試練を乗り越えた結束の証！ナーゴ ビートブーストフォーム
幸せかどうかを決めるのは、生まれた境遇じゃない。決めるのは、自分自身なんだ！今回の『仮面ライダーギーツ』は、今回は、ジャマトグランプリ第3戦と祢音の出生の秘密のドラマの完結編。一度は心折れながらも、英寿に喝を入れられ立ち上がったキューンのバックアップを受け、奮起し古代魚ジャマトを共に返り討ちにするさまが描かれました。
祢音自身よりもキューンのほうにドラマの重きが置かれており、今回で彼が、他のオーディエンスと肩を並べるくらいの魅力を持つキャラクターになったなという印象。そして今回の展開を踏まえると、景和とケケラの共闘も観てみたいなと感じました。彼も仮面ライダーに変身出来るんだし、いつか実現する…かも？
なお、前回（第29話）の記事は↓コチラです。
bongore-asterisk.hatenablog.jp
前回、ベロバにハメられ、英寿たちと全オーディエンスに真実を知られてしまった祢音。傷心の彼女は、伊瑠美のもとへ向かいIDコアに触れさせて真の記憶を取り戻させますが、返ってきた反応は予想通りのものでした。同じ頃、祢音にどう接して良いかわからず、ウジウジしていたキューンのもとに現れたのは…。自分が何者かを知るため、そして伊瑠美の記憶を取り戻させるため、彼女をIDコアに触れさせた祢音。返ってきた反応は、予想通りヒステリックなものでした。でも、そのあと祢音のことを引き留めようとしていたから、最初こそ驚いたものの、祢音を受け入れようとしてた節も感じられたなぁ。光聖とは違い、伊瑠美の娘に対する愛情は、損得感情の無い真のものですからね。このように祢音が傷ついていた頃、何も出来ていなかったのがキューン。そんな彼に対し、英寿が喝を入れます。キューンがちょっとウジウジしすぎな感じがしなくもないですが、彼の今までのスタンスを踏まえ、「祢音を助けること」だけでなく、「祢音を助けようと行動を開始すること」を、彼のドラマ上でのカセとしているのは、興味深い構成でしたね。
街中をさまよっている隙を突かれて、戦闘フィールドへと誘拐されてしまった祢音。なんとかナーゴに変身するも、ほとんど歯が立たず変身解除に追い込まれます。英寿が救援に向かおうとするもそれは叶わず、絶体絶命の大ピンチ。そんなとき、光聖から彼の祢音に対する真意を知ったキューンは―。英寿／ギーツがレーザーブーストの力で挑んでいた古代魚ジャマトに、ナーゴのビートの力だけでは勝てないのが明白。よって彼女のピンチシーンになるわけですが、寄りのカットや彼女からの視点を意識的に挿入し、彼女の受けている苦しみを、視聴者も肌で感じられるような演出になっていたのはGoodでしたね。今回は、「寄りのカット」が効果的に使われてたよなぁ。これと同じ頃、光聖に直接会い、その真意を確かめていたキューン。返ってきた答えは、祢音に対する娘としての愛を感じられない、ドライなものでした。確かに光聖の考え方や判断・行動は冷徹なものですが、彼の置かれている（いた）状況を踏まえると、まあわからんでもないかなという感じがします。どうせ娘を作り直すなら、姿形だけでなく性格も一緒な死んだ娘よりも、中身は全く別の偶像のほうが、変に感情移入しなくて、ある意味光聖にとって安心できる存在になれるんですよね。「理想の娘をデザインする」という選択は、自身のそのときの感情を踏まえての判断でもあり、ある種あかりへの愛情の証明でもあったのでしょう。
古代魚ジャマトの攻撃が祢音に降りかかろうとしたとき、彼女を救ったもの。それは、キューンの援護攻撃でした。あえて手紙に書くという工程を挟み、自身の言葉でその思いを語ったキューンは、祢音を奮い立たせることに成功。彼のバックアップを受け、祢音はナーゴ ビートブーストフォームへと変身し、初共闘とは思えぬ連携プレーで、古代魚ジャマトを正面から撃破。時同じくして、ギーツも、ナーゴの戦いを邪魔せんとするポーンジャマトの群れを、一網打尽にするのでした。終盤、祢音を助けるために、キューンが颯爽登場。彼が普段は手紙でやり取りしていたことを踏まえて、「その書いた手紙を音読させて彼女に思いを伝える」という構図を作り出していたのはGood。こうすることで、彼らしさを維持しつつ、「初めて自分の口で思いを伝える」という、彼が大きな一歩を踏み出したことがよくわかる描写になっていましたからね。そんな彼の言葉と支援を受け、祢音も立ち上がりナーゴへと変身。初披露となるビートブーストフォームで、キューンと共に戦い、古代魚ジャマトを打ち破るのでした。このシーン、および同時並行で展開されるギーツ レーザーブーストの戦闘シーンでは、引き続き寄りのカットを多用するのにプラスして、CG合成をふんだんに使用。ダイナミックでのびのびとした絵面になっていましたね。
ジャマトグランプリ最終戦：天国と地獄ゲームは、人の命をもてあそぶ非情なものだ。怒りに燃えながら戦う英寿は、その最中、母ミツメの正体を知る。そう、創世の女神こそ、ミツメだったのだ―！
次回は、いよいよジャマトグランプリも大詰めにして、英寿がミツメの真実を知るお話に。この真実を知って、英寿がどう立ち回るのかが、とても気になりますね。
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…というワケで、記事は「『王様戦隊キングオージャー』第6話 ちょっとした感想」に続きます。
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