
メシのことには目がなさすぎるソラトとコウセイ

アイツは冬眠してるんじゃない。エサが集まるのを待ってるんだ!今回の『ウルトラマンオメガ』は、敵怪獣としてグビラを迎えた、前々回に続くトライガロンアーマーの活躍回。グビラの汐吹き能力に新たな攻撃パターンが付加されており、これについては面白く感じられました。
ドラマパートにおいては、ゲストキャラである金成社長の構想する「カネナリ怪獣パーク」の建設と、お金にこだわる彼を見たソラトが抱く純粋な疑問が中心。ですが、どちらもドラマ内でのこなし方がかなり中途半端で、なんだかなぁと感じました。子供向け番組と言えばそれまでですが、それを加味しても今回の出来はちょっとね…。
なお、前回(特別総集編1)の感想記事は↓コチラです。
bongore-asterisk.hatenablog.jp
◎ストーリー面

金欠状態のソラトとコウセイが出会った金成社長と、彼が建設しようとしているカネナリ怪獣パークにかかるお話。お話の流れや、ソラト自身のキャラクターから、「お金ばかりに目がくらむのは本当にいいことなのか」ということを臭みなく投げかけてくれているのはGoodでしたが、せっかくのゲストキャラである金成社長を、ドラマ内で生かし切れていない印象があり、全体的にもったいないし、「結局何がやりたかったんだろう?」と感じるお話でした。金成社長は典型的な成金キャラですが、別に彼でなくとも今回のドラマ成立しちゃうんですよね。せっかく配した金成社長だからこそできるドラマを観たかったなぁ。
ソラトが増えたことで食費がかさみ、とうとう金欠状態に陥ったコウセイ。そんな中、工事現場で怪獣が発見されたというニュースを耳にします。彼らが現地に向かうと、アユムも既にその場にいましたが、カネナリコーポレーションが一帯を管理していては入れないとのこと。それでも、ソラトの行動で何とか現場への侵入に成功しますが、あっという間に関係者に発見されてしまいます。そんなとき、彼らが出会ったのは―。序盤では、金欠気味のソラトとコウセイの様子と、彼らおよびアユムの金成との出会いが描写。ここではソラトのキャラが炸裂しており、金欠の原因が自分自身が増えたことで食費がかさんだことに気づいていなかったり(お金の概念が無かっただけで、悪気があったワケではない)、グビラに近づくために近くの土嚢をぶん投げて破裂させて警備の目をくらましたりしていました。特に後者は、行動自体がメチャクチャなのに、手際が鮮やかすぎて笑っちゃいましたね。メタルギアソリッドならぬメタルギアソラトが出来そうな気がしました。そんなソラトの活躍で、彼らはグビラに近づくも、結局関係者に見つかってピンチに。そんなとき、ここを管理するカネナリコーポレーションの社長:金成が通りがかり、アユムに興味を示したことから、難を逃れることになります。今回のゲストキャラである金成が、ここで登場。典型的な成金でしたが、割といやらしさが無かったのがいい塩梅でした。
怪獣保護を訴える金成でしたが、コウセイが偶然発見した貼り紙をキッカケに、彼の真意が発覚。金成に対する信頼が地に落ちたコウセイの一方で、アユムは彼の元で研究を始めますが、それは決して彼の考えに賛同したからではありませんでした。そして数日後。カネナリ怪獣パークが関係者に対してお披露目されることになりますが、眠っていたはずの怪獣に異変が起き始めて…。中盤では、ソラトたちと金成のやり取りを通して、金成のキャラが描写。ソラトたちに豪華な弁当を振る舞い、怪獣保護を訴える彼でしたが、本当の目的は、グビラを利用してカネナリ怪獣パークを作り、一儲けすることにありました。ここでは、金成が単なる拝金主義者ではないことを描くことを狙ったのかと思われますが(カネナリ怪獣パークで儲けることを狙っていたが、怪獣保護の考えが完全な建前だったとも感じられない)、そのせいで金成のキャラがブレているのが残念なところ。今回のドラマの隠しテーマでもあった「本当にお金だけが大切なのか?」ということを描くのなら、金成をもっと拝金主義者っぽくしたほうが、視聴者に伝わりやすかったかもしれませんね。まあ、それをやるとありきたりな展開になりかねないので、ここの匙加減も難しいところですが…。一方で、そんな金成を姿を見てからのソラトのセリフは、要所要所で味わい深さを出していてGood。「大量に稼いだお金で何を交換するのか」・「(お金を稼いでいても)全然楽しそうじゃなかったなぁ」という旨のセリフは、臭みなく観る者にお金のことを考える余地を与えるものになっていましたね。
アユムからの情報で、怪獣の正体がグビラであると気付いたソラトでしたが、現場に駆け付けたときは時すでに遅し。暴れているそれを前に、ソラトはオメガに変身し戦いを挑みます。汐吹きを駆使するグビラの前に苦戦を強いられるオメガでしたが、トライガロンの加勢とトライガロンアーマーをまとったことで形勢逆転。最後はグビラを倒すことに成功するのでした。終盤では、人間をエサとして捕食するために寝たふりをしていたグビラが覚醒。オメガも序盤こそ苦戦を強いられますが、最終的にはトライガロンアーマーの力で勝利します。ここでは、金成が襲いかかるグビラに対し、「金ならやるから助けてくれ」という旨のセリフ&行動が描写。金儲けに走った彼の因果応報というニュアンスが込められていたのかもしれませんが、先述した通り金成がそんなに拝金主義者っぽくないので、特にいい気味だとも何とも感じませんでしたね。ラストで、ソラトたちが金成と別れる際、彼の今回の行動に対する言及も無かったし、全体的にせっかく配した金成というゲストキャラを上手く料理出来てない感がありましたね。もっと、金成というキャラだからこそ出来るドラマや描写が観たかったかな。
◎特撮面

