お前それ、ゾフィーにも同じこと言えんの?ver.2.0

主にウルトラマン・仮面ライダー・スーパー戦隊シリーズなどの特撮関係の話題等を扱っていこうと思います。

『∀ガンダム』ちょっとした感想 ∀-12(第34~36話)

今回は、∀ガンダム』の感想記事第12回目です。

 

ミリシャ、いよいよ宇宙へ!今回ご紹介の3話で、いよいよロランたちはウィルゲムで宇宙へ。宇宙へ飛びたつまで、飛び立った直後、航行が軌道に乗ったあとと、しっかりと各話で過程が描かれており、バラエティに富んだお話が展開されました。ミハエル大佐ですら一瞬ヤキが回っちゃったのには、ちょっと驚かされたけどね。

 

なお、前回(第31~33話)の感想記事は↓コチラです。

bongore-asterisk.hatenablog.jp

 

 

 

 

第34話「飛べ!成層圏

1999年12月3日放送

登場した敵他:ジャンダルム、シルバースモー、ムットゥー、ウォドム

「私は必ず戻ってきます。この地上が、私たちの故郷なのですから。」

 

STORY:ドガルドがジャンダルムで月へ上がろうとしていた一方、それを知らないグエンたちは、押さえたマニューピチからマスドライバーを用いて、ザックトレーガーを利用し月へ上がる作戦を立てていた。アデスカの民たちの支援もあり、急ピッチで準備が進められたそれは、翌朝には完成。ザックトレーガーの3時間ごとの周期に合わせて、あとはタイミングを見計らって離陸するのみとなった。ところが、ここで襲撃してきたのがポゥらの乗る戦艦アルマイヤー!ロランたちは、無事ザックトレーガーにたどり着くことができるのか!?

 

ザックトレーガーへ向かうため、ウィルゲムがいよいよ成層圏へと飛び立つ一編。まだ完全ではありませんが、『∀』の物語が初めて宇宙へと移行し始めた瞬間でした。基本的には「ザックトレーガーの周回軌道にウィルゲムが乗れるか」にスポットを当ててドラマが展開されているため、戦闘シーンは最低限。ですが、∀ガンダムガンダムハンマーによるダイナミックな戦闘の他、ソレイユ内で齟齬が出始めた、フィルとミランの考え方の違い等、見逃せない場面も多くありました。

 

前回、マニューピチの解放に成功したロランたち。夜明けとともに一睡もせず、すぐに街の調査に乗り出した彼らは、マスドライバーの痕跡や地下に眠る各種システムを発見し、月へ飛び立つ準備を急ピッチで進めていきます。同じ頃、ディアナを軟禁状態に置くミドガルドもまた、ディアナが本物のディアナであることを確信したうえで、ジャンダルムを離陸させて月へと出発。衛星軌道に乗るべく、ザックトレーガーを目指します。Aパート前半では、ロランたち側とミドガルド側それぞれが、ザックトレーガーに向かう準備をするさまが描写。ムーンレィスであるミドガルドに比べ、何もかもがほぼ初めてなロランたち側は圧倒的に不利かと思われましたが、前回でアデスカの民と交流を深めていたことから、彼らの全面支援を受けて準備を進める形とすることで、描写を圧縮しスピーディーにまとめ上げていました。前回で新たな王となった、タルカ改めタルカ王のこともしっかりと補足されていたのがGoodでしたね。

 

