
勝因:(推しへの)慈愛
番組は変わって、『ナンバーワン戦隊ゴジュウジャー』です。
ブーケ嬢は、いつも自分の心に正直で、それがスゲェんだ!今回は、ブーケの記憶喪失と設名のたくらみにかかるお話の後編。設名の野望の前に、ゴジュウジャーたちそしてブーケはピンチに陥りますが、ファイヤキャンドルの呼びかけによりブーケが復活し、そこから一気に逆転して設名の野望を打ち砕くさまが描かれていました。
ドラマの中にかなりアクションシーンが挿入されていたほか、長谷川脚本の特徴でもあるややクサいセリフ回しもしっかり挿入。それがキチンとブーケの二つ名である“慈愛”にかかっており、なるほどこれはよく考えたなと感じました。いやあそれにしても、推しへの愛が勝利の鍵になるとはねぇ。
なお、前回(第27話)の感想記事は↓コチラです。
bongore-asterisk.hatenablog.jp
また、同日放送の『仮面ライダーガヴ』の記事は↓コチラです。
bongore-asterisk.hatenablog.jp
前回、どさくさに紛れてブーケを連れ去った設名。彼は会社に戻るとブーケのことを徹底的に解析し、さらに独自開発のヘッドセットを吠たちに取り付け、覚めない夢を見させます。メンバーの中で唯一特に夢のない吠は、いち早く自力で脱出しますが、設名のもとに向かう前に偽者のゴジュウジャーと遭遇。ですが、そこへ真白とファイヤキャンドルも合流し、真白の判断で、2人が偽ゴジュウジャーを相手にしているスキに、ファイヤキャンドルを設名の元へ向かわせます。前回までしたたかさを見せていた設名ですが、今回は一転して野望を全面にアピール。意図的な仰々しい演技は、彼のある種の小物感を醸し出しており、ゴジュウジャーにとってのピンチシーンのはずなのに、ちょっと笑ってしまいました。やってること自体は、陸王たちを実質的に拘束したうえ、ブーケをざっと解析しているので、かなり人間としては有能なんですけどね。そんな設名の手により眠らされた陸王たちが見ていたのが、自分の欲望をもとにした夢。どれも彼らが本気で求めていることの具現化であり、色々と来るものがありました。この中なら、竜儀が唯一と言っていいほど平和だったね…(彼のテガソードへの愛は本物なのですが)。
設名のもとにたどり着いたファイヤキャンドルでしたが、既にブーケはデータ解析をされ、さらに一部を書き換えられて彼の敵として立ちはだかることに。陸王たちも意図的に悪い夢を見させられて苦しむ中、ファイヤキャンドルの働きに全てがかかります。そんな中彼は、ブーケに踏みつけられながらも彼女を説得し、わずかに残っていた記憶を取り戻すことに成功。さらに、設名に陸王の写真を破られたことで完全に記憶を取り戻し、設名をぶん殴ったうえパソコンも破壊し、結果的にこれが陸王たちを救うことにもなります。中盤のドラマの主役は、ブーケとファイヤキャンドル。ここでは、両者の生身アクションはもちろんのこと、ファイヤキャンドルの魂の訴えが、グッと来ましたね。冒頭でも触れましたが、ここでのセリフまわしは若干クサめ。ですが、ファイヤキャンドルの本気度と、それまでの発言を“慈愛”の言葉に収斂させる巧みさがGoodで、個人的には好感触でしたね。そんなファイヤキャンドルの説得と、設名の行動で正気を取り戻したブーケは、設名をぶっ飛ばしたうえ機械を破壊し、陸王たちを解放。ブーケが正気を取り戻すキッカケが推しへの“慈愛”だったのは、色んな意味で面白かったです。
復活した陸王たちは、ゴジュウウルフ/吠たちに合流し、変身のうえ偽ゴジュウジャーを撃破。ゴジュウウルフもワイルドゴジュウウルフへと強化変身し、ゴジュウポーラー/真白とともに、設名の変身したバトルジャパンを打ち破ります。しかし、なおも野望をあきらめきれない設名は、あらかじめブーケを使って呼び出しておいたアイアイザーを使って反撃に出ますが、ここでブーケの乗るカレンデウスが登場。最終的にグーデバーンのアシストを受けて、アイアイザーを倒します。無事ブライダンの元に戻ってきて、テガジューンから許されたブーケの一方で、設名は…。終盤では、吠たちゴジュウジャーの怒涛の反撃がスタート。バトルジャパンをワイルドゴジュウウルフとゴジュウポーラー、偽ゴジュウジャーをゴジュウレオン/陸王たちと、それぞれ因縁のある者どうしがぶつかりあっており、そのアクションだけでなく、ドラマ的にも非常に面白かったですね。そして戦いの結果、等身大戦でも巨大ロボ戦でも設名はボロ負け。ブーケがブライダンに無事(?)戻れたのに対して、設名はクオンの手で消されてしまいます。終盤のこのシーンは、クオンの非情さと同時に、設名の憐れさも感じさせる描写になっていて、インパクト大。少しオーバーな水石さんの演技が、それぞれをさらに引き立ててくれていましたね。
テガソードのことで思い悩み、本調子ではない竜儀。そんなときに限って、彼の力が必要なおもてなしノーワンが現れる。竜儀不在の状態で、吠たちはどうおもてなしナンバーワンバトルに挑むのか?そして、再び現れた玲を前にして、陸王は何を思うのか!?
次回は、またまた竜儀とテガソードにかかわるお話。それと同時に、陸王とともに真白が玲に接触することで、陸王の抱える事情を知る者が増えて、陸王にかかるドラマに進展がありそうな予感がします。このぶんだと、第3クール中にはこの話に決着がつくのかな?
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