お前それ、ゾフィーにも同じこと言えんの?ver.2.0

主にウルトラマン・仮面ライダー・スーパー戦隊シリーズなどの特撮関係の話題等を扱っていこうと思います。

『王様戦隊キングオージャー』第26話 ちょっとした感想

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ジェラミーの覚悟とデズナラク8世の悲哀!

 

 

 

番組は変わって、『王様戦隊キングオージャー』です。

 

先に手を出したら悪とか、勝ったら正義とか、全部間違ってる!本当に大切なのは、どっちが先に謝れるかだ。いよいよバグナラクとの最終決戦が描かれ、第1部完結編となった今回。当然、前々回から敵として立ちはだかり続けているデズナラク8世とのバトルが主になるのですが、前回のようなハデな戦闘からは打って変わって、デズナラク8世の内面に迫る静かながらも深いドラマが描かれていたのが秀逸でした。

 

第1部完結編であるため、総力戦になろうかと思われましたが、そうした展開になるのは終盤のみ。それまでは、ジェラミーが中心となってドラマを回していました。人間とバグナラクの狭間にいる彼だからこそできる、ドラマ展開が興味深かったですね。

 

なお、前回(第25話)の感想記事は↓コチラです。

bongore-asterisk.hatenablog.jp

 

また、同日放送の『仮面ライダーギーツ』の記事は↓コチラです。

bongore-asterisk.hatenablog.jp

 

 

 

まだまだ続く、デズナラク8世との戦い。大混戦の様相を呈する中、スパイダークモノス/ジェラミーは自ら先頭に立ってわざと変身解除し、明日バグナラクの王を決める決闘がしたいとして、一時休戦に持ち込みます。ジェラミーの言葉にギラたちが驚きながらも、ジェラミー自身はその真意を速やかに吐露。そして決闘前に、ギラやリタとともに王国設立要件確認の視察のためにバグナラクへと潜入し、そこでバグナラクの過去と、デズナラク8世の内面に触れるのでした。序盤では、一度デズナラク8世との戦闘を描いたのち、ジェラミーの語りが中心となってドラマが進行。彼がバグナラクに(ギラたちと比較して)過剰なまでに肩入れするのは、もちろん自分と血縁があることもそうですが、バグナラクの歴史にも秘密がありました。ジェラミーの語りで判明する、バグナラクの正体。それは元々人間に近しい生物でしたが、人間との戦いの際、シュゴッドとの共存を選択した人間に対し、バグナラクはシュゴッドソウルを取り込むことを選択。それにより容姿が昆虫に似た姿となり、内紛が絶えず勝った者が王の座に君臨し続けるという統治を続けていました。バグナラクの設定は、ここまで踏み込んだものにするのかと衝撃。同じ人間ではなく「もともと人間に近い生物だった」としていることに、ある程度の配慮と優しさを感じますが、それでもここ最近のヒーロー特撮の設定としては、なかなか重めの部類に入るのではないでしょうか。そんなバグナラクの王であるデズナラク8世は、一見すると邪智暴虐の王のように感じられますが、シュゴッドの1つであるタランチュラアビスを守り続けていたり、死期を悟ってもなお、他者が知るデズナラク8世を演じ続けようとするなど、実はかなり人間味のある一面もあったことが、ここでも判明。唐突にデズナラク8世をちょっと持ち上げすぎな印象もありましたが、外見とは真逆の一面もあったのだということをキチンと触れていたのには、かなり好感が持てました。

 

とうとうやってきた決闘のとき。デズナラク8世はキチンと約束を守り、スパイダークモノスとの戦いが始まります。しかし、スパイダークモノスの読み通り、デズナラク8世の身体は既に限界を迎えており、戦いはスパイダークモノスの優勢で進行。そのままデズナラク8世は追い詰められますが、スパイダークモノスは彼を倒そうとせず、自らが王となった際のバグナラクの民の1人として生き続けてほしいと願います。ギラの言葉もあり、心が揺らぐデズナラク8世でしたが…。心身ともに限界のデズナラク8世は、スパイダークモノスに勝てず、次期王位は実質的にジェラミーのものに。デズナラク8世は死を望みますが、それを引き留め続けたのが、ジェラミーとギラでした。人間の視点から、謝るという行為、そしてその意味を説くギラ。彼らしい優しさあふれる論理だったのはGoodですが、「先にバグナラクが手を出してきた」という明確な事実がある以上(これはギラも断言している)、「仲間を倒しすぎてごめんなさい」という論理は、ちょいとおかしくないか?大虐殺のごとく無差別に倒しまくっているなら別だけどさ…。そんなギラの言葉を聞き、最初は反感を持ちつつも、じょじょに落ち着いていくデズナラク8世。これから新しい未来が始まるかと思われた矢先、カメジムがデズナラク8世にトドメを刺します。

 

カメジムが本性を現し、彼の手によりデズナラク8世は消滅。怒りに燃えるギラたちは、キングオージャーへと変身し、巨大化したカメジムにゴッドキングオージャーで挑みます。シュゴッドソウルを取り込んでパワーアップしたはずのカメジムでしたが、ゴッドキングオージャーにはかなわず爆発四散。これにより、人間に害をなすバグナラクは消滅し、ジェラミーは正式に王として認められ、人間とバグナラクの共存という、チキューの新たな歴史が動き出そうとしていました。終盤では、カメジムが2000年以上前に宇宙から来た宇宙人であることが判明し、シュゴッドソウルを取り込んで巨大化。シュゴッダムの街を蹂躙しようとしますが、怒りに燃えたキングオージャーの6人と、ゴッドキングオージャーの猛攻の前に散って行きます。前回登場したゴッドキングオージャーが、ここで再び登場。しかし、意外にその出番は少なく、この戦闘シーンにおいてもキングクワガタオージャー/ギラたちのセリフとドラマに重きが置かれていました。何の隔たりもためらいもなく、6人で結束しチキューの敵を打ち破った彼ら。少し前までちょっとのことでいがみ合ったり化かし合いをしたりしていた仲とは思えないほどの絆の深まり具合を感じさせてくれました。やっぱり6人とも、本質的には「いいヤツ」なんだよなぁ!こうしてカメジムを打ち破ったことにより、ギラたちに直接反抗する幹部級のバグナラクはいなくなることに。ジェラミーは正式にバグナラクの国王として認められることとなり、人々の反応からまだまだ道は険しいと実感しながらも、人とバグナラクの共存を目指して邁進することを誓います。ゴローゲの圧がスゴすぎてそちらに目が行きがちですが、ここでジェラミーが王になったことを、一般大衆が安易に認めるような反応をさせなかったのがいい塩梅。まだまだ隔たりは大きいですが、ジェラミーならきっと、人とバグナラクの共存を成し遂げてくれるでしょう。さあて、2年後はどうなっているのかな―。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

デズナラク8世の脅威も去り、平和を取り戻したかに見えたチキュー。しかし、その平和は長く続かなかった。2年越しに宇宙から攻めてくる、あの敵は一体何だ!?『キングオージャー』の物語は、新たなステージへと突入する!

 

次回より、『キングオージャー』は宇宙編へと突入。まだ始まってもいないのに、テコ入れだのなんだの言う声がありますが、当初から1年4クール放送予定の作品でも、ちょうど中間地点でお話のテイストがガラッと変わることは珍しくないので、個人的には、このまま引き続き見守っていきたいなと思います。第1部で解決しきれていない謎等もいくつかあるけど、これはこの第2部で明かされるのかな?

 

さあ、次回の『キングオージャー』は、↓こんなお話…だったとさ。

bongore-asterisk.hatenablog.jp

 

 

 

 

 

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