ウィルゲムがザックトレーガーを利用して月に向かおうとしていることを、当然察知していたソレイユ。ミランは追撃を進言しますが、政治に興味を持たず、あくまでも地球での支配を強めたいと考えていたフィルは、わざと月へ行かせて、月のムーンレィスたちに迎撃させればよいと返答します。どうしてもこれに納得がいかなかったミランは、フィルとの言い争いの末、ポゥの部隊を修理中の戦艦アルマイヤーで出撃させ、ウィルゲムを追撃させる了解を取り付けます。ロランたちやミドガルドの動きに隠れ、少し影が薄くなっていたフィルたち。今回のAパート後半では、フィルとロランが1対1でやり取りするさまが描かれ、2人の間に溝が出来始めていることが窺えるようになっていました。数話前では、サンベルト共和国の建国を宣言し、自分がリーダーとして立つ気満々だったにも関わらず、ウィルゲムが月へ向かいそうだと聞くと、「月の連中に任せておけばよい」と、他人任せなフィル。ムーンレィスからも独立せんとする勢いだったのに、肝心なところで、ムーンレィスの存在ありきな思考なのが滑稽です。フィルもまた、リーダーの器ではなかったか…。そんなフィルに不信感を抱いたからか、ミランはムリヤリ彼から了解を取りつけ、ポゥをウィルゲム追撃に向かわせます。

 

成果を上げるため何としてもウィルゲムを落とさんとするポゥは、気合十分で自らもシルバースモーを駆り、ムットゥー2機を引き連れて襲撃。グエンたちもこれに気づき、∀ガンダムを中心に応戦します。ラダラム複葉機を駆って加勢し、戦局はややロランたち側の優勢で進みますが、そうした中でもザックトレーガーの周期は刻一刻と接近。やがてタイムリミットを迎え、ウィルゲムは戦闘の最中、マスドライバーに乗って出発します。第31話にて、割と楽めにポゥを撃破していたことから、今回もロランたち側が彼女の隊の攻撃のみに苦しむことはそれほどなし。その代わり、「ザックトレーガーの周期が迫っている」という時間的な制約・カセを作ることで、戦闘シーンに緊迫感を与えることに成功しています。ムットゥーも最初こそ可変式モビルスーツで強そうに見えたけど、結局ザコ敵みたいな扱いになっちゃってたなぁ。こうした戦闘の中で、ロランも∀ガンダムで出撃。ガンダムハンマーを2つ持ち出し、シルバースモーやムットゥーを絡め取るようにしながら拘束し、ハンマー投げの要領で振り回しながら上空で宙返りする等、かなりダイナミックな戦い方を披露します。正式な飛行能力を持っているワケではないのにこの機動力!観ていて舌を巻きましたね。

 

なおもウィルゲム撃沈に執念を燃やすポゥは、∀ガンダムガンダムハンマーの攻撃を振り切りますが、ここでハリーのゴールドスモーの加勢もあり失敗。ロランの∀ガンダムは間一髪のところを救われた形となり、ギリギリのところでウィルゲムに飛び乗り、またゴールドスモーも、ともに宇宙に行くためウィルゲムに同行しようとします。ところが、モビルスーツを積載しすぎたからか、ザックトレーガーに乗るための出力が足りず、∀ガンダムとゴールドスモーが、自身らのブースターを使って推進力を補助することになり…。ここ最近泣いてばかりで(今回は敗北時どころか出撃時ですらなぜか泣いている)いいところなしだったポゥ。今回も最終的には敗北してしまうのですが、∀ガンダムガンダムハンマーを引きちぎるといった行動を見せており、単純にやられてばかりではありませんでした。ウォドムやウァッドに乗ってたときよりも、モビルスーツで細かないい動きが出来るようになっているポゥ。シルバースモーと割と相性がいい感じなのかな?そんなポゥも、最終的には(またしても)ハリーのゴールドスモーの介入により敗北ののち撤退。これで邪魔者がいなくなったウィルゲムは、いよいよ宇宙へ向けてマスドライバーのレールに乗りますが、成層圏到達時に、出力が今ひとつ足りないことが判明します。出力が足りなくなった原因は、急遽当初の予定にプラスして、乗組員やモビルスーツが増えたから。まさかハリーがゴールドスモーごと乗って合流してくるとは思わなかったよ。てっきり独自ルートでムーンレィスへ先回りするものだと思ってたからさ…。そんな出力不足のウィルゲムを補助するのが、∀ガンダムとゴールドスモー。これらのブースターの力で、ウィルゲムは無事宇宙へ行けるのか?次回へ続く―!

