
執念と強い意志が生んだ逆転勝利!

俺にはたくさんある。ストマック家を離れて、手に入れたものがたくさん!とうとう『仮面ライダーガヴ』は最終回。その内容は、ランゴたちストマック家と決着をつけるにとどまらず、人間界で生きる選択をしたショウマと、彼の目指す未来に希望を感じさせる、『ガヴ』の物語の完結(Vシネクストが発表されているので、正確には完結していないのですが)にふさわしい一編になっていました。
終盤にエピローグを挿入するため、最終決戦に割けるドラマ時間は実質16分程度でしたが、よくここまでまとめ切ったなぁという印象。上述したVシネクストの展開、また釈が足りない都合から、ちょろっとだけしか挿入されていない描写ややや消化不良なところもありましたが、それを加味してもかなり頑張っていたと言えるでしょう。単なるハッピーエンドになっていないのも、香村節が出ていていい塩梅でした。
なお、前回(第49話)の記事は↓コチラです。
bongore-asterisk.hatenablog.jp
前回、人間界に戻るあと一歩のところでジープに襲われた絆斗。それでも彼は、なんとかヒトプレスごと人間界に帰還し、追いかけてきたジープそしてリゼルのことを思い、戦わない道を模索します。しかし、ジープたちの戦う意思は固く、絆斗もやむを得ずヴァレン フラッペカスタムで応戦。ヴラム/ラキアが身を呈して人間界とグラニュート界の扉を次々と破壊していく中、ヴァレンとジープ&リゼルの戦いの結末は―。絆斗とラキアのパートでは、主に絆斗が主役。ボッカを倒されてジープ以外身寄りのいなくなったリゼルと、そんな彼女を慕い続けるジープのさまを見て、戦わない選択肢を提示しますが、ジープたちはこれを拒否し、最後の戦いへともつれ込みます。ジープはビターガヴに、リゼルはグラニュート態になって襲いかかってきますが、ヴァレン フラッペカスタムに勝てるほどではなく、全体的に押され気味。それでも一矢報いる場面がありましたが、それが仇となり、最終的にビターガヴは倒されて消滅、リゼルはビターガヴに守られて生き延びるも天涯孤独の身になってしまいます。ジープたちとの決着はかなり駆け足気味ですが、その中でも描くべきところはしっかり押さえ、ビターエンドにしているのがGood。リゼルが天涯孤独の身になってグラニュート界にも帰れなくなるというのは、倒されるよりも過酷な末路と言えるでしょう。そんな彼女をただ見つめたあと、静かに立ち去る絆斗の姿が、より彼女の悲哀と絆斗のやるせなさを表してくれていましたね。今後のリゼルのことが気になるところですが、彼女はほぼ間違いなくVシネクストに登場するのでしょう。ヴラムが破壊しきれなかった人間界への扉が1つだけありますし、これら要素が、Vシネクストのカギになるのでしょうね。
一度は話し合うも、それは決裂しぶつかることになるショウマとランゴ。戦いはショウマの劣勢で進みますが、彼はガヴとしての力を最大限活用し、最後は基本フォームであるポッピングミフォームになっても粘り続けます。しかし、ランゴから強烈な一撃を浴びて変身解除。勝負はついたかに見えましたが、人間界で得た数々の大切なものを背負うショウマは、この状況下でも全くひるむことなく、最後は再変身したポッピングミフォームの力でランゴを打ち破ります。ショウマの出番は、中盤まではランゴとの最終決戦の場面のみ。全体的に押され気味ではありましたが、今までの戦いで培われた精神力と、ランゴの言葉に惑わされない不屈の意志が、最終的に彼に逆転勝利をもたらします。この最終決戦のシーンは、バイクを横転させたりCG合成を惜しみなく使う(相変わらずの東映クオリティだけど)というアクションばかりに目が行きがちですが、ここは各セリフ運びや演出にも注目したいところ。特にショウマのセリフは、一度としてランゴにひるむところを見せず、最後まで彼に対しキッパリと反論しきっていました。ショウマとランゴの会話は、序盤かり何度も挿入されますが、個人的には、最初の「ランゴは自分と同じなんだ」というセリフの時点で、ショウマはランゴに精神的に勝利していたと感じますね。その後ずっと、ランゴはあれこれ反論してきますが、結局言い訳の域を脱していませんからね。そして極めつけは、最後に「どうする?二度と闇菓子に関わらないか、この場でオレに倒されるか!」という序盤からのキメゼリフを言ってからのポッピングミフォームでの勝利!この『ガヴ』の根幹に立ち帰って勝利をつかむような演出には、本当にシビれましたね。「なんでマスターモードで勝てない相手にポッピングミフォームで勝てるんだよ」というツッコミどころはありますが、それをカバーしてあまりある感慨深さがありました。
最後の戦いから3か月後。ショウマははぴばれに住み続け、幸果の下で働いていました。彼の今の目標は、人間も、人間界に取り残されたグラニュートたちにも喜ばれる光菓子を作ること。今日も完成したカップケーキをいろんな人に試食してもらいますが、その道中、1人の青年とぶつかって…?ラストでは、エピローグとして、ショウマたちのその後が描写。皆を喜ばせる光菓子作りにのめり込むショウマ、グラニュート事件の後始末をキッチリしようとする絆斗、なんとか生き延びていたラキアと、それぞれがしっかりと未来に向かっているのがGoodでしたね。またここでは、優の描写も印象的。ショウマがカップケーキを振る舞った際、「前のほうがよかった」とあえて苦言を呈して、安易にショウマにとってプラスのことばかり起こさない流れを作っているほか、みちるの写真をチラ見しながらショウマを応援するさまは、彼がショウマをみちるの息子だと知っているとも知らないとも捉えられる描写で味わいがありましたしね。そして最後は、ショウマがバイクに乗って走り去るという、さわやかな描写で終了。この直前、彼が出会う不思議な青年こそ、次作『仮面ライダーゼッツ』の主人公である万津莫なのでした。
ショウマ「でも、やっぱり俺、たくさんの人が幸せになれるお菓子にしたいな!」

侵略者:ナイトメアの復活。これに対抗できるのは、普通の好青年にして夢に潜入できるエージェント:万津莫しかいない。彼がゼッツドライバーたすき掛けするとき、新たなるヒーローに変身するのだ。今、仮面ライダーゼッツの新たなるミッションが始まる!
次回より、新番組『仮面ライダーゼッツ』がスタート。デザイン的に仮面ライダー1号をモチーフにしつつも、海外展開も見据えたこの挑戦的な作品がどう発展していくのか、楽しみですね。
…というワケで、記事は「『ナンバーワン戦隊ゴジュウジャー』第28話 ちょっとした感想」に続きます。
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