お前それ、ゾフィーにも同じこと言えんの?ver.2.0

主にウルトラマン・仮面ライダー・スーパー戦隊シリーズなどの特撮関係の話題等を扱っていこうと思います。

『新機動戦記ガンダムW』ちょっとした感想 W-1(第1~3話)

今回は、新機動戦記ガンダムW』の感想記事第1回目です。

 

メインキャラクターの強烈なキャラ付けや、前作『G』とはまた違った方向の個性的なモビルスーツが登場し、90年代TVシリーズの中でもトップの人気と知名度を誇ると言っても過言ではない『W』。しかし、根底にある1つ1つのお話等は、意外に語られていないようにも感じます。私とともに、『W』の世界をがどんなものか、このブログで感じ取っていただけると幸いです。

 

なお、キャラクターとモビルスーツについては、↓下記公式HPをご参照ください。

www.gundam-w.jp

 

また、前作(機動武闘伝Gガンダム)の総括感想記事は↓コチラです。

bongore-asterisk.hatenablog.jp

 

 

 

 

第1話「少女が見た流星」

1995年4月7日放送

登場した敵他:リーオー、トラゴス、エアリーズ、マグアナック

「…お前を、殺す。」


STORY:A.C.(アフターコロニー)195。地球圏統一連合の圧政と、その中でうごめく秘密結社OZ(オズ)に反目するコロニー連合は、5機のガンダニュウム製モビルスーツガンダムを地球へ送り込む「オペレーションメテオ」を敢行。しかし、ヒイロ・ユイの乗るウイングガンダムが、OZのゼクス・マーキスの部隊に発見され、モビルスーツ隊を退けるも、その機体を海中に沈めてしまう。なんとか地上へと抜け出したヒイロだったが、その姿と顔をリリーナ・ドーリアンに見られてしまい、逃亡を図る。そして翌日、彼はリリーナの通う学園に、転校生として現れた。自分の本当の姿を知る彼女を、殺すために―。

 

90年代テレビシリーズの3作目となる『W』。その第1話は、メインとなるガンダム5機がキチンと違和感なく登場し、個々の活躍が描かれる一方、主役機であるウイングガンダムはまさかの途中で大破するという、驚きの展開で幕を開けました。『V』まで続いた、宇宙と地球を舞台にした少しクールな作風と、『G』で観られた強烈なキャラの個性をミックスさせたような『W』の作風は、思ったよりいい塩梅。今回の展開も、上述のウイングガンダム大破を除けば、割と淡々と物語が進んでいくのですが、ヒイロのキャラが濃い味付けをしてくれていましたね。それにしてもお前、忍ぶ気があるのかないのか、どっちなんだ…?

 

コロニー連合の重要作戦:オペレーションメテオ。しかしそれは、既に地球圏統一連合とOZに知られており、ゼクスをはじめとする部隊が地球軌道上を偵察していました。その中でゼクスは、地球に降下しようとする謎の物体の報告を受け、それこそオペレーションメテオにかかわるものであると確信。その物体=ウイングガンダムを追跡したところ、それは大気圏突入のために民間シャトルを撃墜しようとしていたところでした。何も知らないリリーナは、父ドーリアンとともにそのシャトルに乗っていて…。サブタイトル前に『W』の世界観とその状況を一気にナレーションで解説し(これはおそらく、今後も何度も使われるシーンでしょう)、その後OZの視点から『W』はスタート。ウイングガンダム(この時はシャトルに偽装しているためその姿はほとんど見えない)も早い段階で登場しますが、多くは語られず、謎の機体という感じで描かれています。ゼクスの視点から始まるのは、お話の構成としてよく考えられているなぁという印象。こうすることで、「オペレーションメテオがすべて敵側に知られている」という状況が視聴者に明らかになると同時に、ゼクスたちもまたウイングガンダムの正体を知らないため、彼らと視聴者が同じ目線に立たされる形を作り出しています。その結果、視聴者はさらにドラマに引き込まれていくんですよね~。このときのゼクスの言葉も、明らかにカッコつけているのですが、ちょっと惹かれます。そうしているうちに、ゼクスたちはウイングガンダムに接近。彼らがたどり着いたときそれは、大気圏突入への軌道を確保するため、リリーナ含む民間人の乗るシャトルを撃墜しようとしていました。あくまでも表向きは隕石として地球に接近しているため、シャトルをよけることはできないウイングガンダムヒイロ。主人公の最初の登場シーンがまさかの悪役ムーブというのはなかなか衝撃的ですが、まあこれは仕方ないよね。

