お前それ、ゾフィーにも同じこと言えんの?ver.2.0

主にウルトラマン・仮面ライダー・スーパー戦隊シリーズなどの特撮関係の話題等を扱っていこうと思います。

『ウルトラマンブレーザー』第8話 ちょっとした感想

やっぱりどこかちょっとバグっているところもあるテルアキ

 

 

 

僕はこの世界でもっと生きたい!ほかの生き物だって―。生きたいという気持ちこそ、すべての生物が持つ、絶対に奪ってはいけない大切なものじゃないんですか!?今回の『ウルトラマンブレーザー』は、ニジカガチとの対決回後編。全ての原因を作った横峯教授との対峙、逆転の一発を狙って実戦投入されるMod.2ユニット、そしてブレーザー渾身のレインボー光輪と、事件解決するために奮闘し続けるSKaRDそしてブレーザーの姿が描かれる、非常にアツい一編になっていました。

 

今回素晴らしい活躍を見せたのが、テルアキとヤスノブ。特にテルアキは、ゲントの部下として、そして1人の人間として横峯教授の説得に携わり、深い人間味を見せてくれました。今回だけでテルアキの株爆上がりですよ。もっと彼のメイン回も観てみたいなぁ!

 

なお、前回(第7話)の感想記事は↓コチラです。

bongore-asterisk.hatenablog.jp

 

 

 

◎ストーリー面

冒頭述べたとおり、ニジカガチとの決戦と横峯教授の説得が主軸となっていた今回。後者を前半に、後半に前者を描く形になっており、それぞれの場面でSKaRDそしてブレーザーの奮闘が描かれていました。今までのお話では、ゲントとその回の主人公キャラが共同でお話を回す感じがありましたが、今回はゲントがほぼサポート側にまわり、テルアキら部下たちが主体となって動く形になっており、テイストが違ったアツいドラマを堪能することができましたね。

 

前回、ニジカガチに敗北したゲント/ブレーザー。幸いテルアキたちに介抱され、病院に運ばれますが、事件そのものは全く好転していませんでした。この事件の犯人が横峯教授であることを知っていたゲントは、情報を共有のうえ病院を抜け出し、一度本部に戻ってから横峯教授の説得にあたろうとしますが、それにストップをかけたのがヤスノブでした。中盤からこなすことが非常に多いことから、前回の振り返りはアバンタイトルで、ゲントが前回知り得た情報や、それに関連する調査については、序盤でスピーディーに、それぞれ描写。テンポよくサクサク進んでいくと同時に、1つ1つの描写にちゃんと理由付けがされていることから、多少巻き気味ではあるなと感じたものの、ドラマとして全く違和感なく成立していました。ゲントが横峯教授が黒だといち早く知っていたことを利用して、上手くドラマを進めていましたね。こうした中で、ゲントはやや1人で突っ走り気味でしたが、それにきっちりストップをかけたのがテルアキ。彼はゲントの代わりに自ら横峯教授の説得に当たると立候補し、ゲントにそれを認めさせます。SKaRD副隊長として、しっかりとサポートっぷりとリーダーシップを見せてくれたテルアキ。ゲントに進言する際、言い争いをして自分の主張を認めさせるのではなく、「あなたなら横峯教授を撃てるんですか?」等、相手を否定せずあくまでも冷静に議論をぶつけていくさまが、大人のドラマ感を演出していました。前回と今回は、ストーリー展開の都合で両者の意見がぶつかりあうシーンが多いのですが、どれもできるだけ直接的に相手を否定するような言葉を使っていないのが秀逸でしたね。

 

