今回は、来年から順次刊行予定の『ウルトラ特撮PERFECT MOOK』のプレ創刊号「vol.0」のご紹介です。
「vol.1」の発売(予定)から、約1年も前倒しの発売となった本書籍。創刊号という名にふさわしく、「ウルトラシリーズ」だけにとどまらずその他円谷プロ作品も併せて掲載されていたのにはたまげました。このボリュームの中にこれだけ詰め込むとは、いい意味で驚きだよ!
本の構成は、見開き1ページで円谷プロの歴史を解説したのち、『タイガ』を含む「ウルトラシリーズ」の紹介→桜井浩子さんインタビュー→『怪奇大作戦』などのその他円谷特撮作品という構成。構成自体はオーソドックスであり、1つ1つの内容も掘り下げるというよりも満遍なく紹介するという感じになっています。
しかし、だからと言って内容が薄くなっているわけではなく、各作品を豊富なスチールとともに紹介しているのがこの本の魅力。権利関係やページの都合で、作品によっては紹介欄が小さかったりスチール未掲載のものもありますが、大部分の作品はちゃんとスチールとともに紹介が掲載されています。でも、なぜかNHKでやってた『生物彗星WoO』は、飛ばされてるんだよなぁ。権利関係でそんなにもめてるってことも聞かないし、単純に掲載し忘れかな?
そして、地味に見逃せないのが、各作品ロゴに追加された「ULTRAMAN」もしくは「TSUBURAYA」の文字。去年あたりから、海外展開を意識してか作品タイトルにこれらの文字が追加されるようになりましたが、あれは『ルーブ』以前の作品にもつけられるようになったんですね。ちなみに「ULTRAMAN」の文字が入れられていたのは、『USA』などの映画組もしくはOV作品組と『ザ☆』を除く全作。「TSUBURAYA」の文字が入れられていたのは、『怪奇大作戦』や『恐怖劇場アンバランス』、そして『快獣ブースカ』でした。
これらの文字が挿入されている作品が、今後円谷プロが海外へも展開していくことに力を入れる作品なのでしょう。『ザ☆』や『ネオス』などの一部のウルトラシリーズが除外されているのが悲しい一方で、『アンバランス』にその文字が挿入されているのは非常に驚かされました。悪くはないと思うけど…、なぜ『ミラーマン』・『ジャンボーグA』・『ファイヤーマン』を差し置いて、これを選んたんだろう?「大人向け作品」ってことで、海外市場を開拓していくつもりなのかなぁ。
具体的に全何巻発売になるかはわからないけれども、とにかく来年から発売されることになった『ウルトラ特撮PERFECT MOOK』。プレ創刊号でこの内容なのですから、きっと「vol.1」以降はもっと濃い内容になることでしょう。
「vol.1」の情報が出るのは、おそらく来年の春頃か。さあて、どんな順番で円谷プロ作品を紹介していくんだろう?
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