 

 

 

第35話「ザックトレーガー」

1999年12月10日放送

登場した敵他:ジャンダルム、ウォドム、ウァッド、フラット

「宇宙は、気合いだけで生き延びられるところではないんです!」「だから、ローラが指揮を執るんだ。」


STORY:∀ガンダムとゴールドスモーの推進力を借り、ついにザックトレーガーに入ったウィルゲム。ドッキングし落ち着いたかと思われたつかの間、なんと同じブース内には偶然にもミドガルドたちの乗るジャンダルムが居合わせていることが判明し、一気に緊張が走る。ハリーの提案もありわざと気づいていないないふりをしたうえで、相手の攻撃に備えるロランたちだったが、そのときザックトレーガー監視用のウォドムが来襲し、ウィルゲムはピンチに陥る。ロランたちはこの窮地を脱し、月方面へと飛べるのか!?

 

以前からその名前が出ていたザックトレーガーが、本格的にその姿が描かれると同時に、そこを舞台としてドラマが展開される一編。軌道エレベーターという閉鎖空間、そして絶対的に互いに攻撃はしてはならないという制約の中で、両者の駆け引きが行われるさまが、非常に興味深かったですね。次回予告ではキエルとディアナによる共同戦線がかなりプッシュされていましたが、そのシーンは実際にはかなり一瞬。ですが、彼女ら2人でなければ絶対にできない作戦展開でしたね。

 

前回、ザックトレーガーを目指して航行し続けていたウィルゲム。∀ガンダムとゴールドスモーの推進力を利用して何とか滑り込み、ドッキングに成功します。その後、ハリーはウィルゲムに乗艦し、ミハエル大佐らの警戒をよそにスルッと滑り込み、艦員たちに宇宙服の使い方を教え始めます。同じ頃、ザックトレーガー内にウィルゲムらしきものが侵入したことに気づいた、ザックトレーガーのコントロールルームから、2機のウォドムが出撃していました。Aパート前半では、初めての宇宙に興奮と戸惑いを覚えるミリシャと、宇宙服の使い方を模索し学ぶソシエたちの様子が描写。特に、後者については、割と時間を割かれており、各キャラの細かい反応や、ここでの活躍を通してミリシャともその仲を深めていくハリーが、丁寧に描かれていました。ストーリーに大きく関わるものかと言われると、そうではないのですが、こうした何気ない描写から各キャラの個性を強く感じ取れるようになっているのは、『∀』の魅力の1つと言えるでしょう。このように、ザックトレーガーにドッキングしてひと段落気味のミリシャでしたが、ハリーの言う通り、ここはムーンレィス側の施設。当然ザックトレーガーのコントロールルームがウィルゲムの侵入に気づいていないワケがなく、調査のためにウォドム2機が出撃していきます。ザックトレーガーは中央のコントロールルームで全てを統括しており、何かあると張り巡らされたリニアエレベーターにモビルスーツを乗せて現地へ向かうらしい。シンプルな仕組みなのはいいけど、なんか非効率的な感じがしないような気も…。

 

