これをスパナがヴァルバラドに変身して応戦。最初こそ押されていたものの、クロトー自身がドレッド参式の負荷に耐えられなくなったことから、じょじょに盛り返していきます。そして、あと一歩のところで倒せそうというところまで来たときに、ヴァルバラドの前にラケシスが立ちはだかります。中盤では、いったん宝太郎たちの話から離れて、錬金アカデミーでのヴァルバラドとドレッド参式の戦闘シーンが主に。ラケシスがちゃっかり鏡花の助手になっていたことも驚きですが、それを深く考えている間もなくヴァルバラドたちの戦闘に移行。展開が目まぐるしくて面白く感じられたほか、錬金アカデミーから舞台を移したいつもの地下駐車場の戦闘シーンでも、変化をつけるためワイヤーアクション等を多用していたのが、アクションの新たな魅力を引き出してくれていたように感じました。そして最後、「これでクロトーを倒せるか?」というときにラケシスが介入し、そのせいでミナトの手でヴァルバラド側が撤収せざるを得ないという流れにしているのもこれまたGood。ラケシスは確かに邪魔をしたと言えますが、彼女が持つ怒りもよくわかりますし、こうした撤収のさせ方をすることで、クロトーはラケシスに助けられたという構図を生み出し、さらにミナトたちとの因縁を作り出すことに成功しているんですよね。これを観させられたときは、キャラの使い方が非常にうまいなと唸らされました。

 

蓮華や錆丸も巻き込んで、着実に準備が進む『ロミオとジュリエット』。キッチンいちのせにも静奈が出入りするようになり、りんねはそこを飛び出してしまいます。そんな彼女を追いかけてきた静奈は、宝太郎に対する思いをはっきりさせようとし、りんねは回答しますが、そのときアトロポスとマンモスマルガムが出現。アトロポスのウソによりりんねと静奈の関係は最悪となり、さらにはその静奈が凍り漬けにされ、加勢に来た宝太郎/プラチナガッチャードも大ピンチ。りんね自身もマジェードに変身しましたが、ほとんど太刀打ちできず―!終盤では、アトロポスがお話に介入してきて、りんねの心をこれでもかというほど揺さぶり、さらにはマンモスマルガムにより、静奈やプラチナガッチャードを窮地に追い込むさまが描写。アトロポスりんねに執着しているのは以前からのことですが、今回はマジェード誕生回以上に壮絶で、そしていやらしいやり口であり、敵として申し分のない素晴らしい悪役ムーブをしてくれたなと感じました。もう今回時点で、心身ともにかなりダメージを受けているりんね。ここから彼女がどう立ち上がっていくのか?次回以降のドラマがとても楽しみです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

宝太郎とりんねのは、ミナトの加勢によりなんとか窮地を脱したが、『ロミオとジュリエット』の上演は不透明になってしまった。りんねの心もズタボロになる中、アトロポスがまた強力なマルガムを引っ提げてやってくる。戦いの最中、マジェードは強烈な一撃を食らってしまい―!

 

次回は、今回の続編にあたるお話。次回予告等に使われている映像やスチールを見ると、今回の終盤から続く戦闘は、ミナトの加勢とりんねのマジェード ムーンケルベロスへの変身で解決しそうだけど、その後の戦闘シーンがマジェードがやられて終わりという感じになってるのが気になるなぁ。次回だけでそこからさらに巻き返す可能性も考えられるし、逆にもう1話続くとも出来そうなんですよね。あ~、気になる!

bongore-asterisk.hatenablog.jp

 

…というワケで、記事は「『爆上戦隊ブンブンジャー』バクアゲ6 ちょっとした感想」に続きます。

bongore-asterisk.hatenablog.jp

 

 

 

 

 

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