今回は、7月6日(木)に発売された『講談社MOOK ウルトラメカ大全』のご紹介です。
その書籍名のとおり、『ウルトラQ』〜『ウルトラマンブレーザー』(発刊時期の関係で初期装備のみ)までの、「ウルトラシリーズ」各作品に登場するメカニックを網羅したムック本。シリーズの中には、防衛隊が出てこなかったりライドメカがごく僅かしかなかったりする作品もありますが、そうした作品も飛ばさず、キチンと収録されていました。カバー範囲としては、歴代「ウルトラシリーズ」のメカニック関連本としては最大級と言えるでしょう。
なお、似たようなコンセプトで2021年に発刊された『平成ウルトラマン メカクロニクル』のレビューは↓コチラです。
bongore-asterisk.hatenablog.jp
A4判約100ページと、ムック本としては特筆して大きかったり分厚かったりするものではない本書。ですが、上述した通り「ウルトラシリーズ」のほぼすべての作品に登場したメカニックを網羅しており、この手の本だと飛ばされがちな、『ザ☆ウルトラマン』や『グレート』&『パワード』、『平成ウルトラセブン』までしっかり収録されています。
ページ数がそれほど多くないため、1作品当たりに割かれているページ数はそこまで多くはありませんが、そんな中でもこれだけ画像と情報量を詰め込んでいるのは驚異的。メカニックの登場が多い『セブン』や『ティガ』、『ガイア』は5~6ページ割かれていますが、それ以外の作品は大体2~4ページ(見開き1~2ページ)で紹介。登場メカニックの少ない『オーブ』~『ルーブ』等は圧縮することでページを捻出し、なんとかまとめ上げています。
確かに、メカニック1つ当たりの説明はそこまで多くはありませんが、「ウルトラシリーズ」のメカニックを知るための入門書としては、なかなか適した書籍と言える印象。『ネオス』にもちゃんと2ページ割いてくれていたのは、嬉しかったなぁ。
ただ、上述の通りなんとか限られたページ数の中でギュッとまとめ上げられているため、真新しい画像や高精細な画像はあまりなかった印象。使用されている画像のほとんどは、過去何度も様々な媒体で使用されてきたものが目立ちます。まあ、これは仕方ないかな…とは思うけど、『帰ってきたウルトラマン』におけるマットアロー1号の画像だけは納得できないんだよなぁ。おそらく劇中シーンか特写から切り出したものであろう画像が使われているのですが、「なんでこれをチョイスした?」という感じの、ビミョーなものなんだよなぁ。
「ウルトラシリーズ」のメカニック入門編としては、なかなか適したムック本と言えるのではないかと思える「講談社MOOK ウルトラメカ大全」。ある程度のファンにとっては物足りない部分もありますが、個人的にはこれはこれでアリだと感じます。
このムック本を読むと、改めて、「ウルトラシリーズ」においてメカニックは欠かせないなぁとひしひしと感じます。『Z』以降着実に玩具販促やドラマでの描写等において、防衛隊の比重がどんどん大きくなっていっているので、この調子でさらなる発展を見せてほしいですね。
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