ウィルゲムの艦橋モニター越しに、その真上に寄りによってジャンダルムがいることに気づいたロランたち。グエンたちは一瞬攻撃を考えますが、ハリーの進言もあり万が一に備えての応戦の準備に方針を変更。相手側もうかつに攻撃できないことから、∀ガンダムとゴールドスモー、ソシエのカプル1機のみを出し、何も気づいていないふりをして周囲の偵察に当たらせます。ハリーはゴールドスモーでわざとジャンダルムの艦橋付近を航行し、そこにディアナがいることを確認します。ウィルゲムの真上にジャンダルムが張り付いていることは、俯瞰描写により視聴者は早めにそれを知ることが出来る一方で、ロランたちが知るのはこのAパート後半。ザックトレーガーへのドッキングに必死になっていたグエンたちが気づかないのは分からないでもないですが、あのハリーですら全く気づいていなかったのには、驚かされると同時にちょっぴり笑えました。あれだけ頭の切れる感じのハリーでも、ヘマをすることがあるんだなぁ。ジャンダルムの存在に気づいて頭を抱えるさまは、別方向の人間味が感じられました。こうして、敵であるジャンダルムの存在を察知したグエンたちは、一瞬攻撃も考えますが、とりあえず調査を行うことに決定。ロランの∀ガンダムとソシエのカプル、ハリーのゴールドスモーを出撃させます。ロランはソシエの独断の行動についていってしまったため、ともに前線を離れてしまいますが、ハリーはジャンダルムの艦橋付近を通過し、ディアナがそこにいることを目視で確認します。ここで驚きだったのは、ミドガルド側もウィルゲムが真上にいることを知らなかったこと。それはまだいいんだけどさ、ゴールドスモーが艦橋の目の前をスーッと通って行ったのに、何もしてこなかったから「ヤツらはまだ自分たちの存在に気づいていないようだ」って考えるのは、ちょっとムリがあると思うぞ。ミドガルドは…もしかしてポンコツなのか?

 

ザックトレーガーのコントロールルームに向かっていたロランとソシエは、そこで宇宙に浮かぶ地球の姿に見とれる一方、リニアモーターで動くエレベーターがあったことから、これにより敵モビルスーツが攻めてくることを危惧。そのソシエの危惧通り、ウォドムが彼らのもとへ迫っていました。同じ頃、ウィルゲム内では来る戦闘に備えて宇宙服の最終チェックを開始。ジャンダルム側では、ウィルゲムがまだ自分たちのことに気づいていないと思い込み、もうすぐやってくるウォドムの部隊にそれを迎撃させようとしていました。Bパート前半では、ロランとソシエの描写が中心。ロランにとって宇宙は慣れた環境である一方、ソシエにとっては何もかもが初めての経験になるはずですが、意外に大きな混乱は見せず、割と冷静に外から見る地球の姿に感動していました。ソシエは、こうした環境変化に敏感ですぐ文句を言うイメージがあったので、こうした反応はちょっぴり意外。多くの戦いを通じて、彼女も成長したってことなのかな。このように、地球の姿に見とれていたのも束の間、ソシエの何気ない一言から、ロランは、リニアエレベーターでモビルスーツがやって来るのではないかと危惧。案の定ウォドムがやって来て、ウィルゲムに引き返すこととします。大きな脚が特徴のウォドムですが、今回宇宙でも地球と同等かそれ以上の機動性を発揮。脚部が重点的に強化されているので、地上戦向けのモビルスーツなのかなと思いきや、ちゃんと宇宙にもしっかり対応してるんですね。

 

ついに、ウィルゲムおよびジャンダルムと接触したウォドムの部隊。ハリーは親衛隊隊長の肩書を使って撤退させようとしますが、ウォドムの部隊はなかなか動きません。ここでグエンとミドガルドは、それぞれ艦に乗っているキエル/ディアナを利用して、ディアナの命令でウォドムの部隊を動かすことを発案。これにより矢面に立たされることになったキエルとディアナは、一切の連絡を取ることなく、かつ両者に攻撃が加えられないような演説のリレーを見せ、ウォドムの部隊を撤退に追い込みます。こうしてロランたちは、ディアナ救出までは至らなかったものの、安全に月までの進路を確保することに成功するのでした。次回予告でも触れられていた、キエルとディアナの連携によるウォドムの部隊の排除は、ここで挿入。お互い、自分たちの横にいるグエンやミドガルドの意向を受けての発言でしたが、同時に彼女らは互いが相手の戦艦に乗っていることを知っており、なんとか危機を回避したいという思いは同じだったことから、両者を攻撃しない方向へと誘導。これによりウォドムの部隊は撤退し、ジャンダルムの先の出航を許したものの、戦闘は完全に回避されるのでした。キエルとディアナの連携は本当に見事の一言。でも、会話の通信はそれぞれウィルゲムとジャンダルムから発せられてるから、ウォドムの部隊が「それぞれ違う船から発信されてないか?」って気づいたら、即刻アウトだったんだよなぁ。まあ、そうしたツッコミは野暮か…。