 

ゼクス「やはりそうか。あれが新たな戦を産み落とす、戦争の卵というヤツだ」

 

オペレーションメテオ阻止のため、ウイングガンダムに発砲するゼクス。そのまま彼はリーオーで出撃しウイングガンダムを攻撃しますが、それはなんとモビルスーツ形態へと変形。ゼクスを支援しに来たエアリーズを、一瞬で撃破してしまいます。ゼクスはやむを得ずリーオーを機体ごと捨て、ウイングガンダムを海中に沈めることに成功。今回の一連の戦いで、あのモビルスーツはガンダニュウム製であることが高い、つまり“ガンダム”であると確信するのでした。ウイングガンダムは、ゼクスたちの第一波の攻撃で一部を破損。さらにリーオーによる攻撃でピンチに陥りますが、ここでヒイロはバード形態からモビルスーツ形態へと変形させ、バスターライフルで後続のエアリーズ2機を撃破。ゼクスは一転して劣勢に追い込前れるハメになり、リーオーの破棄を決断します。「第1話から壊れて海に沈む」というさまが、一般によく知られているウイングガンダム。ですが実際に本編を観てみると、確かに攻撃の雨あられにさらされているとはいえ、キッチリ善戦しているので、そこまで弱いなというイメージは抱かないようになっているのが興味深いです。でもやっぱり、第1話で大破するっていう展開、なかなか大胆だよね…。そして、この戦いの中で、ウイングガンダムの強度を目の当たりにしたゼクスは、あれはガンダニュウム製であることを確信。つまり、あの機体はガンダムであるという結論に至ります。「ガンダニュウム製のモビルスーツだから“ガンダム”と呼ばれている」という設定が、ここで披露。ネーミングの由来が「ガンダムシリーズ」で語られるのって、なかなか珍しい気がします(今までなら、『V』のヴィクトリーガンダムくらいか?)。

 

地球でOZの総帥:トレーズ・クシュリナーダが地球圏統一連合との会議に出席していた頃、同じくドーリアンがそれに赴いたことで、暇になっていたリリーナ。彼女は偶然、海岸の波打ち際に漂着している少年を発見します。良かれと思って彼を介抱し、救急車を呼びますが、なんとその少年は、リリーナに顔を見られたのをひどく恐れたのち、救急隊員を叩きのめして救急車を強奪、逃亡してしまいます。彼こそ、ウイングガンダムパイロットであるヒイロでした。後半からは、リリーナの出番も増加。彼女とヒイロの初対面のシーンは、トレーズたちの会議が行われている地点からほど近い海岸でした。このシーンは、とにかくヒイロの行動が大胆。そして流れるような救急車強奪までの行動は、見事というほかなく、ただただ圧倒されてしまいました。オペレーションメテオのために潜入しているから、顔を見られちゃダメというヒイロの事情は、よくわかるよ。でも、ちょっと目立ちすぎじゃないかな…?

 

地球に無事潜入していた他のガンダム4機―ガンダムデスサイズ・ガンダムヘビーアームズガンダムサンドロック・シェンロンガンダムは、それぞれOZの工場や部隊を次々に襲撃。壊滅的なダメージを与え、OZにその強さを思い知らせます。一方、ウイングガンダムを失っているヒイロは。なんとリリーナに顔を見られた翌日、彼女の通う学園に転校生として出現。無事な彼を見て、リリーナは自分の誕生日パーティーに呼ぼうとしますが、ヒイロはその誘いの手紙を目の前で破り捨て、さらには耳元で殺害宣言をして去っていきます。第1話ということもあり、終盤では他のガンダム4機、そして各パイロット―デュオ・マックスウェル、トロワ・バートン、カトル・ラバーバ・ウィナー、張五飛がそれぞれ登場。ちゃんと序盤で、他の4機のガンダムも地球への潜入を試みていることが触れられているため、ここでの彼らの登場は全く違和感がなく、かつその活躍も楽しめてGoodでしたね~。そんな彼らの一方で、ウイングガンダムが使えないため行動を起こせないでいたヒイロ。彼は自分の顔と姿を見たリリーナの暗殺を最優先事項とし、翌日学園に潜入。露骨な対立姿勢を見せ、さらに不敵にも彼女に対し堂々と「お前を殺す」と宣言します。自分の正体を知る者を消すという行動論理や、そのためにまず相手のところに潜り込むというのは、諜報員として順当なもの。しかしこの後ヒイロは、リリーナからの招待状を大人数の前で破り捨てたり、さらに彼女に宣言したりなど、どうひいき目に見ても目立ちまくりの行動を繰り返します。あまりにも強烈な描写の連続で、圧倒されるあまり笑ってしまうこれらのシーン。ヒイロ、お前は隠密に動きたいのか堂々としたいのか、いったいどっちなんだ?

