お前それ、ゾフィーにも同じこと言えんの?ver.2.0

主にウルトラマン・仮面ライダー・スーパー戦隊シリーズなどの特撮関係の話題等を扱っていこうと思います。

『グリーンバレット 最強殺し屋伝説国岡[合宿編]』ちょっとした感想

殺りあうしかないでしょ。こうなったら(フォックスハンターを)根絶やしにしてやろうよ。今回は、2022年8月26日公開の映画『グリーンバレット 最強殺し屋伝説国岡[合宿編]』のレビューです。

 

多くの雑誌のミスコンの中でも、トップクラスの知名度と歴史を誇るミスマガジン。その2021年受賞者(ミスマガジン2021)と、映画『ベイビーわるきゅーれ』で知られる阪元裕吾監督を迎えて制作された作品。公開当時は、関東を中心に全国各地小中規模の映画館にて上映がなされました。

 

ミスマガジンの映像系作品といえば、かつてはグラビアDVDを制作していましたが、昨今は諸々の情勢の変化からか、彼女たちを主演に据えた映画を制作する方向にシフト。これはこれで面白い試みだと感じますね。そして出来上がった映画が、「ミスマガ受賞のご褒美」要素が強いようなアイドル映画などではなく、「監督ら制作陣がガチで作った映画」であるのが、とても好感が持てますね。

 

※なお、今回は敬称略でお送りします。

 

 

 

STORY:殺し屋協会に加入している京都最強の殺し屋:国岡昌幸(伊能昌幸)は、真中卓也(松本卓也)とともに、東京にて市瀬(碕理人)の集めてきた女子6人の合宿インストラクターを依頼された。それを引き受けて現地で彼女らと面会する国岡たちだったが、その6人―山田ふみか(和泉芳怜)・今井美香(山岡雅弥)・神里はるか(天野きき)・東雲唯(辻優衣)・鹿目梨紗(大島璃乃)・沖田響(内藤花恋)は、どいつもこいつも一癖も二癖もある、難ありな曲者ぞろいだった!それでも訓練を始める国岡たちだったが、彼女らのノリに振り回されたうえ、「フォックスハンター」なる快楽殺人集団とも戦うハメになり…。

 

本作は、2021年に公開された映画『最強殺し屋伝説国岡[完全版]』の続編的作品。ですが、引き継いでいる要素は国岡と真中のキャラと設定、そしてドキュメンタリータッチの撮影技法くらいであり、前作を観ていなくても十分楽しめる仕様になっています(ちなみに私は前作も観ました)。

 

ミスマガジン2021を主人公に据えている映画ですが、冒頭述べたとおり、彼女らありきのキャピキャピしたような映画になっていないのが特徴的。彼女らが演じる各キャラたちは、人間味はあるものの本当に面倒くさいタイプの女子だし、可愛げを感じるようなセリフもほとんどなし。殺し屋見習い(プロの殺し屋を目指している)という設定も相まって、講談社ミスマガジンを使った映画で、よくこんな内容と設定でゴーサイン出したなと驚きました(ほめてる)。特に、ふみか/和泉芳怜と響/内藤花恋の演技の良さが印象的でした。

 

こうした彼女たちですが、不思議と嫌味を感じないのが、その行動に国岡たちに対する悪意が少なめだから。特に後半からは、フォックスハンターという悪が登場し、誰よりも6人がそれに対して怒りを燃やして行動するさまが、共感を呼びます。相手の言い訳を無視して容赦なく銃弾を撃ち込むさまは、爽快でしたね。

 

そんな本作は、(かなり誇張された)イマドキの女子たちに振り回される国岡たちのさまと、ガチのアクション。前者については、音頭をとろうとするよ結局6人の雰囲気に飲み込まれてしまい、最後まで肩入れしてしまう国岡たちが面白かったですね。前作を観ても感じたことですが、国岡って面倒見がいいというか、一度関わった人間とのつながりを大事にする面があるため、それを維持しつつコメディ調に昇華させているような感じです。

 

後者については、『ベイビーわるきゅーれ』等でも観られるガチのガンアクションが見どころ。それにナイフアクション等も加わり、ミスマガジンだろうが何だろうが容赦なく血糊まみれにしていく激しいアクションが面白いです。終盤、6人はフォックスハンターに挑むことになるのですが、それぞれ独自色を出しているのが面白いところ。見た目的にドハデだったのは梨紗/大島璃乃でしたが、接近戦で見せ場が多めだったのは、こちらもふみか/和泉芳怜と響/内藤花恋でしたね。

 

こうした戦いを経て、最後はフォックスハンターのボスである双葉(中村龍介)を倒しておしまい。6人は各々自信をつけたほか、フォックスハンターを倒したという箔もついたことで、国岡のアシストも受けて殺し屋として生きることを決意します。殺し屋がテーマの映画なのに、和気藹々としていてどこか爽やかな幕切れなのが興味深いところ。彼女らの素に近い一面も描写されていて、良かったですね。

 

 

 

 

 

映画としても面白く、またミスマガジン受賞者の活躍を観るという面でも楽しめる『グリーンバレット 最強殺し屋伝説国岡[合宿編]』。これに手応えを感じたのか、あるいは2021からの既定路線なのかはわかりませんが、翌年の2022受賞者6人を主演に据えた映画も制作されることになります。

 

その作品の名は、『さよならエリュマントス』。というワケで次回以降では、ミスマガジン2022の6人が主演の映画『さよならエリュマントス』を取り上げることにしましょう!

bongore-asterisk.hatenablog.jp

 

 

 

 

 

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