メインキャラの変装はバレやすいのがお約束
かなえさせたんだよ…、女神の力でな！今回の『仮面ライダーギーツ』は、タイクーンの強化形態：タイクーンブジンソードの活躍回。それと同時に、大智がパラサイトゲームを本格的に開催し始め、市民生活にジャマトの感染の脅威が忍び寄るという恐怖も描かれる形になりました。
日本刀系の武器に圧倒的な立ち回りを見せるタイクーンブジンソードは、ヒール的なカッコよさがあってGood。やや鈍重なデザインと、タイクーンのもともとの持ち味である忍者要素がケンカしているようにも思えましたが、これはこれで味があると言えるでしょう。このまま景和は闇堕ち一直線…って展開もあり得るけど、それだとひねりがないから、どこかしらで改心するきっかけがありそうなんだよなぁ。
なお、前回（第40話）の記事は↓コチラです。
bongore-asterisk.hatenablog.jp
沙羅の犠牲により、ステージ2への移行実験を成功させた大智は、本格的にパラサイトゲームを開始。街にジャマトをばらまいて感染者を急増させ、どんどん犠牲者が増えていきます。ステージ2に移行してしまった犠牲者への対応として、英寿／ギーツが一時撤退を決めたのに対し、道長／バッファはそれでも撃破することを選択します。同じ頃、沙羅を失った悲しみに打ちひしがれている景和のもとへ、あのケケラが現れて…。今回は、中盤以降ギーツの出番がなくなるため、ギーツ自身の活躍はこの前半に集中。今までとは違って通常のマグナムブーストで挑んでいましたが、マグナムシューター40Xを的確にモードチェンジして攻撃を繰り出すことで、マークⅨにならずとも、ステージ1のジャマトを次々に撃破していっていました。久しぶりにマグナムシューター40Xが効果的に使用されており、その見せ方もVery Goodに感じましたが、「マグナムブーストで倒せるなら、前々回とかマークⅨにならなくてよかったじゃん」ってツッコミは野暮か…。そんなギーツも、沙羅の件を踏まえてステージ2のジャマトは倒すことなく撤退。しかし一方で、バッファは覚悟を決めて、容赦なく倒していっていました。あくまでもパラサイトゲームを終わらせるために、非情に徹するバッファ。何とも彼らしい選択と反応でしたね。
祢音が光聖と面会していた頃、ウィンの働きにより、ジットら運営の狙いを知った英寿。彼はツムリを守るため変装作戦に出ますが、ほぼ全く意味をなさず、ジットに発見されてしまいます。力ずくでツムリを奪おうとするジットに対し、英寿、そして加勢に入ったウィンは猛烈に抵抗。その場にちょうど景和も駆け付け、彼にツムリのことを託します。しかし、景和がその場に現れた本当の理由は、別にありました。中盤では、祢音の様子のあとに、英寿とツムリの関わり合いが描写。祢音が変わり果てた光聖に「愛を失ったら人間は生きていけない」といった直後、英寿たちが入店する店の名前が「LOVE LESS」だったのは、やっぱり狙った演出だったんですかね。そんなお店で、ツムリの身バレを防ぐため、彼女をイメチェンして変装を試みる英寿。しかし、あっという間にジットらに見つかってしまい、そのまま彼女をめぐる戦いへと発展します。中盤のこのシーンでは、生身アクションを存分に見せてくれる英寿×ウィン×ジットの戦いっぷりが見どころなのですが、絵面的にインパクトがあったのは、やっぱりツムリたちの変装が秒でジットたちにバレてしまうところ。今回で一番のお笑いポイントでした。
ステージ2に移行した感染者が急速に増加する中、それでも非情に徹して排除を優先する道長。そんな彼のもとに、景和が現れます。知らなかったとはいえ、沙羅を殺してしまったことを許していなかった景和は、ツムリの力で出現させたブジンソードバックルを使って、タイクーンブジンソードに変身。文字通り圧倒的な強さでバッファを追い詰めます。何とか抵抗しようとするバッファでしたがかなわず、容赦なく剣先を突き立てられて―！終盤では、前回のラストでチラッと登場していたタイクーンブジンソードが、いよいよ本格的に登場。景和がツムリを救った真の理由は、強大な力を手に入れることであり、まんまとそれを実現してしまいます。タイクーンブジンソードは、容赦なくバッファを攻撃し、あっという間に追い詰めてしまったところで今回は終了。タイクーンブジンソード自体がカッコいいのはいいのですが、このタイミングで彼がバッファをまた襲う理由が、ちょっと「ん？」となりました。確かに、バッファは沙羅の命を直接奪った相手であり、景和自身が恨みを抱くのはおかしくないのですが、となると前回のラストで取り戻した冷静さ（本当の悪は道長ではなく大智だと気づくこと）と矛盾するんですよね。「人間の感情はそんなに合理的じゃない」と言えばそれまでですが、『ギーツ』の物語はあくまでもフィクションのドラマなのですから、今回こうした展開に持っていきたかったのではあれば、景和は前回時点で、「沙羅を失ったことで冷静さを失う」の描写のみでよかったんじゃないかな。
景和は、ケケラやジットと結託し、ツムリを新たなる創世の女神として、自らの願いをかなえようとしていた。英寿や祢音の言葉に耳を貸さず、彼が対峙するのは仇敵である大智。いよいよ、景和と大智の戦いの火ぶたが、切って落とされる！
次回も引き続き、タイクーンブジンソードにかかわるお話。次回予告的に、大智が次回で退場しそうな気もしますが、それによりパラサイトゲームも終了…となるかどうかは、ちょっと微妙な気がします。だって、根絶しない限りは、開発者がいなくなったって勝手に増殖していくはずだからさ…。
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…というワケで、記事は「『王様戦隊キングオージャー』第17話 ちょっとした感想」に続きます。
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