 

 

 

第2話「死神と呼ばれるG(ガンダム)」

1995年4月14日放送

登場した敵他:キャンサー、パイシーズ、マグアナック、リーオー

「死ぬぜ…俺の姿を見た者は、皆死んじまうぞ!」

 

STORY:地球圏統一連合軍とOZは、海中に没したウイングガンダムの回収を計画。それを予測していたヒイロは、連合軍基地の魚雷を利用し、自爆装置を併用したウイングガンダムの破壊を計画していた。しかし、その海中エリアにガンダムデスサイズが現れ、連合軍を殲滅。ゼクスの部隊のキャンサーとパイシーズも破壊し、しかもウイングガンダムを強奪してしまった。パイロットであるデュオが地上に上がると、ちょうどそこでは、魚雷を使おうとするヒイロと、彼の謎に迫ろうとしているリリーナがいた。このときこそ、3人の初めての出会いだったのだ。

 

本作では、『G』と同じく5機のガンダムがメイン機体として登場するため、その販促パートの挿入も必要。そのため、今回の戦闘シーンではガンダムデスサイズがメインで活躍するお話となり、ウイングガンダムは動かず終始ぐったりしているだけという、これまた大胆な展開となりました。ガンダムデスサイズの活躍と強さはかなり魅力的ですが、それに負けていない、いやそれ以上に強烈なのが、ヒイロの行動と、彼をはじめとする登場キャラたちのセリフ。否が応でも印象に残る演出の数々、濃すぎるぜ…。

 

連合軍やOZの行動を予測したヒイロの最優先事項は、彼らの前にウイングガンダムの痕跡を消すこと。そのために、学園での授業をこなしながら、スキを突いてあらゆる情報収集を行い、連合軍基地の魚雷3発を利用したウイングガンダムの破壊作戦を立てます。そんな彼から、前回殺害予告をされたリリーナは、逆にますますその謎に惹かれ、もっと知りたいと思うように。そして、誕生日パーティーに遅れてやってきたクラスメイトの証言をもとに、会場を飛び出していくのでした。一刻の猶予もないヒイロは、今回序盤からあれこれと行動を開始。表向きは学園の生徒なので授業を受けつつ、時期を見計らっては抜け出し、学園のコンピューターを使って情報収集していきます。ヒイロの行動原理や、そのための流れ自体は、無駄なくスピーディーなもの、ですが、その動きのほうが妙に大胆というかガバガバで笑っちゃいます。学園のコンピューターで情報収集するのはわかるけどさ、そこから連合軍の機密情報にアクセスしたら、さすがに足がつくんじゃないか!?しかもこのとき、併せて自分の学園上の身分も改竄してるけど、よくこの学園は入学金も寮費も何もかも納めていない身元不詳者のヒイロを入学させたな…。こうした情報収集を経て、ウイングガンダムの破壊には付近の連合軍基地の魚雷が使えると踏んだヒイロは、すぐさま現地に直行。しかし、それをリリーナのクラスメイトに見られており、ヒイロの動きを知ったリリーナは、誕生日パーティーを放り出して出かけてしまいます。ヒイロが連合軍基地に向かう際に使ったのは、前回強奪した救急車。いや、まだ持ってたのかよ!そんな彼の動きを知り、リリーナもまた行動を開始。こうして彼女も、『W』の物語へと関わりはじめます。ここでリリーナの行動理由を、ヒイロへの関心だけでなく、連合軍発表に対する疑問も付加しているのがポイント。『W』における連合軍って、かなり情報統制をやってるんだなぁ。

 

リリーナ「嘘よ!あれには、ヒイロが乗っていたのよ。ということは、ヒイロは…星の王子さま?」

 

