お前それ、ゾフィーにも同じこと言えんの?ver.2.0

主にウルトラマン・仮面ライダー・スーパー戦隊シリーズなどの特撮関係の話題等を扱っていこうと思います。

『王様戦隊キングオージャー』第27話 ちょっとした感想

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チキューの王たちは、決して悪には屈しない!

 

 

 

番組は変わって、『王様戦隊キングオージャー』です。

 

よくわかってるねー!ふざけてるんだよ。『キングオージャー』の物語は、新展開に突入。その幕開けとなる今回では、宇蠱王ダグデド・ドゥジャルダンの脅威等がこれでもかというほど描かれ、ギラたちキングオージャーの活躍は終盤のみに絞られており、巨大ロボは一切登場しないという構成になっていました。

 

ダグデドは確かに凄まじく強く、そして純粋悪と言える敵ですが、彼がある種この宇宙のすべてを統べる者であるならば、そのダグデドはどこから生まれたのか?というのが疑問として浮かぶところ。もしかして、ここに『キングオージャー』後半戦のカギが隠されていたりするのかな?

 

なお、前回(第26話)の感想記事は↓コチラです。

bongore-asterisk.hatenablog.jp

 

また、同日放送の『仮面ライダーガッチャード』の記事は↓コチラです。

bongore-asterisk.hatenablog.jp

 

 

 

バグナラクとの戦いが終わり、ジェラミーが6番目の王国の王となってから、2年。大きな争いがなく平和を謳歌していたチキューでしたが、ある日突然バグナラクが襲撃を受けたことから、不穏な影の存在が予感されます。それを知らず、定期的な五王国の王の会議を開こうと、各国の王たちを招集したギラでしたが、集まってきたのは、かつてその王たちの最側近として尽力してきた者たちばかり。それもそのはず、当の4人の王たちは、投獄されているが故に現地に集まれないからでした。序盤では、ダグデドの襲撃を受けて滅んだバグナラクと、五王国会議を開こうとするもろくに王たちが集まらずある意味苦労するギラと、雰囲気がまるで異なるシーンを順々に描写。バグナラク側のシーンでは、ゲロウジームがあっという間に倒されていて、容赦ないなぁと感じました。また、ギラ側のシーンでは、五王国会議にもかかわらず、ヤンマたち本来の王ではなく、シオカラ等彼らの側近たちが王として出席。それもそのはず、当の王4人は、それぞれ罪犯したということでゴッカンの刑務所で服役していたからでした。ヤンマたちが終盤まで出てこない理由として、収監されていたからというのは、なかなか面白い発想。ですが、お話の状況がシリアス(ダグデドたちが攻めてきている)という中で、ヤンマたちの収監理由がくだらないものばかりなのは、ミスマッチとしか言いようがありません。重くなるお話の空気の中の清涼剤としてチョイスしたのかもしれませんが、ハッキリいってスベってましたね。

 

ギラが何かを予感したとき、突然上空から降りてくる、かつての神の怒りにも似た大きなシュゴッドのうねり。それは、宇蠱王ダグデド・ドゥジャルダンと、その部下たちである宇蠱五道化でした。ダグデドは大胆不敵にも、ギラの前に堂々とその姿を見せ、時同じくしてカメジムもボロボロのジェラミーを連れて現れ、2人は再会。その後、ダグデドはこれでもかというほど自分の目的を楽しそうに洗いざらい話し、ギラはその身勝手さに怒り震えるのでした。中盤より、いきなりダグデドたちが登場。瞬く間に今回のお話の主導権を握り、完全に愉快犯のノリで、そこまで言わなくてもいいんじゃないかというくらい、ギラに対して自分の目的やその悪事をすべて語ります。人間とバグナラクの対立構造の火種を作り、また地球外の星でも様々ないさかいを起こしては滅ぼしてきたというダグデド。デズナラク8世とは違い、擁護しようのない純粋悪という立ち位置が、なかなかすがすがしいです。ですが、冒頭でも触れた通り、強大かつどうあがいても悪だからこそ、ダグデドの背後、あるいは抱えているものに何かあるんじゃないかとも思えます。彼は存在的に、この宇宙の上位に立つまさしく宇蠱王ですが、「この宇宙には生命が多すぎる」と言っていることから、どうやら宇宙の創造主ではないようですし、また彼および五道化を誰が生み出したのかは、とても気になるところです。これまでの『キングオージャー』の物語から推測するに、ダグデドとの戦いは終盤まで引っ張るでしょうが、一方で「ダグデドを倒せば万事解決!」ということにはまずならないでしょうね。ダグデドを操っている存在がいるとか、あるいはダグデドを生み出した存在は何者かとか―、とにかく、単なるチキューVSダグデドという構図で終わるような気がまるでしないんですよね。

 

バグナラクとどちらか一方が滅びるまで戦い続けるか、それともダグデドに屈するか、五王国の中心であるシュゴッダムの王として、選択を迫られるギラ。彼がした選択は当然、どちらでもない第3の選択:ダグデドたちへの徹底抗戦でした。これを受けてダグデドたちは、各王国への一斉攻撃を始めようとしますが、そのときゴッカンの牢獄から脱獄してきたヤンマたち4人の王が自国に駆け付けて以降。久しぶりに6人のキングオージャーがそれぞれの場所で全員変身し、一時的にはダグデドたちを撤退に追い込むのでした。ダグデドたちの強さをこれでもかというほど見せつけられたギラ。しかし、これで彼らに屈するギラではありません。終盤では、それでもダグデドたちに明確に抵抗する意思を見せる、ギラたちの様子が描写。こうした展開になることはもう序盤から読めているのですが、いざドドンと観せられると、やっぱり胸にグッとくるものがありますね。特に、ギラが不敵に笑ってから、ジェラミーがすべてを察し、「そう来なくっちゃな」と笑みを浮かべながら立ち上がるさまは、今回最大の見どころ。とても2人らしいやり取りでGoodでした。こうしてダグデドたちと戦う選択をしたギラたちは、各地で戦闘を開始。倒すことまではできなかったものの、一時的には撤退に追い込み、各国滅亡の危機から脱するのでした。さて、果敢に戦う意思を示したはいいものの、相手はバグナラクとは強さも規模もケタ違い。こんな相手とどうまともに戦っていくのでしょうか?ギラたち6人の新たなる戦いを、引き続き見守っていくこととしましょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ある日目覚めると、6人の王たちの性格が一変していた。五道化の1人:ゴーマの仕業だ!ギラたちは、今までとはまた違ったこの危機を、どのようにして乗り切り反撃に出るのだろうか?

 

次回は、ゴーマとの対決が主になりそうであると同時に、ここにきてコメディ回なのかな?という感じ。でもどうなんだろう。「笑える描写は多めだけど、敵のやっていることはえげつない」なんて作劇、「スーパー戦隊シリーズ」では珍しくないからなぁ。はてさて…。

 

さあ、次回の『キングオージャー』は、↓こんなお話…だったとさ。

bongore-asterisk.hatenablog.jp

 

 

 

 

 

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