地中から出てきたものの、オカグビラではなくグビラとの戦いが描かれた、今回の特撮(戦闘)パート。デビューしたてのトライガロンそしてトライガロンアーマーの活躍が存分に描かられていましたが、やや寄りの描写が多く、イマイチ伸びやかさに欠けていたかなぁという印象も受けました。というか、やっぱり地中から出てきた種なら、ムリに純粋なグビラにしなくてもよかったのでは?




工事現場で発見されたグビラ。それは冬眠中であり、カネナリコーポレーションの手で徹底的に管理されますが、グビラがエサを集めるために冬眠したふりをしているところまでは見抜けず、カネナリ怪獣パークのマスコミ向け発表の日に覚醒を許してしまいます。グビラは序盤から断続的に登場し、後半になって覚醒。ここでは、限られたミニチュアセットを巧みに前面に配置し、土埃と組み合わせることで、少ないコストでグビラの巨大感をしっかり表現することに成功していたのはGoodでした。でもその分、実景合成の際の切り抜きが粗かったかな。もう少し色味を合わせてくれると、違和感をより低減出来たことでしょう。






駆けつけたソラトは、オメガに変身。しかし、グビラの突進攻撃や汐吹き攻撃に苦しめられます。そんな彼を救ったのはトライガロンであり、攻撃に巻き込まれそうになった金成たちも、その身を呈して守り抜きます。今回オメガを苦しめたのは、グビラの汐吹き。グビラの汐吹きは最近になってじょじょに新たな攻撃パターンとして付加されたものですが、今回は単に吹くだけでなく、バブル状にして電撃特性も持つ等、より攻撃パターンが多様化されていたのが印象的でした。もはやグビラから連想される攻撃からかなり逸脱してる感があるけど、これはこれで面白かったですね。そんなグビラの新たな攻撃に、オメガが苦しんでいたのに対し、トライガロンは割と涼しい顔。意外に電撃耐性もあるのか?





トライガロンの反撃を機に、オメガはトライガロンアーマーにチェンジ。クローによる攻撃でグビラを翻弄したあと、持ち前の超高速攻撃で圧倒し、最後は勝利をおさめます。終盤でトライガロンアーマーになってから、形勢は完全に逆転。オメガはその能力を存分に生かし、グビラにほとんど反撃するスキを与えずに倒します。今回も前々回同様、スピーディーな攻撃が印象的だったトライガロンアーマーですが、やはり先述した通り、伸びやかさに欠けていたかなぁという感じ。もしかして、今回のセット自体、いつも使っているものより狭かったのかな?ラストのグビラ大爆発は、インパクト大でGoodでしたけどね。

ソラトとコウセイに来た、密着取材の依頼。記者であるマキの熱心の取材に2人がタジタジになる中、温泉地に怪獣デマーガが出現する。しかし、調子が上がらなかったためデマーガを取り逃がしたことから、ソラトとコウセイはケンカになってしまい…?
次回は、元乃木坂46の永島聖羅さんを迎えたデマーガ登場回。ソラトとコウセイの絆だけでなく、その正体がバレるかどうかも試されるのでしょうが、そうなると、なぜマキが彼らに興味を示したのかが気になりますね。
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