ヒイロの予測通り、連合軍とOZは、ウイングガンダムの捜索を開始。しかしその最中、連合軍の部隊は海中で謎の影からの攻撃を受けます。その正体は、デュオのガンダムデスサイズ。突然の襲撃に混乱し、そして名声に固執する連合軍は、付近のゼクスの部隊がいるにもかかわらず、範囲攻撃を実施。その爆発を目にして敵を倒したと思い込んでいた彼らでしたが、ガンダムデスサイズがこの程度でやられるはずがなく、そのビームサイズの前にすべてが一刀両断されるのでした。ウイングガンダムを探す連合軍とOZを襲撃したのは、ガンダムデスサイズ。Aパート後半からBパート前半にかけては、その活躍がたっぷり描かれることになります。前回もなかなかの強さを見せたガンダムデスサイズですが、今回は、連合軍のパイシーズを気配を全く察知されずに全滅させたり、海上の連合軍艦隊を単独で全滅させたりと、驚異的な強さを発揮。本当に、死神という異名を持つにふさわしいものを持っていましたね。そんなガンダムデスサイズのパイロットのデュオが、なかなか気さくな感じなのが、機体とのギャップを感じさせてGood。キャラがよく立っています。

 

トロワ・カトル・五飛がそれぞれ地球での潜入に成功していた頃、ゼクスの部隊は引き続きウイングガンダムを捜索中。金属探知機にも反応しないそれの捜索は困難を極めますが、前回ゼクスが乗り捨てたリーオーが付近に落ちていたことで、その発見に成功します。しかし、ここでまたもガンダムデスサイズが現れ、ゼクスの派遣したキャンサーとパイシーズの部隊は壊滅。こうして友軍機を救った形になったデュオでしたが、直後彼の取った行動は…。残っていたゼクスの部隊は、ウイングガンダムの捜索を続行。やっとの思いで発見したそのとき、OZ機の反応をキャッチしやってきたガンダムデスサイズの襲撃を受けます。「ガンダムシリーズ」ではお馴染みの水中モビルスーツ。『W』におけるそれにあたるキャンサーが今回、パイシーズと併せて初登場を果たします。その名のとおりカニ(正確にはかに座)モチーフであり、なかなかかわいい見た目をしていますが、パイシーズを取りまとめて攻撃を仕掛けるくらいは強いモビルスーツ。しかし、ガンダムデスサイズには及びませんでした。モチーフと同じく、ハサミで攻撃を仕掛けるのが特徴のキャンサー。一瞬だけとはいえデュオは本当に劣勢に追い込まれていたし、使いようによってはかなりの強さを見せてくれそうな気がしたなぁ。そんなゼクスの部隊を排除したデュオは、ウイングガンダムの自爆装置を破壊。自分の機体と酷似していることに気づいた彼は、なんとパーツ取りのためにそれを鹵獲してしまいます。ここで判明する衝撃の事実。もしかして、オペレーションメテオに参加しているヒイロたちって、お互いのこと全く知らないのか…!?

 

クラスメイトの話から、付近の軍港へやってきたリリーナ。そこでヒイロを発見し、彼女は自分の危険も顧みず、接近していきます。案の定、ヒイロのリリーナを消す考えは変わっておらず、オペレーションメテオのことを執拗に彼女が訊いてくることから、彼は銃を引き抜きます。ところが、そこに偶然デュオが現れ、リリーナを守るためにヒイロへ発砲。負傷したヒイロは、リリーナ殺害に失敗したものの、ガンダムデスサイズに引っ張られるウイングガンダムを目撃。魚雷を手動で3発発射し、直撃させることに成功。そのまま彼は、海上に身を投げ出されてしまうのでした。終盤、連合軍基地の港を舞台に、ヒイロとリリーナ、そしてデュオが集結。しかし、皆それぞれの事情や秘密を知らないことから話と行動が噛み合わず、ヒイロはとにかくウイングガンダムの破壊を優先。負傷しながらも魚雷の発射に成功します。デュオだけでなく、ヒイロもまた、自分以外の仲間の素性を知らない様子。前線の兵士たちに多くを教えないのは、オペレーションメテオの秘密保持のためなんだろうけど、せめて作戦遂行時に出くわした際、見分けがつくような暗号くらい用意していてもよかったんじゃあ…。こうした混乱状態の中でも、自分の目的を達成しようとしたヒイロ。魚雷発射には成功したものの、自身の身体は海に叩きつけられ、うつ伏せ状態で気絶してしまいます。昔から有名な、ヒイロが水に浸かったまま「つづく」で終わるシーンとは、ここのこと。てっきり中盤か終盤のクライマックスで出てくるかと思いきや、こんなに早かったんですね。

 

ヒイロ「これで何もかも終わりだ!任務…完了」

 

 

 