 

 

 

第36話「ミリシャ宇宙決戦」

1999年12月17日放送

登場した敵他:なし(ボルジャーノンカプル

「月から見降ろされて戦う限り、我々はディアナ・カウンターとは対等に戦えない!」

 

STORY:ザックトレーガーを乗り越え、あとは一路月へ向かうだけとなったロランたち。しかし、その道中における無重力体験は、キエルたち地球の人々を二分するような印象を与えた。キエルやソシエ等が無重力状態を楽しむ一方で、ミハエルやヤーニはそれに嫌気がさし、あろうことか、地球に帰還するためにキエルを人質に取って艦橋に立てこもったり、ボルジャーノンカプルを強奪してウィルゲムから脱出したりし始めた!もちろんこれを追うロランだったが、相手は味方かつ胸の核爆弾のせいで、なかなか手出しはできない。ロランたちの月への旅はどうなってしまうのか?

 

ムーンレィス側の人間もモビルスーツも登場せず、ロランたちミリシャ側のキャラのみで進行する単発回。無重力状態への反応に端を発し、地球の人々の初めて体験する宇宙の環境やそれに対する戸惑い等が良く描かれており、ストーリーには大きく関与しないものの(一応、「ミリシャの結束が結果的に強くなる」という意味では関与する)、なかなか楽しんで観ることができました。サブタイトルが「ミリシャ宇宙決戦」と、実際のお話とは逆にムダに仰々しいのがまた面白いです。

 

ザックトレーガーを脱し、一路月へ針路をとるウィルゲム。しばらく宇宙を航行している間に、ロランたち乗組員は、思い思いの時間を過ごします。初めて体験する無重力状態に、興味津々で楽しむキエルとソシエは、ロランを交えて、ドックで鬼ごっこをしたり、シャワー室でシャワーを浴びたりしますが、調子に乗りすぎたあまり、シャワー室で死にかけて…。今回は、敵と接触して戦闘するという描写は一切なし。そのため、Aパートではロランをはじめとするウィルゲムの艦員たちの、無重力に対する反応が、バリエーション豊かに描かれます。最初に描かれるのが、キエルとソシエですが、2人は無邪気にその状態を楽しんでいる様子。ドックで鬼ごっこをしたり、シャワー室でシャワーを浴びたりなどして、無重力を満喫します。でも、まさかシャワー室のシャワーが、キエルの抜け毛で排水口が詰まってしまい、お湯が溜まって溺死寸前になるとは思わなかったなぁ。ロランのとっさの判断で事なきを得たけど、マジでロランがいなかったら死んでたぞ…。

 

キエルたちとは真逆で、無重力状態に全然なじめない、ミハエル大佐やヤーニらミリシャの軍人たち。そのストレスのあまり、ドック脇で酒盛りを始めますが、酔いつぶれてしまった挙句、ヤーニがなんと酒樽の中に入って大気圏に突入するというワケのわからないことをし始めます。当然そんなことができるはずもなく、ヤーニは寒さと酸欠に苦しめられて大ピンチ。ロランの∀ガンダムによって、すんでのところで救出されます。キエルたちとは逆に、無重力状態にストレスマッハだったのが、ミハエルをはじめとするミリシャの軍人たち。意識して動かなければ、どちらが上か下かも分からない状態であるため、そのストレスからの現実逃避のために酒盛りをやる始末。しかも、そこで悪ノリまで始めてしまいます。酔っ払ったヤーニがやり始めたのは、酒樽に宇宙服着てこもり、そのまま地球に戻るというもの。当然そんなこと実際に出来るはずもなく、宇宙に出てすぐにロランの手で救出されます。低体温症と凍傷を負いながらも、無事生還したヤーニ。本当だったら気圧等の関係で酒樽自体が押し潰されてしまってただろうから、マジで危なかったよね。