VSニジカガチ戦のためのアースガロンMod.2の操縦をゲントとヤスノブが、テルアキら残りのメンバーが横峯教授の説得に当たると、2方面の作戦を展開するSKaRD。テルアキは自ら一番前に出て横峯教授の説得にあたります。最初こそ横峯教授に反論さへるも、自分の考えと意思を持って反論してみせるテルアキ。やがて横峯教授のスキをついて、ニジカガチを召喚したリングを破壊。横峯教授は戦意喪失しますが、それでもニジカガチはまだ活動を止めませんでした。ドラマパート最大のクライマックスと言えるのが、このテルアキによる横峯教授の説得シーン。ゲントと横峯教授の関係性から見れば、テルアキは外野の人間でいちファンという形ですが、だからこそ持てる視点、そしてゲントに比べて一歩引いた視点から横峯教授を説得しているさまが、とてもカッコよく、そして彼の人間味をひしひしと感じる名シーンとなっていました。冷静ながら、話す言葉には常にアツさがこもっていたテルアキ。中でも、「生きたいという気持ちこそ、すべての生物が持つ、絶対に奪ってはいけない大切なものじゃないんですか!?」というセリフは、今までの「ウルトラシリーズ」でもありそうでなかった着眼点であり、新しい切り口だなと感じさせてくれました。これだけでも、今回テルアキの株が爆上がりしているのですが、横峯教授が左手を突き出した際、躊躇なくリングを的確に撃ち抜いているのがこれまたカッコいい!人間として、軍人として、素晴らしい活躍を見せてくれていましたね。

 

アースガロンMod.2は奮闘するも、ニジカガチの虹光線を受けて一時ダウン。ですが、ゲントが自ら外に出て復旧させ、これを機会を使ってブレーザーへと変身します。しかし、ニジカガチは依然ブレーザーを上回るパワーを持っており、単独での撃破困難な状況。ここでヤスノブは、チャンスを逃さずに右肩のレールキャノンでニジカガチの頭部を撃ち抜き、大幅に戦力ダウンさせることに成功。ブレーザーもこれを機に反撃に出、最後はニジカガチストーンを利用した新必殺技:レインボー光輪でトドメを刺すのでした。同時並行で描かれる特撮パートでは、アースガロンMod.2とブレーザーの奮闘が描写。左肩の多目的レーザー砲で、そこそこダメージを与えられていたので「これでいい感じにいくのかな」と思いきや、ニジカガチをパワーダウンさせるために絶対に必要なレールキャノンの発射にドラマと時間を割いてくれており、ドキドキさせてくれたのがいい塩梅でした。詳細は後述しますが、三度目の正直でレールキャノン命中!→虹の力をつかんだブレーザーのレインボー光輪の流れは、最高にアツかったですね!

 

事件は解決し、ゲントはニジカガチ事件の追跡調査を兼ねて、テルアキの実家へ。そこで彼らは、1対1で話し合います。同じ頃、横峯教授は嫌疑不十分で釈放となりますが―。終盤では、横峯教授のその後が描写。嫌疑不十分で釈放となったと聞いたときは、「うーん…」と感じましたが、ラストシーンで少し評価が変わりました。うっすら聞こえるニジカガチの鳴き声と、横峯教授の屈託のない笑み。きっとニジカガチは完全には死んでいないし、かと言って横峯教授も、今後二度と今回のような事件を起こすことはないでしょう。横峯教授とニジカガチ側にも一定の救いが用意された、優しい幕切れでしたね。

 

 

 

◎特撮面

アースガロンMod.2、そしてブレーザーのレインボー光輪と、販促アイテムが多数登場することから、その描写にもしっかりと時間が割かれていた、今回の特撮パート。限られた時間の中で、最大限それぞれの魅力とカッコよさを引き出しており、ドラマと違和感なく共存できていたのが、素晴らしく感じました。欲を言えば、Mod.2ユニットの完成のドラマがもう少し欲しかったけど、過程についてはVSドルゴ戦のときにも描いてるし、まあいいかな。

 