第3話「ガンダム5機確認」

1995年4月21日放送

登場した敵他:エアリーズ、リーオー、トールギス、キャンサー

「あの高さから落ちて死ねないんじゃ、もう少しマシな死に方考えた方がいいぜ?」


STORY:海上で気を失ったヒイロは、連合軍基地の病院に収容されていた。オペレーションメテオ、そして自分の詳細を知られるわけにはいかず、協力してくれたデュオとともにそこを脱出するが、ヒイロ自身は、これから自分が何をすべきなのか、わからなくなってしまっていた。一方、5機のガンダムの針路を予測したゼクスは、コルシア基地へ降下。そこで旧型モビルスーツトールギスを目の当たりにした直後、ガンダムヘビーアームズの襲撃が始まった!混乱渦巻く戦場の中で、ガンダムサンドロックもまた姿を現す。これがトロワとカトルの初めての出会いであり、ガンダムパイロットたちの多くは、自分以外のパイロットの存在を認識し始めていた。

 

サブタイトル通り、ゼクスたちOZ側が、敵であるガンダム全ての存在を認識する話。と同時に、五飛を除くガンダムパイロットたちが、自分以外にもパイロットがいることをじょじょに認識し始めており、彼らもまた「確認」しているという構図になっているのが興味深いです。前回の次回予告だと、ヒイロがデュオの助けを借りて連合軍基地を脱出し、それを通じて仲を深める内容になるのかなと思われましたが、実際はそのパートは前半で終わり、後半はトロワとカトルの話が中心となっていました。しっかし、相変わらずヒイロはムチャするなぁ…。

 

前回の戦闘と、断片的にキャッチしたガンダムたちの動きをもとに、うち1機がインダス基地を、残り最大4機がコルシア基地を襲撃すると予測したゼクス。彼はより敵が多くやってくるであろう後者に向かい、時同じくしてインダス基地は、シェンロンガンダムの襲撃を受け壊滅します。一方のヒイロは、気が付くと連合軍基地の病院に収容。脱出を試みるも拘束具は強固であり、彼の能力をもってしても脱出はかなり時間がかかりそうでしたゼクスの今回の読みは、全編を通してほぼ的中。彼の予測していた「インダス基地を襲撃するであろう1機のガンダム」は、シェンロンガンダムのことでした。他のガンダムパイロット4人がかなりの出番があるのに対し、五飛の活躍シーンはここだけ。次回ではメインで活躍してくれそうだし、そこで出番が長く確保されるのかな。そうしたシェンロンガンダムの攻撃が敢行されていた頃、ヒイロは連合軍の病院に収容・拘束されており、治療と同時並行で検査中。目覚めた瞬間それを察知した彼は、バレないように脱出を試みますが、頑丈な拘束具は彼の能力をもってしてもすぐには難しそうでした。目覚めてすぐさま脱出を試みるという行動自体は、何もおかしくないもの。ただヒイロの場合、昏睡状態の時と脳波と呼吸数なども全く変化させずに、目覚めたうえで脱出を試みています。おいおい、トレーニングをするだけでこんなことができるのか?もう人間やめてるレベルでしょこれ…。

 

ウイングガンダムを破壊せんとした姿を見て、ヒイロがそのパイロットではないかと勘づいたデュオは、彼を救うため行動を開始。通信室をジャックしてヒイロにコンタクトをとったのち、爆弾とパラシュートを使った強硬手段で何とか脱出に成功します。連合軍将校のサリィ・ポオ、そして偶然面会に来ていたリリーナは、その姿をただ見ていることしかできませんでした。こうした形で、デュオとともに脱出に成功したヒイロでしたが、彼には迷いがあるようで…。ヒイロの脱出に大きく貢献したのは、デュオ。前回の一件で「ヒイロウイングガンダムパイロットではないか」ということに気づいた彼は、わざわざ爆薬や脱出用のビームローターとパラシュートを用意し、危険を冒してまで行動を起こします。なんだかんだで、ヒイロの脱出にスゲェ尽くしてくれたデュオ。彼、なかなか頼りになる仲間になりそうだなぁ。このようなデュオの行動に対し、ともに脱出するヒイロですが、彼はデュオのことをまだそこまで信頼していないことや、本来の作戦に支障をきたしすぎていたこともあり、自殺未遂のようなことまでしてしまう始末。ですが、明らかに死ぬような行動をしても骨折程度のケガしか負えず、デュオはそのさまを見て頭を抱えるのでした。ヒイロ生きるべきか死ぬべきか迷っている様子で、落下中パラシュートをぎりぎりまで開かなかったり、一方で開いて地上に降りた直後、受け身の体制でダメージを軽減していたりと、行動が二転三転している感じ。でも、このシーンはそんなことよりも、パラシュートの恩恵がほとんど受けられていない状態(開くタイミングがかなり遅かった)で落っこちて、結果骨折したくらいでピンピンしている、ヒイロの身体の耐久力の方が気になって仕方なかったよ!なんで生きてるんだよ!?