 

とうとう無重力環境に我慢ならなくなったミハエル大佐は、ヤーニ含むミリシャの一般兵の一部を集めて、キエルを人質に艦橋を占拠。そこへ通じる通路の扉越しに、グエンらに対して地球への即時帰還を求めます。しかし、そんな選択をグエンが取れるはずがなく、交渉は決裂。ですがここでハリーが現れ、艦橋の空気をわざと抜き、ミハエル大佐ら側からこちらに出てこさせる作戦を提案します。確かにこれは成功しますが…。Bパートから、ミハエル大佐らによるゴタゴタした事件がスタート。宇宙の環境に馴染めず地球に戻りたくなった彼らは、キエルを人質にとって艦橋に立てこもり、地球への帰還を要求します。最初、ミハエル大佐がキエルに穏やかに協力を依頼していたので、「事件を起こしたとはいえ内心本気ではないのだろう」と思いきや、マジでひと騒動起こして地球に帰るつもりだったらしい。あれだけ軍人らしい軍人だったミハエル大佐が、こんな風になってしまうのですから、いかにミリシャの軍人たちが宇宙の環境に対して受けた衝撃が大きかったかがよくわかります。こうした状況下で、味方を攻撃するわけにもいかない中、ハリーは艦橋の空気を抜いてあちら側から出てこさせることを提案。これは成功し、艦橋は解放されます。なかなかキツい作戦を提案するハリー。まあ、確かに効果は抜群だったけどさ…。

 

ミハエル大佐たちは、続いてボルジャーノンカプルを1機ずつ強奪し宇宙へ脱出。ハリーが、死刑が相当と意見するのをよそに、ロランは∀ガンダムで追跡します。しかし、相手は味方で自分は核爆弾を抱えていることから、ほとんど攻撃はできず防戦一方。しかしここで、ハリーのゴールドスモーが加勢したことで、何とか事態は収拾されます。今回の事件を踏まえたミリシャは、隊の結束を強めるために、記念写真を撮影するのでした。終盤では、∀ガンダムボルジャーノン&カプルによる戦闘が挿入。この戦闘シーンにより、ボルジャーノンカプルも宇宙でも十分使えるモビルスーツであることが、結果的に証明されます。ロランの∀ガンダムがかなり手加減し、かつ味方であるため防戦に徹していたということを加味しても、ボルジャーノンカプルは今回なかなかの機動力を披露。どちらもマウンテンサイクルで発見されたものであるため、地球環境に特化したモビルスーツかと思いきや、そうでもないんですね。そして、この戦闘で追い詰められていくロランでしたが、ここでハリーがゴールドスモーで介入。またミハエル大佐ら側は、狭いコクピット内に定員オーバーで乗り込んだため酸欠状態を起こし、事態は鎮圧されます。今回の事件を踏まえ、フランドールは隊の結束を図るべく、全員で集合写真を撮影するのでした。ラストの集合写真の撮影シーンは、和気藹々としてていい感じ。でもさ、さっきまであれだけ騒いでたミリシャの軍人たちが、スルッと何事もなかったかのように馴染んで写真撮ってるの、何とも言えない感じがするよなぁ…(一応、ミハエル大佐等は「それでも地球に帰りたいと思っているんだろな」ということが分かるシーンが挿入されている)。

 

 

 

 

 

今回はここまで。次回は、第37話から第39話をご紹介予定です。『∀ガンダム』。風はまた、夜明けを呼ぶ―。

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