ニジカガチの弱点は、頭部の虹光線発射口にある―。そうにらんだゲントは、開発が大詰めを迎えていたMod.2ユニットの実戦投入を強行。自分とヤスノブがアースガロンMod.2に搭乗し、さっそくニジカガチに挑みます。左肩の多目的レーザー砲で、着実にニジカガチへダメージを与えるゲントたちでしたが、作戦の肝となる右肩のレールガン発射については、2回連続で失敗してしまうのでした。意外にも早い段階から登場する、アースガロンMod.2。ここでは、いきなり見せるニジカガチとの戦闘シーンの特撮描写もしっかり堪能する一方で、「なぜここでアースガロンMod.2が出撃せざるを得ないのか」という理由付けもしっかりとなされている点が、見逃せないところです。ニジカガチは、前回でも描かれていた通り、荒天を巻き起こす怪獣。それにより、通常の陸戦兵器や戦闘機等はニジカガチまで接近できず、最も有効な兵器は、怪獣型の陸戦兵器であるアースガロンMod.2だけでした。販促の都合からすっかり定着した、「ウルトラシリーズ」における怪獣型兵器。ですが、今回のようにここまで詳細に「怪獣型兵器が出撃しなければならない理由」を明確に描いたのは、『Z』以降初めてのことではないでしょうか?

 

アースガロンMod.2は奮闘したものの、レールガン発射に失敗したせいで攻撃の機会を失い、じょじょに防戦一方に。ニジカガチの虹光線を連続して回避しますが、その余波を食らってシステムダウンを引き起こしてしまいます。ゲントはこれを機に、アースガロンMod.2を最低限復旧させると同時にブレーザーに変身。真っ向勝負を挑み、なんとかアースガロンMod.2の反撃の機会を作り出そうとしますが、うまくいきません。中盤で、いったんアースガロンMod.2がダウン。「いいところまで行ったのに、もったいないなぁ」と感じていましたが、ここでのダウンの仕方が、のちの展開の伏線になっているとは思ってもみませんでした。そんなアースガロンMod.2と代わる形で、登場するブレーザー。接近戦を中心にニジカガチに戦いを挑みますが、なかなか抑え込めずにいました。ブレーザーとニジカガチの戦闘では、スローをあまり使わずに、アクションを重視した撮り方で表現。特撮描写についても、CGエフェクトを追加した爆発描写を多用している一方で、ミニチュア破壊はすこし抑え目になっていました。まあ、設定が山間の集落だし、ニジカガチの神秘性の表現にはCG合成が不可欠だし、配分はいい塩梅だったんじゃないかな。

 

ニジカガチと依然奮闘するブレーザーですが、尻尾の剣にも阻まれ、一瞬ひるんでしまうことに。しかし、ここでニジカガチが、頭部装甲を開いた状態でアースガロンMod.2の真正面を向いたことで、最大のチャンスが生まれます。これを逃すはずのないヤスノブは、すかさずレールガンを発射し、虹光線発射口の破壊に成功。すると、七色の光がニジカガチから放たれます。ブレーザーもこれを見逃さず、高くジャンプしてニジカガチの力をつかみ、ニジカガチストーンの生成に成功。これを用いた新必殺技:レインボー光輪を放ち、勝利を収めるのでした。終盤では、アースガロンMod.2最大の武器である右肩のレールガン、そしてブレーザーのレインボー光輪が連続して披露。それぞれが放たれる瞬間を、CG合成を駆使して接写するかのような形で表現しており、さらにBGMとしてOPを使用していたことから、迫力もドラマ的な盛り上がりも最高潮でした。冷静になって考えてみると、「なんでニジカガチの虹つかむとニジカガチストーンができるのよ」とか思っちゃうところもあるんだけど、そんな指摘は野暮と言うべきものでしょう。とにかく、この終盤の連続攻撃シーンの特撮は、目を瞠るものがあり、何度も見返したくなる素晴らしいシーンでした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

音楽。人を惹きつける美しい旋律は、何とガラダマまでをも惹きつけ、ロボット怪獣ガラモンが市街地に出現した!事件の解決にあたるSKaRDの中で、アンリの過去が交錯していく―。

 

次回は、敵怪獣としてガラモンが登場!ピグモンは何かと他作品でも登場していますが、確かにガラモンって『Q』以外で出てきているところ見たことないですね。さあ、どんなガラモンはどんなバトルを繰り広げてくれるのか?そして、ガラモンに欠かせないあの宇宙人も登場するのか…?

 

最後のコンサートが、始まる―。

bongore-asterisk.hatenablog.jp

 

 

 

 

 

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