 

コルシア基地に到着したゼクスは、現地のボナーパ司令からあまりよくない歓迎を受けるも、さほど気にせず基地内を視察。そしてその中で、ガンダムに対抗できうる装甲を持った旧式モビルスーツトールギスの存在を知ります。そしてその後、ゼクスの読み通り、ガンダム4機のうちガンダムヘビーアームズが来襲。エアリーズやリーオーが必死の抵抗を見せるものの、ガンダムヘビーアームズの火力の前に、成す術もなく次々と撃ち抜かれていきます。Bパートのボナーパ司令のシーンで、ゼクスや彼の上官かつOZ総帥であるトレーズのことについての説明が挿入。地球圏統一連合でも、急速なモビルスーツによる軍備増強をし「スペシャルズ」を作った彼らには、擁護派と反対派がいることが明かされています。ボナーパ司令は反対派ですが、「やみくもに戦力を増強せず、きちんと準備し作戦を立てれば結果として最低限の交戦で済む」という考え方を持つ、割と軍人としてはまともな人物。しかし、この後の展開は、彼の読みは外れゼクスの予測が的中する結果となり、ボナーパ司令から見て「やみくもに戦力を増強」した結果、のちに一時的にガンダムヘビーアームズを追い込むことに成功しているのが、何とも皮肉だなぁという感じです。明らかにヤバい一派なのに、着実に結果を出しているから無下にはできない―。このOZは、かなり厄介な存在ですね。そんな、ボナーパ司令のコルシア基地をまず襲撃してきたのが、ガンダムヘビーアームズ。その圧倒的火力でコルシア基地のリーオーやエアリーズをハチの巣にするさまは、圧巻でしたね。

 

戦局は連合軍とOZ側の劣勢となり、ボナーパ司令は部下の進言を受け撤退を選択。ゼクスもまた、トールギスの搬出を優先します。やがて残るは、現地の士官ワーカー率いるエアリーズ隊のみとなりますが、ここでガンダムヘビーアームズが弾切れ。一転してトロワはピンチに陥りますが、それを救ったのがガンダムサンドロックの加勢でした。お互いのことを知らない両者は、最初こそぶつかり合いますが、互いの攻撃や行動から見て、仲間ではないかという結論に至り、生身の姿をさらします。それと時同じくして、ヒイロとデュオもまた、改めてお互いがガンダムパイロットであることを認識していました。まさかの弾切れを起こし、ピンチになったガンダムヘビーアームズ。それを救ったのがガンダムサンドロックと、カトルに協力するマグアナック隊でした。ここで初めて、トロワとカトルが対面。最初こそガンダムどうしで戦い始めてしまいますが、その攻撃から敵意を感じられなかったことから、お互い仲間であるとの考えに至ります。じょじょに仲間の存在を知っていくガンダムパイロットたち。ヒイロやデュオだけでなく、トロワやカトルも、他のメンバーの存在を知らなかったのね…。その一方で、ヒイロとデュオは行動を共にし、各ガンダムの整備に着手。彼らもまた、次なる行動を起こそうとしていました。今回のウイングガンダムの登場は、ラストのクレーンで引き上げられる描写のみ。うーん、本格的に活躍してくれるのは、このぶんだと次々回あたりになりそうかな?

 

 

 

 

 

今回はここまで。次回は、第4話から第6話をご紹介予定です。『新機動戦記ガンダムW』。ガンダムの登場で、戦いは始まった。それは本当に、コロニー側の意思なのか―?

bongore-asterisk.hatenablog.jp

 

新機動戦記ガンダムW』の本編は、各種サイトで公式配信中!↓コチラもチェックだ!

 

 

 

 

 

ガンプラ Pick Up!

ガンダムW』に登場したモビルスーツガンプラの一部を、ピックアップしてみよう!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -

Twitter Instagramやってます。よろしければ↓閲覧&フォローの方お願いします!

Twitter https://twitter.com/CTF_bongore_A

Instagram https://www.instagram.com/bongore200706/